業種にこだわらないうちのビジネスは、それこそポータブル音楽デバイス、乗り物、サプリメント、食品、ビューティケア製品といった消費者製品、、医療用デバイス、B2Bのストーレージのアプリケーション、イメージングのソフトウエアなどなど、さまざまなクライアントの製品やサービスのための消費者・市場調査、ビジネス交渉・開発、マーケティングを実施してきました。
契約してプロジェクトを実施できたクライアント以外に、私たちが「食い逃げ客」と呼ぶ、ポテンシャルのクライアントもいて、彼らとのやり取りによって、経済的・精神的な打撃(お金と時間それにエネルギーをずいぶん費やします)もかなり受けましたが、ビジネスは毎回学ぶことが多く、それはうちの財産になったと思います。
最近の嬉しいニュースは、7年前にお付き合いがあったクライアントが、またJaMのコンサルテーションを受けたいと連絡が入ったきたことです。そのクライアントは7年前に、うちのコンサルテーションによって得たビジネスコンセプトをもとに、小売販売のビジネスを開始して、そのコンセプトを見事に具現化して、7年を経て東京都内で2店舗までにビジネスを拡大しました。彼らは次の飛躍のために、今月もう一度サンフランシスコベイエリアを訪問して、うちと一緒に米国市場をじっくり視察して、ライフスタイルの背景やトレンドをいろいろディスカッションしたいということです。
うちには、こうした「ブーメラン・クライアント」が多く、「やっぱりJaMじゃないと」という言葉を耳にすることがあります。この言葉を聞くたびに、ビジネスパートナーとともに、「誠実に一生懸命仕事してきてよかったね」と、気持ちを新たにしています。このクライアントに限らず、先月は同じく「ブーメラン・クライアント」と、3年ぶりにプロジェクトをさせていただきました。かなり密着して動いたプロジェクトでしたので、いろんな意味で「腹を割って話し合い」、お互い率直な意見交換が出来て、よかったと思っています。チームの一員として、クライアントのビジネスの成功をひたすら願う私は、歯に絹を消せぬ言い方でストレートに意見を述べるので、耳に痛い事も多々あると思いますが、「ブーメラン・クライアント」は、そこをきちんと理解してくれているようです(I hope so. 笑) 。
私は「業者」という言葉が嫌いで、この言葉を使いませんし、この言葉を使う人も嫌いです。この言葉を使う人のメンタリティには、自分自身が「業者扱い」された時の被害者意識が潜んでいるようで、不快な感じを受けます。
JaMは、クライアントのビジネスのFacilitatorとして働くパートナーです。パートナーとしての意識をもつからこそ、依頼された仕事以外の価値をデリバリすべく、一生懸命がんばります。このモチベーションなしには、どんなプロジェクトも成功しません。業者意識では、「依頼されたスペック通りのデリバリ」で、付加価値の獲得は期待できません。そんな「JaMの心意気」を理解し信じてくれるクライアントと、これからもよい仕事をしていきたいと思っています。