オハイオ州立大学の教育研究者Aryn Karpinskiが実施した調査研究によれば、Facebookユーザとユーザではない(非ユーザ)の大学生の違いは、以下のようなものだということです。
- 学業平均値(GPA):非ユーザの学生は3.5~4.0、ユーザの学生は3.0~3.5
- 1週間の勉強時間:非ユーザの学生は11~15時間あるいはそれ以上、ユーザの学生は1~5時間
- 大学生と大学院生のFacebookのユーザ比率:大学生のユーザ比率は85%以上、大学院生のユーザ比率は52%
成績の違いはそんなに大きな数字ではないように思えますが、1週間の勉強時間の違いは、この数字が間違っているのではと思うほどです。Facebookユーザが、1週間にわずか1時間しか勉強していないとすると、これはソーシャルネットワークのユーザ云々を超えた、大学生という「勉強をするために大学に通っている人」というコンセプトを覆すものだと思います。
Karpinskiは、Facebookの利用の有無と成績との間には相関関係があるが、必ずしも因果関係があるとは言えないと言っていますが、SNSには確かに勉強時間を邪魔する要因があるのは否めない、そんな気がします。まあ、ブログも然りですが、いったん始めてしまうと、それをやり続けるためには、莫大な時間とエネルギーが必要です。もちろん個人の性格にもよりますが、私は「コミットメント」するタイプなので、ブログレスになると「罪悪感」を感じて、何かを書かないというプレッシャーを感じます。SNSも、たぶん、どんどん、プロファイルをアップデイトして、フレンドのコメントに対応しないと、ソーシャルの輪から外れる恐れがあるので、時間はかなり消費されると思います。
しかし、勉強はしないとまずいですよ、もっと。