ひさみをめぐる冒険
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ひさみをめぐる冒険
サンフランシスコ・シリコンバレー在住マーケターのINSIGHT(洞察)



夫のTVデビューは、潜水艦Pampanitoの修復プロジェクト

1/25/2007

 
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昨日は、記念すべき夫のTVデビューの日となりました。地元サンフランシスコのローカルTV局KRON(チャンネル4)は、第2次世界大戦時の潜水艦「USS Pampanito」、の修復プロジェクトのために、それを担当としている夫に、ほん3分ぐらいでしたが、インタビューして、彼のコメントとPampanitoが、夕方6時からのニュースでオンエアされました。

Pampanitoは、歴史的な資産として国から指定されており、San Francisco Maritime National Park Associationによって管理されて、サンフランシスコの観光名所Fisherman's Wharf のピア45に停泊しています。70人のクルーと10人の指揮官によって操作されていたPampanitoは、第2次世界大戦時に、日本の戦艦6艇を沈め、4艇にダメージを与えています(私にとってはちょっとアイロニカルな事実で、複雑な心境です)。毎年20万人の観光客が訪れて、艇内を見学しながら、歴史を学べる米国潜水艦です。


私も12年前、サンフランシスコに移住した時に、真っ先に夫と2人でこのボートを見に行きました。夫は米国の原子力潜水艦USS Daniel Boone (SSBN 629)のエンジニアだったので、潜水艦は彼が最も興味を持つボートです。当時はまさか自分がこのPampanitoの修復プロジェクトを担当するとは思いもよらず、2人で写真を撮ったりして、大いに潜水艦ファンとして、観光を楽しみました。

夫は一年半前に、船舶の修理修復をビジネスとするBay Ship & Yachtに、プロジェクトマネージャーとして勤務するようになり、今回のプロジェクトも、かつて潜水艦乗りであることも考慮されて、担当となりました。Bay Ship & Yachtが扱う船は、沿岸警備隊艇、タッグボート、フェリー、クルーズヨットあるいは、オラクルのCEOのラリー・エリソンの豪華ヨットなど、さまざまな船を取り扱います。また歴史的に価値のある一世紀前の木造大型船「C.A Thayer Restoration」のプロジェクトも、行っており、夫の最初のプロジェクトは、このThayerでした。こうした歴史的資産の船の修復は、かなりの費用がかかりますが、費用の多くは個人や企業の寄付金と政府の援助で、まかなわれています。

彼が米国海軍で原子力潜水艦に乗っていた時代は、1976年から1980年の4年間ですが、米ソ対決の冷戦時で、小説「The Hunt for Red October(レッドオクトバーを追え)」さながらに、通常北の海に2ヶ月ぐらい潜るらしく、私の想像を絶する世界にいたようです。夫は、冗談まじりに、ソ連の潜水艦乗りは勤務中もビールが飲めるので、うらやましいと言っていましたが、ミサイル発射実験も大西洋で行っており、彼が属していた世界は、今とはずいぶん異なっています。

夫は、今朝も4時半に起きて、「Pampanitoは、大分いろんなところを直さないとならないけれど、NPOによる管理で予算が足りない。うちの会社の労力をドネーションするしかないみたいだ」といいながら出かけていきました。確かに、歴史的資産を守るためには、ベネフィットを抜きにして、みんながさまざまなアセットをコントリビュートするしかないようです。


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日本人がいなくなる日ー西暦3000年日本の人口は14人

1/23/2007

 
今朝は、森摂さんのコラム「人口減少でも繁栄に疑問、解決策は移民の受け入れ」を読んで、「ヒヤー」という気持ちになり、思わずブログをしています。今は、宣伝会議の原稿執筆の最中で、自分のブログを封印していましたが、森さんのコラムは、みんなに知らせなきゃという危機感から、エントリしています。

森摂さんは、NPO法人ユナイテッド・フィーチャー・プレス(ufp)代表で、私も以前このサイトでコラムを掲載させていただいたことがあります。森さんのコラムによると、日本の人口減少は予想を上回るほど急速に起こっており、昨年1年間で約1万8000人が減っており、このままいくと、2050年の推計人口は9515万人(合計特殊出生率を1.26とした中位仮定)となり、今後44年間で3260万人減ることになるそうです。1年平均で74万人。新潟市(78万人)や静岡市(70万人)といった県庁所在地が、毎年1つずつ日本から消えていく計算らしく、なんと3000年になると、日本の人口は14人になるということです。

西暦3000年の日本の人口は14人!!

