SnapchatとMajor League Baseball(MLB)がチームアップ!! MLBの公式ヴィデオとUser-Generated Baseball ContentがSnapchat上で見られるようになるらしい。すでにMLBのメンバーチームはSnapchatのアカウントを確保して、ファンとのコミュニケートが図れるようにしている。コンテンツは通常のSnapchatのように10秒後に消えずに 24時間見ることが可能。 今年の1月にSnapchatはDiscoverとパートナーシップを結び、それ以降、ESPN、CNN、Vice、 Comedy Central、the Food Network、People、Yahooといったメディアとどんどん契約している。他のプロスポーツ(NFL、NBA、NHL)も、Snapchatでコンテンツをポスティングしている。若年層、特にGen Y(Millennial) やGen Zへのリーチを考えると、Snapchat活用は重要となる。 私が4年ぐらい前に、初めて日本でSnapchatを紹介した時に、日本の人は「そんな?」って顔したけど、現在ユーザ間では1日に7億の写真やヴィデオが送信されて、コンテンツは1日に5億回閲覧されている。Snapchatの市場価格は100億から200億ドルとまで言われている。 「Facebook疲れ」のいくつかの要因は、家族親戚さらにお祖母ちゃんまでが友達申請してくる現状と、オンライン上で劇場的に振舞う友達の虚像に疲れることなどが挙げられる。こうした若者が、「瞬間的に本当に表現したいことを、画像と動画でメッセージできるSnapchat」に惹かれていくのは自然といえば自然な流れ。米国のVisual Influenceの傾向は、これからますます強くなる。 |
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明けましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします。1ヶ月のうちに満月が2回現れる「Blue Moon(ブルームーン)」の元旦を経て、穏やかな正月の3が日が過ぎました。3日間ブログやTwitterと離れて、オフラインで夫と2人で自転車ばかりこいで、自転車三昧のお正月をすごしました。
元旦と2日は、我が家のあるアイランドシティAlamedaを1周する20マイル(32.19km)コースを走って「自転車始め」をして、3日にはPoint Richmondまで、Team Alamedaの仲間と一緒に往復して来ました。このコースの途中まで、ペダルが3つある3人乗り自転車に幼児と小学生高学年の女の子2人を乗せたお父さんも参加していました。お母さんも1人乗りの自転車でそばを走っていましたが、家族4人がロードレース型の自転車に乗るチームに遅れもせずに楽々とこいでいるのは、驚きました。このコースの距離は、44マイル(70.81km)で、私は3日間で合計84マイル(135.19km)走りこみ、かなり気合が入ったスタートを切りました。 夫のPinarelloの新しい自転車「Prince」は好調で、チームメンバーを追い越すほどの余裕があり、如何に自転車の性能が速さに比例するかを見事に示唆しています。私のSpecializedのDolceでは、到底歯が立ちませんが、亀のような速さながら、必死にみんなに食いついていきました。サンフランシスコベイの光と磯の香りをかぎながら無心になってペダルをこぐ楽しみは、やはりオフライン生活の大きな喜びです。 また年末に、10年ぶりにラップトップコンピュータ(AcerのAspire)を購入して、新年から、OSはWindows 7を使っています。10年前に購入したのIBMのThinkPad(Lenovoになる前)は、今でも壊れることなく使用できますが、さすがに処理スピードが遅くなり、スクリーンの画像が暗いので、思い切って買い換えました。新しいラップトップ購入は、夫が新しいジーンズ(彼が常にはいているLevi'sのストーンウォッシュではなく、インディゴブルーのダークなカラー)を購入するようなもので、中々踏ん切りがつきませんでしたが、Toshibaのドッキングステーションも一緒に購入して、デスクトップののモニターに画像をドラグしながら、最新のソフトやマルチプルな作業を行って、今まで自分が如何にオールドスクールだったかを実感しています。 