ひさみをめぐる冒険
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ひさみをめぐる冒険
サンフランシスコ・シリコンバレー在住マーケターのINSIGHT(洞察)



netflixの試験的な広告配信に関して感じたこと

6/2/2015

 
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Netflixが、試験的に広告をヴィデオ視聴の前後に流し始めた。Netflixは、HBOモデルで、オリジナルプログラムのプロモーションのためのTrailer(予告編)のみを流し、「第三者の広告」を配信する予定はないとしている(MotherboardはNetflixに情報確認をしている)。いきなり広告を見るはめになった閲覧者は「何だこれは?」といった訝しげな反応をTweetし始めているが、どのくらいの量とどの地域でこの試験的な広告が実施されているかは把握できておらず、今後の展開も今のところ、Netflixからは聞こえてこないらしい。

昨年Netflixのchief product officerのNeil Huntは、「インターネットTVであるNetflixは消費者と直接的に関係を構築できるので広告収入の必要性はない、マーケターは広告するために異なる場所を見つける必要がある」と発言してる。これは言い換えれば、Netflixは消費者からの有料購読収入によるビジネスモデルで、今後も成長を続けられるので、「広告ビジネス」には足を踏み入れない、ということを意味する。

しかし、このNetflixの試験的な広告を見れば、この発言とは異なるシナリオが見えてくる。理由は、Netflixほど、閲覧者のprofileをきめ細かく分析して(詳細な過去のコンテンツの閲覧履歴を持っている)、最適なTargeted Adsを配信できるPublisherはなく、実際に広告ビジネスに踏み込めば、通常のケーブルTV会社よりかなりの高額のレートで広告販売が可能となるからである。Netflixにとって「広告ビジネス」ほど「甘い水」はなく、投資家も株主も大いに喜ぶ大きな収入源となる。もちろん、この場合はユーザがこれを受け入れたと仮定した場合である。

米国のTVは、消費者レベルで見れば、すでに何年も前から「Segmented Media」となっている。一般の消費者は、寡占的なケーブルネットワーク会社によって、見たくもない莫大な数のチャンネルをバンドルされて、インターネット回線とのセットで高額な契約料(人気のHBOやスポーツ番組を見たい場合は$100ぐらいになってしまう)を毎月払っている。ただし、それにも関わらず、多忙を極めて、指定された番組時間に、TVの前に座る頻度が少ない消費者が、実際に視聴しているのは、多分20チャンネルにも満たないと思う。我が家の場合も、AT&TのU-Verseのメンバーで450のチャンネル視聴が可能であるが、スポーツのライブ放送だけがどうしても見たい番組で、それ以外は夕食後のちょっとした時間つぶしでしかない。通常の広告主もTVは「Segmented Media」であることを十分把握しているので、Demographicにあわせた広告を入れており、History  Channelなんかを見ていると、シニア対象の医薬品やサプリメントの広告ばかりで、気分が暗くなる。

米国の消費者は、こうしたケーブルネットワークの囲い込みビジネスを嫌い、そこから逃れようとして、Netflixのようなインターネットによる映像配信によって、低価格で自らが好きな時間にコンテンツを視聴できるサービスに切り替え始めている。またモバイルデバイスの普及は、リビングルームの大型TVスクリーン(インターネット対応のGoogle TVやApple TVであったとしても)で家族そろって番組を視聴する機会を大幅に減らし、映像コンテンツの消費行動はかなり個人レベルに落ちている。こうした環境下で、Netflixは成長を続けており、ユーザ側のデマンドに合わせたカスタマイズされたインターネット経験の提供が、そのビジネスを牽引してきた。


私自身の日々の生活を鑑みても、ニュースや人気コンテンツをTVで見ないで、iPhoneやiPadのアプリで見る頻度が高くなり、ヴィデオ広告(=TVのコマーシャルと言い換えていい)はTVではなくインターネットで接する機会が多い。ここでもケーブルの圧力が働き、加入しているケーブルのログイン情報の入力を要求されるアプリもある。ただし、そうでないものも結構あり、無料アプリを利用している場合は、自然にPre-rollの広告が入ることは受け入れている。問題はその秒数と本数と頻度で、あまりにも長く多い本数の広告を何度も見せられると、自然とそのチャネルを見る気がしなくなる。また、こうした映像コンテンツを気軽に見ている自分の心理は、無料アプリであることが大きな前提で、有料となるとその見方は大きく変わる。