これって完全に日本人の消滅です。こんな国は歴史上でも例がないそうで、私も米国に住む日本からの「移民」」ですが、日本は真剣に今すぐ、私のような外国からの「移民」を受け入れることを、国民全体が認識して、即実行に移さないと、大変なことになります。

1964年から9年かけて1973年に完成した小松左京の小説「日本列島沈没」ではありませんが、このまま「移民」なしでいけば、21世紀の後半には日本列島ではなく、「日本民族消滅」という恐ろしい状況が起こります。

米国のネイティブアメリカンのChief Seattle(シアトル酋長)の言葉です。 

「We didn’t inherit the Earth from our parents. 
We’re borrowing it from our children. 」

「この地球は、私たちの祖先から譲り受けているのではなく、
私たちの子孫から借りているにすぎない。」


この言葉と日本の人口減少問題を考えた時に、日本人は借りるべき未来の子孫たちがいない状態ということになります。だから、返さなくていいってものでもないし、どうやったら子孫を残せるかを、イヤでも考えないと、本当に大変です。

私には義理の子供がいますが、彼らの子供や孫、さらにその子供たちが、彼らの義理の先祖である私すなわち「日本人」を、「消滅した民族」として歴史上の存在でしか、確認できないとしたら、これは本当に悲しいことです。

トレードマーク問題

1/11/2007

 
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昨日、アップルとシスコの「iPhone」のトレードマーク問題に触れたら、今日はシスコが正式にアップルに対して、自社のIP電話のトレードマークに抵触するとして、訴訟を起こしました。

私が気にしてもしょうがないと思いますが、サンフランシスコ・シリコンバレーの住人として、ローカル企業の動きは気になります。特にトレードマーク問題は、うちのJaMの仕事の中でも、常に課題となるものです。日本企業の米国市場へ参入の際に、必ず米国にあったネーミング開発がブランディングプロジェクトの中で、重要な位置づけとして浮かび上がります。

日本で使用しているネーミングがこちらでは通用しない場合が多く、その際の新たなネーミングをクリエイトする際に、ほとんどの言葉がすでに何らかのカタチで登録されていることが多く、まさにネーミングの受難時代を実感します。そのため、こちらではスペルをわざと変えたり(C-->Kにしたり、You-->Uにしたり、とか)、造語によって、このトレードマーク問題をクリアにするなど、アタマをひねりながらクリエイションしています。

今回のこのアップルとシスコは両方とも大企業ですし、シスコがCESで自社の「iPhone」のプレゼンをしている最中に、アップルが「iPhone」の発表をしてしまうということも含めて、シスコにとってはかなりアタマの痛い問題だと思います。シスコは「iPhone」の前所有会社Infogearを2000年に買収して以来、これをトレードマークとして持っており、Infogearは1996年に「iPhone」をトレードマーク登録しているということで、その所有はアップルの「iPod」発売以前になります。アップルは、他の企業も「iPhone」という名前を使用しており、シスコがこれを独占的に使用する権利はないと言っていますが、今後どうなるかは、予断を許さないところです。

まあ、この手の話は山ほどシリコンバレーにはあるので、バレーの弁護士は大忙しです。

ちなみに、このトレードマーク問題と今日アップロードした写真との関係は何もありません。このブッロコリーは、我が家のガーデンで栽培しているもので、色がきれいなことと、やっとブロッコリーらしくなってきたので、つい掲載してしまいました。たまには、野菜の写真を見て、目から栄養をとるというのもいいかなと思っています。


