さてさて、肝心の米国の一般市民の感謝祭とホリディショッピングはどうか?米国経済は、その70%を個人消費に依存しています。さらにその個人消費は、あすの「Black Friday(小売業を黒字にする金曜日とう意味)」から始まるホリディショッピングによって左右されるので、米国企業の明日以降への期待は非常に大きいものがあります。昨年はNational Retail Federationが1992年にトラッキングを始めて以来、初めて前年比3.4%減という落ち込みを記録して、惨めなホリディ商戦となりました。今年は「セールスが対前年を割らないで、フラットならば良しとする」という見方があり、昨年並みの4420億ドル(44兆2000億円)になると予測されています。
また、逆の見方では、長い「景気後退」という厳しい環境下で消費者マインドも我慢をするコトに疲れてきて、今年は消費に走るという楽観的な見方もあります。ただし、問題は失業率に歯止めがかかるかどうかということがポイントで、全米レベルで二桁の失業率の米国では、多くの人たちは長い間仕事が見つからず、仕事がある人たちもいつレイオフされるかという不安の元で生活しており、理的に消費するマインドになれないということも言えます。
ただし、今日は人々が家族揃って食卓につけるコトを感謝する日です。いろんな暗い話題は横において、家族と楽しく過ごす、あるいは恵まれない人たちへのチャリティやボランティアワークするという話題も目に付きます。サンフランシスコクロニクルにでていた今朝の記事では、なんとHells Angelsのメンバーが、ホームレスをサポートする団体St. Anthony Foundationのダイニングルームで、七面鳥のディッシュの準備をしているボランティア活動が掲載されていました。私も10年前に、この団体の様々な社会貢献のプログラムを取材したことがありますが、あのダイニングルームにヘルスエンジェルスの革ジャンを着たメンバーが一生懸命七面鳥を切り分けている姿は、やはり感謝祭ならでは光景です。
それでは、私も七面鳥を食べに出かけます。Happy Thanksgiving!
米国は今日がThanksgiving(感謝祭)です。七面鳥の受難の日ですが、昨日はオバマ大統領が正式にホワイトハウスに届けられた45パウンドのCourageという名前の七面鳥のPardon(免罪)を行い、Courageはこの受難の日に他の七面鳥とは違って、ディズニーランドに送られる、ラッキーな鳥です。