ひさみをめぐる冒険
  • BLOG
  • About
  • Contact

ひさみをめぐる冒険
サンフランシスコ・シリコンバレー在住マーケターのINSIGHT(洞察)



Dream Job(夢の職業)と現実の職業の相関関係

4/20/2007

 
Picture
たまたま、先月のBusinessWeekを見ていたら、Dream Jobの話が出ていました。

子供の時に、夢見た職業は何か?

私は小学校の卒業文集で、「どんな職業に就きたいか?」という質問に対して

「宇宙飛行士」と答えました(絵をつけて書いています)。

当時、すでに仮性近視の傾向が出てきて、メガネが必要となりつつあった私は、近視では宇宙飛行士になれないと知って、中学生になると、あっさりとこの夢を捨てて、「ジャーナリスト」になりたいと、コースを大きく変更したのを覚えています。結果40年近くを経て、ジャーナリストではありませんが、本も出版し、こうして毎日文章を書く仕事をしており、中学生時代のDream Jobに、たどり着いたといえるかもしれません。

アメリカ人の子供の時の「Dream Job(夢の職業)」は、こんな感じです。
  • 59%の弁護士・判事、24%の教師: 「大統領」
  • 41%の消防士と警官、29%のエグゼクティブ: 「消防士」
  • 22%の製造業勤務者: 「カウボーイ」
  • 33%の事務職: 「プリンセス」
  • 33%の看護婦、28%の主婦: 「プロフェッショナル・ダンサー」
(CareerBuiler.comが、Harris Interactiveによって行った2006年の調査。6169人のフルタイムワーカーを対象にしている)

この現在の職業と子供時代の夢の職業の相関関係が、中々興味深く、弁護士の大統領志向と、事務職のプリンセス志向は、思わず納得してしまいます。半分近くの消防士は、初志貫徹で、子供の頃の夢を具現化しており、これは、素晴らしいなと思います。

私も小学校の低学年の時には、手塚治虫の「リボンの騎士」のサファイア姫に憧れて、プリンセスになるんだったら、彼女のように剣術と馬術が上手で、騎士となって敵と立ち向かうんだと、弟相手にフェンシングの練習をしていたのを思い出しました。サファイア姫は、天使のいたずらで、男の子と女の子の両方の心を持ち、跡継ぎの男子のいない王国のためにプリンスとして、育てられるというストーリーで、私の大のお気に入りでした。

当時は、女の子は「大きくなったら、お嫁さんになるの」という返事が全盛だった時代で、私がサファイア姫に憧れた大きな理由は、「男の子になれる」という部分だったと思います。我が家は祖父母の代からの果物屋の自営業でしたから、祖母、叔母、母も含めて、男女の区別なく、みんな働いていました。ただ、時代は男女雇用均等法以前のずーと昔で、まだまだ女性のプロとしての職業が多く確立されておらず、子供ながらに、女性として自立することに対する漠然とした不安が、「リボンの騎士」に変身できるサファイア姫への憧れにつながったのだと思います。

男の子になる必要もなく、プロとしての職業を得ることが出来た私は、本当に幸運だったと思います。また、「夢」を言葉で語っていくと、きっとそれが実現します、それは私の50年間のWisdomです。


「1.5 Generation(1.5 G)」の悲劇?

4/19/2007

 
昨日のショックは、ヴァージニアの惨事の犯人Cho Seung-Huiが、マルチメディア・マニュフェストとして、ヴィデオ・写真などをネットワーク局NBCに送り、それが夕方放送されたことです。このパッケージは、彼が1回目と2回目の銃撃の間に、郵便局で発送されており、この間大学側が何らかの手を打てたら、2回目の30人の銃殺は起こらなかった、今さらながらに考え込んでしまいます。

また、NBCが放送した犯人のマニュフェストは、誰らかも相手にされずに、世界から孤立していた犯人が、望んだとおりにメディアが動いて、全世界の注意をひいたということで、これからこの手のCopycatがまた出てくると思います。メディアの倫理に関しては、すでに議論百出という感じですが、センセーショナルな報道の仕方は、見る気も起きません。

