
1932年当時に近い写真はこれです。
1979年、この歴史的な建築物の映画館は閉鎖されてしまいましたが、住民の多くの論議を経た上で復興計画が承認されて、先週オープニングのガラのイベントが開催されました。昨日から最初の映画として上映されたのが、最新作の「インディアナ・ジョーンズ(Indiana Jones and the Kingdom of Crystal Skull)」でした。夫と私は、早速、オンラインで初日の午後10時の一番遅い上映のチケットを買って、午後9時には映画館の列に並びました。私たちは希望通り、2階のバルコニーの最前席を確保できて、リクライニングのゆったりとしたシートで、66才になったハリソン・フォード扮する「インディアナ・ジョーンズ」に再会しました。映画は、1957年のおなじみの米ソの冷戦時代で、コンピュータグラフィックを駆使しながら、ネヴァダの砂漠、原子力爆弾の実験、南米の古代遺跡などなど、相変わらずのてんこ盛りのアクションアドベンチャーで、まるでディズニーランドのテーマパークに迷い込んだような気分でした。
普段、中々映画館に足を運ばない私たち夫婦ですが、アールデコの素晴らしい室内装飾、映画の全盛期を思い起こさせるエントランスや階段といった、映画鑑賞のムードは素晴らしく、大音響と大きなスクリーンで映画を見る楽しみを、思い出しました。観客は、インディア・ジョーンズの活躍に大いに拍手や口笛を吹いて、映画と一体となって楽しんでおり、普段の自宅で見るDVDでは、味わえない映画の醍醐味を改めて思い出しました。
自宅から歩いて10分もかからないところに、こんな素晴らしい映画館が出来た以上、今年は、夫と2人で「Moviegoers(映画鑑賞に出かける人)」となって、通うつもりです。コンピュータの前ばかりに座っていないで、外に出なければ…「体験」こそすべてですね。