ひさみをめぐる冒険
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ひさみをめぐる冒険
サンフランシスコ・シリコンバレー在住マーケターのINSIGHT(洞察)



「ad:tech sf」が終わって、私が見たこと感じたこと(写真公開)

4/23/2010

 
3日間のad:tech sfも無事に終了。すでに期間中からTweetsはしていますが(ハッシュタグ#atsjで検索できます)、写真(D2Cのよる撮影写真)は、まだ見ていない方もいると思いますので、アップロードします。
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その後、真打の日本コカコーラの江端さんとD2Cの藤田社長がプレゼンしました。江端さんのプレゼンのポイントは以下です。豊富なデータと事例を駆使して、日本の先進性を大いにアピール。

  • 日本はモバイル中心社会で3つのスクリーン(TV、ケータイ、コンピュータ)活用が重要
  • 缶コーヒージョージアの事例:織田信長を題材にTwitter小説を展開。個人的にはこれはかなり面白く、おおーうなりました。140文字のTweetの縛りを活用して、リシールできる缶コーヒージョージアの特性を生かす。「良いものを少しずつ」というコンセプトはお見事。
  • 壮健美茶の事例:TVとソーシャルゲームアプリの連携
  • モバイルクーポンやモバイルeマネー活用:モバイルでベンダーマシンから飲料を買えるというのは米国ではまだまだ考えられない先進性。
藤田社長は、ケータイでプレゼンテーションされて、日本のモバイル事情を、事例を交えながら俯瞰で紹介し、特にモバイルAR(Augmented Reality)を活用した「iButterfly」は会場のどよめきと興奮を誘いました。

  • iButterflyの事例:電通の杉友さんが別のステージでアプリのデモを実施。ARもさることながら、やはリ誰もが眼を見張るクリエイティビティ。誰でも蝶を見た瞬間、思わずつかまえたくなる子供心に直接触れたストレートさと、他の人収集した蝶を見せながら交換共有したくなる、ソーシャルのコンセプトがきっちり描かれているところが凄い。また位置情報やクーポンというビジネストランザクションがきっちり入っていて、グローバルキャンペーンで使えそう。
  • 産経新聞の新聞広告の可能性:ユニークな動きのあるモバイル上での広告は、iPadでやったらモット効果的
  • 世界カメラの事例:進んだモバイルARを紹介
  • 得するアプリ:LBS(位置情報:Loation Based Services)をもとにかなりセグメントしてクーポンを出せるので、ビジネスリードの強みを発揮
  • 日本のモバイルの先進性は「キャリア中心のエコシステム」がポイント。90%をコンテンツプロバイダーに戻すことが、要因の1つ
私が感じたこと:
  • 日本はコンピュータを経ずにいきなり「ケータイ高度情報社会」に突入できたのは、キャリア、コンテンツプロバイダー、マーケターの3者が、ユーザとの信頼関係構築に非常に努力したことによって、ユーザが不安なく便利で楽しく遊べるケータイ社会が実現できたことが大きな要因。
  • 日本はテクノロジーをテクノロジーとして感じないで、ケータイが生活で最も重要なユーティリティとしてOnly One Deviceになった」。これは非常に稀有な現象で、日本の独特な文化と風土がなしたもの。
  • ただし、iPhoneに代表されるスマートフォンの登場は、従来の日本のケータイエコシステムにグローバルの風を送り、新たな モバイルデバイスの可能性を秘めるIPadによって、「ケータイ社会からモバイルデバイス社会」になりそう。
  • 日本の独特な発想力とクリエイティビティは、世界でも類のないもの。このユニークなソフト(コンテンツ)を、高度なテクノロジーをもって、非常に軽やかで楽しい製品やサービスに転換できるのが、日本の強み。
  • 今後は「日本は特殊だから」というエクスキューズ(言い訳)をせずに、良いものをグローバルに使ってもらおうと素直に考えて、世界に飛び出して欲しい。なぜなら、世界の仲間はそれを期待しているから。
インターネットは、国、文化、民族、社会といった違いにこだわらず、時空を超えてボーダーレスなコミュニケーションを求める人たちのプラットフォームです。この楽しいパーティともいえる出会いの場で、「壁の花」でいる必要はなく、壁から離れて、一歩踏み出した瞬間、みんなと仲間になれます。

テレないで「Have a fun」の気持ちになりましょう。そんなことを、今回のad:techで感じました。

「Just do it」=「やってみなはれ(サントリーの佐治さんの言葉)」だと思います。


このセッションは米国の先を行く、日本のモバイルマーケティングの事例を紹介するもので、私が冒頭に以下の寿司を例にとって日米の文化的な違いを説明しました。料理セッションのように見えますが(笑)、緊張を解くために、アイスブレイクとしてみんなの気分を和らげました。

