森摂さんは、NPO法人ユナイテッド・フィーチャー・プレス(ufp)代表で、私も以前このサイトでコラムを掲載させていただいたことがあります。森さんのコラムによると、日本の人口減少は予想を上回るほど急速に起こっており、昨年1年間で約1万8000人が減っており、このままいくと、2050年の推計人口は9515万人(合計特殊出生率を1.26とした中位仮定)となり、今後44年間で3260万人減ることになるそうです。1年平均で74万人。新潟市(78万人)や静岡市(70万人)といった県庁所在地が、毎年1つずつ日本から消えていく計算らしく、なんと3000年になると、日本の人口は14人になるということです。
西暦3000年の日本の人口は14人!!
これって完全に日本人の消滅です。こんな国は歴史上でも例がないそうで、私も米国に住む日本からの「移民」」ですが、日本は真剣に今すぐ、私のような外国からの「移民」を受け入れることを、国民全体が認識して、即実行に移さないと、大変なことになります。
1964年から9年かけて1973年に完成した小松左京の小説「日本列島沈没」ではありませんが、このまま「移民」なしでいけば、21世紀の後半には日本列島ではなく、「日本民族消滅」という恐ろしい状況が起こります。
米国のネイティブアメリカンのChief Seattle(シアトル酋長)の言葉です。
「We didn’t inherit the Earth from our parents.
We’re borrowing it from our children. 」
「この地球は、私たちの祖先から譲り受けているのではなく、
私たちの子孫から借りているにすぎない。」
この言葉と日本の人口減少問題を考えた時に、日本人は借りるべき未来の子孫たちがいない状態ということになります。だから、返さなくていいってものでもないし、どうやったら子孫を残せるかを、イヤでも考えないと、本当に大変です。
私には義理の子供がいますが、彼らの子供や孫、さらにその子供たちが、彼らの義理の先祖である私すなわち「日本人」を、「消滅した民族」として歴史上の存在でしか、確認できないとしたら、これは本当に悲しいことです。