ひさみをめぐる冒険
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ひさみをめぐる冒険
サンフランシスコ・シリコンバレー在住マーケターのINSIGHT(洞察)



スターもディスポーザブル

7/30/2005

 
今日はHair Cut & Hightlightに行ってきました。ハワイ航海前に、超ショートして「GI Hisami」*のようになっていた私のヘアーも、その後2ヶ月を経過して、気持ちが悪いぐらいに長くなり(人はこの言葉を聞くと笑います)、今日は Back to GI Hisamiです。

*「Gi Jean」という、Demi Moore主演の映画からとっています。GIカット(坊主刈り)のDemiが軍隊で過酷なトレーニングを受ける映画で、私の髪はGI Cutまではいきませんでしたが、サイドの地肌は結構透けて見えるぐらい短くしました。

昔から、床屋さんや美容院には、必ず普段自分が読むことのない最新の雑誌があり、それらを読んで情報のアップデイトを図り、さらに美容師さん(Hair Stylist)は町内のいろんな話も知っていて、近所の情報もついでにアップデイトできる強みがありました。私はクルマで30分(25マイル以上ハイ ウェイを走る)のところに通っているので、近所の情報のアップデイトはできませんが、ファッション雑誌(Instyle)なんかを目にして、高級ブランド の広告戦略のアップデイトをしてきました。

一番目を惹いたのは、ヴェルサーチの広告で、ここではDemi Mooreがトレードマークの長い黒髪をなびかして横たわっており、となりのページのヴィトンには、Uma Thurmanがモナリザばりの不思議な微笑を唇に浮かべていました。最近読んだブランド戦略の記事ではUmaによってヴィトンはすっかり「In」なアイ テムとして注目を集めているということです。Nicole Kidmanもシャネルの広告で目に付きますし、ちょっと私がこうしたブランドの世界から目を離して、シリコンバレーやセーリングなんかにうつつをぬかし ている間に、すっかり高級ブランドの広告ページは、個性的な女優陣に席巻されてしまったようです。

私のHair Stylistによれば、ヴェルサーチはJeniffer Ropezを昨シーズン使用しており、今シーズンはDemiに変えたので、これでヴェルサーチはもっと「In」になるはずと説明してくれました。

かつて、日本では広告にセレブを使うのが定型でしたが、米国では広告に出るとセレブ(特にハリウッド系のスター)の価値が下がるとして、セレブが登場する 広告はほとんど見かけませんでした。しかし、こうした最近の傾向を見ると、スターたちも積極的に高級ブランドの広告には出てきているので、米国の感覚も日 本的になりつつあると思います。また、スターたちとの広告契約も、長期的なコントラクトではなく、その時々の「旬な人た」ちをうまく使う、一種のディス ポーザブルな使い方になりつつあるのかなと感じます。

何でもディスポーザブルなモノになれている今の人たちにとって、普遍的な存在はほとんどない、当たり前の話ですが、美容院でアタマにオカマをかぶって、雑誌を読みながら感じたことです。


ロゴマーク恐怖症

7/29/2005

 
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昨日、ビジネスウィークを読 んでいて、久しぶりにブランドについて考えてみました。26年前に広告代理店に入社した私は、それ以来常に「Brand」や「Branding」という言 葉を意識して生活していると言っても過言ではありません。特に日本時代は外資系広告代理店の担当営業として15年間勤務していたので、これらの言葉に追い まくられていました。

個人的には、高級ブランドのロゴが入るような衣服、アクセサリー、バッグなどを一切持ったことがなく、1980年代のバブル全盛期には、業界でヴィトンの バッグ、ローレックスの時計(オイスター)を持たない貴重な女性として、逆に評判になったぐらいでした。シャネルやヴィトンのように、遠くから一目でわか るロゴマークの製品は、先方からお金を払って広告してくださいと言われない限りは、自分で購入しないという信念があり、今までその手の高級ブランド品を身 につけたことはありません。

そんな私が、先日出張先で大のお気に入りのサングランスをなくしてしまいました。これはEmporio Armaniですが、小さく書かれたブランド名はまず他人にはわかず、本人も買った後でEmporio Armaniであることに気がついたぐらいの普通のサングラスです。この微妙なブルーグリーンのサングランスに似たモノを探すべく、モールを駆け回りまし たが、見つからず、ついに似たようなのを見つけました。それはなんとロゴマークがばっちり目立つシャネルのサングラスでした。泣きたくなるような気分で、 それをかけてミラーの前にたちましたが、どこから見てもシャネルのサングラスで、私はかぶりを振りながら、はずして、お店を去りました。