私の一番最初のラップトップもThinkPad(Window 95のOS) ですが、この2台目のThinkPadはクラシックと言っても良いくらい、丈夫で頑丈です。OSは、最初はWindows98で、その後はXPに入れ替えましたが、日米間を数え切れないぐらい私とともに往復して、今でもノートブッククーラーの上において冷やしながら使用しています。新しいラップトップにすべての資料の入れ替えを行ったら、このThinkPadの中身をすべてきれいにして、これはこれで使うつもりです。最近のラップトップコンピュータの使い捨てに近い短い耐用年数から考えると、10年前に3000ドル以上で買ったこのコンピュータは十分元が取れたと思います。ハードはあたりはずれがありますが、私とこのThinkPadの相性は確かに良かったようです。 日本出張でいつも私の古いThinkPadを見て驚いていた方たちは、今度いきなりラップトップがAcerに変わったので驚かれると思います。これは、私の住むアイランドのコンピュータ修理とカスタマイズをするお店のオーナーの推薦によるものです。彼女は、私の軽くて速いラップトップという希望を、コストパフォーマンスと性能という点から考えて、Acerを選びました。彼女いわく、ほかのメーカーの製品は、バラバラな部品メーカーがバラバラなプラントで作っているので、製品の質が一定していないという点を強く指摘して、それを避けるためにAcerを推奨しています。非テクノロジー系の私は、信頼する彼女の助言に素直に従っていますが、今のところ、大いにハッピイです。 そんなこんなで、年の初めのオフとオンの日々は、快調です。 昨日のBlack Fridayは、朝から快晴と思いきや途中から物凄い雨が降ってきて、いろんなニュースが飛び交って話題の多い日でした。米国の年中行事であるホリディショッピングの幕開けで、深夜12時から店を開けたToys R Usに始まって午前2時3時4時と早朝からオープンした店に並んだショッパーたちの熱気で、盛り上がったみたいです。ソーシャルメディアを駆使した小売店は、Facebookのファンになると獲得できる特別なディスカウントやTwitterからのTweetでフォロワーズに昨日の特別なディールをリークするなど、ソーシャルメディア活用によるホリディショッピングは盛り上がっています。
そんなBlack Fridayの早朝ショッピングに出かけるために、午前2時25分にTiger Woods(タイガー・ウッズ)は自宅を出たとは思えませんが、彼はこの深夜自宅前でクルマの事故を起こして、病院に運ばれています。最初はシリアスな怪我という報道もでていましたが、その後、軽症で自宅に戻ったということで、ファンおよびゴルフ関係者はホッと一息ついたようです。ただし、その後はこの事件は様々な噂を伴って迷走し始めています。当初警察の発表では、アルコールは絡んでおらず、タイガーは自宅そばで衝突した際に、妻がゴルフクラブでクルマの窓を叩き壊して、彼を救出したと報道されていました。ところ、すぐにゴシップサイトがタイガーの浮気による夫婦喧嘩が原因で、ウッズの妻は彼を助けるためにゴルフクラブを持ち出したのではなく、彼が口論の末にクルマで外出する後を追って、クラブでクルマを叩き始めたために、タイガーが運転を誤ったという報道がでています。すでに妻は警察への事情説明の話を変えているということなので、まだ真相は良くわかりませんが、深夜2時にクルマで出かけるということ自体、何か尋常ではないことが起きたのは推察できます。 昨日はまたホワイトハウスのシークレットサービスは、Sate Dinnerの「招かれざる客」であったMichaele SalahiとTareq Salahiの2人のカップルが警備をかいくぐって晩餐会に出席して、大統領夫妻に挨拶までしたことを確認し、職務上恥ずべきコトとして失敗を認めています。2人はオバマ政権の初の重要なパーティの「Party Crashers(招待されていない人が何食わぬ顔でパーティに参加して飲食する)」となり、MichaeleはすでにFacebookにSate Dinnerの写真まで載せています。今のところ、犯罪になる可能性は低いということですが、 オバマ政権およびシークレットサービスにとってはとんでもない汚点で、インド首相夫妻との友好を深めて成功した晩餐会という評価を落とす結果となっています。