世の中には、手が込んでいて、コピペできないような、質の高い興味深いコンテンツが無料で存在するわけがなく、誰かが、どこかで、その製作と配信に、お金を払うという仕組みが必要となる。それが「広告主」なのか「エンドユーザ」なのかはビジネスモデルによって異なるが、ポイントは「エンドユーザの視聴したいという欲求と行為を邪魔しない」という点にある。ユーザは、その「ビジネスのカタチ」に納得したら、その代償として広告をきちんと受け止めるか、あるいはお金を自らで払う。

Netflixの将来(あるいは近々)の「広告ビジネス」が、契約者であるユーザと、うまく折り合いをつけて、どのように着地するのかは気になるところである。個人的には、早くこの「ケーブルTVのバンドル地獄」から逃れて、アラカルトでTV番組を選べる仕組みに移行したい。オンデマンドのインターネットで映像閲覧はもちろん気に入っているが、時には「PassiveなTV視聴(カウチポテト状態)」というダラダラ感も捨てがたい、これも本音の1つである。

教育に疑問を感じたら?Muskの場合は自分で学校を作る。

5/26/2015

 
Tesla MotorsやSpaceXをスタートさせたInventor & EntrepreneurのElon Muskが、小学校の頃、病院に担ぎ込まれるほどの怪我をさせられる、いじめにあっていたらしい。彼は拷問を受けに行くような学校およびそのカリキュラムが嫌いで、さらに家では父親との緊張関係もあり、結果として、故郷の南アフリカからアメリカに移住する決心へと、つながっていった。そんな手酷いいじめを受けたElonは、自分の5人の息子が通っていた学校が気に入らず、小さな規模の実験的な小学校をスタートさせた。彼は北京TVのインタビューで以下のように語っている。

Los AngelesにあるElonが始めた私立の小学校「Ad Astra("To the stars")」は、現在14名の生徒が通っているが9月には20名になる予定、子供たちの親はSpaceX の社員ということ。彼のグランドビジョンは、「1年生から3年生の学齢の子供たちから、『学年』という概念をなくして、すべての子供が一緒に学ぶ、まるで自動車工場のアッセンブリーラインのようにしたい。理由は、音楽が好きな子供がいれば、数学、あるいは英語と、子供たちは異なる関心を同じ時期に持ち、それをもっと活かせる仕組みを作ることが大切だ」と語っている。

彼が教育の抜本的なこととしてポイントアウトしているには、「どうやったら問題を解決できるか?」という点で、「ツール」に関して教えるのではなく、「問題」あるいは「問題の解決」そのものを教えるべきだと主張している。
彼が例としてあげたのは以下のような例えである。

「エンジンがどのように機能するか?」ということを教えるために、「スクリュードライバーの使い方」を教えても意味がない、必要なことは「エンジン」そのものを子供に与えて、それを解体するようにを指示する、それによって、子供たちは「スクリュードライバー」の必要性と使い方を学ぶ。

子供たちは小学校に行くことを楽しみにしており、教育の成果は彼のビジョンに近いらしい。私はこの事例の持つ重要な意味を実感する。仕事上でも然りであるが、「Fundamentalな事象への認識」の欠落が、まず足を踏み出す方向を間違えさせる。間違った方向に行けば、どんなに優れたツールを持ったところで、フィックスすることはできない。必要不可欠なツールの使い方は、後から自然と身につく。小学校時代は、その柔らかなアタマと心を伸ばす素地をつくる重要な時期である。その時に、実りをもたらすような教育カリキュラムがあれば、子供の伸びはUnlimitedに広がっていく。

もちろん、Elonだからできることと言えるかもしれないが、こういう「発想」に、私は常に敬意を払い、また大いにInspireされる。自分が子供の頃に、「エンジンの解体」プログラムがあったら、私はもしかしたらエンジニアになっていたかもしれない。当時の私にとって「蛙の解剖」ぐらいぐらいしか「解体」モドキのことはなく、また当時は、「女子は家庭科、男子は技術科」と、クラスはジェンダーで分かれていて、「女子(私はこの言葉は、少女を指す時以外は使わない)」が、技術的なことを学ぶ機会は非常に少なかった。

