史上最高値の11,722.98ポイントを記録したのが、6年前の2000年1月14日で、その後Recession傾向が始まり、株価は下降し始め、最 後に11,000ポイントをを超えたのは、9.11のテロ攻撃の前の20001年6月7日(11,090.74ポイント)でした。昨年の3月7日にあと 16ポイントでバリアを超えるまで近づきましたが、オイル価格上昇やインフレ懸念で届かず、5年半ぶりの1月9日、壁を突き抜けました。
株価の動きは、人々のサイコロジカルな面が反映するので、ダウがこの大きな「バリアを超えた」ことは、今後の米国株式市場が「Bull Market」へ移行する可能性を示唆していることもあり、重要なポイントと言えます。
また、もう一つ株価がらみで、目に付いたのは、韓国のSamsungが、 先週(1月5日)、その市場価値が1,000億ドル(11兆円)を超えたことです。5日付で株価は新記録の699ドルまで上がり、市場価値は1,030億 ドル(11兆3,300億円)まで膨れあがっています。ライバル視されているSonyの市場価値410億ドル(4兆5,100億円)の2倍以上の価値を持 つSamsungは、2005年に市場価値が46%アップする大躍進となっています。
上記のダウもしかりですが、一つのMile Stoneを超えた企業は、次のPlateau(安定した状態)に移行できるので、この1,000億ドルを超えたSamsungの動きは見逃せません。 Samsungの強みは、世界最大のmemory chipの製造会社でありながら、消費者エレクトロニクス市場をリードするComapny Profileにあります。世界的な傾向として、消費者のデマンドは、携帯電話をAll in oneのガジェットとして、インターネットアクセス、ヴィデオやミュージックなど、マルチプルな機能に移行しており、そうした動きに答えられる企業とし て、すぐに思う浮かぶのは、やはり、Samsungです。米国での企業イメージも、かつての安価な韓国製のイメージから、クールなブランドイメージに移行 しつつあり、その多大なマーケティング努力は、実を結び始めています。
1月5日のエントリーでも触れましたが、韓国は相変わらずよく働いています。年間平均労働時間2,390時間の韓国と、1,801時間の日本の差は、589時間ですので、韓国の人は74日間(1日8時間労働の場合)も多く働いていることになります。
この差は大きい。フーッと深いため息が出てきます。