インフルエンサーには、「Uber Influencer(ウーバーインフルエンサー:業界の専門家たち)」と「Peer Influencer(ピアインフルエンサー:米国人の中に10人に1人いるといわれるコミュニテイ信頼されている人、情報のろ過装置の役目がある)」という2つのタイプがあります。Ammoは、特にこのピアインフルエンサーを独自のインデックスで選択・発掘して、プロジェクトごとにカスタマイズしたプログラムを実施するところにあります。クライアントには、アディダス、リーバイス、ミラービール、ボルボ、マイクロソフト、EA、 TiVoなど、大手企業やユニークな企業が連なっています。
Ammoは、まだWOMMが今のように注目される以前の1999年からインフルエンサーに特化して、彼らを通じて彼の属するコミュニティに、マーケティング活動を行ってきた「インフルエンサーマーケティングのオリジナル」会社です。私たちは、2004年から彼らと付き合い始めて、実際にインフルエンサーを使った調査やブランディング、さらにインフルエンサーマーケティングを実施しました。当時、Ammoは、3人がオーナーシップを持つLLCという会社組織で、社員も彼らを除くと3人ぐらいしかいない、サンフランシスコの独立したブティークエージェンシーでした。3人のオーナーと私たちJaMは、WOMやインフルエンサーに関する考え方やビジネスそのものやり方に共鳴して、彼らと一緒に「JaMMo (JaMMo Marketing) 」という会社を、2006年に作ったほどです。
「JaMMo」では、日本企業向けにJaMとAmmoが一緒にインフルエンサープログラムを実施しましたが、Ammoが、グローバルメディアグループのAegisに買収されてIsobarのネットワーク傘下に入ったことによって、会社としての「JaMMo」は解散しました。今でも、Ammoとの提携サービスプログラム「JaMMo」は、そのまま残っており、必要に応じて、彼らと一緒に仕事をしています。
今では、ニューヨークにもオフィスを持ち、2人とも世界中を飛び回る忙しさですが、グローバル会社に買収された結果として、メリットは何か?とたずねたら、「キャッシュフローに困らなくなったこと(社員の給料の支払いに悩まないですむ)」と正直に答えてくれました。ビジネスパートナーと私は思わず顔を見合わせて、プロジェクトの先払いで常にキャッシュフローに困っていた昔のAmmoを思い出して、大いに納得しました。グループ企業を通さずに、80%は、クライアントが直接プロジェクトを依頼してくる現在のAmmoは、こうしたお金の心配さえなければ、思う存分彼らの価値を発揮できます。
久しぶりのランチで、4人のボルテージは盛り上がりましたが、今後、JaMは自社のコンテンツのクリエイションにフォーカスして、メディア的な存在なろうとしていると話したら、ぜひ協力すると、言ってくれました。こうした今が旬とも言うべき元気な米国のマーケティング企業や注目すべき人たちへのインタビューを今後実施していこうと思っていますので、彼らのビジネスの詳細は改めてブログします。
しかし、オフラインでのF2Fのコミュニケーションの影響力は大きいです。特に、お互いが情報発信のツールを持っているもの同士の会話は、あっという間に、WOM化してしまいます。