まあ、昔話はさておき、教育という国家の根幹にかかわる重要な問題を、既成概念や社会通念にとらわれずに考えるということは大切だと思う。「英語」というツールを幼少期に学ばせれば、グローバルな考えが身につくあるいはグローバル社会で勝ち抜ける、みたいな安っぽい考えはやめたほうがいい。もちろんNativeのEnglish Speakerが英語を教えるのはよいと思うが、それ以前に「日本の文化や伝統」というIdentityを語る、あるいは議論できる「教養」は必要で、その上で、「ツール」習得という「技」に行くのが王道だと思う。中途半端が最も愚かしく、「コンテンツなき技術者」は、その後、成長したあとで、しんどい思いをすると思う。

Elonの発言や動きは人をわくわくさせる。こういう人は滅多にいない。私も小学校時代にElonではないが、「女友達からいじめ」にあい、私の女の子の親友はいじめのために転校した。私はその間、「男子」と一緒に野球やサッカー、木登りなどをしていて、全然女の子のいじめを本気で受け止めていなかった。あの時、もっといじめで真剣に悩んでいたら、今頃もっと違う発想が生まれたかもしれない。てなことを考えさせるElonだった。
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シリコンバレーの起業家ストーリー:Miselu's C.24

5/24/2015

 
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昨日、もう15年以上の長い付き合いの地元シリコンバレーの友人の吉川欣也さんの3度目の起業となる「Miselu」の第1号製品「C.24 (iPadのためにデザインされたワイヤレスMIDIキーボード)」が届いた。吉川さんのこの3度目の会社Miseluの製品は、2013年8月7日にKickstarterのキャンペーンによって、1253人のBackersによって$136,450の資金調達が達成したところから始まった。
"1,253 backers pledged $136,450 to help bring this project to life." 

シリコンバレーでは数少ない日本人の起業家の1人である彼がC.24を作るという話を耳にして、私はすぐにbackerとなって応援した。全く楽器演奏の素人である私は、以前から自分の楽しみのために楽器演奏を手軽にしてみたいと思っていたので、届いたC.24のアプリをダウンロードして、まずはJoyTunesのPiano Maestroからスタートした。当初製品への理解不足のため、ちょっと悩んでいたが、結果Messengerを経由して、CEOの吉川さんがカスタマーサービスとなって指導してくれたので、無事に使えるようになった。鍵盤の音のみで何か弾いてみたいと思っていて、指を動かしていたら、突然小学校で習った「ドレミの歌」の音符(ドミミミ、ミソソ、レファファ、ラシシ~)が記憶に蘇り、歌を歌いながら弾き始めると、ちゃんと曲ぽくなったのには驚いた。このC.24の詳細はここにあるので、チェックしてほしい。吉川さんは、この製品を軸に新たな音楽のコミュニティが構築できていくと面白いと言っており、何だかちょっとワクワクしてきた。

彼と久しぶりに話をして、1999年彼がまだ日本のデジタルラボ(DML)の社長(彼が最初に設立した会社)であった頃、「ひさみさん、今すぐシリコンバレーで起業したいし、生活もしたい」と相談されたのを思い出した。彼はすでにシリコンバレーで起業する準備は出来ていたが、ビザの発行にまだ時間がかっており、居住者として、すぐに入りたいがそれが出来ないという状況だった。私は東京から夫に電話して、すぐにうちのアパートメントの空き具合を調べて、Co-founderの石黒邦宏さんの分も含めて2部屋分を私たちの名前で借りてほしいと頼んだ。うまい具合に空きがあり、吉川さんと石黒さんは、3ヶ月間しか滞在できない旅行者ビザのまま、すぐにうちのアパートメントに引っ越してきた。居住者でない彼らのために、当初、3世帯分の部屋代、電気水道代の立替、毛布やら食器やら日常すぐに必要なものは全部我が家のものを提供して、若き起業家たちの生活の面倒を見始めた。彼らは1999年9月にIP Infusion Inc. (次世代ネットワークソフトウエア開発)を設立、その後吉川さんは2005年に同社をAccessに売却し、2008年4月にMiselu Inc.を起業している。

