ここサンフランシスコ・ベイエリアは、とにかく気候が年間を通じて快適で、汗をかくことがありません(場所によってかなり違いますが、夏だと20度ぐらい から始まって25度ぐらいまでの幅で、湿度はなく、さわやかです)。この気候に10年も住んで、すっかりスポイルされている私は、他の州や、あるいはベイ エリアから2時間ぐらいの同じカリフォルニア州のサクラメントなどの内陸部に行っただけで、その暑さにヘトヘトになってしまいます。
先月末は、フロリダ出張があり、普段すっかり忘れていた蒸し暑さに絡め取られ、まるで「蜘蛛の巣の上でのたうち回る蛾」(蝶々とはおこがましくて言えません)のような気分で、建物や車の中から出るのに、恐ろしいほどの勇気が必要といった具合でした。
この情けない蛾のような私が、今月日本に行きます。最近は暑さを恐れるために、夏の間の出張は避けていましたが、今回は日程的にどうしても今月行く必要があり、勇気を持って、日本に向かいます。
昨日、日本から戻ってきた知人に、どれほど、Cool Bizが普及しているかと聞いたところ、官公庁は程度の差こそあれ、かなり浸透しており、一般の会社員もダークスーツの上着は着ていないし、タイもしめて いないということでした。少し前に、北海道の銀行が、summer timeを奨励するために、開店を1時間早く開けて、銀行員はアロハシャツを着ているという記事も読んだことがあり、日本も段々本格的な「亜熱帯気候に位置する国」として、社会通念も変わった来たことを実感して、「これは良し、良し」と思っています。
ハワイのアロハシャツに限らず、フィリピンやインドネシアなども、男性は開衿シャツの裾をタックインしないで、ズボンの外に出して、通気性を考えた服装 で、暑さに対処しています。以前から、熱射病注意報も発せられるほど、年々激しさを増す日本の夏には、ダークスーツとタイは非常に不合理な服装だと持って おり、エネルギー資源の節約という条件を満たす「Cool Biz」のコンセプトは、日本らしい紹介と普及の仕方だと思います。
私もこの言葉に大いに勇気づけられ、日本ではIslander Bizでいこうと思っています。とにかくベタベタにならない素材で、なるべく風通しを良くしたデザインのものに限ると思っています。今回のハワイ航海の 時、マウイ島で買ったワンピースが、とにかく涼しく快適で、これを着ると他の服が着られなくなるほどで、亜熱帯の気候にあった服なので、これを日本出張で も活用するつもりです。日本も島国ですので、Islander Styleは、大丈夫だと勝手に自分で解釈しています。
日本で、ミーティング予定のある方は、びっくりすると思いますが、これもCool Bizの実践と思って、了解してください(笑)。
追伸: 最近はポケットティッシュの代わりに、駅前ではミニうちわを配っていると聞いて、「日本列島盆踊り」というイメージが浮かびました。みんな浴衣にうちわで、通勤したりすると、気分がお祭りのように盛り上がって、会社に行くことが楽しくなるかもしれません。ユニクロも3990円で浴衣を販売しているし、わたしも見たらなんだか浴衣したくなりました。