ひさみをめぐる冒険
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ひさみをめぐる冒険
サンフランシスコ・シリコンバレー在住マーケターのINSIGHT(洞察)



「Obama(オバマ)次期大統領の就任式」に向けて盛り上がっています

1/17/2009

 
厳しい経済状況下で、様々な不安に押しつぶされそうになっている米国民ですが、そこはお祭りの楽しみ方を知っている国民性です、来週の火曜日(20日)の大統領就任式に向けて盛り上がっています。Obama(オバマ)次期大統領の話題で、「歴史的」という言葉ほど頻繁に使われる表現はありませんが、米国の歴史を振り返ると、彼を選択した米国民の力に、改めて重みを感じます。

  • 1857年:最高裁は「Dred Scott Case(奴隷だったScottが、米国市民権を主張して訴訟を起こして敗訴となる)」によって、黒人はいかなる州においても米国市民になれないという判決を下された。
  • 1862年:Lincoln(リンカーン)大統領が、「奴隷制度」に終止符を打つ。
  • 2009年:リンカーン大統領の生誕200年
  • 2009年:リンカーン大統領が就任式で使った同じ聖書で、オバマは44代大統領として宣誓を行う


アメリカという非常に若くて成り立ちがユニークな国は、この国に居住しているさまざまな人たちに、「米国の歴史に参加する、あるいは歴史を構築する」チャンスを与えてくれます。今回の大統領就任式は、その米国民が信じている、あるいは信じたい「Opportunity Land(誰にでもチャンスがあり、誰でも自分の夢や願いの実現が可能な国)」としてのアメリカを祝う、象徴的なイベントとなっています。

この続きは、無料の会員制コラム「Obama Watch:変革の時を迎えた米国社会」をご覧ください。


Yahoo!の新CEOのバーツの言葉から考えた「有言実行」の重み

1/15/2009

 
今朝、目についた言葉をあげます。

昨日、Yahoo!のCEOに選ばれたCarol Bartz(キャロル・バーツ)は、カンファレンスコールで、「Yahoo!がこれから直面するとてつもないほどのチャンレンジに関して、どう考えているか?」と聞かれて、以下のように答えています。

  • 「I know it will be challenging but I wouldn't be here unless I thought the objectives were achievable(もちろんチャレンジに直面するのはわかっています。でも、私がその目標を達成できると考えていなかったら、ここにいないはずです。)」
  • また、彼女は、Yahoo!の主力であるオンライン広告ビジネスの経験のなさを指摘されて、「私は、メディアを理解するための少しのブレインパワーを持っている」と回答しています。
  • アナリストは、彼女を「Innovator(革新者)ではなく、Manager(管理者)だ」と表現しています。
  • AutodeskのCMOのChris Bradshawは、バーツがAutodeskのCEO時代、多くの困難に直面して、多くの人たちは、「You're crazy, your're goign to kill the company(あなたはクレージーだ、会社を殺そうとしている)」と言ったにも関わらず、彼女は恐れも見せずに自分の判断を実施していたと発言しています。


彼女のカンファレンスコールの答えは、アナリストや元同僚が示唆する彼女の姿勢を、そのままデモンストレートしているようです。こういう厳しい経済状況下で、さらにYahoo!の直面するビジネス状況に立ち向かうには、経営者は「有言実行」タイプが良いと思います。言うことによって、自分にプレッシャーをかけて、その責任を明解に表現して、厳しい判断をしていく、そんなCEOが求められていると思います。

私は気が進まないことや厳しい判断をする時には、自分を崖ぷちに追い込むために、誰か(ブログ、ビジネスパートナー、夫、クライアントなど)に、そのことの実行を宣言します。このプレッシャーがないと、中々前に進めません。1932年のワールドシリーズの「ベーブ・ルースの予告ホームラン」は、言い換えれば、実際に口にすることによって、その言葉に魂(エネルギー)が宿り、「言霊」となって、モノゴトを成し遂げる、という「有言実行」の考え方に通じるものだと思います。「有言実行」は、「Accountability(説明責任)」にも通じます。困難な時を乗り越えるポイントは、このあたりにあると思います。

