この続きと詳細は、JaM Media会員制コラム「Real Watch 2008年米国大統領選挙」で、お読みください。
予備選挙の時もそうでしたが、オバマが主役となった2008年の大統領選挙では、「人種」に関するリトマス試験紙とも言うべき、「Bradley effect (ブラッドリー効果)」に関する論議が頻繁に出てきます。これは、1982年、元ロス・アンジェルス市長だったTom Bradleyが、カリフォルニア州知事に立候補した際、直前まで7ポイントリードをしていながら、結果敗退した事実を指しています。ブラッドリーは黒人で、彼の白人の支持者は、事前の調査で彼に投票すると答えながら、投票日のブースの中で、最後にその意見を覆したと言われています。これは、有権者は「人種」に関しては、決して正直に自分の意見を言わない、あるいは言えないという、心理状態に基づく分析です。ただし、この分析に関して、すでに26年を経た現在では、有権者の心理は大きく変わっており、「人種」は意思決定の一つの大きな要因であることは変わらないが、現在はそれを隠そうとせずに正直に自分の意見を語ると言われています。
この続きと詳細は、JaM Media会員制コラム「Real Watch 2008年米国大統領選挙」で、お読みください。 昨日のObama(オバマ)のプライムライムのインフォーマシャルは、ブログ圏で「Obamercial(オバマーシャル)」とか、「Barackumentary(バラクメンタリー)」と言われています。Nielsenによれば、CBS、 NBC、Foxの3大ネットワーク、およびMSNBC、Univision(スペイン語放送)、BET、TV One を通じて、合計2990万人が視聴したという速報が入っています。(アップデイト:最終結果3350万人。大統領候補のディベイトでは第1回が5240万、第2回が6320万、第3回が5650万人が視聴した)オバマ陣営は、この30分間のインフォーマシャルのタイトルを、「American Stories, American Solutions」と名づけて、もちろんYouTubeにあげていますが、30日の午後12時の時点で81万近くのビューとなっています。 11/4に向けて、すでにカウントダウン状態の大統領選挙は、今晩大きな山場を迎えます。メディアも含めて一般にも大きく知れ渡っている、「Obama(オバマ)の30分間のインフォマーシャル」が、今晩プライムタイムの8時から8時半、ABCをのぞく、NBC、CBS、 Foxの3大ネットワークによって、全米にオンエアされます。スペイン語放送のUnivisionも、これを放映することになっており、今夜は良くも悪くも、米国は「オバマのプライムタイムハイジャック」ともいうべき状態になるのは確実です。1つのネットワークへの支払いは、推定100万ドル(1億円)以上と言われており、このインフォマーシャルには300万ドル(3億円)以上の費用がかかります。米国TV史上、全国放送の30分間枠を、一つの広告のために媒体購入した大統領候補は、このオバマ以外にいません。
この続きと詳細は、JaM Media会員制コラム「Real Watch 2008年米国大統領選挙」で、お読みください。 McCain(マケイン)キャンペーンで、最も多く出てくる言葉は、すでに全米中に知れ渡った「Joe the Plumber(JTP):鉛管工のジョー」です。JTPの本名は、「Samuel Joseph Wurzelbacher」ですが、マケインが10/15のObama(オバマ)とのディベイトで、米国のミドルクラスを代表する代名詞として使い始めて以来、マケインキャンペーンのテーマとなっています。すで、Palin(ペイリン)がインタビューされた回数より多く、メディア取材を受けているJTPは、アンディ・ウォーホールの言うところの「15分間の名声」を獲得して、現在はセレブレティ状態です。
この続きと詳細は、JaM Media会員制コラム「Real Watch 2008年米国大統領選挙」で、お読みください。 Obama(オバマ)のリードが進むに連れて、McCain(マケイン)陣営からは内部の不協和音が聞こえてきます。特に、段々大きな声となっているのが、キャンペーン内部のマケインサポーターとPalin(ペイリン)サポーターの対立です。Politico.comによれば、マケイン内部から匿名で、ペイリンの最近のマケインのアドバイザーを無視した言動*は、単なる悪ふざけではすまないという発言まででいます。
*ペイリンの最近のマケインを無視した言動:
この続きと詳細は、JaM Media会員制コラム「Real Watch 2008年米国大統領選挙」で、お読みください。 残りわずか8日間となった大統領選挙の動きを、今朝は整理しています。個人的なことですが、昨晩、地元の映画館「Alameda Theater」で、Oliver Stone(オリバー・ストーン)監督のGeorge W Bush(ブッシュ大統領)を描く映画「W」を、見てきました。
