ひさみをめぐる冒険
  • BLOG
  • About
  • Contact

ひさみをめぐる冒険
サンフランシスコ・シリコンバレー在住マーケターのINSIGHT(洞察)



FacebookとMatch.comがつながってしまった

12/19/2007

 
5800万人のアクティブユーザを持つ米国SNS(ソーシャルネットワークサービス)第2位のFacebook(フェースブック)が、1500万人のメンバーを持つオンラインデイトサイトのMatch.com(マッチドットコム)と、「Hook up(つながって)」しまいました。

これは、中々興味深い動きです。

Match.com(マッチドットコム)は、1995年に始まったオンラインデイトサイトの草分けサイトで、最近はBaby Boomersにフォーカスしてビジネスを延ばしています。ブーマーズのシングル層は2000年以来350%増と最も早いペースで伸び続けて、全メンバーの11%を占めているといわれています(2007年4月)。

私の周囲にいる米国人のシングルの友人たちも、このマッチッドコムを利用していますが、彼らは、離婚経験が1回、2回あり、キャリアもきちんと確立していて、それなりに年収もある典型的な50代のブーマーズです。私が親しくしている女友達は、離婚途中であることを周囲に宣言した後、すぐにマッチドットコムに、自分のプロファイルと、彼女が希望する男性のルックス、性格、年齢、体型などの情報をアップロードして、相手探しを始めました。最初にマッチドットコムが、彼女にマッチするとして選んだ男性は、何と離婚途中の夫で、彼女が離婚の申し入れをした時に、あれほど離婚を拒んだ彼が、彼女と同様にマッチに真っ先にプロファイルを挙げていたことを知り、彼女は思わず彼に電話をしたということです。私は、この件をすぐに夫に話して(彼ら夫婦は私たちの共通の友人です)、マッチドットコムのマッチングの精度はかなり高いと説明しました。夫は即座に「それは間違っている。だって、彼らは離婚したんだから」と言われ、なるほど確かに結果から見ると間違ったカップリングで、彼らがまたしても似たような相手を探しているのに気がつき、なんともアイロニカルであると実感しました。彼らは、その後正式に離婚も片がつき、現在は2人ともマッチドットコムで見つけたボーイフレンドとガールフレンドと、非常にうまくいっています。

ブーマーズのような大人のシングルは、たいていの場合は離婚経験があり、「出会いを非常にシリアスに捉えて」おり、有料のオンラインデイトサイトの多少高めのメンバーシップや長期的な契約期間でも厭わないというのがポイントで、利用されているようです。大昔は教会、その後はシングルズバー、現代はオンラインデイトサイトが、人との出会いの場となってきており、米国のソーシャルライフは大きく変化してきています。

マッチドットコムは、サイトのサービス向上のために、CEOも含めた社員たちが、毎日1時間カスタマーの不満を聞き、またセキュリティ強化のために、詐欺や虚偽のプロファイルなど不適切な内容がアップロードされないように、ユーザのプロファイルをアップロードする前に、監視しているということです。

もちろんマッチドットコムには、ブーマーズばかりではなく、たくさんの若いシングルのメンバーもいます。ですので、ここがもともと学生相手のSNSとしてスタートしたFacebookと直接つながる機能を持つということは、そうした若いシングルたちにとっては朗報となると思います。以下の2つの仕組みがこの提携でもたらされます。

  • Match My Friends:オンラインデイトの候補者をもつ、家族や友人が、本人の許可を得て、彼あるいは彼女のプロファイルを作成するサイトにアップロードするプログラム。これは私の周囲でも多くの人たちが、中々オンラインデイトサイトへの参加に積極的ではないシングルの姉妹や兄弟、あるいは友人のために、プロファイルを作成してアップロードしたという話を聞くので、かなりデマンドはあるはずです。
  • Little Black Book:Facebookのユーザがサインアップすると、他のFacebookのユーザでデイトをしたがっている人たちのプロファイルを見ることが出来る仕組み。ユーザたちがサインアップすると、Little Black Bookのユーザは、FacebookのユーザおよびMatch.comのユーザの間から、マッチングしそうな相手がセレクトされる。


急成長するFacebookは、先月発表した新広告システム「Social Ads」の一つの手法「Beacon」で、ユーザのプライバシー問題で大きな反発を食らって、CEOの陳謝とともに、手法の見直しが迫られている中での、このマッチドットコムとの提携です。ここは十分慎重に、このプログラムを展開実施しないと、同様な問題が起こる可能性を秘めています。CGM(Consumer Generated Media:消費者創出のコンテンツ)時代の今は、ユーザがコミュニティをコントロールしており、ビジネス一辺倒に推し進めると、火傷をします。


Comments are closed.

    大柴ひさみ

    日米両国でビジネス・マーケティング活動を、マーケターとして、消費­者として実践してきた大柴ひさみが語る「リアルな米国ビジネス&マーケティングのInsight」

    Archives

    May 2020
    April 2020
    March 2020
    January 2020
    November 2019
    August 2019
    November 2016
    October 2016
    May 2016
    April 2016
    January 2016
    December 2015
    August 2015
    July 2015
    June 2015
    May 2015
    December 2014
    November 2014
    January 2013
    November 2012
    August 2012
    May 2012
    December 2011
    November 2011
    October 2011
    August 2011
    May 2011
    April 2011
    March 2011
    January 2011
    November 2010
    October 2010
    September 2010
    August 2010
    July 2010
    June 2010
    May 2010
    April 2010
    March 2010
    February 2010
    January 2010
    December 2009
    November 2009
    October 2009
    September 2009
    August 2009
    July 2009
    June 2009
    May 2009
    April 2009
    March 2009
    February 2009
    January 2009
    December 2008
    November 2008
    October 2008
    September 2008
    August 2008
    July 2008
    June 2008
    May 2008
    April 2008
    March 2008
    February 2008
    January 2008
    December 2007
    November 2007
    October 2007
    September 2007
    August 2007
    July 2007
    June 2007
    May 2007
    April 2007
    March 2007
    February 2007
    January 2007
    December 2006
    November 2006
    October 2006
    September 2006
    August 2006
    July 2006
    June 2006
    May 2006
    April 2006
    March 2006
    February 2006
    January 2006
    December 2005
    November 2005
    October 2005
    September 2005
    August 2005
    July 2005
    June 2005
    May 2005
    April 2005

    Categories

    All
    Book
    Business
    Culture
    Current Affairs
    Game
    Green : 環境・テクノロジー
    Healthy Life
    Influencer
    JaM Media
    Marketing
    Movie
    Music
    Obama Watch
    Online
    Politics
    Religion
    SNS
    Sports
    Technology
    Travel
    TV
    Twitter
    WOM (Word Of Mouth)

Proudly powered by Weebly