これは、ブロガーももちろんですが、企業側、すなわち広告主やマーケター側に対する警告でもあります。一般消費者が気がつかない中で、多くのマーケターは製品を供与して、ブロガーに製品レビューを書いてもらうというマーケティング戦術を展開しており、今後これは要注意行為となります。
「カスタマーによる製品レビュー」が効果的なのは、最近のソーシャルメディアに関する調査でも数字としてあがってきています。すでに日経NetMarketingのコラム「米国ネットマーケティング茶話」でも説明しましたが、同調査によれば、「カスタマーによる製品レビュー」は、「セールスの増加をもたらすもの」として78%、「カスタマーとのエンゲージメントの増加をもたらすもの」として61%と、効果と評価が非常に高く、企業はこれなしではマーケティングできなくなってきています。
従来のジャーナリズムの伝統の中では、製品レビューで使用したサンプル製品は、企業に戻すことが、倫理および慣習として確立していました。それが、現在のような「CGM(消費者創出メディア・コンテンツ)やUGM(ユーザ創出メディア・コンテンツ)の時代」には、通用しなくなってきています。こうした状況下でのFTCの新たなガイドラインは、注目に値します。多分、いろんな問題がこれからでてくると思います。
ちなみに、私のところには、企業から一度もアプローチがありません。まあ「A-list ブロガー」には程遠い私ですので、その点は気楽に本音でエントリできます(笑)。