サンフランシスコで4/19-4/21の3日間開催される「ad:tech sf」に、私も昨年の「ad:tech tokyo」に引き続いて、パネルとして20日の「Future Technology: Advanced mobile marketing insight from Japan」のセッションでステージに上がります。プレゼンターは、D2Cの藤田社長とコラコーラのデジタルマーケティングのディレクターの江端さんで、パネルのリーダーは、dmg world mediaのSVPマーケティングのSusan MacDermidです。以下が内容です。
Is the world of mobile in Japan absolutely different from other countries? Are Japanese cell phones too advanced to survive in other markets, something commonly referred to as the Galápagos Syndrome? Forget your preconceptions and listen in as we share details about Japan's unique story, as well as broader global mobile marketing and its issues. We’ll also look back on the past 10 years of mobile marketing in Japan and discuss any failures along the way to the current success story. Finally, we’ll share case studies from companies including Coca-Cola Japan and new trends and applications for both future phones and smart phones.
Key Takeaways:
- Discover the differences and commonalities between the US mobile market and mobile marketing in Japan
- Hear examples of successes and failures in the past 10 years in Japan
- Learn even more about mobile marketing as we explore the latest trends in Japan
すでに藤田さんも江端さんもSFに到着されていますが、何回か日米間でコンファレンスコールをして、何とかインタラクティブで面白いセッションになるようにと、プランにしています。
ガラパゴスといわれながらも、日本のモバイルマーケティングは、やはり米国ではまだ「実感レベル」で感じにくい先進的要素がたくさんあります。私が見て一番凄いと思う点は、「普通の人たちが日本のケータイ社会の先進性をテクノロジーと意識しないで使っている」点です。テクノロジーであることを人に意識させて、悩ましく思わせてしまう場合は、そのテクノロジー活用は「製品・サービスとして未消化」だと思います。日本では年齢性別に限らず、ほとんどの人が何の疑いもなくケータイで、モノを買ったり調べたり、お財布代わりしたりと、とにかく日常生活に自然に溶け込んでいます。「PCによる洗礼」という段階を踏まずにいきなり「ケータイによる高度情報社会」に突入し、それが一気に広範囲に広がったという特殊性は、実に日本的です。また交通公共機関が発達して、通勤通学という時間を持つ社会であるということも大きな促進要因です。
でも、なんだかんだ言っても、これだけみんなケータイに頼るのは、多分大好きだからだと思います。私の弟は私に会ってもほとんどしゃべりませんが、ケータイメールでは多少饒舌で、誕生日などに「おめでとう、あまり無理しないでね」といったメールを必ず入れてくれます。「テレのある日本人の気持ちのツボ」に、ケータイはぴたっとはまった、それが独特な発展と利便性、さらに「ケータイ文化」を生んだと思います。
さてさて、私のセッションでの役回りは日米の普通の人たちの気持ちがわかる人間として、日本のケータイ事例に口を挟ませてもらいます。日本から多くの人たちがad:tech sfを見るために、いらっしゃるようで、日本語用のTwitterのハッシュタグ「#atsj」も用意されていますので、みなさんもぜひTwitterからライブで参加してください。