最終的には、Ralph Laurenでしたが、目立たないロゴの入れ方で、色が非常によく似たサングラスを見つけて購入しました。今でも、眼鏡のつるの留め金部分にシャネルのロ ゴが入ったあのサングラスをかけた時の恐怖は去りがたく、それはあえて言うならば「シャネルというバーコードを顔に貼り付けられたロゴマーク恐怖症」とも 言うべきものです。あれ以来、シャネルのロゴマークへの恐怖は、一種のトラウマとして、Imprinting(刷り込み)されてしまいました。

ブランドというものには、それを万人が好むか好まないかにかかわらず、おのおの強烈なイメージを所有しています。この強烈なイメージがないものは、いわゆ る「ブランド」とは言えませんし、このイメージに対して、人々は個人的感情を持って接することになります。この個人的な感情がくせ者で、しばしばこの感情 が、一般の人たちに、そのブランド所有者を見る時のステレオタイプなイメージを植え付けます。

私は、シャネルやヴィトンを非難しているわけではなく、ロゴマーク恐怖症なので、単に好まないというだけです。それでも、遠くからでもすぐにわかる 「iPod」には、今のところFall in loveです。便利で簡単な操作、大きな容量で持ち運びに便利な「iPod」は、やはり良いです。

垂直移動の凄さを実感

7/20/2005

 
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週末は、夫のFamilyのReunionがあり、Salt Lake Cityに行ってきました。通常は、Salt Lake Cityに泊まるのですが、今回はスキーリゾートのSnowbirdのロッジに宿泊して、垂直移動の凄さを味わってきました。

1日目にロッジに到着して、なんだか息苦しく、さらに夕方から深夜にかけて頭痛に襲われ、普段こういう状態になったことのない私は、これはなんなんだろ う?と思いながら、のたうち回っていました。翌朝、夫も頭痛がすると言いだし、2人でやっと一種の高山病にかかったことに気がつきました。

海抜7760フィート、山頂は11000フィートのSnowbirdは、メートルに直すと、2365.25mとなり(山頂3352.80m)、普段海抜ゼ ロの地域に住んでいる私が、いきなり富士山(山頂3776m)の5合目に来てしまったことになります。Snowbirdの山頂は富士山に匹敵するほどの高 さで、もちろん雪もまだ残っており、思いもよらないこの極端な垂直移動で、私は珍しくすっかり参ってしまいました。

船酔いは、水平線をじっと見て風にあたっていると直りますが、山の場合は下山しない限り症状が良くならないので、頭痛薬でその場を何とかしのぎました。

周囲を見回すと、私たち以外は、子供から大人まで、ライブミュージックや1000フィートを一気に下降するZipRiderや、ボブスレーのようなAlpine Slideで、元気に楽しんでおり、他の人は、この高所でのアクティビティが平気なようでした。いつもでしたら、真っ先にそういう乗り物に乗りたがる私は、今度来るときは、携帯用の酸素補給器を持参すると決めて、ぐったりしていました。

私たちのような、海抜ゼロ居住者は、O2 Bar(酸素補給バー)が必要だと、つくづく実感しました。

「視力」独立宣言(Lasik手術後の結果)

7/11/2005

 
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7月5日午後、とうとうLasik手術を受けました。手術室のベッドに横たわっておよそ20分間弱で終了しました。手術中の感じは以下のようです。

ドクターからの指示で、赤く点灯するランプを見つめ続けるのが、手術の成功の鍵だと言われ、私はその言葉を守ろうと、必死に瞬きしないように努力していま した。すでに私の眼には、瞳を開かせるためのリングがはめられ、眼にはさまざまな目薬が入れられ、時にはかなり染みるので、思わず眼をつむろうとするの を、必死こらえてがんばりました。

赤く点灯するランプはいろいろと変化し、そのイメージは、宇宙空間のビックバンを連想させ、私は、スタンリー・キューブリック監督の「2001年宇宙の旅」を思い描きながら、眼を見開いていました。レーザーで眼を切開している音や独特の臭いも、完全に知覚できるので、実際に自分の眼の上で行われていることを、想像するのは極力避けて、「2001年宇宙の旅」の映像だけをイメージするよう心がけていました。

手術中も、ドクターはしょっちゅう「Great!」、「Perfect!」、「Good Job!」というポジティブな言葉を連発して、私を大いに励ましてくれたので、うまくいっているという自信に裏付けられて、たいした不安もなく、無事に手 術を終えることができました。米国のドクターと患者関係は、「コーチとアスリート」という感じで、ドクターのポジティブな励ましやAttitude(態 度)は、私たち患者にとって、非常に安心感を抱かせるものだと実感しています。

