今日は本当は「宣伝会議」の12/15号の原稿の締め切りが迫っているために、それにフォーカスする予定でしたが、ついついブログっています(Yさん、スイマセンいつも原稿が遅くて)。たまたま、自動車関連の記事を読んでいて、これって冗談みたいという話がありました。
J.D.Power and Associatesによるクルマの品質に関するオーナーへの調査「2007 Initial Quality Study(IQS)」では、Porsch(ポルシェ)が、「トラブルフリーのカーメーカー」として、総合的なランクで2年連続トップとなりました。ポルシェは91 PP100(100台のクルマを販売して、オーナーが91の問題が起きたと報告)で、以下の順位で各社が続いています。この調査は、2006年11月から2007年1月の間に、2007年新型モデルを購入した9万7000人の自動車オーナーのレスポンスを基にしたランキングです。
- Porsch(91 PP100)
- Lexus(93 PP100)
- Lincoln(100 PP100)
- Honda(108 PP100)
- Mercedes(111 PP100)
- JaguarとToyota(同位:112 PP100)
- Mercury(113 PP100)
- Infiniti(117 PP100)
- Ford(120 PP100)
- Scion(123 PP100)
フォードとメルセデスが昨年から大分品質が向上して、フォードは5つのカテゴリーでトップを確保し、メルセデスは昨年の25位から今年は5位まで上がってきています。アウディ、フォルクスワーゲン、BMWは、平均スコア以下となって順位を下げていますし、最もひどい結果になったのは、GMとクライスラーグループで、GMのブランドはすべて平均スコア以下で、IQSのトップ10に1つも入っていないという惨憺たるありさまです(GMは1-9月期の赤字が390億ドル、115円で計算すると4兆4850億円という、私にとっては天文学的な数字の財政的な困難さが最近報道されています)。
個人的に嬉しかったのは、Compact premium car部門で、ポルシェのBoxsterが1位、Compact sporty car部門で、マツダのMiataが1位になったことです。日本の独身時代は、赤のユーノスロードスター(Miata)を発売された途端に買って大いに乗り回し(夫の赴任先だった福島まで東京からよく常磐道を突っ走っていました)、今乗りたいクルマはBoxsterです。ドイツ人の友人が持っており、彼女のBoxsterを借りて乗りましたが、車内を気持ちのよいエンジン音が回って、思わず独身時代のスポーツカー時代を思い出し「欲しーい」と思ってしまいました(ツーシーターですので、我が家で購入するの無理です)。
この調査の記事を読んで驚いたのは、ボトム5に入る「Hummer(162 PP100)」、「Jeep(161 PP100)」、「Volkswagen(160 PP100)」といったクルマのオーナーたちが、その燃費の悪さを問題として報告している点です。特にハマーのH2の新車を購入したオーナーたちは、「この車はどこかおかしい、多分故障しているはずだ。それでなければこんなに燃費が悪いはずがない」と言って、サービス部門に車を持ち込んでくるオーナーが多いという話です。これって、悪いジョークとしか思えない話です。新しくH2のオーナーになった人たちは、事前にその燃費の悪さ(車体が異常に重いために、ガソリンが極端に必要となります)を本当に実感していなかったという哀しい話です。
うちの島、Alamedaでも時々H2が走っていますが、この小さな島は最高速度25マイルまでしか出せず、12.4平方マイルという狭さで、H2のオーナーにとっては向かない街です。私はマーケッターの好奇心で、H2を見かけると、どんな人が乗っているのか見ようとして、ついつい身を乗り出してしまいます。H2のオーナーは、ガソリン代も大変だと思いますが、オーナーのライフスタイルも常に他の人から注目されており、大変だなって思います。