ひさみをめぐる冒険
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ひさみをめぐる冒険
サンフランシスコ・シリコンバレー在住マーケターのINSIGHT(洞察)



日本の良さ再発見②:江ノ電と江ノ島

9/30/2009

 
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鎌倉を後にして、夫と2人で、江ノ電に乗って、江ノ島に向かいました。夫は、巨大な身体を小さくして、大混雑の江ノ電に何とか乗り込み、電車と周囲の一般住宅との近さに非常に驚いていました(江ノ電に隣接している住宅は、ご自宅の縁側から電車が触れるぐらいに超近距離です)。

子供時代は、「海水浴(この言葉も古めかしい感じがしますね)」は、いつも江ノ島に出かけ、「海の家(これの古い言い方です)」の座敷に座って、「カキ氷」を食べるのが、小さな子供の楽しみでした。大学から社会人にかけては、湘南はサザン・オールスターズのさまざまな歌とともに、友人たちとクルマで気軽にドライブする場所でした。突然、思い出しましたが、私の弟は、大学時代波乗りばかりしており、ロングボードをクルマに積んで、週末は夜中に湘南に通っていました。道が混むので、夜中に出かけて、夜明けから朝方サーフィンをして、道が混む前に帰るというのがパターンでした(もちろん、もう波にはもう乗れないと本人は言っています)。

今回は、台風が近づく中、ヨットハーバーのある江ノ島が見たくて、行って来ました。ハマグリやサザエのつぼ焼きのにおい、人形を打ち落とす昔ながらの射的、海辺にぴったりのラーメン屋など、ビーチタウンの面影はきちんと維持されていました。以下は、私が撮影した江ノ電と江ノ島の写真です。サーファーがボードを抱えて、横切る姿を見て、夫いわく、「Santa Cruz(サンフランシスコ・ベイエリアの南に位置する太平洋岸にあるビーチタウン)に、何となく似ている」ということで、洋の東西を問わずビーチタウンは同じようです。私のお気に入りは、江ノ島弁財天の銭洗いの竜神です。この竜神の顔が結構シュールで好きです。「やっぱり海はいいな」、こののんびり気分とテンポは非常に気持ちがいいです。

日本の良さ再発見①:国宝「鎌倉の大佛」

9/29/2009

 
先週末、米国に戻りました。今回は4週間という、1995年米国に移住して以来最長の日本滞在となり、大いに日本を満喫しました。特にシルバーウィークの間は、夫や母と一緒に何十年間かぶりに、観光地を訪ねました。一般観光客に混じって、人ごみにもまれましたが、それも日本の中に身を浸すには重要なことだと思って、身を投じました。しかし、クルマ、バス、バイク、自転車、歩行者が、鎌倉の大佛殿のある高徳院に通じる細い道を、一緒になって動くものですから、それは大変な混雑です。両脇には、おみやげ物屋さん、喫茶店、食堂なども立ち並び、もう亀の行進のような遅さでした。以下は、いろんな角度から撮影した、「国宝銅造阿弥陀如来坐像(=鎌倉の大佛)」の写真です。1252年から10年前後かけて造立された大佛は、台座を含んで総高約13.4m、仏身高約11.1m、重量121トンです。最後の写真は、大佛像の内部で、一般の人も見学が可能です(見学料はわずか20円で、非常に狭いので一度に30人までが限度です)。この人ごみの中でも大佛の顔は、何とも言えず穏やかです。ぜひ、たまには鎌倉に行くことをお薦めします。
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「JaM Media Session in Tokyo」鋭い意見交換で大いに盛り上がりました。

9/15/2009

 
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9月11日(金)という、記憶に残る日に開催した「JaM Media Session in Tokyo」は、ドーナッツとコーヒーという金曜日の夜にしては、ちょっとおとなしい感じでスタートしましたが、参加者の方々の鋭い質問やご意見で、今回も大いに盛り上がりました。以下は、写真集です(スイマセン、私 のぼやけた姿しか見えないで。またいつも同じターコイーズブルーの服しか着ていないと思われているのではないかと思い、ここに改めて記します。9月3日のad:tech tokyoと11日のセッションでのジャケットはブランドも違う別なものです。笑) 

