ひさみをめぐる冒険
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ひさみをめぐる冒険
サンフランシスコ・シリコンバレー在住マーケターのINSIGHT(洞察)



ついに出た「Wiiitis(ウィーのやり過ぎにっよておこる肘障害」

6/8/2007

 
ここのところ、デッドラインのあるレポート作成のため、キーボードのたたき過ぎで、私の右手と右腕は、かなり障害を起こしています。ただもっと痛みを伴っているのが、私に左肘で、これは職業病の右腕とは違って、はっきり言って「年齢による間接の痛み」だと思います。これを本人が認めるのは悲しいものですが、「40肩、50肩」という言葉があるように、年齢とともにいろいろな痛みに、襲われます。

今朝の新聞によると、スペインのドクターが、任天堂のゲーム「Wii(ウィー)」をプレイしすぎて肘に障害がおきている患者を、「Wiiitis(ウィーアイティス)」にかかっていると、症状を特定しました。Dr. Julio Bonisは、New England Journal of Medicineに、これをすでに報告しており、「Wii(ウィー)」でプレイし過ぎると、すでにある「Nintendinitis(ニンテンディニティス)」より、障害が起こる可能性があると指摘しています。

しかし、こうした症状が起こるほど、「Wii(ウィー)」の人気はもの凄い、証拠です。

4月の北米でのゲームコンソールの売り上げ台数 (By NPD Group): 

  • Wii: 36万台
  • Xbox360s:17万4000台
  • PS3s: 8万2000代 


1月のInternational Sports Science Associationによる調査では、「Wii(ウィー)」や、Exergames(エクサゲームズ)と呼ばれる「Dance Dance Revolution (ダンスダンレリボルーション)」のようなゲームは、確かにエクササイズ効果があると発表しています。肥満に悩む米国では、学校でもこうしたゲームを使って子供に運動させています。どうせ子供たちがゲームから離れられないならば、単なるゲームでじっと室内でプレイするよりは、こうしたエクササイズゲームで身体を動かす方が、よっぽど良いとしています。この辺も人気の秘密なのかもしれません。

しかし、私の左肘は痛くて、なべも持ち上げられないほどで、料理好き(笑)の私は食事も作れません(大笑)。仕方がないので、やはりひたすら原稿を書いています。

食品は地元で買おう「Locavore (Local Consumption)」

6/6/2007

 
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今日は、AdAgeの6/5の記事で見つけた言葉が気になりました。

「Locavore ( Local Comsumption)」: 地元でとれる製品を買う消費者

Bill McKibbenの書籍「Deep Economy: The Wealth of Communities and the Durable Future」によると、平均的なアメリカ人家庭の食卓に食事が並ぶまで、食品は1500マイルの旅を続けているというデータが出ています。こうした状況に疑問を持ち、全米レベルの52の小さな街やシティに住む市民が、「Local First」というキャンペーンを展開して、地元で取れる食品を買うアクティビティが起きています。これに限らず、地元で取れる製品に、お金を使うという動きはさまざまなところで起きており、Locavoreが主催する団体やブログもあり、確かにこの動きはトレンドとして、今後大きくなっていきそうです。

私もすでに、この小さな島Alamedaに越してきて以来、食品に限らず、衣料品その他、地元で入手できるものは、全て島の中のお店やビジネスで購入して、ナショナルブランドやチェーン店での買い物は避けています。近所の果物と野菜を売っているDan's Fresh Produceというお店は、値段も手ごろで、このエリアで取れる新鮮な食品がたくさん並んでおり、ついついいろいろ買い込んでしまいます。果物や野菜は「足が速い(すぐに熟してだめになってしまうという意味。うちの実家は果物屋でしたので、父はこの言葉をよく使っていました)」ので、熟して今日食べないとだめになるモノは安くしてくれるし、お買い得です。また、オーナーのDanは、雑誌に食品に関するコラムを書いたり、ラジオのホストとして、果物や野菜に関するレギュラーのトークショウもオンエアしたりしており、地元の新鮮な食品消費の啓発に力を注いでいます。