韓国で生まれて、8歳の時に米国に移民してきてChoは、ワシントンDCの郊外で育っており、彼の両親のような移民のFirst Generationと、米国で生まれた移民の2nd Generationとも違う、「1.5 Generation(1.5 G)」と呼ばれています。ティーンネージャーになる前に、米国に移住してきた1.5Gは、母国の文化の影響と米国という新しい国での経験という、2つの世界で、Identityが微妙に揺れ動くとも言われており、今回のChoの場合もどこにも帰属できないという、1.5Gの独自の悩みがあったのかもしれません。また、アジア系の彼がEast Coastに住んでいたことも、もしかしたらIsolationを生む結果になったのかもしれません。

私のビジネスパートナーは、お父さんが米国人、お母さんが日本人のDouble(ダブル:日本ではハーフといいますが、半分ではなく2倍という意味を込めて、私たちはこの言葉を使っています)で、米国生まれの日本育ちで、大学以降は米国在住です。彼女のように子供時代に母国以外の文化の中で育って、異なる2つ以上のカルチャーを統合して、彼ら独自の3番目のカルチャーを形成して、それをIdentityとして受け入れる人たちを、「Third Culture Kids(TCKs or 3CKs)」と呼びます。これは1960年代に社会学者のRuth Hill Useemによって、名づけられたもので、第2次世界大戦後、伝道師、海外基地勤務者、海外在住ビジネスマン家族の家庭の子供がそれに該当し、必ずしも子供の両親の一方が外国人である必要はありません。

「1.5G」でも「TCKs」でも、もし「Identity Crisis」が起きたとしたら、それは自分自身で解決すべき問題で、誰に対しても非難や責任を負わせることはできません。

私も日本でアメリカ人の夫と結婚したことが契機となって、米国に38歳の時に移住してきて、アジア系外国人として12年、この国で暮らしています。よく、アメリカ人の友人に、私は永住権を持つ外国人で、米国市民ではないと言うと、「ひさみが、アメリカ市民になれないのはおかしい。政府に何か問題があって、それを邪魔しているの?私ができることがあればサポートします」と、言われます。私は、いつも笑いながら、「私は自分の意志で、あえて米国市民になることを選んでないだけで、星条旗よ永遠なれを、アカペラで歌えるようになったら、市民になるかもしれない」と答えます。 一般にアメリカ人は、誰でも米国市民になるために移民して来ると思っており、こんな会話がよく起こります。

どこにルーツを持つにせよ、被害者意識を持たずに、2つの文化を経験できる喜びに、フォーカスして、人生をダブルでエンジョイできる幸運に感謝すべきだと思います。ただ、そうは言っても、若い時は、他の人間と違うことを受け入れるのは辛く、簡単にいかないのも現実です。人の心が狂う原因は、いろんなところに存在する、そんな気がします。

「Green(グリーン)」で、クリーンな製品

4/19/2007

 
Picture
私が先週East Coastに出張中に、うちの夫は「Green」な製品をショッピングしたようです。

「Soda Club」という炭酸水を作る製品で、水にガスを入れるだけの非常にシンプルなものです。毎日1リットル近くのスパークリングウォーターを飲む我が家では、この製品によって1ドルの節約とプラスチックボトルを捨てないでいいという経済的でエコフレンドリーな効果が得られます。この会社は1903年創業のスイスの会社で、世界最大の炭酸水を製造するメーカーです。

ヨーロッパではずいぶん前から使われている製品ですが、夫は私が出張中にスパークリングウォーターを買いに行くのが面倒で、何気なくオンラインでサーチをして、この製品を見つけて、すぐにオーダーしたようです。彼はテクノロジー系の製品のEarly Adopterで、昔から多少値段が高くても、自分が良いと思ったものはすぐに購入しています。3本のCO2を入れるガスのカートリッジも含めて、160ドルのお買い物です。

我が家では毎日これでスパークリングウォーターをつくって、フレッシュなライム(我が家ではライムの木も育てています)のスライスとともに、愛飲しています。バッテリー、電気も必要なく、製品をクリーンアップする必要もなく、たった60秒で、冷たい水をスパークリングウォーターに変えられる「Soda Club」は、本当に便利で、大のお気に入りとなりました。

今、アメリカのビジネスにおいて、「Green(エコフレンドリー)」の発想は、MUSTです。新しい製品・サービスは、「Greener(よりグリーン)」になっていきます。この製品も、デザインは非常にスタイルシュで、使い方が簡単で、エネルギーを使用しないというコンセプト自体が、私も気に入りました。これは絶対、お薦めです。



