ひさみをめぐる冒険
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ひさみをめぐる冒険
サンフランシスコ・シリコンバレー在住マーケターのINSIGHT(洞察)



Galaへ招待されてしまいました。

10/25/2005

 
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なんと、うちの夫と私は、6th Annual Maritime Heritage Awardsの「Gala(ガラ)」に招待されてしまいました。

2週間前に漠然と、夫に29日の夜は空いている?と尋ねられ、「会社のパーティがあるからよろしく」、言われて、「はーい」と何も考えずに、返事をしていたら、いきなり先週末、ブラックタイの正式なGalaだといわれ、ショックを受けました。

このGalaは、マリン関連の教育や歴史的な船舶の保護や修復へのチャリティが目的で、夫の会社(Bay Ship & Yacht)は、こうした船舶の修理・修復が仕事なので、このGalaのスポンサーとして、招待されています。

出席者は、上院議員のDianne Feinsteinに始まって、同じく民主党の代表Nancy Pelosiという著名人、またSF市長のGavin Newsomも 名誉コミッティーの1人です。また、料理はSFの有名なMcCall Associatesからケータリングされるという、本格的なGalaです。カクテルパーティは6時から始まり、マリン業界への貢献した人への表彰の後 は、ディナーとオークションで、さらにその後はなんとダンスまで、あるという流れ、場所はSan Francisco Maritime National AssociationがあるTreasure Islandです。

夫も私も、その非常に凝った、船乗り宛らしい、正式な招待状をもらって、おおいにびっくりしてしまいました。

まずは、夫のタキシードの手配で土曜日はつぶれ、私は、何を着ていくべきか、大いに悩むことになりました。いつもSF Chronicleの社交欄で見る写真を連想して、夫は「オスカー・デ・ランレンタ」の服しかないね、と冗談を言って、にやにや笑っていますが、我が家は 家を買ったばかりで、引っ越し、リモデリング、家具などで、多くの費用を必要とするので、こんな余分な経費は出ないと、私はブツブツ言って、結局デパート (Nordstrom)に走りました。

女性の場合、Black Tieのパーティには、裾が床まで届く、正式なGownが必要で、私は肩を全面的に出すかなり正式なGownを買い、金曜日まで至急直してもらうことにし ました。Galaへの参加には250ドルのチケットを購入しなければならないので、招待された側としては、SF Chronicleの社交面のページに写真が載っても、恥ずかしくない服装で出席すべきだと思い、がんばってしまいました。

夫にティアラを買わなくても良いの?とからかわれながら、気分は「おばさんシンデラ」といった感じで、かなりウキウキしているのは事実です。

今日は引っ越しのための荷物作り、明日は引っ越しというスケジュールで、新しい家は、今日キッチンとダイニングの壁にアナをあけて、Remodeling するという、バタバタ状態です。でも、「おばさんシンデレラ」になった私は、カボチャの馬車ではなく、引っ越しの業者の到着を待ちつつ、このブログを書い ています。

このGalaの件について、また、来週報告します。



ブログを書いていない!

10/21/2005

 
ブログを書いていない、というブログを書きます。

今日、突然、あまりにモブログを書いていないことに気がつき、思わず、絶句してしまいました。

これは、ほとんど恐怖に近い感覚で、どんな言い訳も出来ないと思っています。

「書けないくらいなら、ブログなんて、やめてしまえ!」という自責の念が、私のアタマを駆けめぐり、「ブログを書いていない」というブログを書いています。

昔、週間文春に林真理子がエッセイを連載していて、テーマが浮かばない苦しみを、そのままエッセイとして書いたことを、フト思い出しました。私の場合は、テーマはあったのですが、それをまとめる気力と時間を見つけることが出来ず、2週間が過ぎてしまいました。

日頃から「言い訳と納豆とメロンが嫌い」とうそぶいている私が、今、言い訳をしています。これは本当に格好悪いことですが、もうしょうがないという感じです。

何とか、まともなブログを書くという宣言を、今、送信して、ミーティングに出かけます。

「本当に、このブログは、格好悪いブログです。スイマセン。」

「It was a SONY」になってしまったのか?

