ひさみをめぐる冒険
  • BLOG
  • About
  • Contact

ひさみをめぐる冒険
サンフランシスコ・シリコンバレー在住マーケターのINSIGHT(洞察)



メモリアルデイのPampanito(第2次世界大戦の米軍潜水艦)

5/28/2008

 
Picture
夫と行ってきたMemorial Day(メモリアルデイ)の式典の模様を写真で紹介します。月曜日にエントリしたように、夫と2人で午後5時に式典が始まる前に、自転車でフェリーに乗って、サンフランシスコに向かい、そこからゴールデンゲイトを一気に渡ってきました。
























およそ20マイル(32km)ぐらいを走りましたが、急勾配もあり、最初はしんどいかなと思いましたが、景色がよく、ビーチ沿いを突っ走って、気分も爽快でした。Alcatraz島もくっきり浮かび上がって、気持ちの良い走りでした。

 式典は、第2次世界大戦の米国潜水艦の関係者が集まり、国歌斉唱、潜水艦のキャプテンのスピーチ、USS Sea Cadet(海軍の訓練を自主的に受ける若年層)による国旗や軍旗の掲揚、トランペットの吹奏など、戦死者への祈りに満ちた静けさの中で進行していきました。最後に大戦中に沈没した52の潜水艦の名前が戦死者と生存者の数とともにすべて読み上げられて、その度に1輪ずつの花が参加した女性たちの手によって、サンフランシスコのベイに投げ入れられました。スピーチで記憶に残ったのは、「Don't forget about an important thing(大切なことを忘れてはいけない)」という言葉です。「人は、ショートメモリーで、すぐに簡単に重要なことを忘れてしまう」と言って、多くの犠牲の上で、私たちが安寧に暮らしていることを忘れないで欲しいと、キャプテンは語っていました。彼は、メモリアルデイは、ホリデイなので、家族でバーベキューをしながら楽しむのも結構だけど、改めて戦死者や遺族を思い、例え直接関係なくても、彼らのお墓の草むしりをする気持ちが重要だと言っていました。私は、レイテ沖で亡くなった伯父たちの冥福を改めて祈り、国のために犠牲となった日米両国の兵士に感謝しました。

こういう行事に参加して、いつも思うのは、国民が国を愛する、国を想うということをストレートになんの衒いもなく言える素晴らしさです。日本に住んでいた頃の自分に、「国を愛する」という言葉をストレートに発言できたか?、国旗を本当に誇りを持って見つめていたか?と問われると、大きな疑問がわきます。でも、今は、なぜか「日本」という国を愛しているし、「日の丸」を見ると誇らしい気持ちになります。米国生活が長くなるほど、いろんな変なしがらみが消えていくらしく、国に対して素直な気持ちだけが残っていきます。不思議なものです。



D6のコンファレンスで、Jerryは「Googleは好きだ」と発言しています。

5/28/2008

 
TechCrunchによれば、Yahoo!のCEOのJerry Yangは、今日(5月28日)の「D6」のコンファレンスのステージで、「Microsoftは、Yahoo!の買収には、これ以上興味がない。彼らは、他のことについて話したがっており、我々はそれを聞いている最中である」と答えています。

2月1日にMSが、Yahoo!を一株あたり31ドルで買収すると発表した時は、Yahoo!の株価は、19.18ドルでした。その後、MSは、33ドルまで買収額を上げましたが(475億ドル=4兆9875億円)、ご存知の通り、Yahoo!は、自社の価値がその金額でも低いとしたために(37ドルならば可能性があるとしていた)、5月3日MSは正式に買収を断念しています。

今日現在で、Yahoo!の株価は、27.16ドルと、4ヶ月間で7.98ドル(41%増)も株価を上げています。Yahoo!の経営陣は、MSの買収案を推進していた億万長者の投資家で「企業の乗っ取り」で有名なIcahnによる圧力で(最近彼は自身のブログを開設)、総退陣を迫られる可能性もありましたが、結果、今は小康状態といったカタチです。

Jerryは、このMSの買収劇の決裂を、「まるで、ガールフレンドとの別れみたいなもの。彼、あるいは彼女が、それを言った、言わないということで、もの凄く早く、モノゴトが進んでしまった」と語っています。Jerryは、さらにGoogleへの検索広告のアウトソーシングのことも聞かれて、「Googleは好きだ」と答えています。

