日本側のスタッフはすべてボランティアという立場で参加しており、英語対応も含めて、コンファレンスは大変な努力の賜物で、改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。特に日本側の運営の中心であるオリコムの武富正人さんの情熱には、非常に感銘しています。武富さんのブログでは、ad:tech tokyoがよく見えます。
私は、D2Cの藤田明久社長がモデレートするパネル「Adding Mobile to the Mix」に参加しましたが、一時間弱のパネルディスカッションは時間管理が難しく、藤田社長は苦労されていました。おしゃべりな私も、同じステージに上がった日本コカコーラのインターラクティブマーケティングの統括部長の江端浩人さんとウォールストリートジャーナルのデジタルネットワーク社のアジアのジェネラルマネージャーのOlivier Legrandに迷惑がかからないように、なるべく短めに話しました(と本人は思っています)。江端さんはパネルのステージ上からもライブでブログしていたらしく、やはり今のパネリストらしい方です。私の方は、あとで聞いた話ですが、モバイルのパネルセッションで「オバマキャンペーン」の話を聞くとは思わなかったという「Tweet」も出ていたらしく、ちょっと異質なパネリストだったのかもしれません。
パネルの終わった後に、私の発言、「お母さんに薦められる製品や広告を作ることがポイント」が非常に印象的だったと、オーディエンスの方に言われました。「マーケティングされることを嫌がる消費者」とエンゲージするためには、このチェックポイントは非常に重要です。マーケティング業界では、往々にしてギミックに走りがちな傾向がありますが、「Peer to Peer(仲間と仲間)」の信頼をベースにした現在のコミュニケーションにおいて、「自分の母親に話しても恥ずかしくないマーケティング」をすることが、成功の秘訣、そんな気がします。
「ad:tech」というデジタルマーケティングの可能性を探るコンファレンス、「お母さん」という言葉を使ったのは、多分私一人だと思います。