「福田・小沢両党首会談」-->「連立打診」-->「民主党小沢批判」-->「小沢混乱にけじめ」-->「小沢辞意表明」-->「小沢慰留」-->「小沢辞意撤回」
これって何ですか??って感じです。
前首相の安倍さんの突然の「病院逃避行辞任」にも驚いたけど、この一連の小沢さんの行動には、結構目が点になりました。英語でよくいう「Accounatbility(説明責任)」がまったく欠落している言動で、思わず「子供じゃないんだから」と言いたくなる迷走ぶりです(私から見ると)。こちらの地元のメディアでは特にこの情報は報じられておらず、私は知人のブログを見て驚いて、この一連の流れを日本語サイトで読みました。
この小沢さんの行動の解釈は、田原総一朗さんが具体的に解説しているので、ぜひそれを読んでいただければと思います。田原さんの記事によると、福田さんと小沢さんはすでに密室会談を入れると3回も連立に向けてディスカッションしており、小沢さんが「融通の利かない大学院生のような民主党(田原さんの表現)」内部の連立反対の声の大きさを読み損ねたことが、一連の言動に表れたということです。
とにもかくにも、私の目から見ると、日本の政治ほど奇妙な世界はないと、つくづく感じます。政治家たちは、まるで、「アリスの不思議な国」に出てくる懐中時計を持って、いつも「急がなくっちゃ、急がなくちゃ」と言って、走り去るウサギの姿を連想させます。
Alice's Adventures in Wonderland(アリスの不思議な国)の第1章「Down the Rabbit-Hole(ウサギの穴に落ちて)」は、未知の世界の冒険の出発を意味する英語の慣用句です。
日本の政治はどうやらこの穴の下に広がる地底世界で行われているらしく、常人には理解しがたいものがあります。また、もっと不思議に思うのが、こうした不思議な国のウサギたちの動きに注意を払って、監視したり抗議したりするActivismが生まれてこない、そうした社会状況のほうがもっと奇妙なのかもしれません。たぶん、みんなもうあきらめている、それが本音なのかなとも思います。私は、なんとなく寂しい思いで、ワンダーランドをこっち側から見ています。