アップデイト:今朝、オバマキャンペーンからメールが来て、今日のタウンホールミーティングはもともとの予定が間違っており、土曜日の集会に参加して欲しいというコトでした。土曜日はすでに別の予定があり、行けるかどうかわかりませんが、参加できたら、アップデイトします。
「Birthers」もそうですし、「ヘルスケアのリフォーム」もそうですが、とにかく虚偽のクレーム(昔風にいうと流言蜚語)が飛び交って、まともな事実チェックや論議が出来ない状態です。もちろん、ホワイトハウスのサイトにも「Reality Check」というページも立ち上がり、必死の防戦を図っています。 ただ、タウンホールのミーティングに銃を所持した人が現れたとか、ほとんど殴りかからんばかりで怒鳴りあっているシーンとか、YouTubeにはそうした扇情的な映像があげられて、「マスヒステリア状態」をソーシャルメディアとケーブルTVが、増幅している感じです。多分、実際はそこまでひどくはないと思いますが、とにかく、明日はリアリティチェックのために、集会を目撃してきます
ちょっと前までは、「Birthers」という、オバマ大統領はハワイではなくケニアで生まれて、Natural born(米国で生まれた人)ではないので、大統領の資格がないと馬鹿げたクレームをする人たちが、ケーブルTV局やブログ圏の話題を独占し、今週は「ヘルスケアリフォームに反対する人たちが、タウンホールミーティングで怒り狂う」という話題が連日報道されています。どちらも、オーガニックに発生したというよりは、「Dr. No(オバマ政権のすることには何でも反対する)」となったコンサーバティブな共和党、あるいはラジオホストのRush Limbaugh、Fox(ケーブルTV局)のGlenn Beckといった極端なアンチオバマのエンタテイナーが、「オバマ政権は米国を社会主義化する」といった恐怖を武器に、コンサーバティブな人たちを煽ったために、発生したというのが正しいと思います。
Glenn Beckの極端な発言はかなりエスカレートしており、彼は「オバマ大統領は、白人と白人文化を憎む人種差別主義者」とTVで語り、彼の番組スポンサーのProcter and Gamble、Lawyers.com、Progressive Insurance が降りるという事件もおきています。この事件に関しては、人種やクラスの差別撤廃を求める政治団体ColorOfChange.orgが、広告主にBeckの番組を降りるように呼びかけるオンライン署名運動もおきており、彼の扇情的な言動は、コンサーバティブな政治評論家からも、行き過ぎだという批判がでています。また、CNNの番組ホストのLou Dobbsは、この「Birthers」を大いに煽った張本人ですが、彼の言動によって、CNNはもはやニュートラルであるとクレームできないという批判も生まれており、DobbsがFoxに移るという噂もあります。
先週末は、Sarah Palinが、Facebookで、「オバマ政権のヘルスケアリフォームは、Death panel」という発言も飛び出し、米国は「マスヒステリア状態」で、思慮の欠けた論議がオンオフと問わず、飛び交っています。事実チェックのサイトPolitiFact.comに代表されるように、事実とはかけ離れたペイリンの発言は、多くの人たちがあきれています。