「オバマ次期大統領と米国民のハネムーン状態」と「インタラクティブな政府の試運転」

1/15/2009

 
今日発表された最新のNBC News/ WSJの調査結果によると、さまざまな問題を抱えながらも、Obama(オバマ)次期大統領の移行期間の仕事ぶりに関して、多くの国民は満足しているようです。

「オバマ次期大統領の現在までの働きぶりに関して承認するか、しないか?」:
  • 認める:2008年12月73%、2009年1月71%
  • 認めない:2008年12月13%、2009年1月14%


「オバマ次期大統領に関する気持ちは?」:
  • オバマは好き、彼の政策を認める:55%
  • オバマは好きだけれども、彼の政策は認めない:22%
  • オバマは好きでないけれども、彼の政策のほとんどを認める:5%
  • オバマは好きでない、彼の政策は認めない:10%


オバマの政策に同意していなくても、彼を好きだという人が22%いるというところが、オバマ人気の特徴です。

この続きは、無料の会員制コラム「Obama Watch:変革の時を迎えた米国社会」をご覧ください。

6月末までアップルを離れるジョブズの健康問題と新たなYahoo!の女性CEO

1/14/2009

 
太平洋時間の午後13時55分に入ってきたNY Timesのeメールアラートによれば、Apple(アップル)のCEOのSteve Jobs(スティーブ・ジョブズ:53歳)は、病気休暇を6月末までとることを発表しました。1月6日のエントリで、ジョブズの健康に関して触れましたが、彼が「マックのコミュニティへのレター」というカタチで説明した病気は簡単に治癒できるものではないようです。

ジョブズは、社員へのeメールというカタチでこの決定を語り、彼の病気休暇の間は、2004年のすい臓がんの手術の時に代行を務めたCOOのTim Cook(ティム・クック)が、代わりを務めると発表しています。このニュースを受けて、株式終了後のアップルの株価は落ち込み、アップル社員のみならず株主および関係者の気分を暗くするニュースとなりました。

前回ジョブズは、「ホルモンのバランスに問題があリ、簡易な治療で治る」と説明していましたが、結果一週間後に半年間の治癒という新たな通告をしなければならないほど、深刻化しているとしたら、これは健康問題以上に「情報の透明性」という課題を感じます。もちろん本人にしてみたら、自分の健康問題をなぜ公開しなければならないんだという強い不満があるのは理解できます。ただし、前回もエントリしたように、「ジョブズは、取替えがきく通常のCEOではなく、アップルブランドを象徴するブランドそのもの」です。彼に関するどんな小さなことも、すぐに企業やブランドに直接跳ね返ってきます(特に株価)。ですので、アップル関係者、メディア、株主、一般の人たちの心配を取り除くために、前回は「ポジティブ、あるいは希望的観測に近い説明」をしたとしたら、それは「狼少年」ではありませんが、アップルが発する「情報」への懐疑心を生み出してしまいます。

今朝のシリコンバレーは前から噂されていたように、Yahoo!が新しいCEOに60歳のCarol Bartz(キャロル・バーツ)を選んで、ちょっと活気だっています。eBayの元CEOだったMeg Whitman(メグ・ウィットマン)が、政治家としての道を歩み始めて、共和党からカリフォルニア州知事選挙に出馬する意欲を見せている中で、久しぶりにシリコンバレーの女性CEOの誕生です。バーツは、元AutodeskのCEO・現会長で、インターネット・ビジネスの経験はありませんが、3M、Digital Equipment、Sun Microsystemsを経て、Intel、Cisco、NetAppのボードメンバーを務めるほど、長期にわたりテクノロジー業界で経営経験を持つ女性です。業界では彼女の起用を「安全な選択」という言いかたをしていますが、女性経営者の少ないシリコンバレーにとって、これは一つの活性化につながります。

