そんな私が「WOM=クチコミ」に関する書籍の対談相手として選ばれました。ベクトルグループの編著の書籍「クチコミのチカラ」です。日経BP企画の発行で、WOMCOMの執行役員の吉田賢さんの執筆で、私は日本で吉田さんと対談して、114~132ページに写真入で登場して、いつもように、ベラベラとおしゃべりしていますから、ぜひご一読ください。
日経BP企画から、この吉田さんと対談のお話があった時は、日本出張の予定がなく、最初は電話でしましょうということでしたが、2時間近くも電話でというお話だったので、それでは日本に行ったほうが良いと判断して、出張しました。F2F (Face to Face)の対談は、大正解で、初対面にも関わらず、吉田さんとの話は大いに花が咲き、以下のような項目をしゃべくりまくりました。
- WOMは消費者との対話によるブランディング戦略
- WOMの神髄は消費者と感情的なきずなを結ぶこと
- 透明性を欠くことがWOMを失敗に導く
- マーケッターに求められているのは消費者への尊敬と対話
- 米国で加熱するSecond Lifeブーム
- リスク以上の多大な影響力を発揮するWOM
私が日頃から主張しているWOMマーケティングにおけるビジネス倫理も、吉田さんは以前から主張されていたことで、米国のケーススタディを引用しながら、WOMマーケティングの「肝」ともいうべき部分を語り合いました。詳細は、ぜひ書籍を購読されて、読んでみてください。
昨日もずっとCNNとYouTubeという新旧のメディアのコラボレーションによる民主党大統領候補者の公開討論会を、オンラインで見ていましたが、まさにメディアの意味や役割は大きく変わっています。CGM (Consumer Generated Media) や、CGV (Consumer Generated Video)が大きな影響力を持つ現代では、政治家たちの表情や声音はそのまま余すところなく、オンライン上で公開されて、多くの人たちにシェアされて、そのコメントともに循環していきます。「嘘やごまかし」が通用しない厳しい時代ですが、良いコンテンツは「会話」を引き出し、大きなWOMを創出していきます。
まさに「クチコミのチカラ」の時代、そんなことを強く感じました。