気分はサンシャイン!「My Sun Shrine(私の太陽の社)」

1/11/2007

 
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今日は、日下公人さんのコラムを読んで、改めて日本の歴史と天皇との関係がクリアになったようで、感激しています。気分はこの「我が家の太陽」みたいな感じです(これは我が家のバックヤードの塀に飾ってある鉄製の太陽です。我が家の今年最初のショッピングは、この太陽のデコレーションです。夫と2人でずっと探しいましたが、やっと先週、2人が納得できる表情の太陽が見つかりました。スペインやメキシコでは、こうした太陽や月などをデコレーションとして飾るのは、ポピュラーです。この太陽を壁にかけて以来、毎朝、私はこの太陽に向かって、手を合わせています。別に太陽崇拝というわけではありませんが、非常に日本的な自然崇拝・ヤオヨロズの自然万物に関する尊敬心からです)。

私も連載している日経BPのオンラインサイトで、日下さんが「天皇に伝わるヒメの仕事、ヒコの仕事」というコラムを書いています。ここで日下さんは、建築家から民俗学研究者となられた上田篤さんの著書「一万年の天皇」を、非常にわかりやすく解説してくれています。以前から、日本と天皇の関係を考えていた私にとって、非常に納得がいく流れで、今まで疑問に思っていたことの答えが見えたような気がします。

  • 1万年前、日本がまだ大陸とつながっていた時に、ナウマン象と一緒にその後の日本人になる人が入ってきたこと。
  • 縄文時代の女性が火の見張り番として「火継ぎ」の役割を担っていて、それが「ひつぎのみこ=天皇」の原型であること。
  • 海の民(海民)の存在
  • 沖縄に残る「卑弥呼」の役割の女性
  • 戦乱時代以降に「天皇がミカド=男性」になったこと
などなど、非常に興味深い話が満載です。

日下さんのコラムは、平易な表現で、バッシっとキモをまとめている、非常に優れたコラムです。次回の日本出張時には、必ずこの「一万年の天皇」を、買います。


天才マーケッター

1/10/2007

 
昨日は、ラスベガスの史上最大の消費者電化製品のコンベンションCESもすっかり影を失ったカタチで、世界中のGeek(ギーク)の目は、サンフランシスコに集まったようです。

ハリウッドスター並みの注目度のApple(アップル)のCEOのSteve Jobs(スティーブ・ジョブズ)の基調講演は、やはり、Macworld Expo(マックワールドエキスポ)の超目玉です。サンフランシスコに集まった世界中のマックファンのボルテージは、ついに現実に見ることができたジョブスのプレゼンテーションと「iPhone」の登場で、最高潮に達したようです。以下は、今朝のSF Chronicleに出ていた株価の推移ですが、これ見る限りだと、マックファンのみならず、ウォールストリートも、この「iPhone」の登場に、大いにアプローズという感じです。

  • Apple: 8.3%増で、終値は92.57ドルで、過去最高を記録する
  • Palm: 5.75減で、株価は13.92ドル(iPoneの競合となるTreoの製造メーカー)
  • Research in Motion: 7.85%減で、株価は131ドル(iPoneの競合となるBlackBerryの製造メーカー)


「iPhone」は、これからFCC (Federal Communications Commission:米国連邦通信委員会) の認可を得なければならないし、Cisco(シスコ)が保有するインターネット電話「iPhone」とのトレードマークの問題の合意も得なければならないし、宿題は残っていますが、この「Only One Mobile Device(オンリーワン・モバイル・デバイス)」ともいうべき「iPhone」のデビューは、デジタルメディアの方向性を大きく示唆する画期的なものです。Yahoo(ヤフー)の創設者のJerry Yang(ジェリー・ヤング)、Google(グーグル)のCEOのEric Schmidt(エリック・シュミット)など、観客受けする役者もステージに上がるなど、天才マーケッターのジョブスのマジックは、昨日もいかんなく発揮されたようです。