Yahoo!は、昨年のMicrosoftによる475億ドル(4兆7500億円)の合併問題の失敗で大きく揺れて、現在最もドラスティックに「変換」を求められている企業です。創業者でCEOとして復帰したJerry Yang(ジェリー・ヤン)の経営者としての苦い顔は、昨年さまざまな場でクローズアップされました。今は、Yahoo!にとって、再起をかけた大きな手術が必要です。しがらみのない新たなCEOは、内部の檻を気にせずに、大鉈をふるって欲しいと思います。彼女を知る人によれば、「彼女のエクスパティーズはかなりワイドレンジに渡り、タフな判断も可能だし、『ハグ』が必要な時にはどのようにハグすればよいかを知っている」ということです。人員解雇や組織変更、合併・買収と大きな動きが出るYahoo!にとっては、ハグできるCEOは必要です。

経済が混迷している時には、より大胆でクリエイティブな発想を持ち、勇気を持って難しい問題を判断していく、経営者および社員が必要です。「Conventional(慣習的)な考え方」にしがみつくような人に活躍の場はありません。「トライアンドエラー(試行錯誤)」が許される米国では、そんな人が求められます。アップルのCookとYahoo!のBartzには、がんばって欲しいです。

セーリングはいつでも「アドベンチャー状態」です。

1/12/2009

 
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年始年末は、本当に良く食べて飲んで、良く眠って、良く運動して、良く遊びました。今年は、すでにブログで「幸せのバイラル化」をエントリしたように、「笑門来福」と心にきめて、ニコニコ笑いながら、毎日を過ごすように心がけています。今日も週末の楽しみをエントリします。

週末は夫と2人で、大いに自転車でアイランドシティ「Alameda」を駆け巡りました。23マイル(=37km)という距離ですが、年始年末にかけての3週間は、この距離を週2回ずつ走り、後は毎日のように半分ぐらいの距離を走って、大いに太ももを鍛えました。昨日の日曜日は、26フィート(=8m)の小さなセールボート(Colgate)をチャーターして、我が家のある島からサンフランシスコ・ジャイアンツの球場のあるSouth Beach Harborまで、水しぶきをあげてきました。 昨日は満月の影響で、AlamedaのClub Nautiqueに戻る午後17時前後は最も汐が引く時にあたり、水深はマイナス状態で、ボートのキールがベイの泥の中にはまり、動かなくなってしまいました。さすがにちょっと心配になりましたが、夫が「最悪はこのまま1時間待てば汐が上がってくるから大丈夫だ」と言いながら、何とか向きを変えて、別なハーバーへの進路を取ることによって、無事にクラブに戻りました。大きなセールボートの楽しみもさることながら、このColgateのような小さなボートですと、Helm(舵)ではなくTiller(舵柄)で方向を操り、まるでカイヤックで水との距離を楽しむような気分が味わえます。週末は非常に暖かく、小さなボートでTack(タック:風上に向かって左右に45度ずつ向きを変えてジグザク進行すること)やJibe(ジャイブ:順風を受けている時にバウを風下に向きを入れかること)をしながら、夫と2人でサンフランシスコのピンク色の夕陽を水の上から楽しみました。

年末も同じくこの小さなボートで、Oakland Estuary(オークランド・エスチュアリ)に行きましたが、この時は、大型のコンテナー船が出港する時に遭遇して、コンテナー船の進行を妨げないように、数え切れないくらいタックを繰り返して、大型船の進路から逃れました。エンジンを使わずに、タッキングだけで振り切るのはかなりの運動で、私はTiller、夫はセールを担当していましたが、どこまで対岸に近づいて、進路を変えるかがポイントで、効率よくするためには、かなり岸近くまで行く場合もあり、狭いエスチュアリの中で緊張感が走り、「アドベンチャー状態」となりました。

