
ただ忙しいだけでなく、JaMのビジネス上でもまたしても思いもかけない出来事が起こり、思わずビジネスパートーナーと2人で、「お祓いをしてもらいたいね」と、こぼす始末です。去年のクリスマス爆弾(クリスマス時期に起きた思いもよらないビジネス上のショック)に続いて、2月にもJaMにはビジネス爆弾が落ちて、「なぜ、まじめに正直に仕事をしている私たちに、こういうことがたびたび起きるんだろう?」と首をひねっています。どちらも誤解とミスコミュニケーションから発生しており、「これはいい経験だ」と、ポジティブに考えようと思いますが、経済的にも打撃のある出来事なので、なかなかすぐに立ち直れず、ブログレスになっていました。
でも、今はもう大丈夫です。夫が仕事の研修のためにサンディエゴの小さな島、Shelter Islandに一週間滞在するのに便乗して、一緒に来てしまいました。日曜日に到着して以来、さわやかなシーブリーズと暖かな太陽に触れて、気分は一新中です。今は、原稿を書きつつ、仕事をしつつ、野鴨のカップルとプールで一緒に泳ぎながら、ブログしています。
海軍の基地や関連施設が多いサンディエゴは、夫がNavyのSubmariner(潜水艦乗り)として入隊した若き20代の頃、ブートキャンプで訪れた思い出の地です。ホテルは70年代的な感じで、ちょっと古くて狭い部屋ですが、目の前がマリーナで、仕事をしながらボートを眺められるので、これで大満足です。
今、ちょうど宣伝会議の原稿を書き終えて、次は日経BPのオンラインコラムの原稿に取り掛かる予定です。宣伝会議では、久しぶりにBaby Boomers(ベビーブーマーズ:1946~1964年)に焦点を当てたマーケティングについて書きましたが、下は43歳、上は61歳の7800万人のブーマーズのライフスタイルは、従来のステレオタイプなミドル・シニア像とは大きく異なります。150歳まで生きると信じる(?)ブーマーズは、リタイアメントの後のための貯蓄なんて考えずに、人生をエンジョイするために可処分所得を、化粧品、整形手術、ダイエット、健康食品、衣料品、ダイニング、旅行、家の増改築のためバンバン消費しています。いくら、Generation Y (Gen Y:ジェネレーションY)の購買意思決定の影響力は大きいと言っても、ブーマーズを含めた米国ミドル・シニア世代(43~83歳)1億2500万人は米国総人口3億人の42%を占めて、年間購買金額は2.5兆ドル(300兆円)で、米国の消費を牽引するマジョリティです。
宣伝会議の原稿でも書きましたが、Doveの新製品Pro-Ageは、50歳以上のブーマーズにターゲットして、TVではオンエアできない、この年代の女性たちのありのままの姿のヴィデオクリップがサイトで公開されており、アンチエイジではなく、女性たちが自分の年齢そのものを受け入れるプロエイジというメッセージを、社会に投げかけています。これは今後注目されるキャンペーンです。
私も昨年50歳になって以来、人が私の年を聞いて、みんな一様に驚くさまをみて、逆に私が驚いているぐらいなので(みんな、「50歳には見えませんね」と言うけど、「50歳ってそんなに年取ったイメージがあるのかしら?」)、人と年齢のかかわり方が、急速に変化しているのを実感しています。