ひさみをめぐる冒険
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ひさみをめぐる冒険
サンフランシスコ・シリコンバレー在住マーケターのINSIGHT(洞察)



4/21の日経ネットマーケティングのセミナーは満席となりました。申し訳ありません

3/14/2008

 
スミマセン、昨日エントリしてお伝えしました私が基調講演する4/21の「日経ネットマーケティング・エグゼクティブセミナー - SNSマーケティング 2.0」がすでに満席となり、申し込みを締め切りました。

もっと早くポスティングすればよかったのですが、こんなに早く満席になるとは思わず、私のブログを見て参加申し込みをして、結果出来なかった方がいて、ご迷惑をおかけしました。200席というスペースであることと、テーマと講演者の顔ぶれがかなり注目されたので、あっという間にいっぱいになったそうです。

セミナー内容:ディー・エヌ・エー、マイスペース、グーグル、ミクシィと国内外のSNS市場をリードする業界トップ企業の社長が集まり、マーケティング活用の最新事情と今後のビジョンを語ります。これだけの企業の社長が集まるのは過去に例のないこと。SNSマーケティングのトレンドがすべて分かります。

講演者:

JaM Japan Marketing 代表 大柴ひさみ

ディー・エヌ・エー 南場 智子 社長
マイスペース 大蘿 淳司 社長
グーグル 村上 憲郎 社長
ミクシィ 笠原 健治 社長

申し込みできなかった方たちに、この場を借りて、お詫びします。また別の機会もあると思いますので、その際には早めにブログしますので、よろしくお願いします。

シリコンバレーの買収劇:Google&DoubleClickはOK、MSとYahoo!はそのまま動きが止まっています

3/14/2008

 
火曜日に、Googleはヨーロッパの規制委員会から承認を得て、正式にDoubleCilckの31億ドルの買収劇をクローズしました。オンラインプライバシーの保護を訴える消費者団体やMicrosoftは、まだかなり抵抗を示していますが、規制委員会は米国も含めて、この買収によってオンライン広告市場のGoogleの独占化や消費者のプライバシー侵害の影響は低いと見たようです。一年半近くかかった買収劇が終了して、Googleはこれで検索広告市場の王者としてのポジショニングに、バナー広告市場のリーダーの地位も加わり、ますますオンライン広告市場での優位を拡大しています。

もう一つの話題である、Microsoftの446億ドルのYahoo!買収のオファーは、Yahoo!の創設者・CEOのJerry Yangの「Yahoo!の価値はそんなに低くない」という発言とともに、第1回目は拒否されました。巷では彼のこの発言は、ポーカーの「ブラフ」のようなものだという評価もあり、Yahoo!は株主からの訴訟問題(株主利益を考えるとMSのオファーをYahoo!は受けるべきだという訴え)も含めて、このまま独立したままでビジネスをするのか、あるいはMS以外の企業との合併で危機的状況を回避するのかと、このテーブルの上に乗ったままのカードの動きを見つめています。

私は間接的に、Yahoo!およびMSの株主でもあり(私が持つ、テクノロジー業界を中心に投資しているMutual Fundには、両方の株式がかなり多く組み入れています)、買収の結果によって、2社の株価が上昇すればいいですが、かつてのTime WarnerのAOL買収のように失敗に終わる可能性もあり、買収そのものより、2社のビジネスの方が気になります。もちろん、シリコンバレーに住んでいる人間として、アンチMSの心情は、痛いほどわかりますし、このままYahoo!が独立した企業としてビジネスで成功するのが、最も望ましいカタチでもあります。

サンフランシスコ・シリコンバレーは、そんなこんなで買収劇が後を絶ちませんが、今日の買収ニュースは、AOLがサンフランシスコにあるソーシャルネットワークサイトBeboを、8億500万ドルで買収したニュースです。SNSの広告市場はeMarketerによれば今年16億ドルに達するといわれており、AOLはこの市場進出のためのMySpaceやFacebookについで人気のSNSであるBeboの買収に踏み切ったようです。3年前に夫と妻というスタートアップのカップルが始めたBeboが、今やキャッシュで8億5000万ドルで買われる、確かにここサンフランシスコ・シリコンバレーには、アメリカンドリームがまだまだあるようです。

4/21(月)日経ネットマーケティングのセミナー「SNSマーケティング 2.0」で基調講演します

3/13/2008

 
今回は、私の講演のお知らせです。4/21(月)に日経ネットマーケティングが主催する「Executive Seminar(エグゼクティブセミナー)」で、基調講演をすることになりました。 内容は以下です、このサイトで参加申し込みが出来ます。200しか席がないということで、すでに日経ネットマーケティングでセミナー告知をしはじめて10日あまりですが、ほとんど満席に近い状態だそうです。お申し込みはお早めにどうぞ。

日経ネットマーケティング Executive Seminar 4月21日(月) 東京・丸の内で開催
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ブランディング、販促に効く『SNSマーケティング 2.0』

━━ SNS市場をリードする企業トップが一挙登壇!
━━ マーケティング活用の最新事情と今後の戦略を語る!