昨日の彼のプレゼンで最も重要な発言「From this day forward, we're going to be known as Apple Inc.,(今日以降は、アップルと呼ばれることになる=アップルコンピュータのコンピュータの部分を社名から落としたこと)」は、2003年10月、「iTunesのWindows対応」の発表の時の発言「Hell Froze Over(地獄も凍りつく=絶対にありえないことが起きた)」の帰結です。3年3ヶ月かかって、昨日、正式にアップルコンピュータは、コンピュータメーカーからデジタルメディア企業へと進化し、この分野におけるビジネス・テクノロジーのインテグレーションのリーダーとして、大きなメッセージを世界に向けて発信しました。

こうしたアップルのお祭り気分に暗い影を投げかけているのが、200以上の会社が調査対象となっているストックオプションスキャンダルです。年末に、ゴア元副大統領も参加するアップル社内のストックオプション調査委員会は、ジョブズも含めて現在の経営幹部は、一切法的に問題になることに関係しておらず、ジョブズはストックオプション問題で経済的な利益を受けていないと発表しています。ただし、このスキャンダルはまだまだくすぶっており、先週もアップルの株主からストックオプション問題に関連した訴訟が起こされ、社内調査委員会の報告だけでは、SECや米司法当局のジョブスへの疑惑の目は消えていません。

ビジネスウィークの1/15号でも、「Is Steve Jobs Untouchable?(スティーブジョブズはアンタッチャブルなのか?)」というタイトルで、このスキャンダルによって、多くのCEOや経営幹部が責任を取って退職している中、彼だけが特別扱いされることに対して、疑問を投げかけています。同誌に寄れば、彼に供与された2000年の1月の1000万株のオプションは19%も株価が落ち込んだ日にちにバックデイトされており、2001年の750万株は、ボードの認可を得ないで供与されたということです。また、彼はアップル以外に昨年ディズニーに74億ドル(8584億円)で売却したPixarのストックオプション問題も抱えており、このまま彼がすんなりとスキャンダルから逃れられるかは、現時点では何ともいえません。

この稀有な天才的マーケッターを、スタンフォード大学のロースクールの教授Joseph Grudfestは「National Treasure(人間国宝)」のような存在と呼び、Piper JaffraryのアナリストGene Munsterは、彼がアップルを離れた場合、アップルの株価は20%落ちて、その損失は140億ドル(1兆6240億円)になると予測しています。彼の後継者がいない、あるいはありえないアップルにしてみれば、自社の存続、アップルの株主、全世界のジョブスの信者ともういうべきファンのためにも、ジョブスをこのスキャンダルから何とか死守しなければならないという危機的状況でもあるようです。

私は、このスキャンダル以上に、アップルがここまで、このカリスマCEOに依存していることのほうに、危機感を感じます。彼が2004年ガン手術のために6週間不在したことを考えると、彼が健康問題も含めて何らかの理由で、アップルをやめなければならない可能性は十分あり、「アップル=スティーブ・ジョブズ」という公式に依存する現体制には、大きなリスクがあると実感しています。

iPodの爆発的な普及によって、私のようなアップルとは全然関係ないごく普通のPCユーザも、アップル製品(iPod)を購入しています。これは、アップルというかつてのカルト的な会社のDNAを多少薄める要因になってきています。それでも、まだまだカルト的なにおいが色濃く残るアップルは、ファンダメンタルな変革、すなわち「ジョブズの後」という状況になったときに、どうなるのか、非常に気になるところです。