この回答は、MSとの関係、Googleとの関係を、如実に語っているような気がします。ただし、Jerryは、今日のコンファレンスのインタビューの最後に、今回のMSとの買収劇を経て、実感として「CEOを2度とやるつもりはない」と発言しています。この凄まじいバトルに、彼は相当こたえたようで、今後の彼の立場がどのように変化するかは、ウォッチする必要がありそうです(TechCrunchによれば、ボディランゲージは、辞めたという感じだそうです)。

MSは、Facebookの買収も狙っているようで、まだまだシリコンバレーとシアトルとの葛藤は、続きそうです。

Memorial Dayに思い出した「白い装束の復員軍人」

5/26/2008

 
今日は、Memorial Day(メモリアルデイ)です。戦争で亡くなった人たちを思い出して、その犠牲に対して、感謝する日です。

私の亡くなった父は、もともと8人兄弟の3男として生まれましたが、第2次世界大戦で2人の兄をフィリピンのレイテ沖で亡くして、結果、「繰上げ長男」となった人です。戦争の末期、父も18歳となり、徴兵にとられましたが、運良く、父は片方の耳が難聴気味で、徴兵時の身体基準の「甲乙丙」で、「丙(多分そうだと思います)」となり、さらに車の運転免許を持っていたので(1944年当時は普通の人はまだ中々持っていませんでした)、結果、外地(中国大陸)に行くことなく、戦車の操縦者として、終戦を迎えました。習志野の軍隊の教練場で、上官にアタマを蹴られながら(上官は戦車の中で戦況を見ながら、右折の時は右側、左折の時には左側の父のアタマを蹴って指示したそうです)、戦車を運転していた父は、難聴気味というハンディキャップで、危うく戦死を免れました。すでに、2人の息子を海軍で亡くしていた祖母は、父の出征の時に、耳元で、「必ずどんなことがあって帰ってきなさい。何が何でも死んではだめだと」とつぶやいたそうです。一度も会ったことがない、亡くなった2人の叔父たちの写真は、いつも祖母の仏前に飾ってあり、セーラー服を着た20代前半の叔父たちは、まぶしいぐらいに若々しく美しい笑顔であったのを記憶しています。

今日は、夫と2人で、サンフランシスコに着岸されている第2次世界大戦の潜水艦「Pampanito」による、戦没者の慰霊のセレモニーに、自転車で出かける予定です。 Alamedaからフェリーに乗って、式典の始まる午後5時までは、ゴールデンゲイトを渡ってマリンまで行ってサイクリングを楽しみ、その後セレモニーに参加したいと思っています。

夫は、この歴史的な潜水艦の補修・修理を、仕事で行っており、さらに彼は米ソの冷戦時に、原子力潜水艦で、大西洋や北海、バルト海を潜っていた人なので、今日のセレモニーには参加したいと強く望んでいます。

今朝は、2人で戦争のことをいろいろ話しましたが、その時話題となったのは「精神的にも肉体的にも傷ついて復員してきたベテラン(復員軍人)」のことです。私は、子供時代に、街角に、戦争で足や腕を失った人たちが、白い装束で、アコーディオンを弾きながら、お金を求めていたことを思い出しました。昭和30年代後半(1950年代の後半)の話ですが、子供だった私は、彼らがとても悲しげで、なんともやるせない思いで、彼らを見ていたことを記憶しています。子供にとって、実際に戦争によって肉体的に・精神的に傷つけられたベテランを見るのは、重要なことだと思います。歴史として、戦争を受け止めるのではなく、実際に人を通して、戦争を知る、そういう重要なことが学べます。

アメリカは、第2次大戦以降も、朝鮮戦争、ベトナム戦争、第1次、第2次の湾岸戦争、アフガン侵攻、イラク戦争と、多くの兵士の命が失われて(もちろん多くの市民も巻き込んで、多くの命を奪われています)、多くの傷ついたベテラン(復員軍人)が帰国しています。彼らの犠牲は大きく、それをきちんと報いていない米国の実情を、今日も夫と2人で話し合いました。

夫は私に、「敵国だった潜水艦のセレモニーだけどいいの?」と聞きましたが、私は「日米両国の兵士がおのおのの戦争で亡くなっており、1人1人の命の重さと犠牲は、同じだと思う」と答えました。今日は、亡くなった2人の叔父への冥福を祈りながら、セレモニーに参加したいと思っています。

