中学生の時(12歳)から始まった私の眼鏡依存型の36年のライフスタイルは、明日の13時35分を持って終了する予定です。日本時代に、身障者手帳が申 請できるかもと言われたぐらいの極度の近視と弱い乱視の私は、最近は老眼も加わり、3種類の眼鏡を適宜使い分けないと、生活が出来ない不便さを味わってい ます。
ハワイ航海の2日目に、左目のコンタクトレンズをなくし、それ以来眼鏡をかけていることもあり、この際、一気に私の最大の弱点である視力矯正を、Lasikで直そうと思い、広告で見つけたLasikPlusに電話をして、1時間半の無料手術用のコンサルテーションを受けました。私の眼は手術による視力回復が可能で、3週間のコンタクトレンズなしの期間を経て、眼のカタチを自然な状態に戻して、手術することになります。
担当のDr. Simonは、すでに2万5000件以上の手術経験があるベテランで、このVision Centerは、1991年以来北米で35万件の手術実績を持っています。ここでは、LASIK、PRK/LASEKが可能で、私の場合にはボシュロムのLASIK技術で、 手術が行われます。手術自体は20分ぐらいで終了して、その後は自宅で休養(睡眠)して、人にも寄りますが、翌日には職場に戻れると言われています。手術 後の眠りから起こしてもらう役目は、夫にやってもらおうと思っています。鳥などに多く見られる、最初に見るモノを母親だと思い、その行動に従う 「Imprinting(刷り込み)」を、夫の顔でやるつもりです(笑)。
コストですが、患者の視力状態とアフタケアの選び方によって、費用は異なりますが、片目で、$799から$1999のレンジです。私の場合は、「VISX Star S4/ LIFETIME Acuity Plan」を選び、これは片目で$1499で、近視と乱視の矯正手術です。このプランは、1年間の無制限の手術後の検査とタッチアップ、さらに私の視力が 変化した時の矯正手術が、生涯にわたって受けられるというプランです。最近は、日本でもコストダウンされたと聞きますが、日本で受ける場合は片目20万円 から30万円と聞いていますので、まだまだ費用では2倍の違いがあるようです。
また、ここではGE Bankによるファイナンシャルプログラムもあり、オンライン上での簡単な審査で、CareCreditというカードの会員となり、12ヶ月無利息の月払いも可能です。このカードは、以下のような美容形成的な医療関連専用のカードで、ペットの緊急ケアや予防ケアの支払いにも対応します。
Dentistry
Vision Care (including LASIK)
Veterinary Medicine
Audiology
Cosmetic Surgery
Hair Restoration and
Other Healthcare Specialties
すでに、2001年に入れ歯という処置を選ぶのがいやで、「3本のインプラント手術」を受け、歯にボルトが3本入っている私は、このLASIKによって、 ますます身体はサイボーグ化していくような気がします*。ただ、それもこれもすべて、なるべく誰にも何にも頼らずに生活したいという 「Independent(独立した)」への欲求が、私をそうした手術をする決断に駆り立ているような気がします。
また、こうした手術はなんだかんだとお金がかかりますが、「健康」は言ってみれば大切な個人の資産でもあり、こうした健康管理は、長期的に見ると非常に重要な自分への投資となります(もちろんこうなる前に予防をしっかりして、手術を必要としないことが先決ですが…)。
リンゴもがぶって丸ごと食べたいですし、海中で度付きのシュノーケルマスクなしで潜りたいですし、露天風呂も眼鏡なしで入りたいですし、強風の中で夫の手 を借りずに歩きたいですし(ハードのコンタクトレンズは埃に極端に弱い)、やはり誰にも依存せずに行動したいと、つくづく実感しています。
眼鏡やコンタクトレンズなしで、モノが見える世界は、私には想像を絶しており、そのことはまたブログします。
*当時はまだ現在ほどインプラントは盛んではなく、私はその歯科医にとっての初のインプラント患者でした。彼は習ってきたばかりの技術を披露すると言って、嬉しそうに、私の口の中をのぞき込んでいました。そうです、私は彼の最初の実験動物の役割を無事に果たしました。