ジェンダーニュートラルの私としてはこういう評価は避けたいけれど 個人的にはあんまりこういう風にジェンダーで切りたくないけど、Forbesはコロナ禍の管理をうまくやっている国のリーダーの共通点は、女性であると言っている。 この記事の中のコロナ禍による死亡者数は4/12現在で、これを4/13現在でアップデイトしてみると、こんな感じ。ドイツ3,294人(感染者数131,359人)、デンマーク299人(感染者数6,511人)、ノルウエイ139人(感染者数6,623人)、フィンランド64人(感染者数3,161人)、ニュージーランド9人(感染者数1,366人)、アイスランド8人(感染者数1,720人)、台湾6人(感染者数393人)。 これらの国々は、人口やら国土面積、さらに地理的条件などが、大きく異なるから簡単に比較できない。記事では、ドイツは上手く言っていると評価しているが、この感染者数と死亡者の数を見ると、そうとは言い難い。 台湾総統及び閣僚の手腕と人間性は他の国は中々真似できないほど優れている Forbesも認めているけど、私も同意するのは、台湾の総統の蔡英文(Tsai Ing-wen)の指導力、ジェンダーなんか関係なく、お見事だと思う。彼女の早期の決断と実行力、さらに感染者への接し方は、彼女の閣僚達も含めて、人間尊重の素晴らしさに満ちている。因みに、台湾は「一つの中国」原則を主張する中国の圧力で、WHOから排除されてコロナ対策では孤軍奮闘中だけれども、4/14の新規感染者は36日ぶりにゼロとなり、危機管理能力の高さが評価されている。 また、WHOのテドロス (Tedros Adhanom) 事務局長は、先週自身がインターネット上で人種差別的中傷にさらされて「個人攻撃は台湾から来ている」と主張したことが発端で、蔡英文総統は彼の発言に強く抗議している。台湾の民間の有志は、New York Timesに事務局長の台湾への悪意のある主張に対して真実を訴える意見広告掲載の募金も始まって、4/14時点ですでに1900万台湾ドルが集められたという。 また彼女以外にも台湾のコロナ禍の政府対策本部長を務める陳時中(Chen Shih-chung)は、不眠不休で対応に当たり「鉄人大臣」と呼ばれ、3月の世論調査で支持率は91%に達している。毎日の記者会見で質問が尽きるまで誠実に答え続ける姿勢と、思いやりに満ちたコメントが市民を安心させている。彼は「隔離対象者は肉の塊ではない。人間です。思いやりに満ちた制度を作り、社会で支えることが解決につながる」と話す。 デジタル担当大臣を務める唐鳳(Audrey Tang)も、様々な手法やアイディアでコロナ禍対策を提案しているけど、日本人向けの自宅で簡単にマスクを消毒する方法をTwitterに公開したりと、自国や他国を問わない人間性の大きさにいつも感銘を受ける。 ジェンダーを超えて、リーダーの資質は有事に証明される
国を預かるリーダーの資質とは、有事の際の判断の適切さと決断の速さだと思う。ましてコロナ禍は、誰もが認めるように、Outbreakする前にどんな手を打つかで、その後の状況が極端に異なる。また「何を優先するか?」も大きなポイントで、私はこのブログシリーズで何度も言及しているが、「コロナ対策と経済救済は同時にできない」という点で、まずは食い止めることが最優先される。ジェンダーに限らず、こうした優先順位も含めて、リーダーが適切に素早く判断して、実施展開できた国は、コロナ禍管理の優位性を示している。 昨日突然末娘から、太平洋時間午後18時に、Zoom経由で延期していたWedding Ceremonyをするので、以下のZoomの情報にアクセスして欲しいというTextが入ってきた。この式の主催者(招待者)は長女で、PC、スマートフォン、タブレット、各々でのアプリのダウンロード情報とアクセス情報(勿論パスワードあり)を記した文面を、私達夫婦を含む、近しい家族宛てに同時Textしてきた。 初のZoom weddingは参加者35組以上の大きなイベントとなるもともと、娘は3/27にOaklandのCourtで結婚式を挙げる予定だったが、カリフォルニア州の自宅待機規制が始まり、F2Fでみんなが集まる式は、独立記念日の7/4に延期した。延期を決めた当時は、7月ならば収束の可能性があると思っていたが、米国の深刻化するコロナ感染状況とその収束の可能性の不透さから、結果、彼女達は、突然昨晩のZoom weddingを決めたらしい。
