以下は、世界人口の推移と予測ですが、18世紀末から、わずか200年間で55億の人口増加が起こりましたが、今度はたった6年で、2012年には5億人も人間が増えると予想されています。
1798年: 10億人
2006年: 65億人(2月25日現在)
2012年: 70億人
世界人口時計の 計算によると、「毎秒4.1人の赤ん坊が誕生し、1.8人が死亡している」と言われる地球規模の人口増加は、凄まじいものがありますが、ロックフェラー大 学とコロンビア大学で人口統計学を研究するJoel Cohen教授の推計によると、世界人口の年平均増加率は、1965年から1970年にかけて2.1%のピークに達した後、現在の1.1%まで大幅に低下 したということで、日本、ヨーロッパ、旧ソ連加盟国などの少子化の影響は否めません。
米国人口は、相変わらずの移民の増加を背景に増え続けており、2006年後半には3億人に達するという見通しが、Censusから出されています。また別 な数字に、近未来のアメリカを映し出す興味深い事実がありました。現在の米国には、8,500万人のシングル世帯が存在し、これが2年後の2008年に は、米国世帯のマジョリティ(多数)になるという予測です。
これは、マーケッターの私にとって、かなり重要な意味を持つ数字です。もう2年後には典型的な世帯像として、「「子供をがいる男女の夫婦による家庭」とい うカテゴリが「典型的ではなくなる」ということを意味します。また、シングル世帯、特にシングルウーマンの世帯が増加しており、12月6日のエントリーでも触れましたが、女性の購買力や影響力の増加、さらにシングルウーマンの投票数の上昇にも関連し、シングルウーマンは大統領選における「Swing Voter(選挙の浮動票層として勝敗の鍵を握る)」としての役割も出てきて、政治的な発言力の増加も期待されています。
企業もマーケッターもしかりですが、かつての常識や典型的な考え方では、人々のリアルライフが見えなくなってきている今、ソサエティに密着した好奇心をキープして、人々のリアルな生活を「感じる」ことが、非常に大切な資質となってきます。
私もコンピュータのモニターに張り付いていないで、外に出て、人間を見に行こうっと!!