この記事の中のコロナ禍による死亡者数は4/12現在で、これを4/13現在でアップデイトしてみると、こんな感じ。ドイツ3,294人(感染者数131,359人)、デンマーク299人(感染者数6,511人)、ノルウエイ139人(感染者数6,623人)、フィンランド64人(感染者数3,161人)、ニュージーランド9人(感染者数1,366人)、アイスランド8人(感染者数1,720人)、台湾6人(感染者数393人)。
台湾総統及び閣僚の手腕と人間性は他の国は中々真似できないほど優れている
Forbesも認めているけど、私も同意するのは、台湾の総統の蔡英文(Tsai Ing-wen)の指導力、ジェンダーなんか関係なく、お見事だと思う。彼女の早期の決断と実行力、さらに感染者への接し方は、彼女の閣僚達も含めて、人間尊重の素晴らしさに満ちている。因みに、台湾は「一つの中国」原則を主張する中国の圧力で、WHOから排除されてコロナ対策では孤軍奮闘中だけれども、4/14の新規感染者は36日ぶりにゼロとなり、危機管理能力の高さが評価されている。
また、WHOのテドロス (Tedros Adhanom) 事務局長は、先週自身がインターネット上で人種差別的中傷にさらされて「個人攻撃は台湾から来ている」と主張したことが発端で、蔡英文総統は彼の発言に強く抗議している。台湾の民間の有志は、New York Timesに事務局長の台湾への悪意のある主張に対して真実を訴える意見広告掲載の募金も始まって、4/14時点ですでに1900万台湾ドルが集められたという。

国を預かるリーダーの資質とは、有事の際の判断の適切さと決断の速さだと思う。ましてコロナ禍は、誰もが認めるように、Outbreakする前にどんな手を打つかで、その後の状況が極端に異なる。また「何を優先するか?」も大きなポイントで、私はこのブログシリーズで何度も言及しているが、「コロナ対策と経済救済は同時にできない」という点で、まずは食い止めることが最優先される。ジェンダーに限らず、こうした優先順位も含めて、リーダーが適切に素早く判断して、実施展開できた国は、コロナ禍管理の優位性を示している。