私達は、式の3時間前まで何もこのことは知らなかったので、せいぜいごく近しい近親者のみの気軽なものであると思っていたが、時間になってログインすると、末娘の実の母親(夫の前妻)から始まって、新郎側の父親、姉弟、友人達、新婦側の親族や友人と、カリフォルニア、ユタ、アイダホ、コロラド、オクラホマ、テキサス、フロリダ、マサチューセッツ、NY等々、全米に散らばる親戚友人達、合計35組以上が参加する大きな式であった。参加者の年齢も、下は3歳ぐらいから上は80歳代(末娘の祖母はZoomのアプリを孫のサポートで直前にダウンロードしたけれども、みんなの顔を見られるが自分の顔を画面に映すことは最後までできなかった)まで、みんなのメッセージが飛び交った。 みんなが泣いたZoom wedding長女が全体をプロデュ―スしコンダクトして、新婦新郎の登場から始まり、新婦のスピーチは、彼女が愛した亡くなった家族・親戚1人1人とのエピソード(私の父と母の名前も彼女の祖父母として語られた)が感動的で、さらに長女が2人の結婚を告げる言葉によって、指輪の交換と誓いの言葉が述べられた。私も泣いたし、多くの親戚・友人も涙する、素晴らしい結婚のセレモニーだった。 新郎はインド系アメリカ人で、私達は、今回初めて彼の父親を含む家族の顔をZoomで見て、彼らの言葉を聞いた。彼の家族のことは殆ど知らないが、2人とは昨年一緒にSF Bayでセーリングしており、新郎は昨年の甥のお葬式にも参加しており、人柄は熟知している。また、彼らは昨年自宅を購入して一緒に住んでおり、法的な手続きが遅れているが、実質夫婦である。 そんな2人であるが、改めて家族や友人達の前で夫婦となることを誓い、みんなに祝福されて、とても嬉しそうだった。新郎の「最初のデートの時以来、彼女を愛していた」という言葉は、親として何よりも嬉しい。娘は、ついに「人生のAnchor(錨)とも言うべきパートナー」を見つけたらしい。 Zoomには大至急セキュリティ問題解決を図って欲しいヴィデオ会議サービス「Zoom」は、2019年に上場したカリフォルニアのスタートアップによって運営されており、2019年12月時点では1日の利用者が1000万人程度だったが、コロナ禍で多くの人達がリモートワークに移行したことから、2020年3月には1日の利用者が2億人にまで増加している。誰でも簡単に使えるというアドバンテージで急速に成長し、そのために色々な問題が噴出しているが、最も大きな問題はセキュリティ問題である。但し、米国のように時差もあり、人々が広大な土地に散在して住む国では、F2Fで会えない状況下、この手のオンラインプラットフォームは必要である。そのためにも、Zoomには、大至急セキュリティ問題やそれ以外の多くの問題の解決をお願いしたい。 Zoomによって、より実感できるF2Fのリアルの良さ多くの人達がコロナ禍の規制によって、人生の重要なイベントが出来なくなっている。それを考えると、何はともあれ、みんなが同時に1つのイベントにライブで参加して、顔を見ながら言葉を交わせるというのは、素晴らしいことだと思う。F2Fで会えないからこそ、よりF2Fの良さを実感する。早くこの状況が収束して、みんなが安心して、フィジカリーに会って、顔を見ながら話せる日を来ることを、心から祈っている。 PS①:娘がLast nameを変えてしまったZoom weddingの後で、私のPrivateのFacebook(私の英語の本名のアカウントで家族と親戚のみに公開している)を除くと、何と娘のLast nameが新郎のLast nameに変わっていた。彼らは、これから子供を持ち1つの家族として生きて行くので、子供のProtectionを考えれば当然の変更だけど、何となく末娘は変えないような気がしており、実際にインド系の名前に変わっていて、軽いショックを受けた。単純に、ちょっぴり寂しいということだけど、Zoom weddingより、こっちのほうに驚いたのが私の本音である。 PS②:そう言えば3年前の母のお葬式に夫はFacetimeで参加したZoom weddingをやった後、急に夫が3年前の母の山梨の菩提寺でのお葬式に、米国からFacetimeで参加したことを思い出した。夫は我が家の菩提寺にはお参りしており、元ソフトウエアのエンジニアだった和尚さんとも懇意な間柄で、夫が葬儀に参加したいと言っていますがと、和尚さんに確認すると、勿論いいですよとなった。私のiPhoneでFacetimeを映したが、驚いたのはスーツの大嫌いな夫が、ダークスーツにタイという正装で葬儀に参加したこと。私が着替えたの?と聞くと当たり前だと言っていたのを思い出す。弟と私だけがフィジカリーに参加して、夫はFacetime経由でライブにアメリカから参加した。我が家は臨済宗妙心寺派で禅の家系だが、夫は人一倍禅に興味があり、公案などへの理解もある。和尚さんの読経も含めて、静かに執り行われた母の葬儀は、夫も「素晴らしい」と褒める、良いお葬式であった。母は兎に角、夫が大好きで会うたびに走りながら体当たりするように夫に抱きついていた。ヴァーチャルだから云々といったことは何もなく、夫と弟と私達3人は葬儀を共有できた実感した。ヴァーチャルだから云々は何もないと思う。今の世は、誰もが時空を超えて、コミュニケートできるという、大きなアドバンテージがある。勿論F2Fのリアルにはかなわないけど、制限のある時には、ヴァーチャルなテクノロジーを活用すればいいだけ。心をオープンにすればいい、と思う。 インドのパンジャブ州で、200 km近く離れたヒマラヤ山脈が数十年ぶりに見晴らせるようになる インドでは2週間以上前からLock down(都市封鎖)に入り、首相は国民の外出を全面的に禁止すると発表していたが、これにより、インド全域における大気汚染が大幅に改善されたらしい。