いつものように、かなりの枚数(58枚)のスライドを用意したために、会場を貸していただいた東急エージェンシーの方から、時間は大丈夫ですか?というご心配を受けました。ただし、データや資料はお土産として皆さんにお渡しするつもりでしたので、さらーと流し(かなり早口で)、いつものようにヴィデオを駆使して、一気に1時間半しゃべくりました。

今回もTwitterでライブの「つぶやき」がオンラインで交わされました。タグは前回と同様の「#JMS」でした。ご興味のある方は、ぜひこのタグで検索して、当日の会話をお楽しみください。私がセッションの冒頭に、ad:tech tokyoではパネリストだったので8分間しか持ち時間がなく、知人に言わせると「蛇の生殺し状態」だったと語ったところ、いきなり「大柴さんのad:techへのリベンジ」という「つぶやき」がTweetされて、後で読んで面白かったです。Twitterのタグの説明をした時の「おつぶやきください」という言葉が会場では非常に受けていました。

セミナーののっけから、「消費者が非常に広告代理店とメディアに対して懐疑心と不信感を持ち、世界金融危機が起きた責任の一部を広告代理店やメディアが担っていると思っている」というデータには、広告・マーケティング業界の方が多かったので、ちょっとびっくりされたようでした。

FacebookやTwitterの最新データや事例を駆使して、一消費者、あるいはユーザとしての私が痛感するソーシャルメディアの位置づけや意味を説明し、マーケターとして、「このエコシステムの信頼を裏切るような活動をすべきではない」ということを語りました。参加していただいた東急エージェンシーの望月和人さんが、ご自身のブログでセッションのポイントをあげていただいていますので、ぜひご覧ください。

こうしたセッションで、私がいつも心がけているのは、「一つぐらい自宅に持って帰る価値のあること」を伝えられればということです。望月さんが「個人的に刺さったこと」としてブログであげていただいたポイントは、「私がCare(気にかけている)していること」です。このブログをエントリしていただいただけでも、米国から来た甲斐がありました。

参加していただいた方には、貴重なご意見をいただき、ありがとうございました。この場を借りて、心からお礼申し上げます。

セッション終了後も、近くのおいしい中華料理屋さんで、参加者有志の方との会食もあり、カタカナ英語の使い方や英語のニュアンスなど、日米談義にも花が咲きました。JaM Media Sessionの良さは、「Involve(=参加)」する良さでもあります。好奇心と柔らかな心を持っている方は、ぜひドンドン参加してください。

以下は、セッションの最後のスライドで、私が思うソーシャルメディアを表現する言葉です。

ソーシャルメディア:

「人間の感情や思考の交換・共有によって動き出す新しいメディア」

PS: ちなみに、私がセッションで「Peer to Peer = Beer to Beer」の事例で、横浜の馬車道にあるブリティッシュパブ Full Monty Yokohamaを紹介している時、夫はちょうどそこで一人でビールとFish & Chipsを食べていたようです(笑)。


母の故郷、伊豆大島で「夏の少女時代」の気分に戻りました

9/15/2009

 
土曜日は、夫と2人で竹芝桟橋から東海汽船の高速ジェット船に乗って、母の故郷、伊豆大島に日帰りで行ってきました。昔は、夜遅く竹芝から出て、時間つぶしのために東京湾沖で停泊して、早朝大島に着くパターンでしたので(今でもあります)、大島への日帰りは生まれて初めてです。