800ポンドのゴリラのお買い物

4/19/2007

 
Googleのお買い物の凄さは、最近結構多いので、あまり驚かなくなりつつありますが、13日にDoubleClickを、31億ドル(3,720億円)のキャッシュで買収したニュースは、やはり金額のせいか、結構驚きました。

Piper Jaffray & Co.のアナリストのGene Munsterが、この買収を以下のように表現しています。私はこの言い方が、今のGoogleの勢いと巨大化する現状の感じをよく表しているので、気に入っています。

"The 800-pound gorilla just put on 50 pounds,"said. "It's bringing the world of advertising on the Internet to the next level."

米国では巨人を表現する際に、よくこの「800ポンドのゴリラ」という言いかたをしますが、確かに、Googleは288億ドル(3兆4,560億円)のオンライン広告市場で、このお買い物で、一気にライバルのMSやYahooに差をつける、すばやい動きを見せています。

Billionという巨額の数字になると、私のイマジネーションは、すっかり働くなくなりますが、この買収劇で、一番儲かったのは、サンフランシスコのprivate equity会社のHellman & Friedmanです。2005年に、彼らは11億ドル(1,320億円)でDoubleClickを買収していますので、その差額は20億ドル(2,400億円)という、とんでもない金額です。やはり、お金を動かすことを専門にしている会社は、儲け方が半端じゃない。これは実感します。

(1ドル=120円)

大陸横断出張無事終了

4/17/2007

 
画像






















ボストンではちょうどRed Soxの松坂のデビュー後だったせいか、空港には日本人観光客を出迎える旅行代理店の人もいて、ボストンはちょっとした日本ブームです。「Dice-K(ダイスケという発音をスペルアウトしています)」という英語が、新聞の紙面を飾っており、けっこう日本人らしき人たちを見かけました。しかし、West CoastのSFの快適な気候に慣れている私は、まだ雪も残っていたボストンは、ちょっと寒すぎるという感じです。普段コートを着ない私は、日本の実家にビジネススーツ用のコートを置いているので、今回は唯一SFにあるウールで、「ブランケット(毛布)」と呼んでいるカジュアルなコートを持参しました。この毛布コートは大いに役立ちました。NYもビルの谷間は風が吹くと本当に寒いし、いかに自分が普段気候にスポイルされているか実感します。

NYで面白かったのは、「クルマの運転中にクラクションを鳴らすと罰金380ドル(このぐらいに数字だったと思います)」という、表示を見た時で、やはりテンションの高いNYらしい交通規制だと、思いました。これも、すべて西海岸と東海岸のカルチャーの違いだと思いますが、朝エレベータに乗っても、誰もモーニングとかハーイとか言わないし、やはりEast Coastはあまりカジュアルではなく、Establishedされており、みんな、何となく気が張っている感じです。

今回は強行スケジュールで食事はイマイチだった中で、唯一気に入ったレストランは、ニュージャージーの空港の近くのポルトガル人の経営するレストランです。ここで食べた「今日地元でとれた魚料理-鯛の塩焼き」はおいしかったです。これは日本風に尾頭付きの鯛を丸ごと塩だけで調理してある、非常にシンプルなディッシュでしたが、ウェイターは、骨がついていると盛んに事前に説明していましたが、日本人の私たちにとって、そんなことは何の問題にもなりません。魚は塩焼きに限ると信じている私は大満足で、食べにくいナイフとフォークを横において、最後は手掴み状態で骨をしゃぶるようにして、食べました。

同行の方がポルトガルの魚の食べ方は、日本人と同じといったとおりの調理方法だったのでオーダーしましたが、これは大きな発見です。ポルトガル料理の店では、ぜひ魚を試してください。これはお薦めです。