CNNの記事によれば、パンジャブ州で200 km近く離れたヒマラヤ山脈が、ほぼ30年ぶりに見晴らせるようになったと報じている。 インドではこの都市封鎖で工場は閉鎖され、車利用がなくなり、航空機運行停止などで、大気汚染が劇的に改善されているらしい。CNNは、規制が始まった初日に微小粒子状物質「PM 10」が最大で44%減少し、全土のLock downの1週目には、85都市で大気汚染が改善したと伝えている。 中国の大気汚染は、コロナ禍による人間の社会活動の停止で劇的に改善 コロナ禍の生活が始まり、夫も私も「今一番喜んでいるのは地球そのものだろうね。人間が社会経済活動をスローダウンあるいは停止すれば、地球の環境リソースへの負荷が極端に減るもんね」と話したことを思い出す。インドと同様に、以下のNASAの画像は、中国の大気汚染が、コロナ禍による人間の社会活動停止で、如何に減ったかを如実に証明している(2020年1月と2月の比較)。 人々は生活のためと称して、地球環境に滅茶苦茶重い負荷をかけて生きている。
2019年はGreta Thunbergの年と言われるくらい、17歳の少女が環境問題解決の緊急性を世界に提起したが、実は地球(ガイア)のほうがとっくに、人類という、地球史上稀に見る自己中心の動物にあきれ果てて、リセットする段取りをしてしまったと言えるような気がする。人類史は「疫病」との戦いと言っても過言ではない。地球(ガイア)は、しょうがないここまでのさばって改善する気がないなら、定番だけどかなり強めの「疫病カード」を出しましょう、と言って、さっとテーブルに置いてしまった。 過去100年ぐらい、このカードをマジに見たことがなかった人間達が、右往左往するのを、どこかで冷たい眼差しで見つめているような気がする。人と人とが近距離で接するという、人類が最も好きな行為を媒介として拡散するウィルスは、実に防ぎにくい人類の敵である。 地球(ガイア)もリセットしたがっているんだから、我々もしなきゃ 「欲望の肥大化」という言葉を、久しぶりに思い出した。大学時代、マスメディアとマスコミュニケーションを専攻していた時、確かゼミナールの原書購読(英語書籍の原文を読む)で学んだような気がする。限りなく肥大化する人間の欲望っていうやつは、現在テクノロジーによって、誰もがとてつもなく肥大化させてしまい、「便利で簡単に何でも手に入る、或いは出来ちゃう時代」を、現出させてしまったということだと思う。これは滅茶苦茶、地球環境に負荷をかけて、いくらそれを防ごうとしても、既得権と利害関係まみれての政治家や企業家によって、そう簡単に元に戻せないのが現状である。地球(ガイア)が、「OK,じゃあ、わしのほうでやってあげる」と決めて、実行したような気がする。 この状況をくぐりぬけた先は、今までなんだかんだ理屈や理由をつけて、社会全体の仕組みの変革を拒否していた輩に対して、俯瞰で眺めながら、構造改革をするといったMovementが必要だと思う。こんだけ、みんなが制限の中で真面目にコロナ禍に立ち向かって生活し、さらに真っ先に影響を受けて失業した人達は日々の生活にも事欠く生活をしている。いつまでも、現状維持をしていては、また同じことが起きる。リセットしようよ、今がその時期なんだから。 地元のButcher shopは米国生活において物凄く大切 地元のお肉屋さん(Butcher shop)は、ローカルコミュニティにとって重要なお店である(米国において日本ほど魚屋さんの重要性はなく、内陸部では魚屋のみの商売はあり得ない)。ハイレベルのAged beefのようなお肉を扱うお店は、蝶ネクタイをつけた店員が、日本では中々お目にかかれないような、様々なお肉を切り分け販売するほど、店のプレステージアスな位置づけは高くなる。我が家も1年前St Georgeに自宅を購入する前、自宅近くに、まず良いお肉屋さんがあるかどうかをチェックした。夫と2人で検索して調べておいたお肉屋さん「Dixie meats」は、かなりしっかりした良いお肉屋さんで、蝶ネクタイをしめて高価なAged beefを販売していないが、少なくともホームメイドのビーフジャーキーやソーセージの種類の多さ、さらに試しに買ってその場で食べたスライスされたスモークドのハムやターキーの美味しさたるや、夫と私は破顔してしまった。その時、私達と似たような年恰好の夫婦が後から店に入って来て、私達と同じような質問をしており、カリフォルニアから来たばかりであることも分かり、夫と2人でニンマリした。 州外移住者流入増大によってBoom town的なりつつあるSt George St Georgeは、Utah州の南端にあり、NevadaとArizonaに隣接し、Las Vegasから車で2時間という地理的要因と、冬は雪も降らずそんなに寒くなく、春と秋は温暖、夏は異常に暑いという気候もあり、州外からSnow Birds(寒さを避ける人達)がどんどん流入してきて、住宅開発が活発である。またアウトドアスポーツが非常に盛んで、トライアスロン、ロード及びマウンテンの自転車競技のメッカでもあり、世界中のアスリートが集まり、アウトドア愛好者のためのレンタルホームもどんどん建築中で、現在Boom town的な様相を呈している。 