
Galaに行く前に、私らしい緊急事態が発生しました。まず、この日は引っ越しと家のRemodelingの最中で、私と夫は朝から、段ボール箱と格闘し ながら、家中の掃除に明け暮れていました。ダイニングとキッチンの工事は進行中、室内の壁はペンキ塗りの真っ最中で、家中にカバーが掛けられており、とに かく、我が家はカオスでした。
そんな中、5時半に出かけるために、夫はタキシード、私はガウンを着て、鏡に向かった私は、思わず悲鳴をあげました。なんと、私のガウンには、セキュリ ティのための警報ブザーのタッグがついたままだったのです。夫はうなりながら、デパートのNordstromに電話して、タッグをはずずために最も近いデ パートを探して、2人でペンキのカバーを踏み分けて、クルマに乗り込みました。自宅からフリーウェイをとばして、Nordstrom Rackというアウトレットに20分後に到着。
私はガウンを来たまま、店に入った瞬間、警報ブザーは鳴りだし、店の中の人たちは一斉に私に注目します。私は、そんなことはお構いなしで、ドレスの裾をた くし上げて、キャッシャーのカウンターに近寄ります。店員は、このカウンターの上のマシンではずずから、このカウンターに飛び乗れるか?と聞いたので、 「Of Course(もちろん)」と叫んで、ジャンプしてカウンターの上に一発で飛び乗りました。彼は、私の腰を掴んで、マシンのそばに引き寄せて、見事にガウ ンを着たまま、タッグをはずしました。その後は、ピンがまだガウンの内側から外に刺さったままなので、私はガウンをウエストまでたくし上げて、ピンを抜 き、周囲の驚く人たちの顔を尻目に、クルマまで戻り、Galaめがけて、走り去りました*。
*昨日、この話をオフィスの人たちにしたら、もしこのシーンをヴィデオ撮影できたら、「America's Funniest Home Videos」で賞金を獲得できたと、みんなで涙を流しながら、笑いころげていました。
30分遅れで到着したTreasure Islandで、振り返ると、SFのダウンタウンが夕陽のリフレクションでシルエットとなって浮かび上がり、先ほどのタッグの件もきれいに忘れるほどの美 しさでした。オークション用のBidder Number 481を受付でもらって、気分は「おばさんシンデレラ」に戻った私は、とってもおいしいお寿司を中心にしたオードブルとシャンペンを片手に、サイレント オークションの品々を見ながら、夫の上司や同僚に挨拶して、回りました。
オークションが、後5分で終了とアナウンスされると、夫は、説明だけで実物が提示されていない、アメリカズカップに出場したヨットの模型「J. Yacht Ranger 1937 Model」をBitし、結果、そのヨットは私たちのものとなりました。Retail Valueは225ドル、入札価格の135ドルの小さなヨットは、我が家の最初の祈念すべきヨットです。オークションでの収益は、全てチャリティへと寄付 されるので、買い物をしても、気分は最高です。
その後は、すばらしいDinnerとライブオークションで、会場は盛り上がり、上院議員のヴィデオメッセージの上映、また夫の勤務する会社(Bay Ship & Yacht)での、彼の最初のプロジェクト、歴史的船舶「C. A. Thayer」の修復工事の様子も上映されるなど、本当に楽しいGalaとなり、最後はもちろん2人でダンスを大いに楽しみました(少なくとも私は)。
ダンスが終わると、かかとの高い輝くばかりのシンデレラシューズを履いていた私は、その痛みに耐えかねて、足を引きずりながら、我が家にたどり着きまし た。フロントヤードの芝生の上を、手でシンデレラシューズを持ちながら、裸足で歩いている時に、どうやら、シンデレラの魔法は消えてしまったようです。
しかし、何とも大変な日でした。