特に米国の要人が集ったホワイトハウスに、Party Crasherが入れるということは、その警備に大きな問題があるということで、大統領の生命の危険も含めて、非常にまずい事態です。 さらにこの2人は、ケーブルTVのBravoの新しいリアリティTV番組「The Real Housewives of D.C.」の出演準備をしていて、カメラを回していたと報道されており、またしてもメディアカバレッジやPRのための演出ということにもなり、ますます低下する米国のモラルの酷さを実感します。「Balloon Boy(バルーンボーイ)」と呼ばれて、息子が気球に乗ったと警察に虚偽の通報してパブリティ効果を狙ったリアリティTV関係者の事件も含めて、最近の「15分間の名声」を求める人たちが巻き起こす事件はちょっと度を越えています。 しかし、Black Fridayは、まずまずの滑り出して、小売業にとっては、幸先の良いホリディショッピングの幕開けです。消費者もちょっとの間は厳しい経済環境を忘れて、買い物を楽しむ余裕が出てきたようです。 Obama(オバマ)のアフガニスタン視察=「ハイスコアなHoop(フリースローシュート)」
48時間しか経っていないオバマの海外視察は、共和党が本当に恐れるほどの、「ホームラン級」のトリップになりそうです。すでに、昨日のエントリで触れましたが、イラクの首相が、「オバマの米軍のイラク撤退16ヶ月プラン」を、「正しいタイムテーブル」と支持して、共和党がパニクるほどの大きなスコアを稼いでいます。さらに彼が当初から主張したアフガン中心のテロ対策に、ブッシュ政権もいやおうなしに認める風向きが見え始めてきている中、彼は、アフガニスタン大統領Hamid Karzai に会って、アフガンの国境沿いの危険性をインタビューで語っています。また、実際に前線の米軍兵士たちに会って、直接会話を交わして、大歓迎を受けています。特に、彼が兵士たちと一緒にバスケットボールをした時、彼がすかさず放ったシュート「Hoop」は、見事に決まり、大歓声を浴びています。 オバマがエクササイズやバスケットボールに費やす時間は、かなりのものらしく、ジムでのトレーニングは毎日欠かさず、時には日に2回、さらにそれに加えてバスケットボールもプレイするというハードなエクササイザーです。彼はパブリックに公開されるシュートシーンでは、必ず見事な「Hoop」を決めますが、やはりこれは練習の賜物のようです。オバマの不思議さは、バスケットボールで、激しく動いても、汗をかかないという点で、MSNBCは、やはり彼は「Cool」だと表現しています。 今日はもう7月3日で、明日は独立記念日です。本当に時間はあっという間に過ぎていきます。6月は「怒涛のブログ更新」を果たし、結果33本エントリーしました。しょっちゅうBlogless(ブログレス)の日々を嘆いて、言い訳していた私が嘘のようです。出張がなかったことと、「プロジェクトの待ちの状態」が続き、ブログのエントリーにフォーカスできました。「1日1善」ではありませんが、自分で「1日1ブログ」と決めて、毎日ブログし続けましたが、書くネタは山ほどあって、書くこと自体はそんなに苦になりませんでした。
知人に「1日1ブログ」のことを話したら、「1000本ノックの要領ですね」と言われて、「ハタ」と気がつきました。「1000本ノック」、「ランニングハイ」など、スポーツはなんでもそうですが、自分を肉体の限界に追い込むと、身体が自然とそれになれて、苦しみから開放されていきます。中学時代、陸上競技の選手で、都大会やNHK放送陸上などの競技会に出ていた私は、「ランニングハイ」は何度も経験しています。確かに、何kmか一定の距離を走ると、ドーパミンがでてくるらしく、走ることへの苦痛が快感に代わり、それ以降は本当に弾むように走ることができます。これは、結構癖になる快感で、この瞬間のためにがんばると自分を励まして、どんどん走り込んだことを記憶しています。 「1000本ノック」は経験がありませんが、多分、とてつもない回数のノックを捕球することによって、身体が考えなくても自然に動くようになるということだと思います。