最近は、だんだんあきらめの境地になってきて、Wiredになれない時間は、庭仕事に精を出して、椿の花を生けるために、はしごをかけて、花を切り取ったり、Front YardとBack Yardの芝生の手入れをしたり、道路側の落ち葉掃きを熱心にやるなど、マーサ・スチュワートばりのHome makerとしての活動にも精を出しています。
昨日、アップしたコラムでは女性の購買力のデータをいろいろ調べていて、いかに米国女性ビジネスや経済に与える影響が大きいか、改めて実感しています。以下に少し数字を並べてみます。
・米国の男女の人口比: 女性53% VS 男性48%
・24-54歳のワーキングウーマン人口: およそ5,500万人
・今年のテック関連製品の購買層: 女性が男性を上回る(By Consumer Electronics Association)
・2005年の米国のワイン消費量: 女性は男性を上回って全体の52%を消費している(By Gallup Poll)
・オートバイの女性人口: Harley-Davidson 場合は、1985年に2%だった女性カスタマーは、2003年で10%まで増加(女性は23,000台を購入した)
・10万ドル以上の収入を稼ぐ女性人口: 過去10年で3倍以上に増加(By The Employment Policy Foundation)
・米国女性の購買規模: 国レベルで考えると、日本全体の市場規模を超えている(By Tom Peters)
・米国女性の所有するビジネス: 米国全体の40%を占め、彼女たちの会社が雇用する社員数は、Fortune 500のワールドワイドの会社の社員数を上回る(By Martha Barletta)
・米国女性の購買意思決定力: 米国全体の意思決定の80%は女性による (By Martha Barletta)
従来、男性が主導権を握っていたカテゴリも、当然のように女性がリードし始めており、米国女性は、オフィスでも家庭でも、CPO (Chief Purchasing Officer:最高購買責任者)としての地位を確立しているようです。以下は各企業の女性向け戦略の一例です。
・ホームリモデリングのHome DePot: 女性対象のHome Improvementのクラスや女性視聴者の多いTV番組へのスポンサードをして、女性に大きくシフトしている。
・投資関連の金融会社のCitibank, Merrill Lynch, Charles Schwab: 女性カスタマだけを対象とする部門を設立。
・Dellの場合: 「Oprah's Favorite Things 2004」に、2つの製品($199のDell Pocket DJ & $2,199の30-inch LCD TV)が登場して以来、2製品のセールスは70%増(昨年のホリデイシーズン)
・大手電化小売チェーンのBest Buy: 店内のインテリアを女性向けにしたり、セールスパーソンの話し方を実用的な説明に変更(男性向けの専門的な知識による説明ではなく)
例を挙げれば、きりがないほど、企業の女性へのマーケティング戦略はかなり大きくシフトしてきています。
うちの夫の口癖ではありませんが、私が「これ、どう思う?」と聞くと、彼は必ず、
「What ever you like, I'm happy about it, My dear (君が好きなものならば、何でもOK、僕はハッピーです)」
これはうちの夫に限らず、米国の男性たちの本音だと思います。