東京の自由が丘で生まれた私は、夏になると必ず祖父母の住んでいた伊豆大島に、弟と2人で送られて、子供時代の夏を過ごしました。オムツをしている時から、「海に放られて(島弁です)」、ゴツゴツした溶岩だらけの岩場で泳ぎを覚えた私にとって、伊豆大島は「故郷」とも言うべきところで、この海がなかったら、今の私はない、そう思っています。まだ、サザエやトコブシを許可なく採っても大丈夫な時代で、私は腰に貝を収納するネットをぶら下げて潜り、弟は「突きん棒」と呼んだ小さな子供用のモリを手にして潜って魚やタコを採り、祖母に夕飯のおかずとして毎日持ち帰ったことを思い出します。朝から晩まで泳いでいた私たちは、唇を紫色にしながらも、「寒くない」と言って、帰るのを嫌がったものです。

そんな思い出の大島で、私の最も好きな浜、「王の浜」へ海岸沿いづたいに、夫と行ってきました。夫は、大島は東京湾にあると思い込んでいたので、いきなり太平洋の海が目の前に広がり、まだまだ自然がそのまま残っている大島に大いに感激したようでした。私が「王の浜の」の波が打ち寄せる岩礁に走るように駆け寄って、思わず海水を救い上げて「おいしい、昔と同じ味がする」と叫んだ時、夫は唐突な私の行動にびっくりして、飛び込むのかと思ったそうです。大島の海は、井上陽水の「少年時代」の歌のように、私を一気に「夏の少女時代」に引き戻し、大いに感慨にふけってしまいました。

「ad:tech tokyo」無事に終了しました

9/4/2009

 
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成功裏のうちに「ad:tech tokyo」が終了しました。日本で初めて開催された「ad:tech」は、事前登録は3000名を超えて、この9月2日と3日の2日間は、日本の広告業界はスローダウンしたと言われるくらい、業界や企業のマーケティング関係者が集う、一大イベントとなりました。事前のウエルカムパーティにも参加しましたが、私の横にいた人が「凄いメンバーが揃っている」とため息をもらしていましたが、私は誰が誰だかわからず「そうなんですか?」と間抜けな返事をしてしまいました。


日本側のスタッフはすべてボランティアという立場で参加しており、英語対応も含めて、コンファレンスは大変な努力の賜物で、改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。特に日本側の運営の中心であるオリコムの武富正人さんの情熱には、非常に感銘しています。武富さんのブログでは、ad:tech tokyoがよく見えます。

私は、D2Cの藤田明久社長がモデレートするパネル「Adding Mobile to the Mix」に参加しましたが、一時間弱のパネルディスカッションは時間管理が難しく、藤田社長は苦労されていました。おしゃべりな私も、同じステージに上がった日本コカコーラのインターラクティブマーケティングの統括部長の江端浩人さんとウォールストリートジャーナルのデジタルネットワーク社のアジアのジェネラルマネージャーのOlivier Legrandに迷惑がかからないように、なるべく短めに話しました(と本人は思っています)。江端さんはパネルのステージ上からもライブでブログしていたらしく、やはり今のパネリストらしい方です。私の方は、あとで聞いた話ですが、モバイルのパネルセッションで「オバマキャンペーン」の話を聞くとは思わなかったという「Tweet」も出ていたらしく、ちょっと異質なパネリストだったのかもしれません。

パネルの終わった後に、私の発言、「お母さんに薦められる製品や広告を作ることがポイント」が非常に印象的だったと、オーディエンスの方に言われました。「マーケティングされることを嫌がる消費者」とエンゲージするためには、このチェックポイントは非常に重要です。マーケティング業界では、往々にしてギミックに走りがちな傾向がありますが、「Peer to Peer(仲間と仲間)」の信頼をベースにした現在のコミュニケーションにおいて、「自分の母親に話しても恥ずかしくないマーケティング」をすることが、成功の秘訣、そんな気がします。

「ad:tech」というデジタルマーケティングの可能性を探るコンファレンス、「お母さん」という言葉を使ったのは、多分私一人だと思います。


    大柴ひさみ

    日米両国でビジネス・マーケティング活動を、マーケターとして、消費­者として実践してきた大柴ひさみが語る「リアルな米国ビジネス&マーケティングのInsight」

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