ひさみをめぐる冒険
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ひさみをめぐる冒険
サンフランシスコ・シリコンバレー在住マーケターのINSIGHT(洞察)



差別される人たちが、逆に差別する理由

6/29/2005

 
うちのインターンの将さんも書いていましたが、週末はSF名物のゲイパレード(San Francisco Pride 2005)があり、昨日はうちの朝のミーティングでも、ゲイの話題を少しディスカッションしました。

SF Chronicleの6/26付けの記事に よると、ゲイのメッカCastroの有名なバーBadlandsが、アフリカ系アメリカン人のゲイに対する人種差別で、4月以来SFの人権保護団体の調査 を受けていることに関連して、すでに8週間、継続的な人差別反対のデモンストレーションのピケが張られていることを報道しています。問題はSF名物のゲイ パレードを前に深刻化していることをポイントアウトし、ゲイマリッジを実行して一躍全米中に名をはせた現SF市長のGavin Newsomは、アフリカ系アメリカ人の前SF市長Willie Brownに、この問題の仲裁を依頼したということです。

ゲイコミュニティでの差別は、今に始まったことではなく、Castroでは、白人ゲイによるアフリカ系アメリカ人のゲイ、および女性のゲイ(レズビアン) への差別は公然と行われています。記事によると、SFに20年間住むアフリカ系アメリカ人の52歳のレズビアンは、Castroのストリートで、 「Big, Black Nigger, Bitch」という、ちょっと信じられないような差別用語で呼ばれたことがあると告白しています。

悲しいことに、「差別され続けている人たちの中には、そのマイノリティとしての苦しさの代償作用として、今度は自分が差別する側にまわることを求める」よ うで、ゲイコミュニティにおける差別の階層は、よりマイノリティである、アフリカ系やアジア系のゲイ、さらにレズビアンや性転換者など、多層化した構造を 持ちます。ちなみに人種だけに限らず、年齢に対する差別も存在するらしく、「若くて美しい肉体を持つゲイ」を求めるコミュニティでは、年齢を経て肉体が衰 えてきたゲイには、厳しくむごいAttitudeが多く見られるらしく、ゲイのメッカ「Castro」を離れるケースも増えていると、聞きます。

これもゲイに対する社会的認知の向上が一役買っており、通常のコミュニティにおいて、ゲイ自体がすでにマイノリティとして特別視される時代が終わり、彼らは単に「セックスのオリエンテーションが違う人たち」として、社会が受けて入れている現状を反映していると思います。

アメリカは「差別を議論する、あるいは議論したい」国です。この言葉なくして、アメリカを語ることはできません。差別をアンダーグランドに封じ込める文化よりも、それをパブリックで、何でも話しあう文化の方が、個人的には好きです。

うちの夫の前妻の姉もゲイで、昨年オレゴン州でゲイマリッジを行っています。若い頃から、彼女を知る夫は、「彼女と僕の考え方は非常に異なるが、なぜかと ても気が合い、好きだ」と言っています。私は彼女がクリスマスに必ず贈ってくるハンドメイド・クッキーの大ファンで、まだ会ったことはありませんが、是非 会って話してみたい人の一人です。


一期一会 「素敵な人に会えた喜び」

6/29/2005

 
私は、拙著「ひさみをめぐる冒険」を、プレゼントする時に、必す相手の名前と日時、そして「一期一会」という言葉を書いて、お渡しします。

今日も、初めて会った素敵な女性に、私の本をプレゼントして、いつもように「一期一会」を書いて、渡しました。最近、サンフランシスコ・ベイエリアに日本 から来た女性で、私のビジネスパートナーDebbie Berghの友人の姪にあたり、日米のダブル(日本で言うところの日米のハーフですが、私たちはダブルと言います)で、日米両方の言語は、読み書きしゃべ りを含めて、Debbieのようにパーフェクトです。日本のインターナショナル・スクールで高校まで教育を受け、米国の大学を卒業後、日本企業で4年間勤 務したという、「気持ちの良い」女性です。

何が気持ちがよいかというと、彼女の笑い方がとってもキレイだったことです。口を大きく開いて、心から楽しそうに笑う表情が、何とも「清々しく初々しく」、久しぶりに躾けのゆき届いた素敵なお嬢さんに会えた、という印象を持ちました。