「ad:tech San Francisco(4/19-4/21)」パネリストとして登場します

4/17/2010

 
先週の木曜日、宣伝会議5/15号の原稿を送付して、ちょっと一息つきました。今回は「iPad狂想曲」について書きました。興味にある方はぜひご覧ください。

サンフランシスコで4/19-4/21の3日間開催される「ad:tech sf」に、私も昨年の「ad:tech tokyo」に引き続いて、パネルとして20日の「Future Technology: Advanced mobile marketing insight from Japan」のセッションでステージに上がります。プレゼンターは、D2Cの藤田社長とコラコーラのデジタルマーケティングのディレクターの江端さんで、パネルのリーダーは、dmg world mediaのSVPマーケティングのSusan MacDermidです。以下が内容です。

Is the world of mobile in Japan absolutely different from other countries? Are Japanese cell phones too advanced to survive in other markets, something commonly referred to as the Galápagos Syndrome? Forget your preconceptions and listen in as we share details about Japan's unique story, as well as broader global mobile marketing and its issues. We’ll also look back on the past 10 years of mobile marketing in Japan and discuss any failures along the way to the current success story. Finally, we’ll share case studies from companies including Coca-Cola Japan and new trends and applications for both future phones and smart phones.

Key Takeaways: 
  • Discover the differences and commonalities between the US mobile market and mobile marketing in Japan
  • Hear examples of successes and failures in the past 10 years in Japan
  • Learn even more about mobile marketing as we explore the latest trends in Japan


すでに藤田さんも江端さんもSFに到着されていますが、何回か日米間でコンファレンスコールをして、何とかインタラクティブで面白いセッションになるようにと、プランにしています。

ガラパゴスといわれながらも、日本のモバイルマーケティングは、やはり米国ではまだ「実感レベル」で感じにくい先進的要素がたくさんあります。私が見て一番凄いと思う点は、「普通の人たちが日本のケータイ社会の先進性をテクノロジーと意識しないで使っている」点です。テクノロジーであることを人に意識させて、悩ましく思わせてしまう場合は、そのテクノロジー活用は「製品・サービスとして未消化」だと思います。日本では年齢性別に限らず、ほとんどの人が何の疑いもなくケータイで、モノを買ったり調べたり、お財布代わりしたりと、とにかく日常生活に自然に溶け込んでいます。「PCによる洗礼」という段階を踏まずにいきなり「ケータイによる高度情報社会」に突入し、それが一気に広範囲に広がったという特殊性は、実に日本的です。また交通公共機関が発達して、通勤通学という時間を持つ社会であるということも大きな促進要因です。

でも、なんだかんだ言っても、これだけみんなケータイに頼るのは、多分大好きだからだと思います。私の弟は私に会ってもほとんどしゃべりませんが、ケータイメールでは多少饒舌で、誕生日などに「おめでとう、あまり無理しないでね」といったメールを必ず入れてくれます。「テレのある日本人の気持ちのツボ」に、ケータイはぴたっとはまった、それが独特な発展と利便性、さらに「ケータイ文化」を生んだと思います。

さてさて、私のセッションでの役回りは日米の普通の人たちの気持ちがわかる人間として、日本のケータイ事例に口を挟ませてもらいます。日本から多くの人たちがad:tech sfを見るために、いらっしゃるようで、日本語用のTwitterのハッシュタグ「#atsj」も用意されていますので、みなさんもぜひTwitterからライブで参加してください。

「米国ネットマーケティング茶話」の最新コラム「Facebookユーザーの実態とマーケティングにおける実力とは?」のご紹介

4/6/2010

 
ブログレス状態が目立ちますが、昨日日経Net Marketingの私のコラム「米国ネットマーケティング茶話」の最新版「Facebookユーザーの実態とマーケティグにおける実力とは?」が公開されました。

今回は日本からは見えにくいFacebookのユーザ像やビジネス活用に焦点を当てて、最新のデータをもとにまとめています。以下が冒頭の文章ですが、ぜひ続きはサイトでお読みください。

「Facebook ユーザーの実態とマーケティングにおける実力とは?」

米国では2009年末の段階で以下の表が示すように、成長著しい企業500社のうち80%はSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)をマーケティングに活用しています。ミニブログサービス「Twitter」を活用している企業は52%で、ブログを活用している企業は45%。一方、ソーシャルメディアを使っていない企業は9%と1割を切っています。日本企業も活用の必然性はだいぶ理解してきていますが、実際に展開することへの不安と危惧が多く見られるように感じました。-------

この米国における高いソーシャルメディア活用の数字の背景にあるのは、経営者レベルを含むCMO(マーケティング最高責任者)やマーケティング担当者が、既にソーシャルメディアを実用的にプライベートで使いこなしており、マーケティング活用の重要性を実感しているためだと思います。米ピュー・リサーチ・センターの調査では、米国のオンラインユーザーの46%がSNS「Facebook」のユーザーで、19%はTwitterユーザーであると報告されています。オンラインユーザーの半数近くがFacebookを最も重要なプラットフォームとして使い、2割がTwitterを情報の収集・共有のために活用している以上、企業は「消費者との出会いと会話の場」であるソーシャルメディアに“出かけていく”のは必然です。

 続きはサイトで。

    大柴ひさみ

    日米両国でビジネス・マーケティング活動を、マーケターとして、消費­者として実践してきた大柴ひさみが語る「リアルな米国ビジネス&マーケティングのInsight」

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