ボストンとニュージャージーの出張も無事に終わり、先週の木曜日にサンフランシスコに戻りました。

  • 出発の9日の朝は午前3時半に起きて、SFO空港に向かい、午前6時10分発のUAで、シカゴ乗り換えの後にボストンへ到着。
  • ホテルに着いたら、すでに午後18時半、米国を横断する飛行時間は5時間ですが、時差が3時間あるために、East Coastへ行くのは、日本に行くような距離感です。
  • 翌日はホテルをチェックアウトして、そのまま訪問先に向かい、ミーティング終了後はその足で、空港に向かって、コンチネンタル航空に乗って、ニューアーク空港に向かいました。
  • ニュージャージーでは、2泊出来たので、ちょっと余裕をもって、久しぶりにNYのマンハッタンまで足を伸ばしました。私が訪れるNYは、いつも寒い時で、空はグレーでイマイチですが、まあちょっとNYをアップデイトできました。
  • 翌日は、やはり午前4時起きで、6時半のUAで直行便でSFOに戻りました。帰りは3時間の時差を逆に稼げるので、空港の近くのホテルで打ち合わせをして、Alamedaの自宅に戻ったのは、お昼過ぎです。
  • メールチェック後は、一時間近いコンファレンスコールで話しぱなしで、その後は不在中の事務処理と、バタバタ働いて、そのまま気がついたら、夕方でした。
夕方でも、今は非常に明るく、裏庭にはさまざまな花々が咲き乱れており、暖かい日差しの中で、SFの気候のよさを満喫しました。

「Web 3.0」って言い方はなさそうです。

4/17/2007

 
今朝の新聞に、アマゾンのJeff Bezosと一緒になって、楽しそうに笑っているTim O'reillyの写真が載っていました。

サンフランシスコのモスコーニセンターで開催されている「Web 2.0 EXPO」の一幕で、John BattelleとかTechCrunchのMichael Arringtonといった、ブログ圏の著名人がオーガナイザーやスピーカーで登場しています。

Tim O'reillyが、こんな風に、はやり言葉となった「Web 2.0」のことを言っています。中々興味深いです。

'Web 2.0 and Web 1.0 are the same thing," he said. "Web 1.5 was different. That was about a race for eyeballs, like network television. Web 2.0 is just a rediscovery of Tim Berners-Lee's original vision."

彼は「Web 3.0」という言いかたはしないと、発言しているので、来年は、新たなキーワードが出てきそうです。

今、広告代理店に求められるもの

4/7/2007

 
Sprint Nextelの10億ドル(1,200億円)以上の広告媒体費のアカウントが、サンフランシスコの広告代理店Goodby, Silverstein & Partnersに、動くことが決定したようです。

昨年のアカウントは、ニューヨークの大手広告代理店2社、Ogilvy & Mather WordwideとYoung & Rubicamが担当しており、媒体支出額は、TNS Mediaによれば12億ドル(1,440億円)でした。今年はそれと同様あるいはそれ以上の費用を投入するらしく、このアカウントは、1983年に創立されたGoodby, Silverstein & Partnersにとって、最大のアカウントになるということです。

Sprint Nextelが、Goodby, Silverstein & Partnersのようなクリエイティブを得意とするブティークエージェンシーを選んだ理由を、以下です。

「Goodby for its combination of "strategic strength, breakthrough creative execution and ourstanding new media integration"(Goodbyを選んだ理由は、戦略的な強み、進歩的なクリエイティブ実行力、突出したニューメディアとの統合力」、といった能力のコンビネーションである。)」

この選択理由こそ、大手広告代理店が耳を傾けなければならない至言だと思います。

テレコミュニケーション業界は、ジェネレーションY (Gen Y)をターゲットとして、新しいマーケティングの試みをどんどんしていかなければ、生き残れない熾烈な競争の場です。オータナティブなマーケティング戦略やメディアを駆使して、このマルチタスキングでマルチメディア消費行動の若い層とBonding(感情的にコネクトする・絆)しなければなりません。そのために、クライアントが広告代理店に求めていることが、上記の言葉に集約されています。

今は、たった一つの方法では、成功できない時代です。マーケッターはよりハードにワークしなければならない過酷な時代でもあります。でも、個人的には、大きなメガエージェンシーでなくても、創造性がある革新的なブティークエージェンシーが、桧舞台にたてる今は、非常にエキサイティングで、面白い時代と、実感しています。

私自身、JaMを表現する時に「ブティーク」という言葉を使って、非常にニッチなポジショニングであるけれども、クライアントの1つ1つのプロジェクトをカスタマイズして、丁寧に仕事をしていくことを「強み」の一つとして挙げています。