彼の発言で印象的だったのは「シリコンバレーは、ワールドクラスのアスリートが集まるメジャーリーグのようなところ。ここに来た以上、評論家や解説者のようにゲームを見て発言しているだけではだめだ。実際に世界の強豪に伍してプレイしない限り、その意味はわからない。僕はここに来た以上メジャーリーガーになる」という発言だった。多分、彼もそうだと思うけど、1995年に野茂がメジャーデビューしたことの影響は非常に大きいと思う。野茂の活躍を実際に目することがなかったならば、今の日本人選手のメジャーでの活躍はなかったと思う。1995年にシリコンバレーに移住した私は、ともすれば挫けるような毎日の暮らしの中で、どれだけ野茂の活躍に勇気付けられたかと思うと(ファンレターも出した)、今でも涙が出てくる。吉川さんの起業家魂と、野茂のプロフェッショナリズムは重なることが多い。


何年かぶりに話したけれども、吉川さんの気負いのない「柔らかく、軽い話し声」を聞いて、なぜか安心した。シリコンバレーでテクノロジー関連で起業家として成功している日本人は非常に少ない。20年間ここに住んでいるが、吉川さんや石黒さんのようなケースはほとんど見たことがない。ここで起業するには、とんでもないエネルギーと才能と努力が必要であるし、それを持ったとしても、必ずしもメジャーで活躍できる可能性は少なく、Triple Aあたりで終わることも多々ある。それでも、やりたいと思う「情熱が起業のガソリン」となる。

そんなこんなで、週末はC.24を弾きながら、久しぶりに起業家のことを考えている。何だか楽しくて、可笑しい!!



"Deadline":アプリに96歳まで生きると判断されました!

11/21/2014

 
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えーっと、Deadlineというこのアプリをダウンロードして、彼らの質問に答えたら、96歳まで生きると判断されました。寿命のカウントダウンは結構リスキーだけど、知りたいという誘惑に勝てなかった私。
注)このスクリーンショットは私のDeadlineではありません。
このアプリと現時点での私の身体および習慣のデータを入力すると、私の余命はあと、むにゃむにゃ年と22時間24分10秒です、現時点で。ネタはこのWiredの記事で読んでください。

寿命が分かると、無駄にぐずぐずしているアホさ加減に自分自身であきれるから、自戒のアプリとしてはいいかも。

私自身は「憎まれっ子、世にはばかる…」ということで、長く生きる可能性があるんだと思う。

2013年も早すぎるぐらい過ぎていく! 巳年なのに...

1/11/2013

 
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2012年はとにかくブログレスな年。ほとんどをFacebookでポスティングしているので、Twitterもとんと無沙汰という状態。FBチェックがメールよりも毎朝の習慣となって、水が低きところに流れるが如く、最も簡単にアップデイトできるFBに「濁流(ここがポイント、笑)」の如く流れ込んだ年でした。果たして、2013年はどのようになるかは、自分でも興味にあるところです。今、ソーシャルネットワークの世界地図を広げるとこんな感じ。
ブルーがFBで137か国中の127カ国でトップ、Early Adopterの米国はそろそろ息苦しくなっているけど、習慣化の恐ろしさは中々止まないと思う。1月に入って、私がFBでポストしたものでシェアしたいと思うものを以下に挙げておきます。
  • Samsungが5番目のHorsemen!! 2012年1900億ドルとはまあ凄い。他のHorsemen(Apple1550億ドル、Amazon、Google、Facebookが各々およそ1000億ドル)の倍だ。2013年はSamsungの秋(とき)かなあ…We all know the “four horsemen” of tech: Amazon, Apple, Facebook, and Google.
     The fifth horsemen: Samsung - http://tcrn.ch/UwXA8F
  • 落語って言うのは「業の肯定」だって。談志の高座でのアタマの下げ方が好きでYouTubeをみてたけど、うまいこと言うね。
  • ヘミングウエイが「20世紀最大のStoryteller」と評したアイザック・ディーネセン(本名: Karen von Blixen-Finecke)。"Out of Africa"が有名だけど、私のお気に入りは"Seven Gothic Tales"。彼女の言葉は心にしみる"The cure for anything is salt water - tears, sweat, or the sea"― Isak Dinesen
  • 546人の小さなサンプルだけど、13-18歳の61%が'Tumblrを使用、FBは55%。492人の19-25歳ではTumblrは57%、FBは52%。直接なreplacementにはならないけど、ふと、こんな流れを思い出す「Friendster→MySpace→Facebook(→Tumblr)」
  • Good House Keepingが選んだ2013年VIP(Very Innnovative Products)に選ばれたMethodのディッシュ&ハンドソープ。海洋汚染の80%は捨てられたプラスティック。環境保護優先のMethodは、90%を消費後のリサイクルプラスティック+10%を海洋汚染のプラスティックでボトルをつくった。これはすぐに購入します。注:6年前に太平洋半分横断セーリングをした15日間、何にも見えない太平洋の真っ只中でプラスティックの白さは物凄く目立った。海には流さないで欲しい。
クリスマス、大晦日、正月といつも我が家の愛すべきヨットKaiyo(海洋)の上で過ごして最高だった。さあ、今年も「Try (just a little bit harder)」で行きます。

