この17歳のハッカーは、このAT&Tのネットワークが気に入らなくて、500時間(1日8時間=62.5日)使って、iPhoneの「鍵」を開けることにフォーカスして、ついに、T-Moibleのネットワークで使えるようにしてしまいました。彼はこのプロセスを、自分のブログで書いていますが、すでに、eBayで、この「Unlocked iPhone」を売ったということです。
彼は、4歳ぐらいの時に、最初のコンピュータである「Apple Ⅱ」の部品をいじり始めるほど、デジタルキッズとして育っており、今回もすで一台のiPhoneを完全に分解して、このハッキングに成功したということです。デジタルキッズらしく、Red BullやMoutain Dewを、山ほど飲んで、神経を「Up」にしていたそうです。すでに、彼は、SF ChronicleやFoxとのインタビューを受けており、有名人化しています。
このニュースを目にして、Generation Y & Z(ジェネレーションY & Z) たちの「Instant Gratification(瞬間的な満足)」達成のための努力は、凄まじいものがあると、つくづく実感しました。先月のハリーポッターの発売の時も、フランスの16歳の高校生が仏語に訳されるまで3ヶ月も待てないとして、759ページの英語の本をたった2週間で仏訳して、オンラインで出版し、著作権違反に問われたニュースを思い出しました。
デジタルキッズたちの行動や思考は、やはり私のようなアナログな大人の想像を超えています。
「今、すぐ、自分の欲しいものを手に入れる」、これがデジタルキッズの常識です。iPhoneの17歳のハッカーが示唆するように、彼らは「選択肢」がないことを嫌がります。企業は必ず彼らが「自己表現できる」ように、オプションを用意しなければなりません。
「忍耐」とかに慣れていない、彼らが大人になったら、どうなるんでしょうか?これはちょっと気になります。