ベイは、陸上のフリーウエイと同様に、タンカー、コンテナー船、フェリーボート、沿岸警備隊の船舶、タッグボート、モーターボート、観光船など、多くの船舶が行き来するパブリックスペースです。また、強風と強力な潮の干満や流れのため、熟練したセーラーでもちょっとした油断で、危ない場面に遭遇します。夫と私は、2005年に太平洋を半分横断してハワイのマウイ島まで、14日間かけてセーリングしました。その航海の際に、最後の日にマストが折れて、エンジンだけでマウイ島にたどり着いた経験があり、常に「海への畏敬」がアタマをよぎります。ベイをセーリングする時も、これは念頭においており、常に変化し続ける自然を決して「軽く見てはいけない」と思っています。

どんな時でも、無事にハーバーにたどり着いた時に、いつも帰れてよかったとつくづく実感します。チャーターボートの費用は、夫がメンバーですので45ドル(4500円)です。日本では中々この金額で「自然と対峙」するチャンスは少ないと思いますが、これはベイエリアに住む楽しみの一つです。



オバマ次期大統領の「Team of Rivals」のポイント:「グループによる考えでまとめてしまう危険性}

1/12/2009

 
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Obama(オバマ)次期大統領の内閣は、すでに何度もエントリしていますが、「Team of Rivals」のコンセプトで構成されています。

「No Drama, Obama(ノードラマ、オバマ:ドラマを嫌うオバマ)」がポリシーの次期大統領ですが、リアリティチェックは段々厳しくなっており、すべてをスムーズに移行するのは難しくなっています。人事面では、Secretary of Commerce(商務長官)の候補者として選んだBill Richardson州知事が、ニューメキシコ州の認可事業企業と政治献金に関するコンフリクトによって、検察の調査を受けていることが発覚して、候補者から降りました。

この続きは、無料の会員制コラム「Obama Watch:変革の時を迎えた米国社会」をご覧ください。


オバマ次期大統領の「経済刺激策」で、米国は浮上できるのか?

1/9/2009

 
今朝、午前5時34分に入ってきたNY Timesのeメールアラートを見て、思わず「ウッ」と絶句してしまいました。もちろん、12月の失業率はかなり上がると予測していましたが、実際に12月単月で52万4000の職が失われて、失業率が7.2%まで跳ね上がるのを目にすると、やはり息が止まります(4月は5%、11月は6.8%でした)。これは1990~1991年の景気後退時の1993年1月以来の高率です。2008年はトータルで260万の職が失われて(1945年以来の最大の数)、現在は1100万人以上の米国人が失業していることになります。

昨日は、議会で、Obama(オバマ)次期大統領が365の得票を獲得して(マケインは173)、正式に44代米国大統領として認証されました。オバマ次期大統領は、発表が待たれていた経済刺激策「American Recovery and Reinvestment(米国の回復と再投資)」を、17分間のスピーチで、議会および国民に語りかけました。