このアカウント移動のニュースは、うちも含めてブティークを自認する会社に勇気を与える話だと思います(と、言いながら、Goodbyは、うちとは比べものにならないくらい大きくて、プレミアムなブティークエージェンシーですが、言ったが勝ちという言葉もあるように、勝手に自己投影しながら書いています)。

円換算:1ドル=120円

春の椿事「鬼の霍乱(ひさみ寝込む)」

4/4/2007

 
今朝は、オンラインが瞬間ダウンして、一本書き上げたブログが突然消えてしまい、茫然自失状態の中での悲しいスタートでしたが、やっと、今一本レギュラー原稿を書き上げて、ホッと一息ついています。右手の痺れは結構深刻化しており、このままタイプが打てなくなったら、どうしようと、ハラハラしながら、今は、ブログっています。

先月からの続くブログレス状態の説明と言い訳をちょっとしておきます。

  • 3/4から3/12は、ちょっぴりバケーションぽいシチュエーションで、San Diegoで仕事をして、原稿を2つ仕上げる。
  • 翌日3/13はLAに日帰りでプレゼンして、サンフランシスコに戻ったのは深夜近く。
  • 3/18から3/28までは日本出張。書籍対談やらミーティングやらで、しゃべくりながら、毎晩会食が続き、国分寺の実家に戻るのはいつも12時過ぎでした。
  • 米国帰国の翌日3/29は、サンフランシスコのでトレードショウの視察と打ち合わせと会食で、やはり深夜の帰宅。
  • さらに日本時間3/31までに提出のレポートがあって、3/30はタイプを打ち続け、やっとレポートを送り出しました。


12年間の米国生活で寝込むような本格的な風邪をひいたのは2回だけで、医者に行ったのは1回だけという、夫に言わせると「雄牛のように丈夫な私(Like an ox)」が、さすがにボロボロ状態で、とうとう先週末は、熱と鼻水で寝込んでしまいました。それでも、日曜日の後半から起き上がり、来週のボストンとニュージャージーの出張のために、今週中にレギュラー原稿とさらに単発のレポートを書き上げなければならず、指の痺れと戦いながら、必死に書き続けています。

こうした言い訳をブログっている理由は、日本出張の時に、ブログの更新が少ないですねと、言われたことがショックで、ついつい林真理子形式で、書けなかった理由まで書くネタにして、ブログを更新しています(情けない私です)。

普段は、風邪をひいている時間がないと言って、風邪を精神力で追っ払っている私ですが、やはり体力には限界というものがあるようで、肉体が正直に休息を訴えています。生産性を考えると、一日中寝込むことも大切だと実感しています。健康と元気だけがとりえの私ですので、何とか完全回復して、次の仕事に取り組みます。

生みの親の喜び:ついに登場「BODiBEAT」

4/2/2007

 
Picture
生みの親の喜び、ついに、世界初のインタラクティブミュージックプレイヤー「BODiBEAT」!が、世間にお目見えしました。

ワークアウトをしている身体の動きに、シンクロナイズドして、音楽が作りだせる画期的なデバイスです。

これは、先週末サンフランシスコのモスコーニセンターで開催されていたInternational Health, Racquet & Sportsclub Association (IHRSA) で、ヤマハから発表されたもので、今年の夏米国で発売される新製品です。

過去3年間、この製品のコンセプトの米国市場での受容性の検証から始まって、試作機のテスト、ネーミングなど、さまざまな製品開発のプロセスに関わってきた私たちJaMチームは、会場で製品のブースを見た時、思わず「やったー」という感激で、いっぱいです。

Debbieと私は、会場のエントランスで、製品開発の生みの親とも言うべきヤマハの担当者のS氏を待っていると、最初に胸にピカピカ光るバッジをつけたワークアウト・スタイルの男性が現れ、いきなり「BODiBEATって知っている?」と、私たちに話しかけてきたので、思わず2人ともびっくり。やはり縁があるのか、モスコーニでの会話の幕開けは、BODiBEATのプロモーションで、始まりました。

担当者のS氏も、私たちがいきなりBODiBEATのピカピカ光るバッチをつけて、現れたのには驚いたようで、これも全て縁というものかと、お互いに納得状態で、会場のブースに向かいました。会場はフィットネスクラブのオーナーやディストリビュータ向けに、いろんな健康・フィットネス・ワークアウト関連の器具が陳列されており、エアロビックスのデモンストレーションや参加者自身がトレッドミルやステッパーなどを試乗しており、みんな気分はワークアウト状態です。