コラム、日本出張、ad:tech tokyo登壇等々お知らせ

10/6/2011

 
昨日・今日とSF ベイエリアはSteve Jobsの訃報で天気が非常にStormyです。土砂降りかと思えば青空が急に出てくるといった調子で、予測がつかず、なんとも不安定です。これもSteveへのみんなの色んな気持ちを表しているようです。彼の言葉を1つだけ紹介します。

「君たちの時間は限られている。だから自分以外の他の誰かの人生を生きて無駄にする暇なんかない。」by Steve Jobs

私も彼の言葉に勇気付けられたわけではありませんが、過去1ヶ月間は出張やらプロジェクトで相変わらず貧乏暇無しでしたが、週末だけはWindsurfingにフォーカスして、微風の中でなら「helicopter tack」まで出来るようになりました。明日死ぬかもしれないのが人生、やりたいことはどんなことがあってもやっちゃいます。いくつか報告です。

日本出張:10月21日から11月20日まで日本滞在。すでに10ぐらいの講演、セミナー、トークなどの個別企業からの依頼があり、かなりぴちぴちのスケジュールですが、F2Fで仕事のご相談のある方はご連絡ください。

10/27-28のad:tech tokyo登壇スケジュール:

  • 10/27(木)13:40-14:30 ルグラン主催のセッションで「ソーシャル時代に求められるコミュニケーションって何だろう?~アメリカの最新事例から学ぶ~」
  • 10/27(木)18:00-18:50 セッションE-3パネルディスカッション「ソーシャルメディア vs. プライバシー:ソーシャルメディアにより生まれた新たなリスクと期待をいかにバランスさせるべきか?」
  • 10/28(金)15:20-15:50 オムニバス主催のセッション「Let’s go social ! ソーシャルメディアを使用したマーケティングの可能性。」(「Discover ad technology@Omnibus」内)
またad:tech tokyoに先立ち、久しぶりにコラムを書きました。「Facebookの新機能「タイムライン」がもたらす「オーバーシェアリング」とその課題とは?」というタイトルで、Web担当者フォーラムに寄稿していますので、是非お読みください。

またちょっと前になりますが、震災直後の実感をまとめたコラム「コミュニケーションのライフラインとなったソーシャルメデイアの影響力」も、Ad Studiesに寄稿しましたので、それもあわせてご覧ください。


5/26の午後6時から9時大震災救援チャリティイベント:Alameda Japanese Mothers主催のMini-Japanese Festival to Aid Japan Disaster Relief

5/25/2011

 
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お知らせ:明日の夜(5/26)、Alameda Japanese Mothers主催の大震災チャリティイベント「Mini-Japanese Festival to Aid Japan Disaster Relief」が、私の住む島AlamedaのRhythmix Cultural Worksで開催されます。このカルチャーセンターのタグラインは「Community, Creativity, & Cultural Exchange」と3Cを重視して、さらに「Keep Island Arts Afloat」と、島のアートを守っていこうと、寄付を2倍しましょうと呼びかける元気なコピーをサイトに掲げて、イベントを開催しています。
明日は、盆踊り、折り紙、お寿司、太鼓、オークションと日本文化関連の催しとJ-Momsたちによる日本食と盛りだくさん。私も、SFの日本領事館の方と一緒にステージ上がり、簡単なスピーチをします。