有名なメジャーリーガーのYogi Berra(ヨギ・ベラ)は、「I can't think when I'm concentrating(自分が集中している時には何も考えられない)」と言って、よく笑われたという逸話がありますが、スポーツにおける「集中と思考」はまったく別世界のものです。頭脳があまり機能しない状態におけるパフォーマンスは、より高度なパフォーマンスを生み出します。そうです、「考えることを止めて、エクササイズにフォーカスする」、これがスポーツのハイパフォーマンスを生む極意です。 私が、以前「Blogless(ブログレス)」に陥っていた大きな理由は、自分がライターであるので、ちゃんとしたものを書かなければというプレッシャーが、頭をよぎり、そのために時間が必要というロジックで、自分に言い訳をして書かなかった、そんな気がします。今は、「1000本ノック」状態ですので、自分が「Care(気にしている)していること」を率直に書くというブログ本来のコンセプトに立ち返っているので、心理的な圧迫感を感じません。「面白い記事を書こう」という欲望さえなければ、日々の思いを書き続けていくことは、出版社に依頼されて書く原稿と違って、「私度(ワタシド=自分の考えや想い:私が勝手に作成した言葉)」が高いので、「ランニングハイ」状態で、楽しく書けます。 よく「情報収集」の重要性を説く人がいますが、私は「情報収集」よりもっと大切なことは「情報発信」だと思っています。オンラインで「情報収集」して、それをOutlookの自分のフォルダーに保存していても、その「情報」は何の役にも立ちません。その情報の価値が、ニュースとして鮮度のみで評価されるものならば、フォルダーの中で1週間も眠っていれば、腐ってしまいます。情報の価値は、その情報に自身の「Insight(洞察)やObservation(観察)」を付加して、発信共有するところに意味があり、他の人とのインタラクションによって、別な角度からその情報に光があたり、思わぬほどまぶしく輝き始めます。 ブログは、そういった意味で、「情報発信共有できる簡単なツール」として、21世紀に生きる私たちに、とんでもない価値を与えています。やはり、「やるっきゃない=Just Do It」ですね。 ちなみに、今日読んで「すごーい」と思ったのは、スピードクライミングの世界記録のお話です。詳細はサンフランシスコクロニクルに書いてありますが、ヨセミテにあるほぼ垂直の岩肌2900フィートのNose of El Capitanを、2時間43分33秒で、地元ベイエリアのHans Florineと日本人のYuji Hirayamaのチームが登りきって、ドイツ人チャンピオンのHuber兄弟が打ち立てた前世界記録を2分12秒縮めたという話です。このスピードは、1分間に17.6フィートをよじ登る計算で、1905年以降24人が何らかのアクシデント亡くなっているEl Capitanで、39歳の日本人がチャンピオンとなっています。Huber兄弟はすでにこの記録を破るべく動き始めたということですが、新チャンピオンたちも、「これはテンポラリーな世界記録」だと言っており、さらに記録を伸ばすために、再度挑戦するようです。しかし、これはとんでもないスピードです! 先ほどメールで、世界最大のサーフィン競技会「Mavericks(マーヴェリックス)」は、明日に設定されたと告知がありました。 伝説の巨大な波マーヴェリックス競技会を見るためには、 現地のPIllar Pointに行くか、SF Giantsのホーム球場のAT&T ParkのハイディフィニションTVスクリーンで見るか、あるいはライブでWebcastingするのでオンラインで閲覧可能です。
PS: 今、12日の朝ですが、ウェブキャスティングしています。MySpaceでみていますが、今朝は天気もよく、風がひどくないので、波のカタチが崩れずにキープされています。4万人の人たちがこの小さな海沿いの街に来ています。みんなエンジョイしているみたいです。 サンフランシスコ・ベイエリアは、世界最大のサーフィン競技会「Marvericks(マーヴェリックス)」のシーズン到来です。「I'ts coimng...」、この言葉がぴったりの伝説の巨大な波マーヴェリックスが来ます。 SFのベイから南に太平洋岸を下ったところに、とてつもない巨大な波が起こるPIllar Pointがあります。