By St. George Chamber of Commerce - St. George Chamber of Commerce, CC0 州外からの移住者の中で、特に多いのが、全てのモノが高い(税金、住宅、物価、保険、ダイニングアウト等々)カリフォルニアからのRefuges(避難民=我が家も然り)のような人達である。彼らの多くは、私達も含めて、まずState Liquor Storeをチェックする。Utahは、低アルコール度数のビールなどの酒類はマーケットやガスステーションなどで購入できるが、私の好きなワインは、州運営の酒販店舗の購入のみとなる。カリフォルニアのように、食料品と一緒に簡単にワイン購入が出来ないので、どの程度のワインがState Liquor Storeにあるか、私達も真っ先にDixie Meatsと同じショッピングプラザにある、State Liquor Storeをチェックした。品ぞろえは物凄く多岐にわたっているとは言い難いが、私のように毎日ワインを飲む人間のテーブルワインとしては、まずまずなので、まずホットした。 米国の酒類販売は地域によって大きく異なる "Dry, Wet and Mix" 以下のマップを見てもらいたい。2019年5月現在の米国の酒類に関するコミュニティ別の規制地域で、赤は「dry(酒類販売禁止)」、青は「wet(酒類販売OK)」、黄色は「mixed(酒類販売禁止とOKのミックス)」である。 Utahは青であるが前述したように規制があり、ワイン愛好者にとっては、ちょっと面倒くさい州である。ただこれも、習うより慣れろで、1週間に1度の割合でワイン購入する私は、消費量を冷蔵庫を見ながら計算して飲む、というパターンに慣れた。但し、コロナ禍でState Liquor Storeに勤務するF2Fで顧客に接する勤労者が、常に感染の危険に直面するという現在の勤務状態に関して不満を漏らしており、下手すると営業中止の可能性もあり、私はヒヤヒヤしている。今の営業時間は午後12時から19時までと短縮され、狭い店舗なので、顧客は1店舗内に5人までで、他の客は店外で2mの距離をとって待ち、1人出ると1人入るというパターンである(今日行ってきたが、待っている人のうち、まだ2-3割はマスクをかけていない)。 By File:USA Counties with FIPS and names.svg: File:USA Counties with names.svg: User:Mr. Mattéderivative work Kbh3rdderivative work: Fry1989 - This file was derived from: USA Counties with FIPS and names.svg:, Public Domain お肉屋さんで6個のペーパーロール購入 先週までは5人という制限で顧客を店舗内に入れていたDixie Meatsも、ドアンの前に2脚の椅子をバリケードのように置いて、狭い店舗内に顧客を入れないという方式に変わっていた。店員は、まず店外の客のオーダーをドアの前の椅子越しに聞き取り、オーダーが出来あがるとクレジットカードを客からもらい、商品を渡すというシステムを採用していた。手書きの張り紙には、事前の電話によるオーダーをお願いしますと書いてあり、今後我が家はそうしようと思う。今日最も嬉しかったのは、このお肉屋さんが何とトイレットペーパーを販売していたこと! 商用のペーパーサプライのあるお肉屋さんは、ペーパーロールを6個で6.95ドルで販売していた。私はもちろん購入した(これで6週間は持つ)。 After all tomorrow is another day 自主的自宅待機を含めて、制限のある生活も既に4週間目に突入しており、日々制限がきつくなる気がするが、いちいち、それに対して反応はしていない。むしろ今日のペーパー6個ゲットのようなささやかなことに大きな喜びを見出し、GWTWではないけど、"After all tomorrow is another day"の気分で、毎日何か小さなことでもPositiveなことを創出しよう思っている。夫との間では、ジョークやコントをしょっちゅうお互いに見せ合いながら、生活で笑うことにフォーカスしている。 長期化に備えて、新たなルーティンを受け入れる