手術後は、夫の車で自宅に戻り、3時間ぐらいの睡眠をとりました。この間、眼をこすらないことが非常に重要なので、ドクターから与えられた睡眠用のゴーグルをつけて、眠りました。

眠りから覚めて、何気なくベッドの横の目覚まし時計を見て、驚いたのは、時間がはっきり見えたことです。思わずbathroomに行って、鏡を見て、また びっくり、自分の顔がぼやけずに見えていました。翌日の検診で、何の炎症もなく、今の時点ですでに20/30あるから、自分で運転しても構わず、仕事も OKということで、午後から通常通り働き始めました。1ヶ月後には、20/20まで良くなるはずなので、来週ドクターから運転免許書の変更指示書(もう眼 鏡使用ではなくなりました)をもらって、免許書を変更します。

36年間、お世話になった近視用の眼鏡およびコンタクトレンズとは、無縁の世界に足を踏み入れ、今は読書およびコンピュータのモニターのため眼鏡(老眼鏡 です)だけを使用する、シンプルな生活になりました。早速日本の母に電話で報告しました。母は非常に驚いていましたが、全く問題がないとわかると、私が弟 の高校時代バレーボールの試合中、体育館でコンタクトレンズを落として、試合を中断させたことなど、一気に コンタクトレンズにまつわる昔話を連発し始めました。

今、唯一大変なのは、睡眠用のゴーグルをつけて、眠ることです(これは1週間使用しなければなりません)。手術後の2日目は、LAへの日帰り出張がありま したが、諸事情で急に宿泊することになり、夜の10時半ホテルに向かう車の中で、睡眠用のゴーグルを持参していないことに、気がつきました。どうしよかと 思いながら、スーパーマーケットに立ち寄り、水泳用のゴーグルを購入し、その晩をそれをつけて、眠りました。かなりきつく顔を締め付けたため、翌朝5時 50分に起床した私の顔は、ゴーグルの跡がしっかりマークされ、半漁人のような顔になっていたのが印象的です。

まあ。これも視力の独立のための小さな代償だとして、逆に大いに楽しんでいます。コンタクトレンズなしの私ですから、次にやりたいことは、もちろんウォータースポーツで、ぜひ「カイトボーディング」に挑戦してみたいなと思っています。ここサンフランシスコ・ベイエリアは、風があるので、ウィンドサーフィンやカイトボーディングが盛んで、誰でも気軽にトライできます。


大統領専用ヨット「USS Potomac(ポトマック)号」

7/5/2005

 
今日は、独立記念日(Independence Day)で、私は今日中にしなければならない仕事があり、情けないことにコンピュータに向かっていますが、通常は、みんな、バーベキューを食べながら、夜の花火の打ち上げに備えて、アルコールが入って来ている頃です。

うちの夫は、今日はルーズベルト大統領の専用ヨットだったPotomac号(165フィート、376トン)のクルーとして、先ほど出かけました。


エルビス・プレスリーも一時期所有していた、この歴史的なヨットPotomac号は、1934年米国海軍によって建造され、まだエアフォース1(大統領専 用飛行機)がない時代、大統領はホワイトハウス以外の多くの時間を、この「Floating White House」と呼ばれたヨットで過ごしています。大統領の有名な定例のラジオ出演もここから行われており、1941年英国首相のチャーチルは、このヨット に招かれて、大統領と密談を交わしています。彼らが座った歴史的な巨大なソファで、私は寝転がって居眠りをしたこともありますが、ここは、ヨットが停泊し ていて、陽がさしている時は、本当に気持ちが良い場所です。

Port of Oaklandがこのヨットを500万ドルかけて修復して、1995年以来一般に公開されています。NPOによって運営されているPotomac号は、す でに8万人以上の訪問者があり、定例のHistorical Cruise以外に、個人や会社などのチャーターも可能で、私もユダヤ式の結婚式のチャーターの時に、乗り合わせましたが(クルーの家族のベネフィッ ト)、SFベイにあるエンジェルアイランドに横付けして行われた結婚式は、とても荘厳で女性のラビによる歌声はすばらしいものでした。

シニアを中心にしたボランティアワークのサポートに支えられているPotomac号は、ルーズベルト大統領そっくりの案内人によるパフォーマンスもあり、 古き良き時代のアメリカを感じさせる歴史的なヨットと言えます。びっくりするほど小さくて質素な大統領のキャビンは、まるで、世界の大国として君臨する前 の(第2次世界大戦前)素朴なアメリカを象徴するようで、感慨深いモノがあります。

