ひさみをめぐる冒険
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ひさみをめぐる冒険
サンフランシスコ・シリコンバレー在住マーケターのINSIGHT(洞察)



今日はカーネギーホールで「YouTube のインターネットシンフォニー」が演奏されます

4/15/2009

 
今晩は、NYのカーネギーホールで、YouTubeによって選ばれた世界30カ国から90人のミュージシャンが一同に介して、「YouTube Symphony Orchestra(YouTubeシンフォニーオーケストラ)」と題して、演奏が行なわれます。指揮者はサンフランシスコ・シンフォニーのMTT(Michael Tilson Thomas)です。

全世界70カ国から、プロおよびアマチュアのプレイヤーが、3000以上のヴィデオで応募したこのコンテストは、全世界のプロのオーケストラのパネリストが200人のファイナリストが選び、それをYouTubeのユーザによる投票(2月14日から22日の期間)で、最終の演奏者を決定するというプロセスを踏んでいます。

今日、YouTubeのチャネルで、Tan Dunによる応募曲「Internet Symphony No. 1, Eroica(インターネットシンフォニーNo1、エロイカ)」のマッシュアップヴィデオを見ましたが、世界が音楽を通じていかにコネクトしているかということと、それを可能にするインターネットのチカラを改めて実感しました。

オーケストラは26の楽器で、プレイヤーの年齢は17歳から55歳という幅広いレンジです。このマッシュアップのヴィデオの中で、1分42秒、2分40秒に、スターウォーズもどきのマスク姿のプレイヤーも見えます。こういうウィットはYouTubeらしくて、楽しいものです。

オンとオフはこうしたカタチでつながっていって、そのうち垣根を感じなくなる、そんな気がします。

PS: 夫はクラシックファンでもあるので、昔は良く2人でドレスアップして、サンフランシスコ・シンフォニーのニューイヤーズイブのコンサートに出かけました。ニューイヤーを迎える直前に、みんなで踊るウィンナーワルツは、MTTの指揮だったことを思い出します。最近は、ニューイヤーズセーリングとか、地元のAlamedaのレストランでライブダンスと、大分アクティビティが変わりました。

Bob Dylan(ボブ・ディラン)の「オバマサポート発言」

6/6/2008

 
今日のObama(オバマ)ストーリーは、Bob Dylan(ボブ・ディラン)のコメントです。

現在スカンジナビア諸国のコンサート中のボブ・ディランは、デンマークのOdenseで(ここはアンデルセンの生誕地。うちの夫の先祖はこの街からアメリカに移住してきています。夫と2人と、ぜひこの島に行ってセーリングをしたいと思っている場所です)、「The Times」からインタビューを受けている時に「オバマ支持」の発言をしています。

  • “Well, you know right now America is in a state of upheaval,” he says. “Poverty is demoralising. You can't expect people to have the virtue of purity when they are poor."
  • "But we've got this guy out there now who is redefining the nature of politics from the ground up...Barack Obama. He's redefining what a politician is, so we'll have to see how things play out. Am I hopeful? Yes, I'm hopeful that things might change. Some things are going to have to.” 
67歳の誕生日を迎えたばかりのディランは、60年代から続くアンチエスタブリッシュメントの姿勢は変わらず、米国内で大きくなる貧富の格差とそれを克服できないもどかしさの中で、オバマの「チェンジメッセージ」を信じたいと思っているようです。

Generation Y(ジェネレーションY)に人気のあるミュージシャンは、ヒップホップの現代の若手ミュージシャンだけではありません。Gen Yが「Bobs(2人のボブ)」と呼ぶ、「Bob Dylan」とレゲエミュージックのレジェンド「Bob Marley」への憧れは強く、私が仕事で訪問した大学生のアパートメントの壁に、この2人のポスターを良く見かけました。このディランのオバマ支持発言を聞いて、オバマをサポートする若い人たちがなぜディランが好きなのかが納得できます。ディランもGen Yも、社会や人間に関して決して「シニカル」な態度を取らず、「自分たちの力で出来ることがある」という「Attitude(姿勢・態度)」で、真正面から課題に取り組んでいます。

Baby Boomers(ベビーブーマーズ)のオバマ支持者は、若い頃に夢中になった社会変革の夢を思い出し、「もう一度、未来を信じてみようと思った」と言って、「チェンジ」のムーブメントに参加したと語っています。ディランの1964年の曲「The Times They are a-Changin」は、まさに今を語っているようです。