我が家は自宅でトマト、キュウリ、レタス、ブロッコリー、チャード、ガーリック、ストロベリーを植えていますが、自宅ガーデンの栽培だけでは自給自足というわけに行きませんので、しょっちゅうDanのお店に行きます。

こうした傾向は単なる流行で終わるとは思いません。市場が成熟し、マスプロダクションに疑問を持ち始めて、製品に関する目利きが出来ている現在の消費者は、Wall-Mart的な安ければいいという発想から、徐々に離れて行っています。また、現在はテクノロジーとインフラによって、多くの人たちに自分の信じることやよいと思ったことを伝えることが可能で、これはWOM (Word of Mouth:クチコミ)として広範囲に広がって、結果マスメディアやメインストリームの注目をひいて、どんどん拡大していく傾向があります。こうした地元支援の動きは、Tipping Point(臨界点)がまだ来ていないかもしれませんが、近い将来来る可能性は高いと、私は実感しています。

Malcolm Gladwellの有名なベストセラー「The Tipping Point: How Little Things Can Make a Big Difference」にも書かれていますが、小さなことが大きな変化をもたらす、これを信じて、実行していくことが大切です。



「男はつらいよ:男子の出生率の低下傾向」

6/5/2007

 
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Robin(ロビン)という鳥は、日本ではあまり見かけませんが、米国では良く見かける胸に赤い羽毛のある鳥で、きれいな声で鳴き、我が家の裏庭にもしょっちゅう来ます。この鳥は、以下のようなRobins Egg Blueといわれる、とてもきれいなブルーの卵を産みます。 この卵の殻を裏庭の椿の木の下で発見した時は、本当に驚きました。

実際にこの有名なブルーの卵を見たのは初めてで、思わず私のコレクションとして収集してしまいました。ちなみにこのロビンの卵のまわりにある貝殻は、Sea of Cortezの無人の島々の海岸で拾ってきた私の宝物です。

ご存知の通り、卵は通常白く、外敵からのカモフラージュでその周囲の環境にあわせて色がつく場合(薄茶や薄いグリーン)はありますが、このロビンの卵がどうして、こんなにきれいなブルーなのか、実は正確な答えはなく、一つのミステリーだといわれています。ちょっとグーグルしてみましたが、米国在住の日本の人たちはのこのロビンの卵のブルーにかなり驚いているようで、結構ブログに写真を掲載しています。

この卵にあまり関連していませんが、日米両国に男子出生率の低下傾向が見られるというニュースです。通常、男子は死亡率が高いので、女子より多く生まれてきますが、この比率が変わってきているということで、研究者は首を傾げています。University of Pittsburghの Devra Lee Davisによれば、米国は 1970年から2001年の間で、女子100人対して、男子105.5人から104.6人に減少して、その中でも、特に白人の男子の出生率の低下は激しく、105.9人から104.7人まで低下しています。この傾向は米国だけでなく、日本にも見られるますが、理由は不明で、その他の国では、見られない傾向で、一種のミステリーだと言っています。

男の子が少なくなると、人口増加が厳しくなります。米国の白人人口の増加は、今日の数字からも中々望めないみたいです。うちの夫(北欧系の白人)がマイノリティとして保護される時代は、早く来そうです。

男子の出生率の低下には、社会的な気分が込められているのかもしれません。私がもう一度生まれ変わるとしたら、やはり女性として生きてみたいと思います。男の人は、こっち側から見ると何だかいつも大変そうで、寅さんではありませんが、「男はつらいよ」という気分を、ひしひしと感じてしまいます。もっと、楽に生きられればいいのに、と、こちら側で、女性たちは願っています。



    大柴ひさみ

    日米両国でビジネス・マーケティング活動を、マーケターとして、消費­者として実践してきた大柴ひさみが語る「リアルな米国ビジネス&マーケティングのInsight」

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