そんな中で、ヤマハのBODiBEATは、4つのモードがあって、その中から自分の好むモードを選び、PCとオンラインを駆使することによって、音楽と自分のワークアウトを管理できる、画期的なハイテックデバイスです。

  1. Free Mode
  2. Fitness Mode
  3. Training Mode
  4. Music Mode

詳細は、ウエブサイトのヴィデオクリップで見られるので、私はあえて触れませんが、ポイントは、モーションセンサーが走りのテンポにあわせて、ミュージックライブラリからマッチした曲を選び出したり、ワークアウトの最適化のために、心拍数を計測して、それをもとにその走りにあった音楽がプレイされるというものです。通常のMP3プレイヤーをつけてワークアウトしている人の多くが経験する、「途中で曲が切れる、テンポがあわない、ワークアウトにあった曲のコレクションがない」という悩みが解消されるだけでなく、「音楽とワークアウトがシンクロするという、まったく新しい気持ちのよさが味わえる」デバイスです。

私たちもこのコンセプトを耳にした2004年当時は、早くこれを世に出したいと願っていましたが、当初より多少時間がかかりながらも、製品化までもってこれた、担当チームに、感謝感激です。試作機のテストやネーミングに、協力してくれたPeer Influencer(ピアインフルエンサー)やUber Influencer(ウーバーインフルエンサー)にも、この朗報を早速知らせたところ、みんな大いに喜んでおり、製品を使用するのが楽しみだという返信が来ています。ネーミングは、当初インフルエンサーたちが推奨したものが、すでに他社に押さえられているために、登録できませんでしたが、今は「BODiBEAT」に納得しています。

音楽と運動は、切っては切れない間柄です。それをシンクロさせて、今まで感じたことがない新たな楽しさを提供するという、ライフスタイルの提案を、ヤマハは目指しています。今後も製品開発を継続して、BODiBEATの新たなバージョンをどんどん出していくということですので、新しい物好きの私は、大いにそれを応援していきたいと思っています。



    大柴ひさみ

    日米両国でビジネス・マーケティング活動を、マーケターとして、消費­者として実践してきた大柴ひさみが語る「リアルな米国ビジネス&マーケティングのInsight」

    Archives

    May 2020
    April 2020
    March 2020
    January 2020
    November 2019
    August 2019
    November 2016
    October 2016
    May 2016
    April 2016
    January 2016
    December 2015
    August 2015
    July 2015
    June 2015
    May 2015
    December 2014
    November 2014
    January 2013
    November 2012
    August 2012
    May 2012
    December 2011
    November 2011
    October 2011
    August 2011
    May 2011
    April 2011
    March 2011
    January 2011
    November 2010
    October 2010
    September 2010
    August 2010
    July 2010
    June 2010
    May 2010
    April 2010
    March 2010
    February 2010
    January 2010
    December 2009
    November 2009
    October 2009
    September 2009
    August 2009
    July 2009
    June 2009
    May 2009
    April 2009
    March 2009
    February 2009
    January 2009
    December 2008
    November 2008
    October 2008
    September 2008
    August 2008
    July 2008
    June 2008
    May 2008
    April 2008
    March 2008
    February 2008
    January 2008
    December 2007
    November 2007
    October 2007
    September 2007
    August 2007
    July 2007
    June 2007
    May 2007
    April 2007
    March 2007
    February 2007
    January 2007
    December 2006
    November 2006
    October 2006
    September 2006
    August 2006
    July 2006
    June 2006
    May 2006
    April 2006
    March 2006
    February 2006
    January 2006
    December 2005
    November 2005
    October 2005
    September 2005
    August 2005
    July 2005
    June 2005
    May 2005
    April 2005

    Categories

    All
    Book
    Business
    Culture
    Current Affairs
    Game
    Green : 環境・テクノロジー
    Healthy Life
    Influencer
    JaM Media
    Marketing
    Movie
    Music
    Obama Watch
    Online
    Politics
    Religion
    SNS
    Sports
    Technology
    Travel
    TV
    Twitter
    WOM (Word Of Mouth)

Proudly powered by Weebly