当時の大国として世界に君臨していた英国のチャーチル首相の強力な圧力で、海外不干渉主義を取る米国の第2次世界大戦参戦を余儀なく決定したルーズベルト 大統領。諸説よると、彼は真珠湾攻撃を知りながら、それを米国の対戦参加への世論の高まりに利用するために、知らないふりをしたとも言われています。この ヨットで眠れぬ苦悩の日々を過ごした大統領のコトを考えると、さらに深い感慨を思わざるをえません。

以下の写真は、Potomac号のエンジンルームで、2つ巨大なディーゼルエンジンに挟まれて、耳にマスクをしている私です。

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私の「視力」独立宣言

7/5/2005

 
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今日のタイトルに書きましたが、私は、明日、コンタクトレンズと眼鏡から独立します。

中学生の時(12歳)から始まった私の眼鏡依存型の36年のライフスタイルは、明日の13時35分を持って終了する予定です。日本時代に、身障者手帳が申 請できるかもと言われたぐらいの極度の近視と弱い乱視の私は、最近は老眼も加わり、3種類の眼鏡を適宜使い分けないと、生活が出来ない不便さを味わってい ます。

ハワイ航海の2日目に、左目のコンタクトレンズをなくし、それ以来眼鏡をかけていることもあり、この際、一気に私の最大の弱点である視力矯正を、Lasikで直そうと思い、広告で見つけたLasikPlusに電話をして、1時間半の無料手術用のコンサルテーションを受けました。私の眼は手術による視力回復が可能で、3週間のコンタクトレンズなしの期間を経て、眼のカタチを自然な状態に戻して、手術することになります。

担当のDr. Simonは、すでに2万5000件以上の手術経験があるベテランで、このVision Centerは、1991年以来北米で35万件の手術実績を持っています。ここでは、LASIK、PRK/LASEKが可能で、私の場合にはボシュロムのLASIK技術で、 手術が行われます。手術自体は20分ぐらいで終了して、その後は自宅で休養(睡眠)して、人にも寄りますが、翌日には職場に戻れると言われています。手術 後の眠りから起こしてもらう役目は、夫にやってもらおうと思っています。鳥などに多く見られる、最初に見るモノを母親だと思い、その行動に従う 「Imprinting(刷り込み)」を、夫の顔でやるつもりです(笑)。

コストですが、患者の視力状態とアフタケアの選び方によって、費用は異なりますが、片目で、$799から$1999のレンジです。私の場合は、「VISX Star S4/ LIFETIME Acuity Plan」を選び、これは片目で$1499で、近視と乱視の矯正手術です。このプランは、1年間の無制限の手術後の検査とタッチアップ、さらに私の視力が 変化した時の矯正手術が、生涯にわたって受けられるというプランです。最近は、日本でもコストダウンされたと聞きますが、日本で受ける場合は片目20万円 から30万円と聞いていますので、まだまだ費用では2倍の違いがあるようです。

また、ここではGE Bankによるファイナンシャルプログラムもあり、オンライン上での簡単な審査で、CareCreditというカードの会員となり、12ヶ月無利息の月払いも可能です。このカードは、以下のような美容形成的な医療関連専用のカードで、ペットの緊急ケアや予防ケアの支払いにも対応します。

Dentistry 
Vision Care (including LASIK) 
Veterinary Medicine 
Audiology 
Cosmetic Surgery 
Hair Restoration and 
Other Healthcare Specialties

すでに、2001年に入れ歯という処置を選ぶのがいやで、「3本のインプラント手術」を受け、歯にボルトが3本入っている私は、このLASIKによって、 ますます身体はサイボーグ化していくような気がします*。ただ、それもこれもすべて、なるべく誰にも何にも頼らずに生活したいという 「Independent(独立した)」への欲求が、私をそうした手術をする決断に駆り立ているような気がします。

また、こうした手術はなんだかんだとお金がかかりますが、「健康」は言ってみれば大切な個人の資産でもあり、こうした健康管理は、長期的に見ると非常に重要な自分への投資となります(もちろんこうなる前に予防をしっかりして、手術を必要としないことが先決ですが…)。

リンゴもがぶって丸ごと食べたいですし、海中で度付きのシュノーケルマスクなしで潜りたいですし、露天風呂も眼鏡なしで入りたいですし、強風の中で夫の手 を借りずに歩きたいですし(ハードのコンタクトレンズは埃に極端に弱い)、やはり誰にも依存せずに行動したいと、つくづく実感しています。