まあ、そんな気苦労はちょっと横に置いて、今はマックワールドのお祭りをエンジョイする、そんな時期なのかもしれません。


米国の3番目の政治的パワーを持ったナンシーペロシ

1/5/2007

 
お正月らしく、初もの尽くしのアメリカ

昨日は、お正月らしく、以下の「初もの尽くし」とも言うべき形容詞で飾られて、Nancy Pelosi(ナンシー・ペロシ)が、米国下院議長に正式に就任しました。

  • 初の女性下院議長
  • 初のカリフォルニア州選出の下院議長
  • 初のイタリア系アメリカ人の下院議長
キッチンから下院議長にのぼりつめたナンシー

サンフランシスコ選出の66歳のナンシーは、High Profile(高いキャリア)の女性にとって「Perfect Husband(完全な夫)」*と呼ばれる富裕な投資家Paul Pelosi(ポール・ペロシ)との間に、5人の子供をもうけて、子育て終了後の46歳の時に、政界入りを果たした女性です。「Kitchen to the House(台所から下院議長)」へ上り詰めた彼女は、カソリックであるにも拘らず、同性間の法的な結婚問題、胚性幹細胞研究の促進、女性の中絶の権利など、反宗教的な問題にも擁護する姿勢をみせる、サンフランシスコ**きってのリベラル派です。

*Perfect Husband(パーフェクトな夫):43年間の結婚生活を共にする夫のポールは、1987年の彼女の当選以来、常に彼女の政治活動をバックステージで支えてきた「Mr. Nancy Pelosi的な人」です。金銭面での支えを含めて、彼女の20年間の政治的活動が成功するように、自らの投資やビジネス活動も彼女の障害にならないように、気をつけて行ってきた人で、彼女の最大のサポーターと言われています。

**サンフランシスコ:ビートニック、ヒッピー、ゲイマリッジなどを生み出し、擁護してきたサンフランシスコは、他の州の人から見ると、政治的に非常に急進的で、米国民のマジョリティから程遠い、ちょっとクレージーな人たちという意味を感じさせるようです。

ルーズベルト大統領以来の政治一家に育ったナンシー

彼女のボルチモアの実家は、父親は市長と下院議員、兄も市長という政治一家で、1947年、彼女が7歳の時に、父親の市長就任宣誓式で演説したのが、「最初の政治活動」と言われているぐらい政治的環境で育っています。良くある女性議員の成り立ちで、夫や父親が亡くなったために政界入りするというパターンとは異なります。

強硬なリベラル派がどこまで議会運営の舵取りができるか?

イラク戦争の早期解決を目指すナンシーは、昨年院内総務候補として、イラク撤兵を唱える海兵隊出身のMurtha(マーサ)下院議員を選んで(結果は民主党内の反発を買って、No2のHoyer下院議員を選出することになります)、自身のイラク戦争への態度を見せ付けるなど、その強気な姿勢はいたるところで、目につきます。昨日は、就任早々、「議員モラルを高める」ために、ロビーイストやサポーターによる食費や旅費の供与は認めないという方針を打ち出し、共和党との相談もなく出されたこの提案は、「横っ面を張り倒されたようだ」と言わせるほどの反発も買っています。今後どこまで、このリベラル派のナンシーーが、議長として両党およびブッシュ政権との間で、上手に調整を図って、国民の声を政治に反映できるかは、非常に興味深いところです。

「シーザー以来最もパワフルなイタリア人」は、米国のNo3の政治家となる

米国では、上院議長は、常に副大統領が務めるため、今日のタイトルに書いたとおり、彼女は米国の大統領、副大統領に次ぐ3番目に政治的なパワーを持つ存在となりました。彼女は、「通常の女性がGlass Ceilling(ガラスの天井)を打ち破るだけでなく、Marble Ceiling(大理石の天井)を打ち破って行く」と語ったほど、今回の就任の持つ意味が、米国女性の意識改革に大きな役割を果たすと語っています。また、これは女性だけに限らずイタリア系の米国人にとっても、画期的な出来事で、「Most Powerful Italian since Caesar(シーザー以来の最もパワフルなイタリア人)」と呼んで、大いに祝福しているようです。

Second Life(セカンドライフ) にも登場するナンシー

今日のSF Chronicleによると、彼女が「Second Lifeのヴァーチャルな下院」に登場する予定であると発表しています。「ネクストジェネレーションとエンゲージするためにも、重要なことである」と言う話を聞くと、ますますサンフランシスコぽくって、いいな、と思いました。

また、ナンシーが議長に選出された瞬間、彼女は5人の孫たちに囲まれながら、6人目の生後2ヶ月の男の子の孫を抱いており、あわてて赤ちゃんを娘に渡すという、今までの議長選出ではありえない光景を目の当たりして、時代は変わっていくと、感じました。