おしゃべりな私は、すぐに親しい知人や友人に彼女のことを話して、みんなその人に会いたいと言っています。彼女は、現在ベイエリアで就職活動の最中で、彼 女のWebやEコマースに関するナレッジやエクスパティーズは、日本でしっかり経験しているようで、すぐにでも、今私が考えているBiz Planのお手伝いをしていただける方のようです。

彼女と会った後に、改めて「一期一会」の意味を、私流に考えました。

この意味は、「素敵な人に会えた喜び」と、今日は訳したいと思います。


Go Giants! 「今年は、Giantsをトコトン応援するぞ」

6/28/2005

 
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「Giants Sucks!」、
こんな声を耳にして、余計に、私は「結果に目を背けずに、San Francisco Giantsを応援するぞ」という強い気持ちで満ちあふれています。

かつての阪神タイガーズファンの「やるせない、さらに自虐的な気分」が、ほんのちょっぴり理解できた日曜日でした。「16-0」という記録的な情けないゲームで負けたGiantsを、私は、今シーズンはとことん応援します。

A's (Oakland Athletics) のインターンをしているMBAのStudentのお誘いで、久しぶりにオークランドに足を運び、ベイブリッジシリーズを観戦しました。全身オレンジずくめ の私は(オレンジ色のシャツ、サンダル、バッグ、Giantsのキャップとウィンドブレイカー)、切符きりのおじさんから「正真正銘のGiantsのファ ンだ」というお墨付きをもらい、ゲートをくぐり、グリーンとイエローのA'sファンでいっぱいの席に腰を下ろしました。ゲーム開始前から、Giantsの バッティング練習では、大きな声を飛ばし、その日は、朝から面白いフレーズを思いつき、ハンドライティングで書いたバナーを持参しました(「Pitch to Barry」。意味は、Barry Bondsを敬遠するピッチャーをやじるフレーズですが、今、彼は故障中なので、投げろと言っても投げれないシチュエーションで、かなり凝ったユーモアと なるはずでした)。このバナーを出す場もないほどの、悲惨なゲームで、こんなゲームはさすがの私も初めて経験しました。

しかし、すでにSBC Park に夫2人で墓石*を建てた私は(勝手に墓石と呼んでいますが、もちろん寄付した記念のタイルです)で、何が何でもGiantsを応援します。今年のゲーム を観るAttitudeは、「サンフランシスコにメジャーリーグのベースボールチームがあることを誇りに思う」というぐらいのリラックスしたレベルで、良 いと思っています。あのHeart Breakの2002年のワールドシリーズを逃したGiantsは、こうした宿命とも言える、厳しいシーズンが、何年間は続くのは「想定の上」のことでの で、しばらくはこれを甘んじて受けます。

Ballparkの緑は、どんな球場、どんな試合でも、限りなく美しく、ホットドックは、限りなくおいしいと感じます。ゲームの結果を知っているカモメ が、すでに6回ぐらいから、Ballparkの上空を旋回するのも、ベイエリアらしい風景です。子供やおじいちゃん、おばあちゃんが楽しげに観戦するシー ンは、まさにアメリカの文化を感じさせます。

インターンの知人は、ゲーム前の「星条旗を永遠になれ」を聞いた後、「いつもこれを聞くと、鳥肌が立ちます」と言っていましたが、Ballparkに来た 4万5000人近くのファンの「誇りと尊敬」が、あの瞬間、アメリカの旗と歌に凝縮されるので、そうしたゾクゾク感が、私たち外国人でも感じるのだと思い ます。

勝敗は、二の次にして、気分は「私をBallparkに連れてって」という感じで、ゲームの悲惨さも、帰りの車の中では、「まあ、いいっか」という気持ちに変わっていました。ベースボールは、「Have a fun」、この気楽さで観るのがちょうど良いのかもしれません。

*私たちの墓石:SBC Parkの横に、Giantsの名選手McCoveyを記念した小さな公園が あります(McCovey Point and China Basin Park)。このパークの設営のための寄付を、私たち夫婦はしており、Section 37 には、「David & Hisami Rasmussen Go Giants! 」という、石があります。私の義理の3人の子供たちには、私たち2人が死んだら、太平洋に灰を投げてしまう予定なので、Giantsのゲームを見に来た帰 りにMcCovey Parkに寄って、私たちの墓石に花でも置いていってと、言ってあります。

