日本は雨と雪で、風も冷たく、サンフランシスコとは大違いでしたが、私にとっては夏の蒸し暑さよりは気が楽です。成田から六本木のホテルまでリムジンでまっしぐらに向かい、8時過ぎに1人でホテルの地下の鹿児島の鳥料理の居酒屋で焼き鳥とワインで夕食を済ませ、深夜まで仕事をして、無事に就寝しました。さすがにまだ日本の時差に私の体内時計は修正されておらず、午前3時半に目が覚めましたが、何とか午前6時半まで眠り、起きてからは、JMA (Japan Marketing Association:日本マーケティング協会)のプレゼン資料の作成に没頭しました。
私はいつもぎりぎりまで原稿を書いていますが、これは私の話す題材が日々いろいろアップデイトされて、。2週間前の情報では題材にならないこともあるため、とにかく飛行機に乗るまで、あるいは講演の朝まで、情報をチェックして、常に「旬」の話が出来るように心がけているためです。もちろん、そうした格好よい理由だけではなく、単にいろんことをやらねばならず、時間がおせおせになって、ぎりぎりになるという、いつものパターンでもあります(スイマセン、事務局の方、講演が始まる3時間前に資料配布のメールを送るというラストミニッツで、申し訳ありませんでした)。
それでも参加者の方たちに、これは今朝見つけた情報ですと、私が話すと新鮮なネタのおすしを食べているような感じで、うれしそうな顔をされていたので、ぎりぎりまでがんばった甲斐があったかなと思っています。マイクを持つと、何とかみんなを楽しませたいと思い、ついついエンタテインしてしまう私ですが、おしゃべりを楽しんでいただければ、何よりだと思っています。(皆さん、多少は面白かったでしょうか?)。
年明けの2日からおとといまで、第3回目のJaM Report(米国最新マーケティング事情Vol. 3)と今回の日本での4つのプレゼンや講演のため原稿作成に没頭して、コンピュータのスクリーンをにらみ続ける私の目はかすんでくるし、タイプを打ち続ける指は痺れが来るし、まあ段々無理はできなくなるなと思います。
今日はホテルから実家に移動し、29日のJaM Session in Tokyoまで缶詰状態で、レポート作成にフォーカスします。これも生みの苦しみで、毎日書きながら段々整理されていくので、とにかくがんばります。
飛行機に乗る前に、私がこれはと思ったニュースは、17日にYahoo!が発表した、異なるサイトで共通利用できるユーザ認証IDシステム「OpenID」への対応のニュースです。1月30日から対応するということで、これで、世界中の2億4800万人のYahoo!ユーザは自分のアカウントを他のOpenID対応サイトで使用できます。現在のOpenIDアカウントユーザはおよそ1億2000万人ですので、Yahoo!ユーザを加えると、一挙に3億8600万人に達します。これは主催者のOpenID Foundationにとって朗報です。すでにAOLや Plaxoでも対応していますが、このYahoo!の対応によって、これから新規のサイトやビジネスも対応を図ることが増えると思いますので、ユーザの立場から言っても朗報です。毎回毎回サイトごとにログイン情報を作り、しょっちゅう忘れてしまうのが一般ユーザの常ですが、ユニバーサルな鍵をもたらされたようで、これから大いに便利になるのではと思っています。
だんだん、いろんな仕組みがユニバーサルになっていくことは、毎日時間に追われ、日々のこまごましたことにハッスルしている私たちのフラストレーションを軽減する上で、非常に重要です。セキュリティの問題とか、いろいろ課題はあると思いますが、オンラインでの行動がより簡便になる進歩は、大いにウエルカムです。