アメリカは、さまざままな人種がいて、比較的背の低いラテン系やアジア系もいるので、国の平均身長は、ヨーロッパの北欧に比べれば低くなっています。以下は、ドイツのミュンヘン大学のJohn Komlos教授による国別の平均身長のトップ10です(2000年調べ)。
背の高い国のトップ10 (国別の男女の平均身長)
- オランダ:女性5.60フィート (170.7cm) 男性6.03 フィート(183.8cm)
- デンマーク:女性5.48フィート(167cm) 男性6.01フィート(183.2cm)
- スウェーデン:女性5.48フィート(167cm) 男性5.92フィート(180.4cm)
- チェコ:女性5.48フィート(167cm) 男性5.92フィート (180.4cm)
- ノルウェイ:女性5.47フィート(165.2cm) 男性5.90フィート(179.8cm)
- ドイツ:女性5.47フィート(165.2cm) 男性5.89フィート(179.5cm)
- アメリカ:女性5.38フィート(164cm) 男性5.89フィート(179.5cm)
- ベルギー:女性5.51フィート(167.9cm) 男性5.88フィート(179.2cm)
- カナダ:女性5.42フィート(165.2cm) 男性5.88フィート(179.2cm)
- オーストリア:女性5.50フィート(167.6cm) 男性5.86フィート(178.6cm)
オランダに移住したら、私は完全にガリバーの巨人国に移ったような気がしたと思います。ちなみに、夫の先祖はデンマークから移住してきた北欧系ですが、彼は6.20フィート(189cm)で、親戚はみんな背が高く、夫の長男(私の義理の息子)は6.4フィート(195.1cm)です。義理の息子と話す時には、顔を思いっきり上に向けて話さないと彼の顔が見えないので、首が疲れます。義理の娘たちも170cm以上なので、結局、私はガリバーの国に来たみたいです。
私は以前、コラムで、米国のCEOの身長について書きましたが、フォーチュン500の企業のCEOの身長は平均6フィート(182.9cm)で、58%が6フィート(182.9cm)以上、30%が6.2フィート(189cm)以上というデータが出て、驚きました。米国男性の平均身長は5.9フィート(179.8cm)で、6フィート(182.9cm)以上は14.5%で、6.2フィート(189cm)以上は3.9%しかいないのに、なぜ背が高い人がCEOになるのか?「背の高い男性はリーダーシップがある」という根拠のないステレオタイプな考えがはびこっているからだと分析されています。私も同感です。
「背の高さや体重で人の価値を測る」のは、間違いです。ただし、残念なことに、ポップカルチャーが蔓延する米国では、「ルックスの良さ」が大きくクローズアップされていて、その色眼鏡は中々消えません。