この続きは、会員制コラム「Obama Watch:変革の時を迎えた米国社会」をご覧ください。

時代は変わる:今年はイレギュラーな「Macworld」&「CES」ショウ

1/6/2009

 
お正月の恒例ともいうべき最初のテクノロジー&エレクトロニクスのトレードショウ、サンフランシスコのMacworld Expoが昨日スタートし、ラスベガスのCES(Consmer Electronics Show)があさってから始まります。今年は、この2つのショウの主役であった、Steve Jobs(スティーブ・ジョブズ)とBill Gates(ビル・ゲイツ)がいない、というイレギュラーな年となりました。ビル・ゲイツに関しては、昨年のCESで自らMSのフルタイムの引退を宣言しており、多くの人たちが、「The Last Day」というゲイツのMSでの最後の日を描いたユーモアあふれるヴィデオを見ているので、彼の不在は納得です。
ただし、年末のジョブズのMacworldへの不参加と今年がApple(アップル)の最後のショウへの参加となるという発表は、多くの人たちを驚かせ、特にジョブズの健康に関する不安が巷にあふれ、アップルファンのみならず多くの投資家たちを不安にさせて、2008年アップルは株価を57%落としました(もちろん経済危機がこれに大きく影響しています)。昨日のジョブズからのアップルコミュニティへのレターで発表された健康情報は、不安におののく投資家をホッとさせたようで、アップルの株価は4.2%増の94.58ドル(9458円)となっています。レターで、ジョブズは、「Macworldへの不参加の発表によって、自分の死亡説まで出るほどの混乱を招いていることをクリアにするために、健康問題というプライベートなことについて発表する。体重がこの1年間で極端に落ちたのは、ホルモンのバランス問題のためで、プロテイン吸収が妨げられており、これは簡易な治療で治る。春までには復帰する。CEOの職はこれ以上できないと思った時に、真っ先に自ら取締役会にかける」と語っています。

このレターを読んで、どうやらアップルはパブリックに関するコミュニケーション戦略をシフトし始めている、そんな印象を受けました。、言うまでもなく、アップルの情報発信は非常にタイトで、製品や戦略に関する情報が事前に漏れることを嫌います。他の企業がもしアップルのように情報の秘密主義をとると、パブリックに対して「情報の透明性」が薄いとして、中々メディアカバレッジやWOM(Word of Mouth:クチコミ)といったパブリシティを得ることが難しくなります。アップルの場合は特殊で、カルト的なアップルコミュニティのエバンジェリストが中心に、情報を制限されることによって、逆にユーザやファンは想像力や好奇心を刺激されて、さまざまな予想や話題をコミュニティで創出して、どんどんバズが広がっていくという結果を生んでいます。

ただし、ことジョブズの健康問題に関しては、別です。アップルの大きなジレンマは、「ジョブズ=アップル」というブランドであることに起因します。共同創設者のジョブズは、1997年アップル復帰以降、アップルのブランドとしての成功をすべて導いてきたCEOですが、最も重要なことは、「ジョブズ自身がブランドになってしまった」点です。これは、他のカリスマCEOや創設者たちに見られない現象です。サンフランシスコ・シリコンバレーでは、ジョブズと似た例として、Oracle(オラクル)の創設者&CEOのLarry Ellison(ラリー・エリソン)やCharles Schwabの創設者&会長のCharles Schwab(チャールズ・シュワブ:引退して後また復帰)、また消費者ブランドではNike(ナイキ)の創設者で会長のPhilip Knight(フィリップ・ナイト:何人ものCEOを雇用)などがあげられます。ただし、彼らはおのおのの会社で、最も優秀な経営者として評価されているのであって、ブランドとしてその企業を代表しているわけではありません。言い換えれば、交代が可能だということです。

私が直感的に唯一アップルとジョブズの関係に近いと感じるのは、「Oracle of Omaha(オマハの預言者)」と呼ばれる投資会社Berkshire HathawayのCEOで、世界一の金持ちでもある Warren Buffett(ウォーレン・バフェット)です。彼の場合は、ジョブズ同様に「バフェット=バークシャー・ハサウエイ」ですので、仮に彼が亡くなってしまった場合、他の人がバークシャー・ハサウエイを背負うということは、非常に想像しにくいものといえます。この非常に特殊な2人を除くと、多くの企業はCEOの交代自体が、「ブランド」としての企業を傷つける可能性は極めて低いと思います。

アップルには、後継者として名前が取りざされる優秀なエクゼクティブは多くいます。その中でも、Forbesの11/10の記事で「The genus behind Steve(スティーブの後ろに控えている天才)」というタイトルで、フィーチャーされたCOOのTim Cookは、2004年のジョブスのすい臓がん摘出手術の時に代行を努めて、そのオペレーション能力は高く評価されています。アップルは現在負債ゼロで245億ドル(2兆4500億円)のキャッシュが手元にあるということですが、この健全な財務結果も彼の手腕によるところが大きいようです。