映画「インディアナ・ジョーンズの最新版」を歴史的な映画館で見てきました

5/25/2008

 
Picture
昨日は、私の住むアイランドシティ「Alameda」では、1932年に建てられた歴史的な映画館「Alameda Theater」が復興されて、そのOpen House(一般に無料開放)で大騒ぎでした。 朝から多くのIslanders(アイランダー:島の人たち)が、老いも若きもわくわくしながら、無料で上映されている名作の「カサブランカ」や「オズの魔法使い」を、アールデコのエレガントでゴージャズな劇場で大いに楽しみました。

1932年当時に近い写真はこれです。

1979年、この歴史的な建築物の映画館は閉鎖されてしまいましたが、住民の多くの論議を経た上で復興計画が承認されて、先週オープニングのガラのイベントが開催されました。昨日から最初の映画として上映されたのが、最新作の「インディアナ・ジョーンズ(Indiana Jones and the Kingdom of Crystal Skull)」でした。夫と私は、早速、オンラインで初日の午後10時の一番遅い上映のチケットを買って、午後9時には映画館の列に並びました。私たちは希望通り、2階のバルコニーの最前席を確保できて、リクライニングのゆったりとしたシートで、66才になったハリソン・フォード扮する「インディアナ・ジョーンズ」に再会しました。映画は、1957年のおなじみの米ソの冷戦時代で、コンピュータグラフィックを駆使しながら、ネヴァダの砂漠、原子力爆弾の実験、南米の古代遺跡などなど、相変わらずのてんこ盛りのアクションアドベンチャーで、まるでディズニーランドのテーマパークに迷い込んだような気分でした。

普段、中々映画館に足を運ばない私たち夫婦ですが、アールデコの素晴らしい室内装飾、映画の全盛期を思い起こさせるエントランスや階段といった、映画鑑賞のムードは素晴らしく、大音響と大きなスクリーンで映画を見る楽しみを、思い出しました。観客は、インディア・ジョーンズの活躍に大いに拍手や口笛を吹いて、映画と一体となって楽しんでおり、普段の自宅で見るDVDでは、味わえない映画の醍醐味を改めて思い出しました。

自宅から歩いて10分もかからないところに、こんな素晴らしい映画館が出来た以上、今年は、夫と2人で「Moviegoers(映画鑑賞に出かける人)」となって、通うつもりです。コンピュータの前ばかりに座っていないで、外に出なければ…「体験」こそすべてですね。



Obama(オバマ)の新しい名前は「Barack Black Eagle(黒い鷲)」

5/21/2008

 
Picture
昨日は、ケンタッキーとオレゴンで、民主党大統領候補選が行われて、予想通り、クリントンはケンタッキーで圧勝、オレゴンはオバマの勝利となりました。結果、オバマは代議員獲得数でマジョリティとなり、マジックナンバー2118を獲得するための最終レースに突入する勢いです。オバマの弱みと指摘される「アパラチア山脈に住む低所得白人層(カントリーサイドに住むスコットランド&アイルランドからの移民)の不支持」は、今回もケンタッキーで証明されましたが、これは簡単には乗り越えられないハードルで、「黒人を大統領として投票できない=Race(人種)」という意識を持つ層が確かに存在します。ただし、太平洋側のオレゴンでは、同様の白人労働者層(低所得層、高卒)がオバマ支持に回っており、すでに人種問題を乗り越えた多くの白人は存在します。問題は、「バスに乗り遅れた低所得者層」に、どのようにリーチしていくのかということなのかもしれません。

今日、改めてオバマキャンペーンの政治献金を見ましたが、相変わらずとんでもないほどの勢いで、多くの個人献金を集めています。

  • 4月の政治献金:3130万ドル(32億8650万円)
  • 94%:200ドル(2万1000円)以下
  • 52%:25ドル(2625円)以下
  • 4月の新しい個人献金者:20万人
  • 2008年の現在までの合計:1億6700万ドル(175億3500万円)
  • 2700年から現在までの合計:2億6800万ドル(281億4000万円)

