ひさみをめぐる冒険
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ひさみをめぐる冒険
サンフランシスコ・シリコンバレー在住マーケターのINSIGHT(洞察)



Super Bowl(スーパーボウル)CM

2/5/2007

 
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結局昨日は、ゴールデンゲイトに入ってくるQueen Mary 2 (QM2)を見に行かずに、自宅で、スーパーボウルのCMを見るために、TVの前に張り付きました。(自分で撮影できませんでしたが、サンフランシスコクロニクルの撮影したQM2の写真は素晴らしいので、記念に掲載させてもらいます。)

普段はCMが入ると、他のチャネルに変える私が、昨日は逆で、フットボウル自体に興味がまったくないため、CMからゲームに変わると他の番組にスイッチするという逆TIVO状態で、だらだらとカウチポテトしてしまいました。

それでも、CMを見るためにTVを見るという状態は耐えがたく、途中でカウチで眠りこけてしまいました。夫がちょうどPrince(プリンス)のハーフタイムショウの時間に仕事から戻り、2人で後半を見ましたが、何だかちっとも面白くなく、途中でCMを見ることもあきらめてしまいました。夫には、「明日の朝、YouTubeでみるから、もういいや」と言って、マーケティングのプロとして、ライブでスーパーボウルのCMを見ることを放棄してしまいました。

結果、今日は朝から全部のCMをYouTubeで見ましたが、49本もあるので、見るだけでも、なんだかんだ30分はかかりました。このページでは、ユーザの投票が、今行われています。明日の火曜日に人気CMのランキングがYouTubeのホームページで発表されますので、参加したい方はぜひ投票してください。

私は、個人的には、DoritosのCGC (Consumer Generated Commercial:消費者制作コマーシャル)である#22「Check Out Girl」が、奇を衒ってなくて、シンプルでわかりやすく製品をダイレクトに訴求していて、好きです(ドリトスは一般からCMを募集して、今回のスーパーボウルでオンエアするCGCコンテストを実施しています)。特にこのCMのチェッカー役の女性の表情に妙なリアリティとユーモアがあって、かなり気にいっています。

他のいろいろなCMは、結構手を変え品を変えて制作していますが、マンネリ化したコンセプトや懲りすぎてかったるい感じのものや、また極端にEdgy(とんがりすぎている)で、何だかちっとも楽しめず、結構がっかりしました。ただ、私はスーパーボウルのターゲットオーディエンスではないので、実際のターゲットの反応をチェックしないと、何ともいえませんが、これは、また仕事がらみでフォローアップします。

YouTube時代の消費者は、いつでも、どこでも「オンエア」されたものを、見られるので、それは非常に便利ですが、なんだか「ライブ」の感動がなく、むなしく感じるのは、私だけなのか?と、今朝は自問自答しています。

ゴールデンゲイトにQM2を迎えにいった400艘のセールボートのように、私たちも、233年前、西洋の船が初めてサンフランシスコ湾に入って以来最大の船QM2を見に行けばよかったと、今朝は結構「レバタラ」状態です。


ブロッコリ花一輪:QM2とSuper Bowlで、今日はまさにスーパーサンデー

2/4/2007

 
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ブロッコリの花一輪。これは我が家で栽培でしているブロッコリーです。これ自体は食べられませんが、ほかの5つのブロッコリは花ではなく、実をつけているので、そろそろ収穫して食べられそうです。今日は、世界最大の豪華客船「Queen Mary 2」が、サンフランシスコ湾に入ってくる日で、ゴールデンゲイトをくぐるのは、午後3時の予定です。また、今日はマイアミで、米国のフットボウルとコマーシャルの祭典Super Bowlが午後3時25分から始まるので、米国中がパーティ気分のスーパーサンデーでもあります。

我が家は、昨日今日も、夫は4時半に起きて、第2次世界大戦時の潜水艦Pampanitoの修理プロジェクトで働いているため、私も締め切りの迫るレポートの読み込みと考察に明け暮れています。昨日も今日も、お仕事しています。

個人的には、フットボウルにまったく興味がない私ですが、職業柄、スーパーボウルのコマーシャルを見るべきだと思っています。特に今年は、「CGC(Consumer Generated Commercials:消費者制作のTVコマーシャル)」がオンエアされるので、興味深く、見落とせないのは事実です。ただ、これは、あとでオンラインでいくらでも見ることができるので、今日は逆に個人的でローカルな興味を優先して、この歴史的なQM2のSF訪問にフォーカスしようと思っています。夫も時間をつくると言っており、締め切りの迫る中で、QM2を見に、夫と2人で、クルマを飛ばして、Treasure Islandまで行こうとも思っています。

QM2は、15万1000トン、1131フィートの「The Worlds Largest, Longest, Tallest, Widest, and Grandest Ocean Liner 」、世界最大・最長のオーシャンライナーの客船です。今回の世界一周の旅に参加している乗客は、2638人で、この後はハワイに向かう予定です。潮の干潮の関係で、Treasure Islandのそばで5時間ぐらい停泊して、潮が満ちてきてその巨体を、ピア27にドッキングできるのは午後8時になるということです。今日はゴールデンゲイト始まって以来の大きな船が、橋の下をくぐるので、確かに見ごたえのあるイベントになると思います。やっぱり、見に行こう。


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オバマさんが大統領になるかも?