以下の表が示すように、ストレスによってアルコールの消費量は増大している。それに限らず、色んなメンタルな問題が起きているけど、自分を追い込んだり、落ち込ませるのは、自分自身の心の持ち方そのもの。ぐちゃぐちゃ文句を言わずに、長期化に備えて、新たなルーティンを受け入れることは肝だと思う。全てが終わった後で、明日は必ず別な日になるって信じようよ。 昨日自主隔離中だった英国首相Boris Johnsonの入院のニュース(集中治療室に移動)を目にして、チャールズ皇太子も感染し自主隔離しているというコトを知り、感染症の持つチカラを改めて考えてみた。 様々な感染症が常に世界中を襲い続けているけど、史上最も有名なパンデミックは1334年に始まった「黒死病」と呼ばれたペストで、アジアとヨーロッパで猛威を振るい、2,500万人の死者を出したという。英王室には、こうした悪名高い感染症の悲劇に随分あっている。今朝目にしたNational Geographicの記事によると、以下のよう事例があげられる。 英国王室のペストによる死亡: 1327年即位のイングランド王エドワード3世は、英国王族として初めて黒死病(ペスト)で近親者達を亡くす。1)スペインのカスティーリャ王ペドロ1世と結婚する旅の途中、14歳の娘ジョーンはペストで死亡。2)ペドロ1世の父アルフォンソ11世も、ジブラルタルをムーア人から取り返そうと包囲している最中ペストで死亡。3)1394年エドワード3世の孫息子である国王リチャード2世も妻をペストで失う。4)100年近く後の1492年、エドワード4世の王妃エリザベスがペストで死亡。 英国王室の天然痘による死亡: 1)1552年国王エドワード6世は、14歳の若さで天然痘とはしかに倒れ、すぐに回復したが翌年結核で亡くなった。これにより男性の王位継承者がいなくなり、異母姉のメアリー1世が即位。1558年メアリーが死去すると、王位に就いたのが女王エリザベス1世。2)彼女は29歳の時に天然痘に罹患し、周囲は及び女王自身が死が近いと思ったが、彼女は病を克服した。但し天然痘のために顔に痕が残ち、鉛を含んだお白粉で痕を隠すお化粧をして、イングランドンの黄金時代を築いた。3)1688年無血クーデターの後、夫のウィリアム3世と共同統治していた女王メアリー2世が、1694年天然痘のため32歳で死亡。4)この当時の欧州の君主で天然痘で亡くなったのは、スペイン王ルイス1世(1724年)、ロシア皇帝ピョートル2世(1730年)、フランス王ルイ15世(1774年)など。以下は、女王エリザベス1世 英国王室のインフルエンザによる死亡: 1889年サンクトペテルブルクで発生したインフルエンザ「ロシアかぜ」は、パンデミックとなってヨーロッパ各地に広がった。これは3度ロンドンを襲い、1)1892年の第3波でビクトリア女王の孫で王位継承順位第2位のアルバート・ビクター王子が28歳で死亡、将来の王位は弟のジョージ5世に移る。2)1918年の「スペインかぜ」で、世界人口の3分の1が感染し、死者は5,000万人に上った。その猛威の中で、1918年5月英国王ジョージ5世は回復した。以下は当時のアメリカ軍の野戦病院 (Image: courtesy of the National Museum of Health and Medicine, Armed Forces Institute of Pathology, Washington, D.C., United States.) - Pandemic Influenza: The Inside Story. Nicholls H, PLoS Biology Vol. 4/2/2006, e50 https://dx.doi.org/10.1371/journal.pbio.0040050, CC 表示 2.5 感染症は歴史を動かす
この英王室と感染症との戦いを見ても、感染症が歴史を変えてしまい、王位継承に重要な役割を担ったことが、垣間見られる。特に天然痘で死にかけた後、後遺症で顔に痕が残ったがゆえに、真っ白なお白粉で痕を隠して、英国の黄金時代を築いたエリザベス1世のことを考えると、アタマが下がる。王位継承権の高い人が罹患して死亡した際は、王家の血筋の違う幹に大きく変わる事実が歴史的に存在する。また、北米大陸の先住民であったアメリカン・インディアンも、南米のアマゾンの先住民も、ヨーロッパから移住してきた白人がもたらした麻疹(はしか)とインフルエンザの免疫を持たないために、一気に人口減少が起こり、歴史から駆逐されていった。 英国皇太子と英国首相はなぜ感染したのか? 通常、欧米人は医療従事者でない限りマスクをする習慣がない、英国要人たちと一般庶民との間の接し方や、政治家同士の閣議や会議でも2m以内の近距離で議論するという習慣が、感染しやすい環境を作っていると思われる。コロナ禍でこれだけPhysical distancingを言われているにも関わらず、皇太子も政治家も濃密な近距離で一般人と接しており、 議論も口角泡を飛ばすといった形で、F2Fでなされている以上、感染の可能性は拡大する。英国首相Boris Johnsonの妊娠中のガールフレンドも症状が出ているというニュースも目にして、本当に人々がPhysical distancingを順守して、2m以上離れて、人との物理的な距離を取るだけでも、こうした感染状況は防げる。 歴史には現在の問題解決の答えがある 感染症(疫病)によって引き起こされるパンデミックは、前回よりは今回、今回よりは次回と、回を重ねるごとに、感染力を拡大し、より強さを増して登場してくる。すなわち想定外を常に巻き起こす、非常に厄介な代物である。但し、だからと言って「過去=歴史」を振り返っても意味がないということはない。歴史には、実はきちんと答えが書いてある。 National Geographicの記事は、このようにレポートしている。