    ■ディー・エヌ・エー 南場 智子 社長
    ■マイスペース 大蘿 淳司 社長
    ■グーグル 村上 憲郎 社長
    ■ミクシィ 笠原 健治 社長

━━ 基調講演はマーケティング・コンサルタント大柴ひさみ氏が登場!
━━ 独自の視点で米国クチコミマーケティング動向を詳しく解説!

●日 時:4月21日(月) 13:00~17:00
●場 所:東京ステーションコンファレンス「サピアホール」
         JR東京駅八重洲北口改札口より徒歩2分 ほか
●受講料:一般価格 20,000円(税込)
      日経ネットマーケティング読者価格 10,000円(税込)
●主 催:日経ネットマーケティング

※先着順で受付後、定員になりましたら締め切らせていただきます。
※日経ネットマーケティングの年間購読をこの機会に同時申し込みされると、読者価格で受講できます。
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            トップ企業の社長が集う 講演内容を紹介!
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●基調講演●

  JaM Japan Marketing 代表・マーケティング・コンサルタント 大柴 ひさみ氏

  「米国WOMM (Word of Mouth Marketing: WOMマーケティング)最新事情」

本誌サイト「NETMarketing Online」で「米国ネットの"ざわめき"を聴く」を好評連載中で、米国在住のマーケティング・コンサルタントの大柴 ひさみ氏。その大柴氏が、米国のWOMマーケティングの最新事情を基に、企業はクチコミを自社のマーケティング戦略にどのように活用すべきか、どんな効果やリスクがあるのかを解説する。
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●講演1●

   ディー・エヌ・エー 代表取締役社長 南場 智子氏

  「ケータイSNSからポータルへ 『モバゲータウン』の進化形」

若年層中心に会員数が900万人を突破したケータイSNS「モバゲータウン」が、2008年から「ポータル化」へ大きく舵を切った。ユーザー、マーケッターに提供できる新しい価値は何か、既存のポータルとの違いは何か。最新のマーケティング活用事例を交えつつ、目指す姿を示す。
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●講演2●

   マイスペース   代表取締役社長 大蘿 淳司氏

  「2億人が参加する世界最大のSNS『MySpace』の最新活用事例」

全世界で2億人が参加する世界最大のSNS「MySpace」。米国では、音楽、映画などエンタテイメント分野での活用が進み、クチコミを生かしたヒットも相次いでいる。アーティストや著名人、そして一般の人々が持つ「プロフィール」を企業、店舗、ブランドのマーケティングに活用するという、MySpaceならではのマーケティング手法について、最新事例を交えて紹介する。

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●特別対談●

  グーグル 代表取締役社長 村上 憲郎氏
                    ×
  ミクシィ  代表取締役社長 笠原 健治氏

  「OpenSocialが拓く SNSマーケティング2.0」

グーグルが提唱した「OpenSocial」は、複数のSNSで共通に動作するソフトウエアを開発するための規格。OpenSocialを活用することで、複数のSNSをまたいだマーケティングも可能になる。

会員数1300万人超と国内最大のSNSを運営するミクシィは、発表と同時にOpenSocialへの賛同を表明した。新しいSNSの姿、ユーザーへ提供できる価値、マーケティングの可能性を両社長が語り合う。モデレーターは本誌編集長の渡辺博則。

Stand by your man(スキャンダルを謝罪する政治家に寄り添う妻たち)

3/12/2008

 
月曜日から大騒ぎになったニューヨーク知事のEliot Spitzer のエスコートガール(コールガール)スキャンダルは、今日ついに知事辞任に発展しました。毎日毎日、政治家がらみの話題がつきない米国ですが、TV番組や映画以上に現実に起きることの方が面白く、アリストテレスが言った「人間は政治的な動物である」という言葉が当てはまる感じです。毎日、主人公が交代しながら、良く悪くもアンディ・ウォーホールの「15 minutes of fame(15分間だけの名声)」を得て、さまざまな人たちにスポットライトが当たっています。

