私は地元の利で、時差もなくライブで発表現場のレポーターのTweetを読んでいました。期待値が非常に高かったせいか、最初のリアクションは多少失望感のある「えーiPod Touchが大きくなっただけじゃないの」という言葉が目に入りました。もう一つは、「えー本当に名前はiPadなの?」と、私も含めて多くの人たちがネーミングにびっくりした点です。これはこの言葉を目にした瞬間、女性ならば(男性でも)、すぐに生理用品みたいという印象を持ってしまうからで、オンラインではすぐにこのネーミングに関するコメントがあふれかえりました。
ネーミングの問題は、この生理用品を連想させるという単純な問題だけでなく、今朝のNY Timesの記事でも指摘されていますが、他社のトレードマーク問題に抵触するという点です。2003年、富士通はモバイルデバイスとして「iPad」をトレードマーク申請しています。OSはMSのCE.NETで、3.5インチのカラータッチスクリーン、インテルのプロセッサーでWi-Fi とBluetoothのコネクション、インターネット経由によるVoIP電話のサポートもありという製品です。価格は2000ドルでアップルのiPadのエントリレベルの499ドルとは大きく異なりますが、トレードマーク問題は2社間で争われる可能性が強いようです。記事によれば、「iPad」というネーミングは、ドイツのシーメンスがエンジンやモーターに使い、カナダの下着メーカーCoconut Grove Padsは、パッド入りのブラジャーにこれを使う権利があるということです。アップルはiPhoneの発売の時にも、Ciscoと同様のトレードマーク問題でもめましたが、交渉の結果、両社は和解に至った経緯があり、この「i」に絡んだ言葉は、今後も同社の製品発表でトレードマークがらみの問題を提供しそうです。
140文字という短い中でiPadを批判しているTweetが結構ありましたが、中から傑作を拾い上げると以下のようなものが目に付きました。
さてさて、「iPad」そのものに対する感想は、やはりおおむね良好です。私は、SF Chronicleの記者Ryan Kimを信頼しているので、彼が今朝書いた記事で、「After spendeing about 20 minutes with the iPad, I want one. I'd rather have this than an e-reader or even a netbook.」と、表現している以上、購入する価値のあるデバイスなんだと、納得しています。実際に使った人の声を目にして、きちんと評価していきたいと思いますが、やはり興味をそそられる製品です。