1999年から正式にコンテストとしてスタートした「Mavericks Surf Contest (マーベリックス・サーフ・コンテンスト)は、1975年当時17歳だったマーヴェリックス・サーフィンのパイオニアで伝説的なJeff Clakが、最初に挑戦して以来、世界中のサーファーが畏敬の念でみつめる大会です。毎年12月から3月までの冬の間のみ、数十メートルに及ぶ伝説な巨大な波マーヴェリックスが起こるために、いつ競技会を始めるかは確定できず、マーヴェリックスが起こりそうになると、24時間以内に世界中に散らばる参加者に知らせが入り、全員がPillar Pointにはせ参じて、挑戦するというユニークな大会です。この知らせは、オンラインで登録すると、メールや携帯電話のTextingで知らせてくれますが、今年はSF Giantsのホーム球場のAT&T ParkのハイディフィニションTVスクリーンで、ライブでWebcastingするということで、チケットを購入した人は、マーヴェリックスが起こって大会が始まると、球場でみんなと視聴可能です。 全世界から著名なサーファー24名が招待されており、彼らは、PW (Perosnal Watercraft)で沖合いに運ばれ、ホワイトシャークが出没する危険な水域で、この神々しいまでの巨大な波に臨みます。1994年にはハワイのスーパーサーファーであるMark Fooが溺死しており、競技会の前に、参加者たちは海に入り、手をつないで円陣を組んで、神に祈ります。今年は、すでにマーヴェリックスに挑んだMontereyのサーファーで45歳のPeter DaviがGhost Trees(幽霊の木)と呼ばれるポイントで亡くなっており、マーヴェリックスに挑むサーファーたちの気持ちは、さらに引き締まっています。 私は、夫と、サンフランシスコのベイからHalf Moon Bayに向かうセーリングの途中で、よくこのPillar Pointの沖合いを通過しますが、確かに遠目で見ても、凄まじい波のエネルギーを感じて、絶対にセールボートでは近づきたくない場所です。80フィートに立ち上がる巨大な波に挑むサーファーのマインドは、多分余人がうかがい知れぬぐらいの非常にスピリチュアルな高みに気持ちが達している、そんな感じがします。 「神々(自然)との対話のために海に向かう」、マーヴェリックスには、今のデジタルな時代がどんどん失っているそんなロマンが感じられ、ひたすら参加者の無事と成功を祈りたい気持ちです。 PS: マーヴェリックスには程遠い話ですが、母が東京の伊豆大島の出身で、オムツをしている頃から、太平洋で泳いだり潜っていたりしていた私は、波に何度も身体を叩きつけられたりして、身体で海の怖さを体験しています。また、2年前にサンフランシスコからハワイまで、太平洋半分セーリングの航海をした時も、背後に迫り来る大きな波は脅威で、ヘルム(舵)を取っている時には絶対に振り向かないようにしていました。実際に振りむくと、波が巨大な壁となって襲ってくるようで、ゴーゴンの伝説のように振り返った途端に、石像と化するような気持ちになりました。個人の小さな体験を基に考えても、マーヴェリックスに挑むサーファーの勇気には、ただ頭をたれるばかりです。 9月はなんと、一回もブログを書いていない。「ヒェー」と今朝気がついて、思わず書き始めました。
9/11から9/23まで日本出張で留守にしており、その出張の前は日本で行うセミナーのプレゼンテーションのための準備や、コラムやレポートの作成に追われて、毎日キーボードを叩き続けていたため、自分のブログには一切手が回らず、何とも情けないBlogless(ブログレス)の日々となりました。
日本から戻ってきて、たったの3日間で、上記のことをすべてこなして、さすがに私も「早く人間になりたい」という妖怪人間べムの言葉が呪文のようにアタマをかすめ、疲労憊状態となり、見かねた夫がセーリングに誘ってくれました。 昨日は、夫の所属するセーリングクラブ「Club Nautique」の「Hump Day Cruise(水曜日の夜のセーリング)」の日だったので、思わず43フィートのJeanneauに飛び乗って、サンフランシスコベイに向かって、走り出しました。 クラブは自宅から車で10分、Hump Day Cruiseは、18時から20時の2時間の気軽なセーリングで、料金は25ドル、メンバーは1人のゲストの同伴が可能です(2人で50ドルという非常にお安い価格です)。