「政治的ロールシャッハテスト」といわれる映画ですが、一緒に行った共和党支持の夫に、この映画の批評を事前に読んだかと尋ねましたが、彼は一言「コメディだって」と答えていました。確かに、夫も私も含めて観衆は、この映画の中のジョージ・ブッシュの発言や行動に笑っていました。ただし、父親(元大統領)に認めてもらいたいがために、球団経営、州知事、さらには大統領になっていくスートン版の「W」の姿は、その結果を考えると、簡単に笑えない「怖さを」を感じました。映画自体は、オリバー・ストーン節ともいうべきアプローチなので、その評価は、映画評論家に譲りますが、私は映画を見た後、この誇張された「W」という人間を米国民は2回も大統領に選んだのかと思い、何ともいえない「憂鬱」を感じました。政治的に見れば、このタイミングで公開されているので、共和党にとっては見たくもない映画です。ただし、「W」がイラク戦争開始を宣言する時に、議会が全員総立ちで拍手喝采するシーンがあり、そこにはもちろんMcCain(マケイン)の顔がありますが、民主党のJoe Biden(ジョー・バイデン)、Hillary Clinton(ヒラリー・クリントン)、Nancy Pelosi(ナンシー・ペロシ)などが拍手する顔も見えて、多くの人たちの「判断」を感じて、何ともいえない重苦しい気分になりました。 この続きと詳細は、JaM Media会員制コラム「Real Watch 2008年米国大統領選挙」で、お読みください。 11月4日の投票日を待てない多くのアメリカ人は、すでに地元の投票所に駆け込んで、歴史的な一票を投じています。投票開始日に一番乗りをするために前日から投票所の前でキャンプする人や3時間の長蛇の列に並ぶ人など、米国民の3分の1は投票日前に投票済ませると予測されています。今朝の新聞によれば、サンフランシスコ・ベイエリアでも、前回の2004年に比べて、軒並み20%増という数字で、郵送による投票も含めて、多くの「Early Voters(早期投票者)」が投票所に姿を現して、長蛇の列を作っています。この傾向は、特にアフリカンアメリカン(黒人)たちの間で強く、自分たちの人生の中で、黒人が大統領になるとは思ってもいなかった人たちが、その夢を見るために、投票所に駆けつけています。
この続きと詳細は、JaM Media会員制コラム「Real Watch 2008年米国大統領選挙」で、お読みください。 昨日は、またしてもMcCain(マケイン)陣営に大きな頭痛の種が襲い掛かってきました。Politico.comは、「共和党は、ペイリンファミリーの過去2ヶ月間の衣装代15万ドル(1ドル100円の計算で、1500万円)を支払った」と報道しました。ウォールマートで買い物をするワーキングクラスの「ホッケーママ」として売り込んできたPalin(ペイリン)は、この情報でその実体との乖離をさらけ出し、経済危機の米国民の「神経を逆なで」してしまいました。15万ドルの衣装代は、以下のように高級デパートでの買い物が多く、マケイン陣営は、こうした衣装はチャリティとして寄付されるという後付の説明も、効果はありません。
この続きと詳細は、JaM Media会員制コラム「Real Watch 2008年米国大統領選挙」で、お読みください。 3日間の私のBlogless(ブログレス)の間に、大統領選挙は激しい攻防戦を続けており、Obama(オバマ)は、全米レベル、および激戦区の州でも、リードし続けています。今日のNBC News/ WSJの調査では、数字は以下のように大きくオバマに動いています。
この続きと詳細は、JaM Media会員制コラム「Real Watch 2008年米国大統領選挙」で、お読みください。 政治広告をモニタリングするCMACによれば、来週にもObama(オバマ)は、2004年のブッシュの広告支出の記録1億8800万ドルを追い抜いて、米国大統領選挙本選挙史上(党大会から投票日まで)最大の広告支出額になると予測しています。最後のディベイトが終了してからのオバマ陣営の広告露出は凄まじいものがあります。ネットワークTV、ケーブルTVネットワーク、ニッチなケーブルTV、ローカルTV局、サテライトチャネルといったTVでの広告は、激戦区の州で大量投下されており、人気オンラインニュースサイトのヴィデオ広告、オンラインゲームの中のブランディッド広告(Xbox 360、Guitar HeroなどのIn game ads)、オンラインのバナー広告など、ありとあらゆるメディアに、オバマの広告があふれかえっています。CMACは、オバマとマケインとの広告支出の比率は4対1であると推定しています。
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大柴ひさみ日米両国でビジネス・マーケティング活動を、マーケターとして、消費者として実践してきた大柴ひさみが語る「リアルな米国ビジネス&マーケティングのInsight」 Categories
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