こういう数字を見るたびに、完全にオバマキャンペーンは、政治の歴史を塗り替えていると実感します。おとといのオレゴン州のポートランドに7万5000人が集まった写真が、いみじくもすべてを物語っていますが、今、米国では「Obama Revolution(オバマ革命)」ともいうべき現象が進行中で、「政治がセクシー」になっています。何百万人の人々が新たに民主党に登録して、政治に参加しようと強く望んでいます。これは、長い間の政治や政治家不信といったシニカルな態度の人たちの情熱に火をつけて、年齢・性別・人種を超えて、みんなが参加すべく、すでに行動を起しています。クリントンとオバマの長い闘いは、リアリティTV以上に多くのドラマを生んでおり、毎日新しい何かを期待して、多くの人々の目をレースに釘付けにしています。

オバマは、19日にモンタナにあるインディアン居留区に訪れて、Crow Nationと呼ばれるネイティブアメリカンの部族から、新たな名前をもらいました。

「Barack Black Eagle(バラク・ブラック・イーグル)」です。この部族の「Hartford & Mary Black Eagle」という名前の夫婦が、彼の新たな両親となり、彼にネイティブアメリカンの名前「ブラックイーグル(黒い鷲)」という名前を授けました。

オバマは、米国の歴史の中で迫害・無視され続けてきた「Native Americans(ネイティブアメリカン)」を、「the First Americans(最初のアメリカ人)」と呼んで、インディアン居留区の問題への取り組みを、真剣に親身になって語っています。インディアン居留区への2回も訪問することは、従来の大統領候補では考えにくいことで、オバマのアメリカへの視線の違いを感じます。

「黒い鷲」の別名を持つ米国大統領、これはかなり「Cool」なことです。すでに、YouTubeのコメント欄には「President Black Eagle!」という呼びかけがあり、どうやら「山は動きそう」な感じです。



航空会社の「顧客満足」ランキング:サウスウエスト航空が15年連続トップ

5/20/2008

 
今朝、気になった数字は、航空会社の「Customer Satisfaction(顧客満足)」の調査ランキングです。ミシガン大学による「American Customer Satisfaction Index.」では、2万6000人を対象に各業界の顧客満足度を企業別に発表しています。1から100のスケールで、「全体的な満足」、「リピーターとしての意向」、「質、価値、期待への比率」等について質問して、「顧客満足」を測っています。

航空業界は、2007年の63から1ポイント減の62ポイントで、過去最低の2001年の61ポイントに迫るほどの「顧客満足の低下」傾向です。以下は、各航空会社の指数ランキングです。

  1. Southwest Airlines: 79(2007年の76から2ポイント増。15年連続首位)
  2. American AirlinesとContinental Airlinesは同率: 62
  3. Delta Airlines: 60
  4. Northwest Airlines: 57(2007年の61から4ポイント減)
  5. United Airlines: 56
  6. US Airways: 54(2007年の61から7ポイント減)


首位のSouthwestは、昨年から3ポイントも指数が上がっており、燃料の高騰、景気後退で苦悩する航空会社の中で、相変わらず1人気を吐いている感じです。先月、DeltaとNorthwestの合併が決まり、UnitedとUS Airwaysも合併の俎上に登っていますが、米国の航空会社へのユーザの不満は、こうした業界の再編によって改善されるとは、思えません。

私は、ユナイテッドの長年の顧客でマイレージメンバーなので、頻繁にユナイテッドを使っています。航空機および機内の設備の古さや食事のひどさは、ある程度我慢できますが、フライトアテンダントのエコノミーの乗客に対するサービスの悪さは、もうあえて口にする気にならない、そういった感じです。たまに、本当に誠意を見せるフライトアテンダントがいると、それだけで嬉しくなって、その他の事はどうでも良くなります。前回の4月の日本出張の帰りに、まさにその誠意のあるまなざしと笑顔でサービスをしてくれた男性のフライトアテンダントがいました。彼は、きちんと私の目を見て、食事や飲み物を聞いてくれて、マニュアル以外の会話を、彼と交わすことが出来ました。

改めて「ユナイテッドにも、こういう人もいるんだ。結局、会社じゃなくて、人なんだな」と実感しました。この男性のフライトアテンダントは、多分私以外の多くの乗客に「良い顧客満足」を与えていると思います。企業が本当に注力しなければならないのは、顧客との「コンタクトポイント」における、1人1人の社員の「Attitude(姿勢)」です。ここで、「顧客に良い経験を提供」できたら、顧客は例え、多少時間が遅れても、機内設備や食事がひどくても、何とか我慢できるものです。

