現在スカンジナビア諸国のコンサート中のボブ・ディランは、デンマークのOdenseで(ここはアンデルセンの生誕地。うちの夫の先祖はこの街からアメリカに移住してきています。夫と2人と、ぜひこの島に行ってセーリングをしたいと思っている場所です)、「The Times」からインタビューを受けている時に「オバマ支持」の発言をしています。
- “Well, you know right now America is in a state of upheaval,” he says. “Poverty is demoralising. You can't expect people to have the virtue of purity when they are poor."
- "But we've got this guy out there now who is redefining the nature of politics from the ground up...Barack Obama. He's redefining what a politician is, so we'll have to see how things play out. Am I hopeful? Yes, I'm hopeful that things might change. Some things are going to have to.”
Generation Y(ジェネレーションY)に人気のあるミュージシャンは、ヒップホップの現代の若手ミュージシャンだけではありません。Gen Yが「Bobs(2人のボブ)」と呼ぶ、「Bob Dylan」とレゲエミュージックのレジェンド「Bob Marley」への憧れは強く、私が仕事で訪問した大学生のアパートメントの壁に、この2人のポスターを良く見かけました。このディランのオバマ支持発言を聞いて、オバマをサポートする若い人たちがなぜディランが好きなのかが納得できます。ディランもGen Yも、社会や人間に関して決して「シニカル」な態度を取らず、「自分たちの力で出来ることがある」という「Attitude(姿勢・態度)」で、真正面から課題に取り組んでいます。
Baby Boomers(ベビーブーマーズ)のオバマ支持者は、若い頃に夢中になった社会変革の夢を思い出し、「もう一度、未来を信じてみようと思った」と言って、「チェンジ」のムーブメントに参加したと語っています。ディランの1964年の曲「The Times They are a-Changin」は、まさに今を語っているようです。