地元のファンとチームの結びつきに、メジャーリーグは非常に心を配っており、こんなところが私がベースボールを好きな理由です。


I missed you

6/26/2005

 
今日は、仕事がやっと一段落して、プライベートの電話ができる状態になり、アメリカ人の親友に、無事に航海から生還したことを話したく、電話しました。

会話の途中で、彼女に「I missed you」という言葉を言われた時に、思わず「じわっと」胸にしみいるものがありました。この言葉は、何となく日本語になりにくく、「会えなくて寂しかっ た」というニュアンスでもなく、もっとさりげなく、心の琴線に触れる言葉で、私が好きな英語表現です。私ももちろん素直に「I missed you too」と言って、2人とも、「じわっと」した気分を、心地よく味わいました。

夫と私は、プロジェクトでお互い長期出張が多く、そんな時によく電話に残される言葉が、「I just wanted to say "I miss you"」です。この一言は、非常にシンプルですが、「相手の想い」が伝わってきて、いつも「じわっと」と来て、人を「シアワセ」にする言葉です。日本語 では、言いにくい言葉ですが、相手を「じわっと」させる言葉を投げかけると、自分もシアワセになれるので、ぜひチャンスがあったら、言ってみてください。

航海10日目 (Day 10) 肌の黒さとグローブの汚れが正比例

6/25/2005

 
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ますます、「色黒化」する私と、手にはめているグローブの汚れは、見事に正比例しています。

航海11日目(Day 11) 自然の畏怖を実感

6/25/2005

 
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航海も11日目に入り、日中の温度はかなり上がってきました。クルーも海上生活に、少しずつくたびれてきて、何とか早く進みたいと、風のことだけが気になっていた頃です。

朝日が昇る時は、本当に一日がドラマティックに始まる予感を感じさせ、太陽に心から感謝したい気持ちになります。

太古から地球上の多くの人たちが、「自然を畏怖」したのは、当然だと思います。こんなに凄いシーンを、毎日じっと見ていると、その気持ちが充分実感できます。

航海12日目(Day 12) 薄着で現す「マウイは近いぞ」気分

6/25/2005

 
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ますます、日々暑くなっていく中で、薄着で、舵を取るのが 日常化してきました。「マウイは近いぞ」という思いを、薄着に込めて、みんな気分を盛り上げています。

航海13日目(Day 13) 水着だ、水着だ! マウイはもっと近いぞ

6/25/2005

 
とうとう、水着で、舵を取る日々となりました。「夏、夏だ! 水着だ、水着だ!」、「マウイは近いぞ!」と、わめきながら、気持ちを大いに盛り上げていました。

しかし、この辺の時期は、みんな早くハワイに到着したくて、けっこう気分的にはしんどい時期でもありました。
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航海14日目(Day 14) Allmost there

6/25/2005

 
この日は、完全にみんな「Allmost there(あと少し)」モードとなり、ラストスパートで、気分が浮かれ出した頃です。明日は、陸(おか)に上がれると信じて、Happyな気分の私です。

この日の夜中に、あのアクシデントが起きました。
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航海15日目(Day 15) 水先案内人のイルカに感謝

6/25/2005

 
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恐怖の夜が明けて、最終日マウイ島を目指しています。初めてみたマウイの島の神々しさは、一生忘れることができません。

夜中の3時にマウイ島沖50海里で、およそ35ノットの強風に見舞われ、ジャイブを繰り返して、メインマストが折れてしまいました。そのため、モーターエ ンジンによって、翌朝カフルイの商業港に緊急帰港しました。事故が起きた時点では、ホノルルの湾岸警備隊に連絡を取り、最悪の状態を予想して、緊急体制に 入るほどの状況でした。もしあと1日早くこれが起こったならば、セールボートを捨てて、救助を仰ぐ結果になったと思います。6人のクルーメンバーは怪我も なく、無事に陸(おか)に上がれたことに、ひたすら感謝しています。

カフルイに近づくと、イルカたちがボートの周囲を取り囲み、太古のPolynesianが受けた同じ歓迎をうけることになりました。水先案内人のイルカたちは、本当に楽しげにジャンプしたり、潜ったりして、私たちと遊びたがっていました。

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    大柴ひさみ

    日米両国でビジネス・マーケティング活動を、マーケターとして、消費­者として実践してきた大柴ひさみが語る「リアルな米国ビジネス&マーケティングのInsight」

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