米国企業は、「顧客とのエンゲージメント」を測るために、「製品を自分の家族や友人に薦めますか?」という質問を、あらゆる顧客とのコンタクトポイントで聞きます。これは、家族や友人には、本当に気に入った製品やブランドしか薦めないという、「消費者の本音」を読み取ろうとして、使っている尺度です。

私も、長年のマイレージという特典があるのでユナイテッドを使っていますが、これから新たに航空会社のメンバーになろうとする家族や友人に、ユナイテッドを薦めるかどうか、となると、大きな「?」がアタマに浮かびます。少なくとも、あの男性のフライトアテンダントのような人が、もっと増えてくるならば、私も再考しますが、今の状態ではまだまだ難しい、と思います。

世界で最も背の高い人たちの国トップ10

5/20/2008

 
アメリカに13年前に移住してきて、最初にカルチャーショックを受けたのが、空港のトイレでした。何に驚いたかというと、便座に座って、足が床につかなかったことです。私の身長は日本風に言うと157cmで、米国に来てからは、「5フィート2インチ(厳密に言うと5.15フィート)」と言っています。日本時代、私のジェネレーションでは、決して背の低い方ではありませんでしたが、この国に住み始めてからは、常に背の低さを実感します。

アメリカは、さまざままな人種がいて、比較的背の低いラテン系やアジア系もいるので、国の平均身長は、ヨーロッパの北欧に比べれば低くなっています。以下は、ドイツのミュンヘン大学のJohn Komlos教授による国別の平均身長のトップ10です(2000年調べ)。

背の高い国のトップ10 (国別の男女の平均身長)

  1. オランダ:女性5.60フィート (170.7cm) 男性6.03 フィート(183.8cm)
  2. デンマーク:女性5.48フィート(167cm) 男性6.01フィート(183.2cm)
  3. スウェーデン:女性5.48フィート(167cm) 男性5.92フィート(180.4cm)
  4. チェコ:女性5.48フィート(167cm) 男性5.92フィート (180.4cm)
  5. ノルウェイ:女性5.47フィート(165.2cm) 男性5.90フィート(179.8cm)
  6. ドイツ:女性5.47フィート(165.2cm) 男性5.89フィート(179.5cm)
  7. アメリカ:女性5.38フィート(164cm) 男性5.89フィート(179.5cm)
  8. ベルギー:女性5.51フィート(167.9cm) 男性5.88フィート(179.2cm)
  9. カナダ:女性5.42フィート(165.2cm) 男性5.88フィート(179.2cm)
  10. オーストリア:女性5.50フィート(167.6cm) 男性5.86フィート(178.6cm)


オランダに移住したら、私は完全にガリバーの巨人国に移ったような気がしたと思います。ちなみに、夫の先祖はデンマークから移住してきた北欧系ですが、彼は6.20フィート(189cm)で、親戚はみんな背が高く、夫の長男(私の義理の息子)は6.4フィート(195.1cm)です。義理の息子と話す時には、顔を思いっきり上に向けて話さないと彼の顔が見えないので、首が疲れます。義理の娘たちも170cm以上なので、結局、私はガリバーの国に来たみたいです。

私は以前、コラムで、米国のCEOの身長について書きましたが、フォーチュン500の企業のCEOの身長は平均6フィート(182.9cm)で、58%が6フィート(182.9cm)以上、30%が6.2フィート(189cm)以上というデータが出て、驚きました。米国男性の平均身長は5.9フィート(179.8cm)で、6フィート(182.9cm)以上は14.5%で、6.2フィート(189cm)以上は3.9%しかいないのに、なぜ背が高い人がCEOになるのか?「背の高い男性はリーダーシップがある」という根拠のないステレオタイプな考えがはびこっているからだと分析されています。私も同感です。

「背の高さや体重で人の価値を測る」のは、間違いです。ただし、残念なことに、ポップカルチャーが蔓延する米国では、「ルックスの良さ」が大きくクローズアップされていて、その色眼鏡は中々消えません。