2007年学術誌「米国科学アカデミー紀要」(PNAS)に、1918年のインフルエンザ(スペインかぜ)において、市によって異なる対応が病気の蔓延にどのように影響したかを調べた2つの論文が発表された。致死率、時期、公衆衛生的介入について比較したところ、早い段階で予防措置を講じた市では、対策が遅れた、或いは全く講じられなかった市と比べて、死亡率が約50%も低いことがわかった。最も効果的だった措置は、学校、教会、劇場を同時に閉鎖し、集会を禁止することだった。そうすることでワクチンを開発する時間を稼ぎ、医療機関にかかる負担は減った。同論文は1918年のインフルエンザにおいて、死亡率の急上昇を防ぐ鍵は「社会的距離」戦略であったと結論付けている。 そう、兎に角同じ屋根の下に住む人以外とは、顔に何か覆う布をまとい、2mのPhysical distancingを取ることが肝要。 我が家にはマスクというものがなく、以下の写真のBuffという自転車に乗る時などに、ヘルメットの下のアタマに巻く伸縮性のある布をマスク代わりにして外出したが、かなりきつく巻くので息苦しいのと周囲の人に恐れられるので、自家製マスクを作成することにした。 アメリカでは医療従事者以外は通常マスクをかけない。冗談に聞こえるかもしれないが、友人の知人はアレルギーが酷く、コロナ禍への認識がまだ薄い今年の1月、通常のマスクの口の部分にスマイルマークを描いて銀行に入ったら、警察に通報されて逮捕されてしまった。 そう、米国では、マスクをかけるというコトは、顔を隠す即ち顔を見られたらまずい行為をするという風に見られる可能性があるというコトである(映画などで銀行強盗がマスクをかけて襲撃することを思いだして欲しい)。 今までマスクをつくるという発想は一度もなかったが、今回は自宅にあるものを全て利用したUp-cycleな手作り品ができた。古くなったバンダナ2枚と手ぬぐい1枚を、どこも切らずに折りながら袋状にして、後ろを2か所縫った(手縫い、ミシンがないので)。とっておいた組み紐とリボンを両脇に差し込んで、3枚のバンダナと手ぬぐいマスクの出来上がり。 組み紐とリボンはマスク本体を洗う時に外せる。子供の時からマスクが嫌いな理由は、耳があのゴム状のモノで痛くなるからで、この紐及びリボンは耳が痛くないのが特徴。以下は裏側の手縫い部分で、半返し縫いでしっかり縫ってある。 マスクが必要なくなったら、手縫いの端の2か所をほどけば、またバンダナと手ぬぐいに戻る。
外出時の私の服装のカラーコーディネーションをするため、桜色、ターコイズ、ネイビーブルーの3色は欲しかった。作業時間は1時間ぐらい(実際は材料探しに時間が掛かった)。これでお洒落にマスクをかけてマーケットに出かけられる。 夫はYouTubeのヴィデオを見て作ったの?と聞くが、そんなの見なくても常識があれば、出来ると答えたけど、まじで何も見ないで、自分で鏡を見ながら考えて作った。 「必要は発明の母」とは良く言ったものだと思う。 WHOが、今まで使っていたフレーズ "social distancing" の代わりに、新たに"physical distancing" を使い始めた。これは、医療関係者(フィジカル&メンタル両方の医師達)も、大いに歓迎していて、「正しいディレクション」だと喜んでいる。これによって、現在のコロナ禍の環境において、人々がとるべき行動がクリアになった。 WHO の疫学者のMaria Van Kerkhoveは、「パンデミックにおいて、重要なことは人と人の物理的な距離であり、家族、友人、知人など、愛する人達から社会的にディスコネクトすることを、言っているのではない」と、さらに「テクノロジーによって物理的に同じ部屋やスペースに居なくても、様々な方法でコネクトできるというアドバンスドの環境にいる」と言っている。つまり、人と人の距離は少なくとも2m離れるということを、"physical distancing"と言っており、それが出来ない場合は、自宅で過ごすという生活となる。 1人の感染者の社会的行動が30日後何人の感染者を作り出してしまうのか? 以下は、陽性となった1人の人間が、他の人と接する行動を、「ノーマル、50%削減、75%削減」と、3段階に分けると、30日後に何人の人が感染するかを示したデータである。 本人が陽性かどうかを知るかどうかに関係なく、感染者1人がノーマルに動き回ると30日後に406人、50%削減した場合は15人、75%削減した場合は2.5人の感染者を創出する。これを見ても、如何にPhysical distancingが重要なのかは一目両全である。 兎に角どんな場合でも人と物理的に接する場合は最低2mは距離を持つ 私の家の周囲では、小さな食料品のお店は、例えば店舗内には5名しか入れず、1人が買い物し終わったら、外で待っている次の人が中に入れる。外の行列も2mの間隔(床とか舗装された道路に)に、青の星やXマークで、お互いの距離が測れるように印がついている。またマーケットのような巨大な店舗は、始まりの1時間はシニア専用時間を設けているし、一般時間でも棚同士の間の通路も広く、またお客も最低でも3mはお互いに意識して離れているので、"physical distancing"はきちんと順守されている。