2/4/2007

 
我が家のプリムローズが咲いています。

アイオワでの民主党大統領候補選出大会まで、あと49週間です。米国ではいろんな角度からHillary ClintonとBarack Obamaの比較が議論されていて(今日の新聞では彼のタイなしてちょっとドレスダウンしたファッションが若い人には受けると分析)、傍観者として見る限りだと、中々興味深いものがあります。

特に、45歳のまったくのニューフェースのObama上院議員(オバマ:何となく日本語の小浜という名前を連想して、個人的にはさん付けをして、「小浜さん」と呼んでいます)は、「Different kind of Democrat」と定義されて、従来の民主党らしくない政治家として、「Obama Wave」を巻き起こしています。私も今まであまり彼に注目していませんでしたが、最近かなり報道される彼の言動を見聞きして、徐々に彼に対して関心が高まってきています。昨日も、民主党の大統領立候補者のミーティングの時に各々が登場する際に、音楽を使用するということになり、各々候補者は以下のようなセレクションをしています。

  • Hillary Clinton: Jesus Jones "Right Here, Right Now", Bachman-Turner Overdrive "You Ain't Seen Nothing Yet"
  • John Edwards: John Mellencamp "This Is Our Country"
  • Chris Dodd: Temptation "Get Ready", Four Tops "Reach Out"
  • Dennis Kucinich: "America the Beautiful"
  • Wesley Clark: Johnny Cash "I Won't Back Down"


このセレクションを見ると、「クサイ」と思うものの、結構みんな個性が出ていて面白いと思いますが、オバマさんは、音楽なしの方が自分にあっていると思ったらしく、「音なしの構え」で登場するようです。

彼は、父親がケニアから学生留学している時に、カンザス出身の母親と結婚して、ハワイで生まれており、ミドルネームはHussein(フセイン)です。祖父の代までイスラム教だったということで、このミドルネームは、今後の選挙戦で、いろいろな角度で標的にされる可能性があります(個人的には、米国の大統領がフセインというミドルネームをもつとしたら、中東諸国との友好関係への足がかりになるのではと思っています)。その後両親は離婚して、母親はインドネシアからの外国人留学生と結婚して、彼はジャカルタに移ります。11歳でハワイに戻った彼は、コロンビア大学で政治学を学び、ハーバードロースクールで弁護士資格を取っています。彼はHarvard Law Reviewで、アフリカンアメリカンとして初めて、プレジデントに選ばれています。その後は、シカゴで市民権を中心とする弁護士活動を続けて、2004年にイリノイ州の上院議員に選出されています。

私は、2004年の民主党大会の彼の演説を聞きましたが、非常にカリスマテックでありながら、真摯な態度に心を打たれる思いがして、政治家らしくない話し方に、これからの未来を見たような気がします。正直言って、この人は「凄い」と思いました。共和党ですら文句のつけようがなく、過去25年間の大会で最高の演説だったと評価されています(Washington Postに全文が掲載されていますが、彼の声をじかに聞いたほうが、その素晴らしさがわかります)。

彼のように「権力へのObsession」を感じさせない政治家は本当に少なく、彼がダークホースとしてヒラリーの前に立ちはだかるのはよくわかります。彼女は、彼と違って「権力へのObsession」が濃厚なタイプで、この2人の対比でそれがますます明白になっています。全米ワイドの人気や知名度は、彼女の大きな武器ですが、彼女の8年間のファーストレディ時代と、2000年から6年間のニューヨーク州上院議員のキャリアは、私から見ると、「またおなじみの政治家が出てきた」という感じで、「もう昔の人はいいよ」という気分になります。マスコミは、女性初の米国大統領候補という言いかたをしていますが、彼女を支持する女性層は、意外に多くないと感じています。彼女の印象は、ファーストレディの時代から、とても冷たく女性をEmpowerする印象を受けません。また、女性が女性であるという理由で女性の政治家を支持するという短絡的な図式は、中々成立しませんし、同性は同性であるということで、異性に対する見方以上に厳しく同性を採点するので、彼女への採点は辛くなる可能性があります。

911以来のアフガン侵攻、イラク戦争、テロとの戦いなど、現在の米国の状況は、ベトナム戦争時の出口や解決のない戦いに酷似した厭戦観が漂っています。そうした状況下では、フレッシュで、自分たちと生活観が分かち合える、「希望の星」となるような人を求めます。オバマの持つ人種的なユニークさと立場、政治家として極端にラディカルではなく理想を追い求める中道的なポジショニングは、そのカリスマ性も含めて、一般受けする可能性が十分あります。彼が大統領候補になる可能性は、非常に薄いといわれていますが、私は女性層と若年層が大きく彼を支持すると見ています。今後の彼の動きは目が話せません。

最近、彼はサーフィンをしているところ撮影されて雑誌に掲載されて、周囲から批判されています。彼はハワイアンだし、サーフィンはハワイアンのライフスタイルだから、私はいいと思いますが、パパラッツイに水着姿を撮られることが問題なんでしょう。しかし、「大統領候補は辛いよ」ということで、今後もひどい中傷・非難など、大変な道が続くでしょう。

オバマさん、がんばって!