スティーブ・ジョブズがステップダウンする時は、どちらにしてもいずれは来ます。その時期を見越して、アップルは当然その「ブランド力」を査定しなおして、新たにどのような方向でそれを確立していくのか、適切に判断していかなければなりません。アップルは、現在巨大なブランドアセット(資産)を所有しています。これを活用しながら、After Jobs(ジョブスの後)の近未来に、どのような「ブランドとして進化していく」のか、かなり気になるところです。

2007年5月、20年ぶりに、F2F (Face to Face)で、「D: All Things Digital conference」 のステージに立ったジョブズとゲイツの2人のヴィデオを見ながら、時代が変わっていくのを感じました。

大統領就任式への献金は、すでに2400万ドル(24億円)集まっています。

1/3/2009

 
今日は1月3日、まだ幕の内なので、できれば景気の良い話がしたいですね。

今朝のSF Chronicleの記事によれば、20日のObama(オバマ)次期大統領就任式に、200ドル(2万円)以上献金した人たちの総額は、2400万ドル(24億円)以上にのぼったようです。私には、12月30日おなじみのオバマキャンペーンのマネージャーのDavid Plouffeから、「Your ticket to history(歴史に参加するためのあなたのチケット)」というタイトルで、メールが届きました。オバマ陣営では、12月30日から1月8日の間に献金した人のうち10人を、就任式に招待するという内容で、個人のサポートをプロモーションするメールです。この抽選に当たれば、2人分の招待状がもらえます。Presidential Inaugural Committee (PIC:大統領就任式委員会)と議会によって、およそ24万のチケットが配布される予定ですが、この無料チケットを入手するのは、非常に困難になっています。

今回の就任式は、多くの人たちにとって、「生涯に一度あるかないかの歴史的なイベント」だとして、異常な人気を集めています。一般の人たちに限らず、大企業の経営者、専門家、著名人などあらゆる人たちが「歴史的瞬間を現場で目撃」したがっています。すでに、多くのメディアで報道されているように、まともな料金でホテルの部屋を獲得するのは不可能に近く、ホワイトハウス近辺の住宅はほとんど高額な貸家や貸し部屋に様変わりして、オンラインなどで高い宿泊費が売買されています(ホテルは1泊800ドルから1000ドル、1~2ベッドルームのアパートは1泊2000ドルという値段です)。そんな金額はとても払えない人たちは、歴史に参加するために、この寒さの中で屋外キャンプも辞さないという意気込みで、ワシントンに行くようです。就任式の後のパレードには、1万5000人の人と242頭の馬が参加し、周辺には5000個のポータブルトイレが置かれ、多くの人たちは、巨大なスクリーンでこのパレードを見ることになります。

今回の200ドル以上の献金車に関して、オバマ政権の意思を反映して、PICは、献金者の氏名・職業・金額のリストをオンラインで公開しています。4年前のBush(ブッシュ)大統領の時と異なる点は、「企業、政治活動のための委員会、労働組合、現在登録しているロビイスト、米国市民ではない人、登録している外国のエージェントといったところからの献金は受け付けず、個人献金の最大限度額は5万ドル(500万円)まで」と規定している点です。ブッシュ大統領の時の限度額は、25万ドル(2500万円)以内と5倍以上の金額で、企業やロビイストから献金を受け付けていたことを考える、オバマ政権の姿勢がここにも見られます。