キャッシャーには透明の仕切り板が設置されて、お客がカードを挿入する機械は、1回使用するたびに徹底してワイプされる。勿論Reusableの自分のバッグは持参できないし、カート置き場には担当者が1つ1つカートをワイプしている。 食品・医薬品・日用品といった生活物資は生命線なので、この買い物にはまとめてなるべく回数を減らしている(我が家はいつも週に1回だったので変わらず)。 要は症状がなくてもテストをしていなければ、自分が陽性の可能性は十分あるので、他の人達にウィルスを運んで感染させないという責任感が根底にあると思う。そんな中でも、お隣さんとは5mぐらいの距離を保ちつつ駐車スペースでワインを飲んでお互いに近況をダウンロード、夫の4人の姉妹と父親と6人で、ヴィデオを駆使して同時(ユタ、アイダホ、テキサス、オクラホマ)に顔を見ながら話している。"physical distancing"さえ守れば、社会的には十分コネクトできる。 自宅勤務のコツ 日本の友人が自宅勤務の難しさを色々書いているが、私は既に20年近くテレワークをやっているので、仕事をする上での変化はそんなに極端にない。但し、唯一感じることは、外出に制限がかけられていると、翼をもがれたような「閉じ込められた感」を感じること。今までは翼(車)があり、どこへでも「自分が思った瞬間に」飛び出して行けたのに、それが出来ないという閉塞感がちょっとしんどい。 過去20年のうち15年ぐらい、夫は殆ど海外在住だったり毎朝通勤をするという仕事の形態で、実際に2人とも自宅勤務となったのは過去5年ぐらいである。最初は戸惑いがあったが、米国なので住宅事情が良く、朝夫と顔を合わせて挨拶し、昼間たまにキッチンで会い、夕方から一緒に夕食を作るというリズムを構築した。SFベイエリアの頃は、私のオフィスが2階で夫のオフィスはガレージ、今平屋だが、廊下を挟んで、私のオフィスと夫のオフィスがあるために、昼間はキッチンでたまに会うといった感じである。 この仕事と家族の間に最低限の距離感を構築することが、重要となる。"physical distancing"は、自宅勤務でも非常に大切で、仕事中は家族との間に2mいや出来れば5mぐらいの距離は、欲しい。特に現在子供も含めて家族みんなが常に一緒にいるとなると、ますます仕事スペースをきちんと確保する必要が出てくる。そしてもう1つ、状況の長期化に備えて、無理のない仕事と生活のリズムを構築することも重要となる。この状況は1-2か月で終わるという希望的観測は、現在の自分にはない。そのために、自宅待機の条例の中で、自分の生活と仕事のルーティンを作り、それを真面目にやり続けるつもりである。私は今も自宅で決まった時間にLive streamingで朝稽古(Jazzercise on demand )をしてる。勿論日本では、自宅でエクササイズができるという住宅環境は望めないと思うが、毎日定刻に何か身体を動かすことはぜひやった方がいいと思う。これはメンタルに大きな効果がある。 自宅勤務の4つのポイントを以下に記す 1:働くための専用スペース「ホームオフィス」を作るために片付ける
2:自分を「働く自分」と「家にいる自分」と、2つに分ける 3:同僚と簡単にコンタクト出来るようにアプリを活用 4:頻繁にブレイクをとることを忘れない 物理的にも心理的にも「働くことと、家で生活するコト」を分けて、考えるのが自宅勤務の肝で、それが出来ないと生産性は上がらず、心理的にも追い込まれるので、くれぐれもこの点は留意してほしい。そして、焦らないこともとっても大切。私は日々の行動は物凄くせっかちだが、仕事に関しては粘り強く、絶対にあきらめない。プロである以上、「継続はチカラなり」をモットーに、前を見ながらずーっと歩き続けている。ちょっとぐらい辛いコトも、後になれば、忘れるくらい小さなコトとなることを経験上知っているから。 マラソン的な長距離走の思考回路で、ペース配分をしながら、走りぬく精神力が今は必要だと思う。どんなに長丁場でも、ゴールは必ずあるので、慌てる必要はない。 隣りの家の駐車スペースでワイングラス片手に「Social distancingの辛さ」をダウンロード 昨日はお隣りさんがガレージの前で何かやっているので、10mぐらいの距離感で「お隣さん」と声を掛けてちょっとお喋り。彼女もSocial distancingが辛いらしく、夕方5時にガレージの前でワイン片手に話さない?と言う。お互いの距離は2m取ればいいけど、ビーチチェアを持って5mぐらいの距離を取りながら話すことに決定。向いの家族もチェアとワイングラス持参で、3家族が隣の家の駐車スペースに5m間隔で集合した。米国の家やガレージ、駐車スペースは広いから、距離だけは如何様にも取れる。彼女も含めてみんなが2週間のSocial distancingで溜まっているものを、一気にダウンロードし始めた。 みんな個々人の生活の中で真面目にSocial distancingのルールを守り、外出の際のピリピリ感を話しながら、この状況を未だにシリアスに捉えていない人達の無責任な行動や行為に腹を立てていた。自分達が必死にルールを順守しても、そうした人達の無自覚で無責任な行為が全てを無駄にして、感染が広がることをかなり嘆いている。それにもまして、みんな具体的にF2Fでのソーシャルが出来ないことは、本当にしんどいと嘆いている。
