うちの夫は、最初に「Datsun」が「Nissan」というブランド名に変更した時に、非常なショックを受けたと言います。「Datsun」というブランドは、米国の消費者にとって日本車のイメージを大きく変えた存在で、そのブランド遺産をなぜ合併で簡単に捨てたのか?と、理解に苦しむと語っています。Datsunは、トラックの力強さと、Zや510に代表されるスポーツカーのイメージでがっちり形成されていて、当時の米国の若者の憧れだったと言います。また、米国人の語感からすると、「ダットサン」は「ニッサン」と違って、音に勢いがあってクールな感じがする発音だということです。Datsun510/1600は、「貧乏人のBMW」だったといわれたそうですが、私が撮影したこのクルマは、30年以上も前のクルマに見えないほど、お洒落な感じで、私も思わず興奮して見入ってしまいました。
名車は時を越えて、走る、そんなことを思いながら、思わず日産スカイラインのCMの主題歌「ケンとメリー~愛と風のように」をYouTubeで見つけて、大きな声で歌ってしまいました。
「虹の向こうに出かけよう、今が通り過ぎていく前に」、いいですね、この歌詞。そうです、今は通り過ぎていくんですね。