Eliot Spitzer は、ニューヨークのAttorney General(検察官)として、ホワイトカラークライム(企業・ビジネス犯罪)を徹底的に一掃すべく大鉈を振るってきた強面で、野心満々の人です。月曜日に発覚したこのスキャンダルは、彼が長年にわたって1時間1000~5500ドル(11万~60万5000円)をチャージするワシントンの高級エスコートガールクラブ「Emperors Club(エンペラークラブ)」のお客として、推定合計8万ドル(880万円)の金額を支払って利用していたということです。月曜日に、彼はハーバードロースクールを卒業してウォールストリートの弁護士として、かつてEliot よりも高額な報酬を得ていた妻のSilda Wall Spitzerを伴って、記者会見会場に姿を現し、パブリックに謝罪しました。

こうした2人の姿を見ると、最近非常に顕著になっている政治家のセックススキャンダルの謝罪会見に必ず寄り添う「夫を支える妻」という絵柄です。これは、なんともやり切れいない気分になります。これは、1992年のビル・クリントン元大統領の最初の浮気、さらに1998年のモニカ・ルインスキーとの浮気によって起きた「Impeachment(弾劾罷免)」の時に、妻であるヒラリー・クリントンが、夫のそばに寄り添って、彼を弁護して以来、政治家の妻たちの定番という感じになってきています。以下は、最近目についた政治家のセックススキャンダルの謝罪会見で寄り添った妻たちです。

  • Suzanne Craig: アイダホの上院議員Larry Craigは、空港内男性トイレでホモセクシュアルな誘いをおこなったとして逮捕される。
  • Wendy Vitter: アラバマの上院議員David Vitterが、ワシントンのエスコートクラブの顧客リストにあることが発覚。妻は、以前もし夫が浮気をしたら、彼のそばに寄り添って弁護などはせずに、彼の元を立ち去ると発言していたが、実際には寄り添う結果となり大きな話題を招いた。
  • Dina McGreevey: 前ニュージャージ州知事のJames McGreeveyは、自分がゲイであることと浮気を認めた。


こうした「Stand by your man」という態度を取る政治家の妻たちに対して、メディアやパブリックは必ずしも同情的ではなく、むしろ妻を伴わないと謝罪も出来ないのかという見方もあり、政治的に妻を利用する政治家への非難も見られます。私は、彼女たちはこの謝罪会見に立ち会う必要はないと思いますし、個人的には、彼女たちの苦しげな顔を見ると、非常に憂鬱な思いにとらわれます。まあ、みんな子供たちのため、夫の政治生命のためと、さまざまな家庭の事情で、そばに立っているのは理解できますが、あまりにもこの手の話が多いので、最近は食傷気味です。

Spitzer の後任は、副知事のDavid Patersonが昇格しますが、彼は、ニューヨーク州初のアフリカ系アメリカ人の知事となり、さらに米国で初めて法的な盲目(片目は全盲)の知事ということになります。彼の任期は2010年末までですが、今までニューヨーク以外ではほとんど無名に近いこの新しい知事は、強面のSpitzerとは異なり、非常に穏やかでみんなの意見を聞いて、まとめて行くタイプということで、中々興味深い人物のようです。

ヒラリー・クリントンは、「ドリームチケット」として、自分が大統領候補になったら、バラク・オバマを副大統領候補にする可能性があると匂わせましたが、オバマは大統領候補として立候補しており、現時点で代議員数も一般投票数もリードしている自分が何で副大統領にならなければならないんだと、あっさり否定しています。

この副大統領といったポストは、よく考えると非常に重要な意味を持ちます。政治家は何が起きるかわかりません。暗殺、スキャンダル、病気など、さまざまな要因で副大統領が、大統領になる可能性は十分あります。ブッシュ&チェイニーのように、正副大統領のコンビは、確かに重要な意味を持ちます。副大統領を誰に選ぶかは、大統領候補によっては、危機的な課題であり、この目利きは非常に重要です。


世界第1位から第3位の金持ちになったビル・ゲイツの心境は?

3/6/2008

 
昨日は、恒例のForbesによる「The World's Billionaires(世界のビリオネラー)」のリストが発表されました。13年間世界一の金持ちの座を占めていたBill Gates(ビル・ゲイツ)が、推定資産580億ドル(昨年より20億ドル増)で第3位に落ちて、ゲイツと親しい投資家のWarren Buffet(ウォーレン・バフェット)が推定資産620億ドル(昨年より100億ドル増)で第1位となりました。この2人の間にはメキシコのテレコム業界のタイクーンCarlos Slim Heluが、600億ドルで2位に入っています。