眼鏡やコンタクトレンズなしで、モノが見える世界は、私には想像を絶しており、そのことはまたブログします。

*当時はまだ現在ほどインプラントは盛んではなく、私はその歯科医にとっての初のインプラント患者でした。彼は習ってきたばかりの技術を披露すると言って、嬉しそうに、私の口の中をのぞき込んでいました。そうです、私は彼の最初の実験動物の役割を無事に果たしました。


花火(Fireworks)

7/5/2005

 
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アメリカ人の花火好きは、中国人の爆竹好きと同じような気がします。とにかく、お祝いに花火とパレードは欠かせないのが、アメリカという国の風景です(www.sfgate.comの写真より)

独立記念日の花火も終わり、私は今、またコンピュータの前に座り込んでいます。

うちは、目の前をBelmont Slough(ベイの海水と真水が出会う場所)が流れ、San Mateo Bridigeも見える、いわゆるWater Frontで、ベイエリアの至るところで打ち上げられる花火が、自宅のLiving Roomから見られるラッキーなところに位置しています。Belmont Sloughの遊歩道にはベンチが設置されており、午後9時近くなるといろんな人たちが、花火見物で集まってきます。

2年前ぐらいまでは、独立記念日の花火は、セーリングボートでベイに出て、海上から見るのが我が家のTraditionとなっていましたが、最近はいろん な諸事情で、出来なくなりつつあります(一度、花火に最も近いSFのフェリービルディングの水際に碇を降ろして、花火を待っていたら、湾岸パトロールに危 険だからと注意され、最上のポジションを明け渡したことがあります。その場所の確保のために、身体が海に落ちるぐらい、ぎりぎりまでブイに近づき、離れ業 でロープをかけたことは今でも忘れません。花火の火の玉は、降ってくるし、エキサインティングでした)。

鍵屋・玉屋による両国の川開きの花火に限らず、世界でも屈指の花火大国日本に生まれた私としては、花火技術に関しては、いろいろな意見がありますが、アメ リカ人の花火が上がるだけで興奮するシンプルさには、けっこう脱帽します。ようは単純にお祭りの時の花火を見るコトが大好きで、大晦日や独立記念日のよう に、ムチャクチャに楽しい時に、欠かせないのが花火という気風です。ですので、日本のように夏の風物詩のような季語としての「花火」は存在しません。

1776年7月4日、独立宣言に署名しているアメリカは、今年で229歳ということになり、まだまだティーンネージャーの気分が抜けないという感じです。 私の母は2月11日生まれで、日本の建国記念日が誕生日です。建国記念日は、戦前は「紀元節」と言われ、『日本書紀』で初代天皇とされる神武天皇が即位し た日、紀元前660年2月11日が、日本の誕生日です。日本は、今年で2665歳で、かなりのシニア年齢の国となります。

有名なフランスもしかり、いろんな国で独立や革命を祝う日は、各々の国にとって、意味のある日となっています。独立記念日は、各々の国民が占領あるいは支 配されていた政府や国より、自力で自国の独立を勝ち取った日を意味し、屈辱からの解放や自由を謳歌する日でもあります。それと呼応するように、例えばフラ ンス革命を祝うフランス国歌「ラ・マルセイエーズ」のように、歌詞は相当血なまぐさい戦場を歌い込んだモノがあります。これらは、日本では決して歌うこと をはばかるような歌詞で、改めて、独立あるいは革命記念日と、建国記念日の意味の違いを実感しています。

今晩、ワシントンで行われた行事では、グロリア・エステファンが、夫のエミリアとともに壇上に上がり、音楽家としての生涯貢献の受賞を受けていました。ラ テンミュージックが、独立記念日のお祝いの歌として、全米を流れていくのも、アメリカという国のテンポの速さを反映しているようで、良いなと思っていまし た。

彼女は、「America is a dream」と言って、「I love you」と言いながら、ステージを去っていきました。昨年の故レイ・チャールズによる「Ameica Thne Beautiful」も、9/11を経たアメリカの愛国的な気分を盛り上げるのに大いに一役買った気がしますが、今年のラティーノによる音楽は、米国の未来を予感するようでした。

まあ、なんだかんだと言いながら、「自国を素直に愛していると言える」国は、健康だと思います。



    大柴ひさみ

    日米両国でビジネス・マーケティング活動を、マーケターとして、消費­者として実践してきた大柴ひさみが語る「リアルな米国ビジネス&マーケティングのInsight」

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