すでにお母さんたちは島のファーマーズマーケットで8000ドルを集めて、領事館を通じて赤十字に寄付しています。やれることをコツコツと誠実にやっているJ-Momsたちの活動に大拍手です。

10月23日から11月9日までの日本出張のまとめ:Ustream, ad:tech tokyo, JaM Media Session in Tokyo

11/23/2010

 
当日ハッシュタグ「#JMS」を設定してリアルタイムでTweetの実況中継があり、そのTweetsのまとめ(tegtterされています)があって、後でじっくり読んで、どんなところに関心をもたれたかが分かり、大いにエンジョイしました。この中で、最もRetweetされたのは、アインシュタインの言葉で、

「偏見とは18歳までに身につけた常識のコレクション」

でした。みんないかに普段偏見に縛られているかが良くわかります(笑い)。また私は、大学時代から広告研究会に所属し、専攻は「マスコミュニケーションとマーケティング」、卒業後日本の広告代理店に16年間勤務、1995年からサンフランシスコシリコンバレーでインターネットの勃興から一般化に至るまでどっぷりマーケティングに使っている人間です。そんな自分にとっては、常識であるとおもっていたことが、参加者の中には聞いたことがないという現実に直面し、改めてマーケティングの歴史やナレッジの伝承をせねばと実感しました。

人間の本質は、何十年、何百年経とうと、そんなに変わらないものです。世阿弥は「能は花。すなわち観客をうれしさのためにある。花とは単なる美しさではなく、驚き、新しさ、珍しさである(出典:片平秀貴『世阿弥に学ぶ100年ブランドの本質』)」と語っています。脳科学者の茂木健一郎氏が「偶有性(定番+驚き)」と呼ぶ、脳が最も活性化しドーパミンが出て来る時に、人はうれしいと感じます。まさにそれがマーケティングにおける「花」で、この花を活ける、見立てるのがプロのマーケターの腕です。

JaM Media Sessionでは、どうしても日々戦術の中で走り舞わざるをえない方たちへ、一つの「考え方の間」を提供できればと思って、いつも違った角度からお話をさせていただいています。今回もそんな意図が参加者の方に理解されたようで、皆さん楽しく意見交換されていました。唯一不評だったのが、私の世阿弥の能を意識した当日の衣装。これは「驚き」の演出でしたが、次回は私のロゴカラーのターコイズに戻します(笑)。

セッション以外に、大阪出張や個別企業出の講演、さらに出身大学の学園祭訪問と大学時代の仲間との再会など、日本でのスケジュールは盛りだくさんで、あっという間の3週間でした。

3週間の日本出張から米国に戻り、日本滞在時のフォローアップや事務処理、家のことなど、いつものように山積みされた雑事をこなしつつ、米国の我が家に滞在中の母との会話に明け暮れています。その間仕事でのAchievementはそこそこありましたが、書くことや考えることに集中できず、自分の中ではちょっと無駄に時を過ごしたような気がしています。サンフランシスコベイエリアは、雷雨もありストーミィな天気で、シエラネヴァダあたりはすでに雪で、Thanksgivingを明後日に控えて、何ともあわただしい気分です。今回は私の誕生日とThanksgivingが重なり、義理の娘と彼女のボーイフレンドが、我が家に来て一緒にお祝いすることになっています。

日本では初のUstreamでの対談 

ad:tech tokyoではデジタルサイネージのパネルとホリエモンこと堀江貴文氏も飛び入り出演して座った座布団を使用したちゃぶ台対談

恒例のJaM Media Sessionは、ちょっといつもと趣向を変えて、「Back to the Future:マーケティングの昨日・今日・明日」をみんなとディスカッションしました。
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明日10月27日(水)午後20時からUstreamでライブ対談

10/25/2010

 
先週末日本に到着しました。APEC開催で警備強化されている横浜滞在のために、昨日は住民確認カードを登録して、尋問を受けた際に不審な訪問者でないことを証明できる準備を整えました。「政治におけるマーケティングとコミュニケーションのインタビュー」があり、急いでインターコンチネンタルホテルに向かう道すがら、いきなり信号で10分近く待たされたのには驚きました。一緒に待っていた年配の女性がもう待ってないと赤信号を無視して横断歩道を歩き出したので、私も彼女をフォロー。彼女曰く住民生活を無視した警戒態勢が腹立たしいとこぼしていました。福島県、福岡県、北海道など県外の警官が多く、観光客が警官に道を聞いても答えれないようでした。