「Billion(ビリオン)」という数字になると、自分と隔絶した金額なので実感がわかなくて、とにかくすごいんだろうな、と漠然と思うだけです。地元サンフランシスコ・ベイエリアからも、47人がこのリストに名を連ねており、トップはOracleの創設者Larry Ellisonで14位(250億ドル)で、その後にベイエリアから続くのはGoogleの2人の創設者で、Sergey Brinは187億ドルで32位、Larry Pageは186億ドルで33位で、同じくGoogleのCEOのEric Schmidtが66億ドルで142位ということです。

全世界には1125人のビリオネラーが存在するということですが、みんなこの資産をどのように使うのだろうか?とちょっと考えてしまいました。ビル・ゲイツはすでに自分の資産はチャリティに使うべく妻のメリンダと一緒に、「Bill & Melinda Gates Foundation」という387億ドルの資産を持つ財団を作って、HIVやマラリアで苦しむアフリカの子供たちの支援に乗り出しており、バフェットはゲイツを信頼して、彼の莫大な資産をゲイツ財団にほとんどつぎ込むこと約束して実行しています。この世界第1位と第3位の金持ちたちのお金の使い方は、自分が稼いだお金は、自国の政府や企業が中々手をつけられない貧困や病気という永遠な課題を解決すべく、社会還元しており、私が2年前にコラムで書いたように、資本主義社会における「*Noblesse Oblige(ノブレス・オブリージュ)」だと思います。

*Noblesse Oblige(ノブレス・オブリージュ:貴族として果たすべき義務):1808年フランスの政治家ガストン・ ピエール・マルクが最初に使った言葉。作家の塩野七生氏は、ローマ帝国1000年を支えたものは「ノブレス・ オブリージュ」であると指摘。ローマ貴族は戦時に率先垂範して最前戦に出て戦い、公共の利益のために自らの 財産を社会に提供したと言っている。

ビル・ゲイツは、今年の1月のCESショウで、マイクロソフトのフルタイムワークを退いて、財団にもっとフォーカスすると発表して、ヴィデオを公開しました。「The Last Day (最後の日)」というタイトルのヴィデオは、彼のマイクロソフトの最後の日を描いており、自らのギークなキャラクターを面白がって、いかにも彼がやりそうな行動や発言を、各界の著名人を使って展開して、ほほえましいものに仕上がっています。最後に彼がマイクロソフトを去った後も、テクノロジー業界の株価は安定して、特に変化はないとするエンディングがゲイツらしいと思います。



Buyer's Remorse(高額製品購買後の後悔や不安による落ち込み)

3/5/2008

 
昨日の大統領候補予備選は、2回目の「スーパーチューズデイ」といわれましたが、結果は、共和党はHuckabee(ハッカビー)がおりて、McCain(マケイン)が大統領候補となり、規定のコースで決着がつきました。問題は、民主党で、Clinton(クリントン)は、前回のスーパーチューズデイ(2/4)以来の勝利で、ロードアイランド、オハイオ、テキサスを3州を制して、「ヒラリーカムバック」という具合に風向きをかえました。Obama(オバマ)がヴァーモントの勝利で、連勝記録は12でストップしましたが、テキサスでもクリントンと互角に戦って、彼の代議員数の優位は、揺らぎませんでした。

メディアは過去3日間は、クリントンの「メディアバイアス(オバマに好意的なメディア)」のクレームに反応したかのように、オバマの発言や行動を厳しく追求しています。特に、問題となったのは、NAFTA発言(オハイオのディベートでNAFTAを見直すと発言し、これにカナダ政府が反発し、オバマのアドバイザーがカナダ大使館と話して、これはポリシーの変更ではなく政治的な発言であると話したことがリークされています)、公判中の地元住宅デベロッパーとの政治的癒着関係、米国の狂信的なイスラム指導者のオバマ推薦によるユダヤ人たちの反発などで、レポーターたちは厳しい質問を、彼に投げかけています。

こうした状況下でメディアは、有権者は投票所に行って最後の最後で、オバマからクリントンに変えたと分析して、「Buyer's Remorse(高額商品購入後に起こる感情で、自分の判断は正しかったのかと改めて考えて、後悔したり落ち込んだりすること)」が起きたと表現しています。私も3年前に現在の家を購入しましたが、確かに引越しの後、月々の住宅ローンの支払い金額と年間の不動産税の支払いに直面した時に、本当にこの家にこれだけのお金をつぎ込むことが正しいのだろうかと考えて、かなり落ち込んだのを記憶しています。昨日のクリントンの結果は、オバマへの熱狂的な興奮を味わった有権者が、はたと現実に立ち戻って、彼はそれだけの価値があるだろうか?という「Buyer's Remorse」に陥り、結果クリントンのカムバックをもたらしたと、報道されています。