セーリングが終わると、ハンバーガーやホットドック、ワインやビールといった飲み物までついたグリルが用意されており、夕飯の支度をしないですむ、我が家にとっては大変便利なセーリングプログラムです。 昨日は、珍しくベイエリアにしては、非常に暖かい晩で、SF GiantsのBarry Bondsのジャイアンツ最後のゲームだったので、私たちはAlamedaからジャイアンツのボールパークのあるChina Basinまで、一直線に向かい、ちょうど試合開始の7時15分には、かなり近くまで近づきました。多くのファンの写真撮影のフラッシュライトが、眩しい輝きとなってベイの夜に映えて、ベリーの最後のゲームを海上から見ることが出来ました。これも何かの縁だと思いますし、またしても間接的ですが、「I was there」という気分です。 ベリーのフィナーレを見送った私たちは、巨大な満月のもとで、ゆっくりとしたMoon Light Sailingを楽しみながら、Alamedaに戻りました。 巨大な月や暖かな空気と風は、太平洋半分横断セーリングやSea of Cortezの無人島でのセーリングを思い出させ、ベースボールやサンフランシスコの夜景を見て、潮風を顔いっぱいに受けて、私はやっと妖怪人間から「ひと」に戻りました。 日本の湿度と汗に弱い私は、やはり家が一番いい、これが本音です。 昨晩は「虫の知らせ」か、自宅のカウチでジャイアンツのゲームを見ていましたが、いつものように途中居眠りもせずに、Barry Bonds(ベリー・ボンズ)のシングルヒット、2塁打、そして「756号ホームラン」を目撃することができました。毎朝4時半起きの夫は、すでにカウチでウトウトしており、私がベリーが撃つ直前、大声で、「ベリーが打つよ、打つよ、打ったよ!」と絶叫したため、夫も飛び起きて、「ベースボールの歴史的瞬間の目撃者」になりました。 「I was there(わたしはそこにいた)」というピン(日本語で言うとバッチ)が、ベリーがホームランを打ったゲームではもらえます。 これは、昨年(2006年6月24日)、母が日本から我が家に遊びに来て、一緒に行ったジャイアンツのゲームで、ベリがーホームランを打ち、当日のチケットと交換してもらった、「ベリー・ボンズのホームランの目撃者」の証拠のピンです。 Hank Aaron(ハンク・アーロン)から、生涯ホームラン記録を塗り替えた祝福のヴィデオ・メッセージも球場のスクリーンに映し出されて、議論を呼んだホームランキングの称号は、ハンクからベリーに移りました。昨日の彼のホームランはメディアでさまざまな記事が掲載されているので、詳細はあえて書きません。1995年の米国移住以来、SF Giants(サンフランシスコ・ジャイアンツ)のファンの私は、ベリーに関しては、1998年に彼がCandlestick Park(キャンドルスティックパーク)で、「400-400(400本塁打と400盗塁)」を達成した頃が最も好きでした(ちなみにこの400-400を記念して配られた無料ポスターを持っています)。当時、LA Dodgers(ロスアンジェルス・ドジャーズ)には野茂が在籍しており、1995年の私の初のメジャーリーグ観戦も、SF vs. LAで、ちょうど元ジャイアンツのマッシー村上(村上雅則)投手のメモリアルゲームでした。試合前の「星条旗を永遠になれ」は着物姿のクラシックのソプラノ歌手がを歌い、村上さんが始球式をして、野茂とベリーの対決という、まさに私のためにお膳立てしたようなゲームでした。「攻守走」というベースボールプレイヤーとして、非常にバランスが取れていたベリーのプレイは、見ていて非常にエキサイティングで、彼が塁に出ると、とにかく目が離せないという状況で、レフトの守備も芸術的といわれるほどの好守で、ホームまでの送球の速さと正確さも素晴らしいものがありました。 5年後の2003年、ベリーはさらに500-500(500本塁打と500盗塁)という誰もを達成出来ない記録を達成しますが、ホームラン中心へと急激にシフトして行ってしまった分、彼の本来の魅力とも言うべき部分が薄れていったは、寂しく思います。メジャーリーガーで、以下のような物凄い記録の有資格者は、4人しかいません。
