彼のこの「Almost there」という言葉は、まさにオバマキャンペーンに参加した全員の気持ちを表しています。現在、モンタナとサウスダコタの投票が行われていますが、彼が民主党大統領候補として、マジックナンバーの2118のDelegates(代議員票数)を獲得して、勝利宣言をするのは確定しています。しかし、長い、長い、民主党大統領候補選挙でした。数字的に勝利は不可能であるにもかかわらず、絶対にあとに退かないHillary Clinton(ヒラリー・クリントン)との戦いは、民主党員、支持者、メディア、ブログ圏、一般の人たちが一喜一憂する、とんでもないほどのエキサイトメントを、米国に巻き起こしました。はっきり言って、リアリティTVなどが足元にも呼ばないほどのドラマが、毎日起こり、誰もが毎日真っ先に民主党候補者の発言や行動に耳をこらし、今日のトピックスをチェックした5ヶ月間でした。
米国では、今「政治がセクシー」となっており、誰もが「政治に関して会話」をしています。「人種差別」や「女性差別」という言葉が毎日飛び交い、誰もが今まで口にしなかった米国のしんどい部分を発言して、タブー視された事柄を活発に議論しています。これは、米国にとって、非常に健康的なことです。アフリカ系アメリカ人(黒人)が、米国史上初めて大統領候補として決定するこの歴史的な日に、米国に住んでこのキャンペーンに参加できて良かったと、私は実感しています(私は、2007年2月以来、オバマのことをブログしています)。
あるアフリカ系アメリカ人の女性ニュースキャスターは、「奴隷制のあったアメリカの歴史を振り返って、4年前は無名で、誰もが予想もしなかった1人のアフリカ系アメリカ人が、大統領候補者に選ばれる。これが、アメリカの素晴らしさだ。私はこれを自分の子供に話したい」と語っています。
毎日、毎日、リベラルな政治ブログのDaily KosやHuffington Postで、いろんな人のブログを読み、マスメディアのWashington PostやNY Timesのコラムニストの記事を追っかけて、この流れを見守っていた私も、これで一安心です。11月の本選挙までの5月間は、もう少し落ち着いて仕事が出来そうです。