オバマキャンペーンの新記録:7万5000人が集まったオレゴン

5/18/2008

 
Picture
猛暑が少し和らいで、気分が大分楽になりました。

今日はこの写真(MSNBCのサイトより:写真Justin Sullivan/ Getty )を見て、さすがにびっくりしました。 7万5000人が集まったObama (オバマ)のオレゴンのラリーは、メディアがロックコンサートと言うぐらい超人気です。カイヤックやボートで水上から観戦した人もいたようです。20日の投票でクリントンはケンタッキーで勝利すると思いますが、彼がオレゴンでかなりの票を獲得して、最終的な民主党の大統領候補として ノミネーションを宣言しそうです。彼は、20日はアイオワに向かうということで、1月の最初の劇的な勝利を飾ったアイオワで、ノミネーションの勝利宣言をするというお膳立てのようです。すでに、「オバマ対マケイン(ブッシュ大統領を含む)」の対立は、厳しくなってきており、11月の本選挙に向けて、米国の風は激しく吹き始めています。

PS: MSNBCのニュース番組「Hardball」のキャスターChris Matthewsは、「Political Woodstock(ウッドストックの政治版だ)」と言っています。まさに、オバマはMomentum(勢い)に乗っています。


水不足の中で、気温は体温より高くなるほどの記録的な暑さです。

5/16/2008

 
昨日は、我が家のあるOaklandエリアは、華氏98度(摂氏36.6度)と5月の過去最高の記録1976年の87度(摂氏30.6度)を11度も上回る観測史上最高の暑さを記録しました。

サンフランシスコ・ベイエリアは、湿度もなく、海風が吹くので、極端に気温が上がらないため、家庭には通常冷房がなく、暑ければ窓を開ければよいという快適なライフスタイルで過ごせます。それが、昨日・今日のように、100度(摂氏37.7度)近くなると、さすがに窓を開けても気温は下がらず、扇風機をかけて、生暖かい風を冷たく感じるようにしているだけです。救いは湿度がないので、体温以上に気温が上がっても、日本のような蒸し暑さで汗をかくというのがないだけ、まだましだと思います。夏場でも年に3日ぐらい、夜も気温が下がらず暑くてしんどい日がありますが、今回のように5月にこうしたヒートが訪れるのは、ちょっと異常です。

2年連続で冬と春の雨が少なかったことによって、すでに水の使用制限が出ており、芝生の水撒き、洗車は禁止されており、各家庭は水の使用量が昨年同月より上回った場合には、追加で料金を払うという罰則も用意されており、今年は厳しく水の制限をしていかないといけない状況です。過去15年ぐらいは、雨がかなり降っていたので、この水不足というカリフォルニアの課題は、ベイエリアでは多少みんなの意識から落ちていましたが、今年はそうは行かない深刻な状況です。

うちの前庭は、かなりの広さの芝生があり、これに夏場は水をまかないとすぐにブラウンに変色して枯れてきてしまいます。芝生は、水をかなり必要とするものなので、このカリフォルニアの風土に合わないという議論は、環境保護の人たち以外からも発言されています。我が家も、この議論はずいぶんしていますが、資金の余裕がないために、前のオーナーが植えた庭の芝生をネイティブのプラント(水を極端にやらなくても土壌にあったものであればそれなり育つ)に植え替えるプランはまだ実行に移せていません。来年以降も、水不足の問題は継続するようなので、我が家も真剣にこれに取り組むべき時が来たようです。

しかし、「あつーい」、このままでは、アタマがボワーンとして、まともな仕事が出来ません。日本はすでに土曜日ですし、エネルギーの無駄になるので、私は、足を冷やしにビーチに向かいます。ベイの水は、いつも冷たいので...


"Limbaugh effect(リンボー効果)"と"Webby Awards"を受賞した"Yes We Can"ヴィデオ

5/7/2008

 
昨日は、インディアナとノースカロライナで民主党大統領候補選挙があり、Barack Obamaがノースカロライナ(オバマ56% vs. クリントン42%)、Hillary Clitonがインディアナ(クリントン51% vs. オバマ49%)の勝利となりましたが、インディアナは2%という僅差で、さらにノースカロライナは14%という大差でオバマが制したために、候補者としてオバマは大きくステップを踏み出しました。