10/5/2005

 
週末にほんの少し自由な時間ができ、久しぶりに日経新聞のサイトをじっくり読んでいました。

その中で、思わず目についたのが 「ソニー神話」の落日、という小見出しです。気になって一気に、ソニーの新経営戦略に関する関連記事をずーと読み込んで、思わず「ホー」と深いため息をついてしまいました。

あの「It's a SONY」は、とうとう日本でも「It was a SONY」になってしまったのか?

25年前、私は広告代理店の新入社員で、あの「It's a SONY」というコピーを見た時、心底これは凄いと仰天し、「なんてすごいTag Lineだ! こんなことを世界に向かって言える会社は、100年に一社ぐらいしか現れない!」と、興奮してしゃべった記憶があります。

日経の記事によると「企業ブランド知覚指数(PQ)」調査で、ソニーは2年連続総合1位を確保していましたが、今年はいきなり4位に落ちて、代わりにマイクロソフト、トヨタ、キャノンが1、2、3位を占めたということです。

こうしたソニー関連の記事やコラムを読んでいて、つくづく感じたのは、ソニーは大変なBrand Asset(ブランド資産)を持っているという実感です。その証拠として、書き手の語調に「感情的な期待や失望感」が大きく反映されており、日本で「ブラ ンド神話」をもつ数少ないブランドとして、ソニーの「復活」は可能だと思いました。

最近のアメリカのマーケティング業界では、「Brandingから、Bonding(絆を結ぶ)へ」と言われるぐらい、消費者とブランドは感情的にきつく 結びつかないと、ブランドとしてのAsset(資産)を築くことが出来ないと言われています。それぐらいに各企業間の優位差は薄れており、日々賢くなる消 費者は絶対的な選択者として、ブランド(企業)を選ぶ優先権を持っています。そんな彼らのブランドロイヤリティを構築するには、「感情をベースにした絆 (Bonding)」が不可欠です。

ソニーには、この「Bondingの再生」への道は残っています。

以下は、私の尊敬するP. F. Drucker教授の著書「Next Society」の第1部第7章に出てくる文章の引用です(上田惇生訳、ダイヤモンド社発行)。このDrucker教授の言う「チェンジ・エージェントへの変身」を、ソニーができれば、あの「It's a SONY」の復活は、可能です。

チェンジ・エージェントたれ

組織が生き残りかつ成功するためには、自らがチェンジ・エージェント、すなわち変革機関とならなければならない。変化をマネジメントする最善の方法は、自 ら変化をつくりだすことである。経験の教えるところによれば、既存の組織にイノベーションを移植することは出来ない。組織自らが、全体としてチェンジ・ エージェントへと変身しなければならない。

そのためには、
第1に、成功していないものはすべて組織的に廃棄しなければならない。
第2に、あらゆる製品、サービス、プロセスを組織的かつ継続的に改善していかなければならい。すなわち日本でいうカイゼンを行わなければならない。
第3に、あらゆる成功、特に予期せぬ成功、計画外の成功を追求していかなければならない。
第4に、体系的にイノベーションを行っていかなければならない。

チェンジ・エージェントたるための要点は、組織全体の思考態度を変えることである。全員が、変化を脅威ではなくチャンスとして捉えるようになることである。

この第1も第2も第3も第4も、非常に重要な至言です。かつてInnovator(革新者)として燦然と輝いていたソニーは、もう一度自分の Identityに戻り、「全員が、変化を脅威ではなくチャンスとして捉えるようになる」思考態度で、モノ作りのOut Lawになる、それができればソニーは復活します。

「がんばれSONY!」

PS: しかし、Drucker教授の本は、本当に奥が深く、何回読んでも、はっと思うところがあります。

    大柴ひさみ

    日米両国でビジネス・マーケティング活動を、マーケターとして、消費­者として実践してきた大柴ひさみが語る「リアルな米国ビジネス&マーケティングのInsight」

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