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ひさみをめぐる冒険
サンフランシスコ・シリコンバレー在住マーケターのINSIGHT(洞察)



コロナ禍でのアメリカ生活⑫「末娘のZoom weddingに参加して」

4/11/2020

 
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昨日突然末娘から、太平洋時間午後18時に、Zoom経由で延期していたWedding Ceremonyをするので、以下のZoomの情報にアクセスして欲しいというTextが入ってきた。この式の主催者(招待者)は長女で、PC、スマートフォン、タブレット、各々でのアプリのダウンロード情報とアクセス情報(勿論パスワードあり)を記した文面を、私達夫婦を含む、近しい家族宛てに同時Textしてきた。
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初のZoom weddingは参加者35組以上の大きなイベントとなるもともと、娘は3/27にOaklandのCourtで結婚式を挙げる予定だったが、カリフォルニア州の自宅待機規制が始まり、F2Fでみんなが集まる式は、独立記念日の7/4に延期した。延期を決めた当時は、7月ならば収束の可能性があると思っていたが、米国の深刻化するコロナ感染状況とその収束の可能性の不透さから、結果、彼女達は、突然昨晩のZoom weddingを決めたらしい。
私達は、式の3時間前まで何もこのことは知らなかったので、せいぜいごく近しい近親者のみの気軽なものであると思っていたが、時間になってログインすると、末娘の実の母親(夫の前妻)から始まって、新郎側の父親、姉弟、友人達、新婦側の親族や友人と、カリフォルニア、ユタ、アイダホ、コロラド、オクラホマ、テキサス、フロリダ、マサチューセッツ、NY等々、全米に散らばる親戚友人達、合計35組以上が参加する大きな式であった。参加者の年齢も、下は3歳ぐらいから上は80歳代(末娘の祖母はZoomのアプリを孫のサポートで直前にダウンロードしたけれども、みんなの顔を見られるが自分の顔を画面に映すことは最後までできなかった)まで、みんなのメッセージが飛び交った。


みんなが泣いたZoom wedding長女が全体をプロデュ―スしコンダクトして、新婦新郎の登場から始まり、新婦のスピーチは、彼女が愛した亡くなった家族・親戚1人1人とのエピソード(私の父と母の名前も彼女の祖父母として語られた)が感動的で、さらに長女が2人の結婚を告げる言葉によって、指輪の交換と誓いの言葉が述べられた。私も泣いたし、多くの親戚・友人も涙する、素晴らしい結婚のセレモニーだった。
新郎はインド系アメリカ人で、私達は、今回初めて彼の父親を含む家族の顔をZoomで見て、彼らの言葉を聞いた。彼の家族のことは殆ど知らないが、2人とは昨年一緒にSF Bayでセーリングしており、新郎は昨年の甥のお葬式にも参加しており、人柄は熟知している。また、彼らは昨年自宅を購入して一緒に住んでおり、法的な手続きが遅れているが、実質夫婦である。
そんな2人であるが、改めて家族や友人達の前で夫婦となることを誓い、みんなに祝福されて、とても嬉しそうだった。新郎の「最初のデートの時以来、彼女を愛していた」という言葉は、親として何よりも嬉しい。娘は、ついに「人生のAnchor(錨)とも言うべきパートナー」を見つけたらしい。


Zoomには大至急セキュリティ問題解決を図って欲しいヴィデオ会議サービス「Zoom」は、2019年に上場したカリフォルニアのスタートアップによって運営されており、2019年12月時点では1日の利用者が1000万人程度だったが、コロナ禍で多くの人達がリモートワークに移行したことから、2020年3月には1日の利用者が2億人にまで増加している。誰でも簡単に使えるというアドバンテージで急速に成長し、そのために色々な問題が噴出しているが、最も大きな問題はセキュリティ問題である。但し、米国のように時差もあり、人々が広大な土地に散在して住む国では、F2Fで会えない状況下、この手のオンラインプラットフォームは必要である。そのためにも、Zoomには、大至急セキュリティ問題やそれ以外の多くの問題の解決をお願いしたい。
Zoomによって、より実感できるF2Fのリアルの良さ多くの人達がコロナ禍の規制によって、人生の重要なイベントが出来なくなっている。それを考えると、何はともあれ、みんなが同時に1つのイベントにライブで参加して、顔を見ながら言葉を交わせるというのは、素晴らしいことだと思う。F2Fで会えないからこそ、よりF2Fの良さを実感する。早くこの状況が収束して、みんなが安心して、フィジカリーに会って、顔を見ながら話せる日を来ることを、心から祈っている。


PS①:娘がLast nameを変えてしまったZoom weddingの後で、私のPrivateのFacebook(私の英語の本名のアカウントで家族と親戚のみに公開している)を除くと、何と娘のLast nameが新郎のLast nameに変わっていた。彼らは、これから子供を持ち1つの家族として生きて行くので、子供のProtectionを考えれば当然の変更だけど、何となく末娘は変えないような気がしており、実際にインド系の名前に変わっていて、軽いショックを受けた。単純に、ちょっぴり寂しいということだけど、Zoom weddingより、こっちのほうに驚いたのが私の本音である。
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PS②:そう言えば3年前の母のお葬式に夫はFacetimeで参加したZoom weddingをやった後、急に夫が3年前の母の山梨の菩提寺でのお葬式に、米国からFacetimeで参加したことを思い出した。夫は我が家の菩提寺にはお参りしており、元ソフトウエアのエンジニアだった和尚さんとも懇意な間柄で、夫が葬儀に参加したいと言っていますがと、和尚さんに確認すると、勿論いいですよとなった。私のiPhoneでFacetimeを映したが、驚いたのはスーツの大嫌いな夫が、ダークスーツにタイという正装で葬儀に参加したこと。私が着替えたの?と聞くと当たり前だと言っていたのを思い出す。弟と私だけがフィジカリーに参加して、夫はFacetime経由でライブにアメリカから参加した。我が家は臨済宗妙心寺派で禅の家系だが、夫は人一倍禅に興味があり、公案などへの理解もある。和尚さんの読経も含めて、静かに執り行われた母の葬儀は、夫も「素晴らしい」と褒める、良いお葬式であった。母は兎に角、夫が大好きで会うたびに走りながら体当たりするように夫に抱きついていた。ヴァーチャルだから云々といったことは何もなく、夫と弟と私達3人は葬儀を共有できた実感した。ヴァーチャルだから云々は何もないと思う。今の世は、誰もが時空を超えて、コミュニケートできるという、大きなアドバンテージがある。勿論F2Fのリアルにはかなわないけど、制限のある時には、ヴァーチャルなテクノロジーを活用すればいいだけ。心をオープンにすればいい、と思う。

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    大柴ひさみ

    日米両国でビジネス・マーケティング活動を、マーケターとして、消費­者として実践してきた大柴ひさみが語る「リアルな米国ビジネス&マーケティングのInsight」

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