PS: 小浜市は、オバマサンにエールを送るためにも、彼を日本に招聘して、演説してもらったらいいと思います。

椿一輪:「SF市長のスキャンダルにみる、リスクマネジメントとしての謝罪」

2/2/2007

 
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私のコンピュータは、年のせいか、最近あまり調子が良くなく、しょっちゅうフリーズしてしまい、このブログも98%まで出来上がったところで、保存をクリックしなかったために、全てを失ってしまいました。これって、本当に悲しい。でも、気分を取り直して、またブログしています。

裏庭の椿の花が咲き始めています。ここAlameda Islandは、島中いたるところに椿の花が植えられており、私の母の故郷の伊豆大島を連想させます。

今朝は、椿の花を愛でた後に、新聞でサンフランシスコ市長Gavin NewsomのLove Affair(ラブアフェア)のスキャンダルを読んで、「何、考えているの!」という気分になってしまいました。彼は、昨日SF Chronicleによって報道された、彼のキャンペーンマネージャーで親友でもあるAlex Tourkの妻で、市長の秘書であった女性Ruby Rippey-Tourkとのアフェアがあった事実を認め、急遽記者会見をして謝罪しました。彼自身のコメントには「Affair」という言葉は入っていませんでしたが、Alex Tourkやその家族、彼のスタッフ、さらにSF市民を失望させるような行動を行ったことを、陳謝しています。このアフェアが単なるパーソナルなこととして片付けられない理由は、以下です。

  • 相手が、当時市長の秘書だった
  • 相手の夫が市長のスタッフで、彼はこの件を妻に打ち明けられて、辞職した
  • 相手の夫が市長の親友である
  • 相手が、現在アルコールとドラッグ依存のリハビリ中

米国では、こうしたアフェアはしばしばセクシャルハラスメントへと発展し、企業が訴訟を起こされることが多々あり、企業側が黙認できない大きな問題です。2年前には、ボーイングのCEOが女性のエグゼクティブとアフェアがあったために解雇されており、経営者やリーダーたちの倫理観念は、企業にとっても非常に重要な役割を果たします。ただ、今回の彼のスキャンダルの対処の仕方は、リスクマネジメント面から見ると正しく、即座に謝罪したNewsomは、多分SF市民から許されるはずです。

Newsomは、SF市長として政治的には危険な賭けともいえる「ゲイマリッジを承認して」、進歩的な次世代の民主党ホープとして、将来のカリフォルニア州知事、さらに大統領も狙える政治家として期待されていた人物です。今回のスキャンダルは、そうした彼の将来の政治的なキャリアに、大きな影を落としそうです。

また、彼は39歳で独身、「Tall, Dark and Handsom(背が高く、髪がダークでハンサム)」という西洋の理想的な男性の容貌の条件を持ち、女性からの誘惑が多いことは想像に難くありません。特に、前妻との離婚のゴタゴタの後は、多くの女性たちと付き合っていて、19歳のガールフレンドが未成年なのに彼とワインを飲んでいると非難されるなど、女性がらみの話題に事欠きません。これも、ハリウッドスター並のルックスと名声の代償なのかもしれませんが、彼の女性の選び方や付き合い方は、私から見ると、「いい加減に大人になったら!」というおばさん的な小言の1つや2つは出てきそうな感じです。

先週もDavos会議に出て、Second Lifeでロイターの記者のインタビューを受けて、チャラチャラはしゃいでいるようでしたが、地元SFでは引き続きホームレス、警察内部問題など、頭痛の種は多く、もっと地元にフォーカスしたほうがいいような気がします。

現在は、YouTube時代です。「Tracker(トラッカー・追跡者:政治家を24時間に追いかけ回して、彼らの失態や失言をヴィデオに撮って、オンラインにアップロードする)」も出現して、Public Figure(公の人物)は、常に彼らのターゲットとして、狙われています。隠すことができない21世紀は、そうした人たちにとって、受難の時代でもあります。彼に限らず、多くの政治家は、お金と女性問題(あるいは男性問題)で、政治的なキャリアを失う可能性を秘めており、政治家(=公僕)である時は、この2つから距離を置くのが肝要だと、つくづく実感します。


    大柴ひさみ

    日米両国でビジネス・マーケティング活動を、マーケターとして、消費­者として実践してきた大柴ひさみが語る「リアルな米国ビジネス&マーケティングのInsight」

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