"Limbaugh effect(リンボー効果)"と"Webby Awards"を受賞した"Yes We Can"ヴィデオ

5/7/2008

 
昨日は、インディアナとノースカロライナで民主党大統領候補選挙があり、Barack Obamaがノースカロライナ(オバマ56% vs. クリントン42%)、Hillary Clitonがインディアナ(クリントン51% vs. オバマ49%)の勝利となりましたが、インディアナは2%という僅差で、さらにノースカロライナは14%という大差でオバマが制したために、候補者としてオバマは大きくステップを踏み出しました。

このインディアナのクリントンの僅差の勝利に貢献した要素のひとつとして、コンサーバティブな共和党支持者のラジオ番組の人気ホストのRush Limbaugh(ラッシュ・リンボー)の "Operation Chaos(オペレーション・カオス)" と呼ばれる戦略があげられます。これは、民主党をかく乱するためのもので、彼は共和党支持者のリスナーに、民主党員として登録してクリントンに投票して、出口調査ではメディアに嘘の回答をして、民主党予備選挙を長期化・泥沼化・混迷化させようと呼びかけています。彼のこの戦略は、"Limbaugh effect(リンボー効果)"となって、インディアナではクリントンへ7%の共和党員による投票が集まり、それによって、本来はオバマの逃げ切りの勝利に終わったインディアナ戦は、結果としてクリントンに勝利をもたらし、彼女の候補者レース存続理由をもたらしたと、リンボーは嘯いています。

この"Limbaugh effect(リンボー効果)"が貢献したかどうかは別にして、昨晩のインディアナは、深夜の12時を過ぎて95%の開票が終了してもまだどちらが勝つか予測できないという状況で、候補者もそうですが、サポーター、有権者、アナリスト、ブロガー、メディア、そして選挙区以外の一般の米国民がドラマの行方を固唾を呑んで見守るというムードで、そんじょそこらのリアリティTVでは絶対に書けないシナリオでドラマは進行しています。数字上ではすでにオバマに勝つことは不可能であるとされているクリントンですが、それでもレースから下りないと宣言しており、民主党の予備選は、8月の党大会までレースが継続されそうです。

そんな中で、昨日オバマをサポートするミュージシャンBlack Eyed PeasのWill.i.amは、「The Webby artist of the year」を受賞しました。理由は、オバマ支援のミュージックヴィデオ"Yes We Can"によって、YouTubeというソーシャルメディアのみで、何百万人の市民を巻き込んで政治的キャンペーンに貢献したことを評価されて受賞しています。私も2/15にこのヴィデオに関してエントリしていますが、オバマのニューハンプシャーのスピーチと歌詞が見事に重なり合って、ボランティアリーに参加した著名人のオバマに託す「Yes, We Can」という想いが結実しており、まさに2008年を象徴するヴィデオという感があります。

最近はすっかり目立たなくなった「Webby Awards」ですが、今回の選択は納得です。11月の本選挙でオバマがマケインに勝てるかどうかは、まだまだ予断の許さないところですが、少なくとも「Yes We Can」は2008年のキーワードとして人々の記憶に残るのは確実、そんな気がします。

今度は「iAno」!-「iPhone」がピアノになったみたい?

2/19/2008

 
しかし、Appleの製品には、いろんなアプリケーションが出てきます。本当にアップルにはカルテックなテック・エヴァンジェリストがいることを実感します。

今日、Wiredを読んでいて面白いと思ったのは、「iAno」という「iPhone」のタッチスクリーンをバーチャルなピアノの鍵盤として利用するアプリケーションです。YouTubeにヴィデオがアップロードされていますので、ぜひ見てください(現在、ヴィデオは見られません)。

結構良い音が出ています。一度に5つまで鍵盤を押さえて和音を鳴らすことができて、4オクターブ分の鍵盤は1オクターブごとに表示され、鍵盤の上の矢印に触れると、次のオクターブへスクロールできるようになっているようです。

このiAno以外にもさまざまなアップルのテック・エヴァンジェリストのアプリケーションが出ていますが、私が便利そうだと思ったのは、iTunes用の無料のプラグインで、自分のライブラリで所有している楽曲を分析して、ユーザの居住区に合わせた好きなミュージシャンのコンサート情報をカレンダー化してくれる「iConcertCal」。これはMacでもWindowsでも対応します。これも2人の20代の典型的なテックエヴァンジェリストの男性によるもので、本当にアップル製品が好きな人たちが「こんなのがあったら良いな」を考えて公開しているアプリケーションです。

これだけ見ても、アップルコミュニティの凄さが実感できますし、出てくるアイディアはいかにもファンが考えたようで、アップルブランドとファンたちのエンゲージメントの強さを感じます。

    大柴ひさみ

    日米両国でビジネス・マーケティング活動を、マーケターとして、消費­者として実践してきた大柴ひさみが語る「リアルな米国ビジネス&マーケティングのInsight」

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