その時から、わが社のTag Lineは、
「清く正しく美しく」です。
これは英語に訳せない日本語的な表現ですが、Debbieと私は大いに納得して、私たちのAttitude(態度や姿勢)を明確に表す、よい価値観だと思って、気に入っています。
最近、実感するのは、年々この言葉が、重みを持って、心に迫ってくることです。幸運にもこの言葉に当てはまる人たちと、一緒に仕事をする機会を得たり、この言葉の意味を理解して評価してくれるクライアントに出会ったりと、私たちの選択に間違いはなかったと、強く思います。
それでも、何が「清く?」、何が「正しいのか?」、何が「美しいのか?」は、個人によってさまざまな価値観や考え方があり、簡単に答えは見つかりません。
でも、なぜかDebbieと私の答えは、非常に近く、また瞬間的に同じような結論が生まれます。
Malcolm Gladwellの「Blink」には、こんな言葉があります。
「The Power of Thinking Without Thinking(考えなくても瞬間的にでてくる考えの力)」
こうしたプロセスで出て来るものが、その人にとって最も本質的で適切な答えです。
人間は生まれた瞬間から死ぬまでに蓄積し続けている経験・感覚・思考は、スーパーコンピュータでも解析できないほど膨大な数で、意識と無意識のはざまで継 続的に獲得しています。そうした膨大なデータを、「Blink(瞬きの瞬間)」するだけの時間で、シャフルして、その個人にとって最も妥当な答えとして、 ポン出してくる。それが「The Power of Thinking Without Thinking」です。
私たちの「清く正しく美しく」は、自然に「Blink状態」出て来た言葉です。これに基づいて、今年も歩いていこう、と思ってます。