モメンタムに乗って

ブッシュ政権との交渉、議会運営など、チャレンジングな課題を抱えているナンシーに対して、周囲はそんなに楽観的にモノゴトは推移しないという目を向けていますが、彼女には今、国民の声の反映である中間選挙の民主党の勝利という「Momentum(勢い)」があります。今までのやり方ではないものを求めている国民は、彼女がどこまで、モメンタムを活かせるか、見守っています。

2007年のキーワードは、「Green(エコフレンドリー)」です。

1/2/2007

 
今日は1/2、アメリカの仕事始めの日です。

私も今朝はいつもように午前5時に起床して、メールをチェック(1年に一回だけ年賀Eメールを送ってくる方がいますが、この方とは一度も会ったこともなく、メールを一回だけやり取りしただけなので、こういう年賀状には何だか馴染めない気分です)。夫を5時半に送り出し後は、フィジカリーに新聞を読み、オンラインニュースをチェックして、静かに2007年のビジネスがスタートしました。

元日はコンピュータをつけずに過ごしたので、今日が「ブログ始め」でもあります。日本は、1/9が正月休み明けの人もいて、かなり長い休暇を取っているようですが、こちらは、12/30(土)から1/1(月)の3日間がニューイヤーズ休暇で、今日は朝からバンバン、メールが飛び交っています。

今日、目についたのは、ホンダやベンツのFuel Cell Car(燃料電池車)の記事です。ホンダが、2008年の11月までに燃料電池車FCXのマスプロダクションを行うという発表もあり、エコ志向の強いカリフォルニアでは、この燃料電池車は、今後注目の的になると思います。すでに、LAではホンダの2005年モデルの燃料電池車を、試験的に日常生活の中で18ヶ月間使用した人もいて、彼の話だと特に支障はなく、一度だけフラットタイヤ(パンク)になったことぐらいしか問題はないと言っています。ベンツのAクラスのセダンの燃料電池車F-Cellを試乗したSan Francisco Chronicleによれば、概観はミニクーパーのように小さいけれども、すべての燃料電池のコンポーネンは見えないように下に置いてあるので、室内は大人4人がゆったりと座れるほど広いスペースがあり、普通のクルマと変わらないというコメントでした。

カリフォルニアは、燃料電池車用の水素補給ステーションが23ヶ所あり、水素1kgあたり50マイル走行可能という数字は、1ガロンのガソリンとほぼ同じ走行距離だということです。ベンツの燃料電池車は、全世界で60台走っていますが、カリフォルニアは28台、ミシガンに5台、残りの27台はドイツ、シンガポール、日本ということで、カリフォルニアのエコフレンドリーで未来志向なカルチャーは、米国でも際立っています。

我が家のクルマたち(Ford Pickup Truck Ranger 1987 & Subaru Legacy Station Wagon 1996)も、相当ガタがきており、私たちのアタマの中では、次のクルマをどうしようかと常に考えています。私は個人的には、自宅で水素の燃料電池の補給が可能なシステムをセットアップできれば、燃料電池車の購入は考えてみたいなと思います。また、セーリングをする私たち夫婦は、セーリングボートもできればディーゼル燃料ではなく、水素の燃料電池を使ったボートが欲しいと思っており、「志のある企業の努力」によって、夢の現実化のために、テクノロジーは進歩しており、未来を見据えた製品がどんどん開発されています。

このブログを書いていて、突然、ある日本の自動車会社の方が、昔、燃料電池の調査で、弊社を尋ねられたのを、急に思い出しました。なるほど、いろんな経験は全て意味があり、関連しているようです。今年は日々の生活の中で、できる限り、「Green(エコフレンドリー)」なことをしていきたいと思います。

    大柴ひさみ

    日米両国でビジネス・マーケティング活動を、マーケターとして、消費­者として実践してきた大柴ひさみが語る「リアルな米国ビジネス&マーケティングのInsight」

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