ひさみをめぐる冒険
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ひさみをめぐる冒険
サンフランシスコ・シリコンバレー在住マーケターのINSIGHT(洞察)



誕生日プレゼント:「クルマとBonding(ボンディング:絆を結ぶ)した私」

11/25/2008

 
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いくつになっても誕生日は、楽しいものです。昨日(24日)のうちに、弟から日本で生まれたんだから、日本時間の今日に「誕生日おめでとう」を言うよというメールが入りました。今朝は以前通っていた歯医者やビジネスパートーナーからのおめでとうeメール、またFacebookのフレンドから「Wall to Wall」によるメッセージなど、誕生日を覚えてくれた人たちから「おめでとう」を連発されています。

いつものように午前5時に起きた夫は、「Happy Birthday」と言いながら、「もうプレゼントが何だかわかっていると思うけど、一応サプライズぽく、やろう」ということで、2人でガレージに下りていきました。目をつぶっている私は、夫に手を引かれて、暗闇の中で、夫が電気をつけて、「目を開けてごらん」と言われて、愛車Miataを目にしました。 そうです、誕生日プレゼントは、2002年の「Mazda Miata MX-5 LS」です。「The definitionn of sports car(スポーツカーの定義)」」と言われるほど、多くの人たちに愛されるMiataは、スポーツカーのクラシックとなりつつあります。色は私のテーマカラーであるCrystal Blue Metallicで、6速のマニュアルのトランスミッションのオープンカーです。ソフトトップの色はTanで、シートも同色のレザーというカラーコンビネーションです。前オーナーがほとんど走っていなかったので、マイレージはわずか1万5000マイルという少なさで、外観も中身もほとんど新車同様です。この独特のブルーは、2001年と2002年のMiataにしかありません。2001年は2186台、2002年は1461台しか販売されていませんので、全世界に合計3647台のCrystal Blue MetaliicのMiataが存在したことになります。すでに発売されてから7年以上もたつので、その後何台残っているかはわかりませんが、とにかく私は最も欲しかったクルマを手にして、最高にご機嫌です。

1989年、マツダが日本で初めて「ユーノスロードスター(Miataの日本名)」を発売しましたが、私は迷うことなく、この小型スポーツカーを買いました。当時は話題沸騰の大人気のクルマで、多くの人たちが予約して半年待たされるという状況でした。私は広告代理店の特権を駆使して、当時のマツダの広告担当者からマツダの役員にお願いして、待たずに購入することが出来ました。色はシルバーと思っていましたが、マツダの方にお目にかかって、「大柴さんにはイメージにあわせて、赤のユーノスに乗ってもらいます」と言われて、結果、黒のソフトトップの赤のユーノスを、1995年に手放すまで、大いに乗り回しました。マツダが「人馬一体」というコンセプトを具現化したユーノスは、それまでの私のクルマに関する考えを一新して、私はユーノスと一体化して、風になったような気分で、さまざまな場所をドライブしました。米国移住のために、この最初のユーノスを手放さなければならず、その時は身を切るような思いをしたのを記憶しています。

1995年米国移住した年に、最初に買ったクルマは、Subaru(スバル)のLegacy(レガシー)のステーションワゴン(4輪駆動)でした。当時夫の故郷のユタ州にドライブで行くことが多く、カリフォルニアとネバダの国境の雪山シェラネバダを超えるために、クルマは絶対に4輪駆動じゃなければならないという条件があり、ユタやコロラドではSubaru Legacyが信頼性において絶対的であったこともあり、迷うことなくSubaru Legacyを選びました。最初にスバルを運転して買い物に出かけた時、自分がSingle WomanからHouse Wifeになったんだと、つくづく実感したのを思出します。

我が家のクルマ事情も時とともに変わりました。夫は、1987年のFord のピックアップトラックRangerに愛着を持っていて、2週間前に処分するまで、結果21年間このピックアップトラックに乗っていました。夫は最近仕事を変えたため、今までの自転車通勤からクルマによる長距離通勤となり、13年たっても故障もせず元気に動くSubaru Legacyで会社に通っています。夫と私は次のクルマをどれにするか随分議論しましたが、結果夫の発言「ひさみの好きなクルマにすべきだ。Legacyはまだまだ使えるから、次のクルマは実用的である必要はない。日本であんなにユーノスを好きだったんだから、Miataにしたら」という意見で、決定しました。夫は私の好きな色のMiataを買おうと決めていたようで、オンラインサーチで、このコンディションで、このクルマが現われた時は、小躍りしたようです。

アメリカにおいて、クルマは確かに非常に実用的で、地点間の移動のために、最も重要な交通機関です。ただし、クルマ文化を持つこの国では、それだけではなく、おのおのクルマに対する思い入れも激しく、自分のライフスタイルを表現するものとして価値を見出す場合もあります。Miataは、シートは2人乗り、マニュアルのトランスミッション、トランクは狭く、とにかく実用性とは程遠いクルマです。うちの夫は、身体が大きいので(6フィート2インチ=187.98cm)、最初はトップをつけては運転できないと言っていましたが、いざMiataに乗ってドライブしたら、すっかりそのスポーツカーとしての面白さに夢中になって、今では私も含めて、この新しい家族「Mia(クルマの名前です)」と「Bonding(絆を結ぶ)」しています。週末は、2人でCalifornia State Highway Route1の海岸線をオープンでぶっ飛ばしながら、思わず「California Dreamin'」(ちょっと上の世代ですが気分はこんな感じです)をうたってしまいました。


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    大柴ひさみ

    日米両国でビジネス・マーケティング活動を、マーケターとして、消費­者として実践してきた大柴ひさみが語る「リアルな米国ビジネス&マーケティングのInsight」

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