さてさてあさってから「ad:tech tokyo」が開催されますが、私も2日間会場のホテルに宿泊して、ウロウロしていますので、お気軽にお声をおかけください。

明日(10月27日)は午後20時から、八十住孝さん(@cohada)と新井庸志さん(@yasushiarai)と対談します。このUst対談は「業界のキーマン、社長に聞く!」というシリーズで、八十住さんからTweetのラブコールで実現したものです。台本もなく、3人でいろんなことをおしゃべりして、ライブの質問を受け付けるということで、ナンだか破天荒なやり取りになりそうです。私の初のUstreamで放映される対談を是非お見逃しなく。

『米国ネットマーケティング茶話』の最新コラム公開:Twitterの新広告「Promoted Tweets」の可能性を探る

7/7/2010

 
今朝は、「Twitterのフォロー数とフォロワー数がいきなりゼロと表示される」という事件がおきて、みんなかなりあわてていた様子です。事件の流れはGizmodoでご覧になれますが、強制的に好きなユーザをフォローさせてしまうというバグがでて、多くの人たちがそのユーザ名(accept)を使い、大混乱が生じて、結果Twitterが一時的にすべてのフォロワーの数をゼロにしたというのが流れです。

フォローして欲しいという気持ちは分かりますが、無理やりフォロワーにしてしまうというのは、やはりどう考えてもいただけません。何でもそうですが「無理強い」ほど嫌なものはなく、Twitter世界は、「緩やかで何となくつかず離れず」という関係が、みんな心地よいと感じています。フォローするもしないも、それは個人の自由で、義理や人情に縛られたり、「フォロー返し」のようなバレンタインの義理チョコ的なものは避けたい、これは私の本音です。

個人としての実感ですが、たまには広告やPRぽいTweetsをしても良いと思いますが、そればかりだと、その人のアカウントをフォローする気は一気になくなります。何でも「塩梅(バランス)」が肝心で、みんな多少のエゴと舞台俳優のような劇場臭さがあるのは否めないし、それが極端に臭くならない程度にして欲しいと思います。

さてさて、そんな日に私の日経BPのコラム『米国ネットマーケティング茶話』の最新版が公開されました。タイトルは「Twitterの新広告"Promoted Tweets"の可能性を探る」です。以下はコラムの冒頭部分です。「Promoted Tweets」は、Twitterの140文字のTweetsのカタチをとり、キーワードに基づいて現れる検索連動型広告です。現在は、ベストバイ、ヴァージン航空、スターバックスといった、Twitter上でカスタマーリレーションズやブランディングを展開し、大きなプレゼンスを確立している企業が広告主として、実験的に行っています。ポイントは、最新調査でTwitterユーザの34%がターゲティングされた広告へ抵抗を示している点です。さらに広告はユーザが反応しないと表示されなくなるので、どこまで企業がTwitter上でのエコシステムを理解して、ユーザとエンゲージできるかにかかってます。ご興味のある方は、ぜひ詳細を、コラムでお読みください。

4月14日、米ツイッターはパブリックに公開されているすべての投稿(Tweets)を、文化的遺産情報をアーカイブする米国の「Library of Congress」に寄付することを発表しました。Library of Congressは、人々の生活情報や知識としてのTweetsの価値を認め、後世に残すために4年前の2006年3月21日に投稿された1番最初のTweetにさかのぼって、今後アーカイブしていくとしています。ツイッターによれば、毎日5500万のTweetが発せられており、「Tweetsはまるで地球のパルス(脈拍)のよう」と自らを描写しています。良くも悪くも世界中の様々な人たちのつぶやきや会話がアーカイブされるということは、Twitterの影響力の大きさの証明でもあります。 …

続きはコラムで。

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    大柴ひさみ

    日米両国でビジネス・マーケティング活動を、マーケターとして、消費­者として実践してきた大柴ひさみが語る「リアルな米国ビジネス&マーケティングのInsight」

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