TechCrunchの公開したTwitterの盗難ドキュメントの内容は、以下のTechCrunchのポスティングに詳細がでていますは、これを読むと、「Twitterの社内会議」を盗聴しているような錯覚に陥るぐらい、Twitterがパブリックに出したくない情報が満載です。
- by Erick Schonfeild on 7/14: Twitter's @Ev Confirms Hacker Targeted Personal Accounts; Attack Was "Highly Distressing."
- by Michael Arrington on 7/14:In Our Inbox: Hundreds Of Confidential Twitter Documents
- by Michael Arrington on 7/15: Our Reaction To Your Reaction To the Twitter Confidential Documents Post
- by Michael Arrington on 7/15: Final Tweet: The Twitter Reality Tv Show Pitch
- by Michael Arrington on 7/15: Twitter's Financial Forecast Shows First Revenue In Q3, 1billion users in 2013
- by Erick Schonfeld on 7/16: Twitter's Internal Strategy Laid Bare: To Be "The Pulse Of The Planet"
TechCrunchのArringtonは、「Twitterと話し合って、結果ニュース価値のあるものを公開しており、個人情報として公開すべきでないものは出していないとコメントしています。彼の論点は、TechCrunchのようなニュースサイトは、日々『盗まれた情報』、例えば社員や企業の関係者が漏らした情報を得て、読者に真っ先に価値のある情報を報道している。その観点から考えると、今回の「盗まれた情報」も通常のリークされた情報と変わらず、その観点で選択した情報を公開した」と言っています。情報公開に関する読者や有識者の多くの批判への返信コメントですが、改めて上記のポスティングを読むと、Twitterの社内以外に、ポテンシャルパートナー(AOL、Dell、Ericsson、Nokiaなど合意書を取り交わしている)、さらに今後ディールすべきGoogle、Facebook、MSといった名前の企業とのやり取りが、すべてポスティングされており、経営者として誰でも顔が真っ青になるものです。
TwitterのCEOのEvan Williamsが、TechCrunchが機密書類を公開したことに関して、以下のように「誰もどんな情報を公開してよいという許可を出していない」とTweetしていますが、このTechCrunchとの争いは、今後大きな火種を生みそうです。ちなみに彼、および彼の奥さんのプライベートな記録もハッカーに盗まれています。
@TechCrunch @arrington “we have been given the green light by Twitter to post this information” What?! By whom? That’s not our understanding
公開文書には「Twitterが2013年に10億人のユーザを獲得した場合、地球という惑星の『Pulse(脈拍・鼓動)』となる。それは、『Alert system(警告システム)』ではなく、『Nervous sysem(神経系統)』という役割を持つ。」というフレーズもあり、スクリーンショットの掲載とともに、Twitter内部の生々しいディスカッションの様子が垣間見れます。Twitterという今最も注目されている企業は、ハッカーの最も標的となりやすい会社ですし、Twitterは5月にも一度ハッキングされており、セキュリティの甘さは否めないと思います。
ポスティングの中で、Twitterが自問自答するように「Are we building a new Internet?(我々は新しいインターネット世界を作ろうとしているのか?」というフレーズがあり、なるほど気分はそんな感じなんだと妙に実感しました。