勿論、自分達は自宅からリモートで様々なことが可能なので、実際に仕事としてフィジカリーに現場に行かざるを得ない人達に比べたら、格段のアドバンテージがあり一切文句を言える立場ではないが、この「人と接触するな」というルールは、「社交的な動物」である人間にとって、拷問のように精神的にキツイらしい。 世界で一番貧しい大統領と言われたJosé Mujica (ホセ・ムヒカ)氏の言葉 人間は社交的な動物です。歴史を振り返れば、人間とは1人で生きられない、相互扶助が必要な奇妙な「猿」なのです。その性情は、人々は共通認識できる、社交的なハードディスクにインプットされています。それゆえに、「人間は政治的な動物だ」とするアリストテレスの主張は正解です。人は誰も「社会」に認められたいのです。 人間が1人で生きられない、即ち「孤独には耐えられない猿」であるのは、彼の言を借りずとも納得できる。私は過去20年間常にテレワークだったので、現在の状況は、仕事上で特別の不自由は感じていないが、やはり日本出張が出来ないのはこたえる。年3回、各々3週間、合計年間9週間は、日本滞在を過去25年間しており、これが出来ないのは精神的にしんどい。ソーシャルネットワークを使って、コミュニケーションしているが、やはり会って話したいというのは本音である。自分もやはり社交がしたい猿の1人である。 隣りの家の駐車スペースの和やかな会話に釘をさす私 昨日の隣の駐車スペースで、みんなが、夏のドライブ旅行は無理かもなどど、多少楽観的な気持ちで話している中で、私が「世界中がこのパンデミック収束に真剣に取り組み、全ての国が連携しない限り、これは収束しない。人間の社会・経済行動は、とんでもないぐらいに密接にグローバルでつながってしまい、1国だけが助かるみたいな話はあり得ない。またワクチンが一般に配布するまで18か月ぐらいはかかるから、この状態が来年まで続く覚悟が必要」言ってしまった。シーンとした中で、「でもこれはリアリティで、昔の良き時代のように、アメリカのモンロー主義みたいな政策はとれない」と、ダメ押しの釘まで刺してしまった。 Facebookで見かける、自分はコロナの陽性であるという告白の投稿。 多くの人達は自宅で、不安に苛まれながら、厳しい現実のニュースを見聞きして生活しているが、目立ってきたのは政治家や著名人もさることながら、私のアメリカの知人友人が、陽性と判明してどんな容態をたどったかを、Facebookで投稿し始めたコトである。私は、こうした勇気にいつも感銘を受ける。告白によって色眼鏡で見られる可能性があるのに、過去の2週間の容態の変化をきちんと事実として説明し、自分は今回復しているから、みんなも感染しても恐れる必要はないとPositiveに結んでいる。彼は、やはり多くの人達の不安の解消を図ろうとしている、これも大切な社会貢献である。特に彼みたいに、マーケティングの世界にどっぷりつかって、生き方そのものが古い言い方だが、「トッポい(ちょっと気障で不良ぽい)」タイプだった人が、このような真摯な告白をする。彼の内面のうかがい知れない、新たな側面を知ることとなり、嬉しくなった。 「Peer Influencer(仲間うちで信頼されて影響力を持つ人)」の本当の言葉を聞くと安心する 今は、とにかくみんな不安で、誰かと話すことによって、その不安を解消したいという欲求がある。それは著名人や有識者の言葉では、埋められない、「自分が心から信頼できる仲間(Peer Influencer)」の本音の言葉を求めていると思う。だから罹患した友人の告白は響き、近所の友人達の悩みは他人事ではなくなる。コロナ禍という暴風雨の中で、みんなどのように生活し、生きて行くのかを模索している。改めて、みんなが再認識しているのは、家族、友人、知人など、自分の周囲を取り巻く、リアルの人達の存在だと思う。こういう仲間がいるからこそ、自分は楽しい生活が送れるんだと思い、彼らを大切に思う気持ちが増大する。 他の人を大事にして彼らを助けると、見返りを求めなくても、必ず良いベネフィットのブーメランが戻ってくる。 まずは、「他の人をファースト」に考える、これは個人のみならず国家間でも必要だと思う。他の人を大事にして彼らを助けると、見返りを求めなくても、必ず良いベネフィットのブーメランが戻ってくる。お互いが緊密依存しあっているグローバルにおいて、人間は、国家は、孤立することは不可能である。最も困っている人達から助ける、というコトを前提に、政府には大ナタをふるってほしい。 |
大柴ひさみ日米両国でビジネス・マーケティング活動を、マーケターとして、消費者として実践してきた大柴ひさみが語る「リアルな米国ビジネス&マーケティングのInsight」 Categories
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