400-400 clubも500-500 clubも、ベリー・ボンズが今のところ唯一のメンバーです。私は、個人的にホームランキングの756号の記録より、500-500 clubのただ1人のメンバーであるベリー・ボンズを評価したいと思います。 彼について語る際に避けて通れぬステロイドの問題は、ジャイアンツファンとして、今は「Move on」したい内容です。ただし、あえて言及するならば、ベリー1人をスケープゴートにして非難すべき問題ではなく、知っていて知らぬ振りをしていたMLB(球団オーナー、幹部、選手)やメディア全体の問題として、捉えるべきだと思っています。ベースボールに限らず、プロスポーツのドーピング問題は先日のツールドフランスではありませんが、かなりひどい状況です。個人の問題ではなく、現在のプロスポーツの商業主義がもたらした根深い問題です。全体的な視点からの改善なしは、解決できないと思います。 今朝の気分は目撃者の1人として、「ベリーおめでとう」と素直に言いたいと思います。昨夜の765号は、まさに打った瞬間、誰もがホームランとわかる、「3B: Barry Bonds Bomb」でした。ついオンラインのヴィデオ視聴に頼って、臨場感を失いがちな私が、彼が打った瞬間の午後8時51分に、彼の435フィートの特大ホームランを見て、「I was there(テクニカリー、あたしは球場にいませんでしたので、これは言えませんが)」と語れる、バーチャルでは味わえないリアルな楽しみです。 ジャイアンツファンの私は、この「ベリーの756号狂想曲」がやっと終わったので、低迷中のジャイアンツをこれからゆっくり見られるので、大いに喜んでいます。ゲームに勝つことが中々出来ない状態なので、たまに勝つと、本当に嬉しくて、つい浮かれてしまいます。地区別やリーグ別の成績で、ジャイアンツが上の方にいると、胃がキリキリして見るのがつらくなりますが、今年は本当に気楽です。 PS: もう1つ、日本のカタカナのBarry Bondsの表記を、英語の発音に近いカタチに改めて欲しいと思います。「バリー・ボンズ」ではなく、「ベリー・ボンズ」です。 ここのところ、デッドラインのあるレポート作成のため、キーボードのたたき過ぎで、私の右手と右腕は、かなり障害を起こしています。ただもっと痛みを伴っているのが、私に左肘で、これは職業病の右腕とは違って、はっきり言って「年齢による間接の痛み」だと思います。これを本人が認めるのは悲しいものですが、「40肩、50肩」という言葉があるように、年齢とともにいろいろな痛みに、襲われます。
今朝の新聞によると、スペインのドクターが、任天堂のゲーム「Wii(ウィー)」をプレイしすぎて肘に障害がおきている患者を、「Wiiitis(ウィーアイティス)」にかかっていると、症状を特定しました。Dr. Julio Bonisは、New England Journal of Medicineに、これをすでに報告しており、「Wii(ウィー)」でプレイし過ぎると、すでにある「Nintendinitis(ニンテンディニティス)」より、障害が起こる可能性があると指摘しています。 しかし、こうした症状が起こるほど、「Wii(ウィー)」の人気はもの凄い、証拠です。 4月の北米でのゲームコンソールの売り上げ台数 (By NPD Group):
1月のInternational Sports Science Associationによる調査では、「Wii(ウィー)」や、Exergames(エクサゲームズ)と呼ばれる「Dance Dance Revolution (ダンスダンレリボルーション)」のようなゲームは、確かにエクササイズ効果があると発表しています。肥満に悩む米国では、学校でもこうしたゲームを使って子供に運動させています。どうせ子供たちがゲームから離れられないならば、単なるゲームでじっと室内でプレイするよりは、こうしたエクササイズゲームで身体を動かす方が、よっぽど良いとしています。この辺も人気の秘密なのかもしれません。 しかし、私の左肘は痛くて、なべも持ち上げられないほどで、料理好き(笑)の私は食事も作れません(大笑)。仕方がないので、やはりひたすら原稿を書いています。 |
大柴ひさみ日米両国でビジネス・マーケティング活動を、マーケターとして、消費者として実践してきた大柴ひさみが語る「リアルな米国ビジネス&マーケティングのInsight」 Categories
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