高額の献金者リストには、サンフランシスコ・シリコンバレーの著名人たちの名前も目立ちます。その中でも、オバマ政権に深いかかわりを持つGoogle(グーグル)からの献金は、CEO のEric Schmidtをはじめとして、共同創設者のLarry Page、YouTubeの共同創設者のChad Hurleyなどを含む6人のグーグルのエグゼクティブが、おのおの2万5000ドル(250万円)ずつ合計15万ドル(1500万円)の献金を行っています。個人献金も、このグーグルのようにまとまると、結果企業献金と同様の意味を持つことになり、グーグルのオバマ政権へのロビイ活動はその善し悪しは別にして、確実に始まっているといえます。

昨日は、ダウ工業平均指数は2ヶ月ぶりに9000ポイントを超えて、ウォールストリートも、ちょっとホッとしています。もちろん、1月2日はお正月のご祝儀相場のようなもので、週明けの本格的な仕事始めの週がキーとなりますが、年も改まり、みんなポジティブな気持ちで、2009年のスタートを切りたいのが本音です。以下のヴィデオは、オバマ次期大統領の2009年初の週間ヴィデオブリーフィングです。彼も良いスタートを切るために、20日以降ジャンプスタートでがんばるようです。私も来週から心機一転でがんばります。

経済危機がもたらす「病的なストレス」の解消方法

1/3/2009

 
10月のAmerican Psychological Surveyによる調査では、米国女性の83%、男性の78%は、「仕事の安定(失業不安)、住宅維持にかかる経費、退職後のための貯蓄ローンに関して非常に大きなストレスを抱えている」と発言しています。特にBaby Boomers(ベビーブーマーズ)の女性たちは、個人の健康問題よりも、お金に関する問題への不安が強く、経済の悪化に関して、4月では18%が非常にストレスを感じていたのが、9月に92%にまで跳ね上がってるということです。こうしたストレスは、言うまでもなく、「不安、うつ症状、反社交的行動」などの病的なストレスにまで発展する可能性を持ちます。これを避けるためにも、サンフランシスコ・ベイエリアの神経セラピストが薦める、以下のような方法で「経済危機がもたらす病的なストレス」に陥らないコトが大切です。

  • エクササイズ、休息、健康的な食事
  • 人々と話す:心配事や不安を内側に貯めない。恐れやストレスばかりについて話していると、それがさらにネガティブな感情を補強してしまう。
  • ボランティアワーク:他の人たちのために働く。
  • ポジティブな気持ちになることを探す:新しい趣味を始める、好きな映画を見るなど。
  • サポートを得る:プロに助けを求める、あるいは聞く耳を持って人を決め付けない、1人か2人の友人のところにいく。
  • 社交をする:ベッドから飛び起きて外出する。家族や友人と定期的、あるいは頻繁に会う。
  • メディテーション:深呼吸をする。酸素を脳に送り込むことによって、自分は危険にさらされていないというメッセージを身体に与える。
  • 子供と話す:自分の不安や経済危機に関する理解のための背景を、子供たちと話す。


神経セラピストによれば、「精神的な健康において、『恐れ』が一番の脅威」となるので、現況の把握と認識、さらに家族や友人たちと良い時間を持つことが、ストレス解消に最も効果があると言っています。非常に当たり前のことですが、多忙を理由に常々忘れがちとなる「常識」をもう一度再認識して、それを実践する、これがポイントです。

お正月のエントリで、「幸せのバイラル化」のことに触れましたが、幸せな人と会って話をするだけでも、「多くの不安」は取り除かれます。「幸せ」は、「幸せ」を呼び込みます。反対に「不幸」は、また新たな「不幸」を呼び込みます。「不安な気持ち」になったら、自然のある外に出かけて、木や花、海や山を見て、大きく深呼吸する、さらにその後は、家族や友人とご飯を食べながら、ワイワイ楽しいことを話す、そして早めにベッドに入ってゆっくり休む、こうしたことを定期的に出来るようにしたいですね。


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    大柴ひさみ

    日米両国でビジネス・マーケティング活動を、マーケターとして、消費­者として実践してきた大柴ひさみが語る「リアルな米国ビジネス&マーケティングのInsight」

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