私は、これは「Buyer's Remorse」でも、「Hangover(お酒の飲みすぐによる頭痛・吐き気)」でもなく、大統領候補者になるための健全なプロセスで、ネガティブなアタックや痛烈な質問などを経て、候補者としての資質が何回も試されて、結果より強くなって、本選挙に立ち向かう資格ができる、そこがポイントだと思います。

この2人の戦いを見ていると、ヘビー級のボクシングの15回戦の試合を見ているようで、ラウンドごとにかなり違う角度から殴りあい、もみ合いという感じで、確かに好ゲームなので、見ているものは熱狂します。まだまだ、ホワイトハウスへの道は長く、2人の歴史的なファイターはもつれ込みながら、最後までラウンドを迎えそうです。

しかし、2人とも本当にタフだと思います。

家族をつなぐ「Family Blog(家族ブログ)」

3/2/2008

 
米国に移住して12年が過ぎますが、この国で私の家族というと、イコール夫の親族となります(しかし、よーく考えてみると、私の父方のいとこ夫婦がハワイに住んでいる事を思い出しました)。義理の子供たち3人以外に、夫の父親(舅)と彼の奥さん(夫の母親はすでに亡くなっています)、夫の4人の姉妹たちとその家族(夫の3人の妹は離婚して1人は再婚しています)、さらに夫の叔父や叔母たちと夫の父親サイドの親族だけでも、かなり広がります。

米国では、こうした親族の集まりをFamily Reunionといいますが、毎年夫サイドのReunionが、ユタ州のソルトレイクシティ近郊で行われ、100人ぐらいの人間が一堂に会します。毎回みんなが集まれればよいのですが、みんな忙しく、なかなか全員のスケジュールがうまく合いません。そんな中で、夫の姪が、夫の父親の直系の親族だけにフォーカスした家族ブログを、2月に立ち上げました。夫の3人の姉妹には、おのおの4人以上の子供がいて、その姪や甥はすでに成人して結婚しているので、舅にはすでにひ孫が何人も生まれています。拡大する一族なので、誰がどこに住んで、誰と結婚して、子供が生まれたというニュースをトラックダウンできず、そうしたフラストレーションを解消するために、家族ブログを立ち上げて、みんなが情報を共有できるようにセットアップしてくれました。

我が家にも夫の姪や甥の高校や大学の卒業式や結婚式の招待状が、写真を添えて郵便でしょっちゅう送られてきますが、離れているためになかなか出席できませんでした。今回の家族ブログでは、そうした一族の情報がアップデイトされているので、これから気軽にコメントできるし、我が家の情報のアップデイトもできるの、楽しみで便利なツールが出来たと喜んでいます。

米国は「Extended Family」という言葉に表現されているように、1回の結婚で生涯を終える人は段々稀になるほど、何回か結婚する人が増えているので、ファミリーメンバーがドンドン広がっています。こうした広がっていく家族は、我が家も含めて異なる人種も加わって、マルチカルチャラルになる場合が多々あります(夫の姪の1人は、パシフィックアイランダーの男性と結婚しています)。こうした拡大する家族たちがブログを通じてコミュニケートするのは、非常に効率的で、なおかつ今までよりも、家族同士が身近に感じて、よりお互いに関係が深くなるような気がします。テクノロジーとは程遠い夫の父親も、ファミリーブログに参加することを表明しましたので、これから彼がどんなことをポスティングするか、興味しんしんです。

13年前、夫の母親に初めて会った時、彼女は私を抱きしめて、「よくまあ、遠い日本を離れて、アメリカまで来る事を決心してくれました。日本の家族と離れて、これからアメリカで住むのは本当に心細いと思うけど、私を実の母親だと思って、何でも相談してください。」と言われました。その姑の一言は、私の心の琴線に触れて、思わず涙が出るほど嬉しかったのを思い出します。姑はその後2年後に亡くなリましたが、彼女の暖かな笑顔は会うたびに、私をやさしく包んでくれて、当時確かに心細かった私の支えになったのを実感します。

ブログの功罪はいろいろあると思いますが、少なくとも今回の家族ブログは、遠く離れて暮らす家族をつなぐ価値あるツールだと思います。10年前は、誰でも簡単にオンラインにポスティングするなんて、とても考えられませんでした。確かに、テクノロジーは私たちのライフスタイルを変えていくようです。

    大柴ひさみ

    日米両国でビジネス・マーケティング活動を、マーケターとして、消費­者として実践してきた大柴ひさみが語る「リアルな米国ビジネス&マーケティングのInsight」

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