このインディアナのクリントンの僅差の勝利に貢献した要素のひとつとして、コンサーバティブな共和党支持者のラジオ番組の人気ホストのRush Limbaugh(ラッシュ・リンボー)の "Operation Chaos(オペレーション・カオス)" と呼ばれる戦略があげられます。これは、民主党をかく乱するためのもので、彼は共和党支持者のリスナーに、民主党員として登録してクリントンに投票して、出口調査ではメディアに嘘の回答をして、民主党予備選挙を長期化・泥沼化・混迷化させようと呼びかけています。彼のこの戦略は、"Limbaugh effect(リンボー効果)"となって、インディアナではクリントンへ7%の共和党員による投票が集まり、それによって、本来はオバマの逃げ切りの勝利に終わったインディアナ戦は、結果としてクリントンに勝利をもたらし、彼女の候補者レース存続理由をもたらしたと、リンボーは嘯いています。

この"Limbaugh effect(リンボー効果)"が貢献したかどうかは別にして、昨晩のインディアナは、深夜の12時を過ぎて95%の開票が終了してもまだどちらが勝つか予測できないという状況で、候補者もそうですが、サポーター、有権者、アナリスト、ブロガー、メディア、そして選挙区以外の一般の米国民がドラマの行方を固唾を呑んで見守るというムードで、そんじょそこらのリアリティTVでは絶対に書けないシナリオでドラマは進行しています。数字上ではすでにオバマに勝つことは不可能であるとされているクリントンですが、それでもレースから下りないと宣言しており、民主党の予備選は、8月の党大会までレースが継続されそうです。

そんな中で、昨日オバマをサポートするミュージシャンBlack Eyed PeasのWill.i.amは、「The Webby artist of the year」を受賞しました。理由は、オバマ支援のミュージックヴィデオ"Yes We Can"によって、YouTubeというソーシャルメディアのみで、何百万人の市民を巻き込んで政治的キャンペーンに貢献したことを評価されて受賞しています。私も2/15にこのヴィデオに関してエントリしていますが、オバマのニューハンプシャーのスピーチと歌詞が見事に重なり合って、ボランティアリーに参加した著名人のオバマに託す「Yes, We Can」という想いが結実しており、まさに2008年を象徴するヴィデオという感があります。

最近はすっかり目立たなくなった「Webby Awards」ですが、今回の選択は納得です。11月の本選挙でオバマがマケインに勝てるかどうかは、まだまだ予断の許さないところですが、少なくとも「Yes We Can」は2008年のキーワードとして人々の記憶に残るのは確実、そんな気がします。

<<Previous

    大柴ひさみ

    日米両国でビジネス・マーケティング活動を、マーケターとして、消費­者として実践してきた大柴ひさみが語る「リアルな米国ビジネス&マーケティングのInsight」

    Archives

    May 2020
    April 2020
    March 2020
    January 2020
    November 2019
    August 2019
    November 2016
    October 2016
    May 2016
    April 2016
    January 2016
    December 2015
    August 2015
    July 2015
    June 2015
    May 2015
    December 2014
    November 2014
    January 2013
    November 2012
    August 2012
    May 2012
    December 2011
    November 2011
    October 2011
    August 2011
    May 2011
    April 2011
    March 2011
    January 2011
    November 2010
    October 2010
    September 2010
    August 2010
    July 2010
    June 2010
    May 2010
    April 2010
    March 2010
    February 2010
    January 2010
    December 2009
    November 2009
    October 2009
    September 2009
    August 2009
    July 2009
    June 2009
    May 2009
    April 2009
    March 2009
    February 2009
    January 2009
    December 2008
    November 2008
    October 2008
    September 2008
    August 2008
    July 2008
    June 2008
    May 2008
    April 2008
    March 2008
    February 2008
    January 2008
    December 2007
    November 2007
    October 2007
    September 2007
    August 2007
    July 2007
    June 2007
    May 2007
    April 2007
    March 2007
    February 2007
    January 2007
    December 2006
    November 2006
    October 2006
    September 2006
    August 2006
    July 2006
    June 2006
    May 2006
    April 2006
    March 2006
    February 2006
    January 2006
    December 2005
    November 2005
    October 2005
    September 2005
    August 2005
    July 2005
    June 2005
    May 2005
    April 2005

    Categories

    All
    Book
    Business
    Culture
    Current Affairs
    Game
    Green : 環境・テクノロジー
    Healthy Life
    Influencer
    JaM Media
    Marketing
    Movie
    Music
    Obama Watch
    Online
    Politics
    Religion
    SNS
    Sports
    Technology
    Travel
    TV
    Twitter
    WOM (Word Of Mouth)

Proudly powered by Weebly